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高齢者歯科と長生き

高齢者歯科と長生き
歯科業界、そして歯科関連の行政が最近熱心に取り組んでいるのが高齢者歯科です。
私の父方のいとこの多くが後期高齢者となり、80歳代もおおくなってきました(私が最年少で50歳代です)。
集まると話題になるのが、いかにして健康で長生きするかということです。
散歩するのがいいとか、散歩でも息が切れるぐらいの散歩をしなければ意味がないとかいろいろな話がでてきます。
そこで一般の人には絶対に話題にのぼらない健康法があります。
それが柏スタディという健康でながいきするための研究結果です。
千葉県の柏市で行われた大規模の健康にかんする調査研究です。東京大学高齢社会研究機構の飯島医師が中心となっておこなった研究です(多くの歯科関係者も参加しています)。

その研究でわかったこと
運動や栄養は健康で長生きするためにはとても重要だということですが、それ以上に大切なことは、社会との接点をもち続けることです。社会参加をするということです。社会的に孤立するということは健康によくないということです。
以前NHKのガッテンにでていた夫婦にストイックに家でエクササイズをしている夫と、テニスサークルに行ってテニスはほどほどにしてそのテニスサークルの後、友だちと近くのファミレスでぺちゃくやしゃべるのがすきな奥様の健康診査をしたら、奥様の結果が、とてもよく夫がストイックにエクササイズをしているので自信をもって受けたのに全然奥様にかなわずショックを受けていたのがありました。
この番組でも社会と接点を持ち続けることが大切だとというのをいいたくておこなた内容でした.そして次に、この柏スタディで重要視しているのは高齢者の健康の不調の初期にあらわれる口腔機能の低下でした。
口腔機能の些細な衰えが全身の衰えに先立ってあらわれるということです。
この口腔機能の些細な衰えとは、食べ物を飲み込みにくくなったとか、食べるのに時間がかかるようになった、口からよだれがでやすくなった、とか食べれない食品がおおくなったとか色々あります)

そこで口腔の機能の衰えを防ぐことによってそれに続く全身の衰え、そして要支援、要介護を防ごうというものです。
ここ3年間、この活動も休止状態でしたが最近また再開してきたようです。

結論
健康で長生きするためには、社会との接点をたもって生活をする。口腔機能の低下には注意を払い、その兆候があらわれたら歯科医院で相談するのもいいですし、地域地域で健康を維持するための活動が町内会や老人クラブやその他の色々な団体でおこなわれているので、そういうのに積極的に参加するというのもひとつです。
(歯科業界では、このオーラルフレイルを防ぐ活動が3年間の休止ののち再開しています)