赤ちゃんの歯茎の白いプツプツ、これって何?〜娘からのLINEに答えます〜
赤ちゃんの歯茎の白いプツプツ、これって何?〜娘からのLINEに答えます〜
先日、関西に嫁いだ娘からLINEが来ました。1歳半になった孫のお口の中に、白いプツプツがあるらしく、心配している様子。「これって何?」という問いに、私もすぐに「ああ、あれね!」とピンときました。
皆さんも、赤ちゃんの歯茎に白い小さなプツプツを見つけて、驚いたり心配になったりした経験はありませんか?多くの場合、これは「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」と呼ばれるもので、心配のいらない生理的な現象なんです。
上皮真珠って何?
上皮真珠は、その名の通り、真珠のように白く、歯茎の表面にできる小さなできものです。歯が生えてくる前の赤ちゃんによく見られます。これは、歯が作られる過程で残ってしまった細胞の残りカスのようなもので、骨や歯茎の中にあったものが表面に現れたものです。
歯学部の学生が、初めて「歯」について学ぶ基礎医学の発生学の授業で、初期に習う項目の一つなんですよ。それくらい、歯科の世界ではよく知られた、ごく一般的な現象なんです。私自身、自分の子どもたちの時に上皮真珠があったかどうか、正直なところ覚えていませんが、それだけ「特別なことではない」ということかもしれませんね。
心配ないの?
はい、基本的に上皮真珠は心配いりません。痛みや不快感を伴うことはほとんどなく、自然に消えていくことがほとんどです。歯が生えてくるにつれて、歯茎の構造が変化したり、食事や歯磨きの刺激によって自然に潰れたりして、数週間から数ヶ月で消滅していくことが一般的です。
ただし、もしお子さんの歯茎に白いプツプツが見られ、それがどんどん大きくなる、痛がっている、熱がある、機嫌が悪いなど、**他に気になる症状がある場合は、一度歯科医院を受診することをおすすめします。**上皮真珠以外の可能性も考えられますので、専門家に見てもらうのが一番安心です。
当院でできること
当院では、お子様の小さなお口の悩みにも丁寧に対応させていただきます。上皮真珠かな?と心配になったり、その他お口の中で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。お子様のお口の健康を守るために、私たちがお力になれることがあれば幸いです。