2010年03月18日

神経をとって治療した歯が折れた経験がある方も多くおられると思いますが、その原因のひとつは、神経を取った後の空間に硬くて大きい金属の土台をいれていることです。この金属の土台は私が大学を卒業した当時(20年前)は硬ければ硬いほど折れにくくていいとされていました。しかし、現在ではそれは真っ向から否定されています。硬い土台をいれれば、土台がおれなくても、歯の象牙質とその金属の弾性率のちがいから、セメントでついているその歯が折れていしまうというのがわかっっているからです。
それをふせぐのがファイバーの土台です。このファイバーの土台についての講演会が高岡でありました。平日の午後ということで出席者はかなり少なかったですが、濃密な講演でした。
この弾性率の違いで折れるということは、今、常識で考えて、わかりそうなものでしたが当時の材料学やコンピューターのレベルからすると複雑で世界の歯科研究者はわからなかったようです。同時にその時代の常識を覆す、ガリレオやコロンブスの偉大さを感じます。
    hind sight is 20 20