高岡市 歯医者 歯科 やまもと

2017年10月の記事リスト

歯医者と核医学 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月29日

 

今日は、富山マラソンの中、何とか、通行止めの道を避け、砺波での、歯科関連の講演会に出席しました。

講師の先生は、大学歯学部の教授先生で、口腔外科、歯科放射線学の先生で、その中でも、専門は核医学の研究をされているようで、歯科放射線学の基本と専門である核医学の内容でした。

私も、久しぶりに核医学の話を聞きました。

私の大学では、30年前は、核医学の専門家が、学内におられなかったため、九州大学の医学部の先生が、講義に、きておられましたが、その時以来の、講義で、30年ぶりの核医学の授業でした。

日本で、ヒトが1年間に、自然界から受けるX線量は、2,4mSv(シーベルト)で、歯科で行われるレントゲン検査の被曝量に換算すると、大きなタイプのレントゲン写真で、口の中全体の撮影をする歯科パノラマレントゲンだと、100枚分ぐらい、小さいタイプの口の中にフィルムを入れるタイプのものだと、200枚分ぐらいに相当するしますが、その詳しい話もありました。

核医学では、歯科口腔外科領域の癌である口腔がんが、転移してるかどうかは、周りの組織、リンパ節、筋肉などを大きく切除する頸部郭清術を、行うかどうか判断するのに非常に重要です。頸部郭清術を行えば、生活の質が その後、著しく低下しますので、不必要な頸部郭清術を避ける為にはたいせつで、肉眼的判断だけでは、わからないところもあり、肉眼的には、大丈夫でも、その後転移が確認される場合もあります。その為に核医学、骨シンチグラフィーで確実な診断をすることは、長年の課題となっておりましたが、講師の先生は、この研究をされていたので、歯科口腔がんのみならず、その他のがんにも有効な方法を開発され、大きな成果を上げられた研究についての講演でした。

その他、内容はもりだくさんで、最近の歯科学生が学ばなければならないことは、30年前とくらべるとかなり増加したようで、歯科医師国家試験の合格率が、60パーセントぐらいと低く、歯科大学で教えていることも、かなりかわり、難しくなっているようで、時代の流れを感じました。

 

 

歯痛と鎮痛剤 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月27日

 

痛みには、色々な痛みがあります。歯科的な痛みから、帯状疱疹の痛み、がんによる痛みもあります。

病院を来院される方の多くが、痛みをきっかけに受診されます。歯科医院を来院される方のおおくも、痛みをきっかけとしています。

このように、痛みは、ヒトにとって重要な役割を果たす一方、問題も多くあります。

痛みによる問題点とは、

痛みにより、辛い、痛い思いをしそれが、大きなストレスとなります。また、痛みにより、労働生産性も下がり、医療費、失業などの大きな社会的損失の原因となります。

そして、痛みが続けば、痛みの悪循環、慢性化の原因ともなります。

2001年にアメリカ合衆国連邦議会は、「痛みの10年」を宣言して、痛みに対処する色々なな努力を繰り広げました。

国民のためになるはずの、この努力も、一面悪い問題を引き起こしたりもしました。

痛みを取り除くという点では、かなり成果を上げたのかもしれません。

反面、医療用麻薬の乱用という、問題も生まれました。アメリカでは、慢性化痛患者さんの約20%に医療用麻薬の乱用、2~5%に依存(2005年当時)、という問題を起こしたといわれてます。

最近、トランプ大統領が、アメリカにおけるオピオイドの乱用について、強い懸念をもっているらしく、公衆衛生の非常事態宣言をだしたというこです。現在のアメリカの状況をみると、日本など、他の国々では、オピオイドについては、アメリカを反面教師として、オピオイドを取り扱うしかないようです。

 

WHO方式3段階除痛ラダー(がん性疼痛、ラダーは、ハシゴ、ステップ、階段の意味)

まずは①からはじまります 。オピオイドは医療用麻薬です。

①非オピオイド ±鎮痛補助薬  ロキソニン、ボルタレン、カロナールなど歯科で多く使うもの

②弱オピオイド±非オピオイド±鎮痛補助薬  歯科では使わない

③強オピオイド              歯科では絶対使わない 歯科病院では使うかも

④メサドン

①から段階的に行ったり、最近では、①から痛みの強さから、あきらかな場合は②をとばして、③に直接行く場合もあります。

歯科では、ほとんどが①の非オピオイドの薬が使用されます。

歯科大学病院などでは、②③の弱オピオイド強オピオイドが使用される事があるのでしょうか?最近の歯科大学病院の事情は、わかりません。

いずれにしても、適切な方法で適切な、鎮痛剤を使用することが大切です。

 

 

歯医者とフジモン 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月25日

 

今週の月曜日のチューリップテレビの健康番組、名医のthe太鼓判で、お笑い芸人、フジモンの歯周病などの話題がありました。

フジモンとユッキーナの子供が、フジモンの口臭のため、フジモンとの接触を嫌がるとか言ってました。また、フジモンの歯の情報などがでてました。

確か、下顎の左右に計3本のインプラントがはいってました。インプラントは3本入ってましたが、それ以外は、自分の歯は、たくさん残っており、しっかり、噛み合っているように見えました。

歯周病の検査もされているようで、医事評論家で内科医師の森田さんによると、残っている歯25本のうち、15本が歯周病とのことです。(これを聞いた歯科医師のすべてが、たぶん、25本の歯の内15本が、歯周病ってなんだ?1本が歯周病なら、残り全部歯周病でしょ、歯周病は、歯周病原因菌による感染なので、1本1本感染症が起こるのではなく、1口腔ごとでしょ っと、ツッコミをいれたくなったのではないでしょうか。)

その番組で、歯科医師により勧められていたのが、オリーブオイルによるうがいと、唾液腺マッサージでした。

オリーブオイルによるうがい、あまり聞いたこよがないですね。効果があるのかもしれませんし、あまりないのかもしれませんし、今までに、オリーブオイルのうがいと口臭、歯周病について研究した人がいるのかもしれませんが私がこの番組の後、少しの時間探したかぎりでは、見当たらないですね。もうちょっと調べてみます。

もう一つのアドバイスの唾液腺マッサージ。これは、いい方法ですが、理論的には、すごくいい方法なんですが、そんなもんぐらいで、フジモンの口の中の問題を解決するために、目に見える効果があるのかなぁ という素朴な疑問を持ちました。

フジモンの歯の磨きかたについても、話があり、あれは、磨くストロークが大きすぎるので、よごれが取れないので、もっと細かくゴシゴシみがくことをアドバイスされてました。やはりにこのブラッシングが、基本です。その他、この番組で紹介されてないいい方法がいくつかありますが。

ここ最近、歯科情報のテレビ番組がおおいです。

NHKでも、日大歯学部の先生が歯周病について、長時間でてましたし、何か歯科月間か何かしてるのでしょうか?

 

 

 

 

 

歯科英語 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月22日

今日は、東京で講演会に参加しました。
テーマは 、「痛み、 疼痛」についてでした。
医療用麻薬でオピオイド鎮痛薬でバッカル錠というのが 、話題になりました。
主に緩和ケアで用いる、鎮痛剤で、歯科で使うことは、今の日本ではありませんが、このバッカル錠と聞いた瞬間、歯科医師免許を持っている人だと誰もが、どんな薬かというのが、想像できる薬です。
歯科的には、buccal,バッカルといえば英語で、臼歯の歯の外側の部位という意味ですので、どういう使い方をするかというのが、直ぐに想像できる薬です。薬を歯の表面側と頬粘膜の間においておく薬です。

オピオイド鎮痛薬でいうバッカルと同じような場所で、20年近く前に、70歳代のイギリス人矯正歯科医が日本に来た時、歯の外側部と、頬の粘膜の間を、vestibuleベスティブュールと言ってました。その時、私、こんなところもベスティブュールというんだ と思って感動したことがあります。
それ以前は、私が知っているベスティブュールは、イギリスのアガサクリスティーなどの古い小説に出てくる汽車のデッキの部分だけだったので、確かに、形態的には、感覚的に歯の外側部と頰の間の部分もベスティブュールだなとおもい感動した記憶があります。
このベスティブュール、以前に英語のネイティブスピーカーになんども使いましたけれど、全然通じなかったので死語なのか、私の発音がダメなのかと思ってましたが、イギリスの老人にとっては、少なくとも死語ではないのがわかりました。
現在では、新幹線に乗ると外国人用に日本語の後に英語でアナウンスしてますが、デッキの事をend of the car(ひとつ、ひとつの車両はtrainではなくcar) といっているようです。デッキを意味する1語の言葉は使用しないようです。

歯科用語で 、部分入れ歯で噛む時に、入れ歯が動かないようなチカラをブレースbraceと言いますが、ANAの飛行機に乗った時の非常時に、どうするかの安全に関する説明ビデオで、これも最初に日本語での説明で次に英語でもう一度同じ内容を説明されますが、日本で「身を守る姿勢を取ってください」の部分では、英語では「braceしてください」といっていますので、入れ歯とヒトの違いはありますが、同じ発想なんだと 妙に納得してしまいました。英語の発想って、おもしろいですね。

余談ですが歯科矯正装置はbracesです。

 

 

 

一般人も歯が命 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月16日

もう、ひと昔前のテレビコマーシャル、高岡早紀さん、東幹久さんの「芸能人は歯が命」は、我々歯科関係者に、強烈なイメージを残しました。いまだに、この言葉、芸能人は歯が命は、歯科関係者の話題に時々、のぼります。

 

何のコマーシャルかと言えば、高級歯磨剤 アパガードのコマーシャルでした。

 

このアパガードの製造販売の会社 サンギがTBS系のテレビ番組 がっちりマンデーにでてました。社長は、オーストラリア出身の女性で、会長は、その夫で日本人の男性でした。

最近、このテレビコマーシャルがない理由も、語っておられました。このアパガードが売れなくてテレビコマーシャルをしないわけではなく、もう、確固たるシェアを獲得しているため、テレビコマーシャルの必要がないそうです。

 

このアパガードの特徴は、ハイドロキシアパタイトを含んでいるということで、ハイドロキシアパタイトは歯のエナメル質、象牙質の主成分で、このアパガードで、歯を磨くと、歯が白くなり、再石灰化などで歯が強くなるというもので、元々は、アメリカの宇宙開発のNASAの技術で、宇宙では、無重力のため、骨や、歯が劣ろえるため、このハイドロキシアパタイトを宇宙飛行士の歯に接触させたそうです。40年ぐらい前にサンギの会長が、この技術をNASAから買取って、数年かけて、歯磨剤を開発したそうです。

 

今この会社、サンギで開発中の製品は、1回の歯科医院の通院で、歯を強化して、しかも、白くする歯科の製品だということです。ハイドロキシアパタイトと、銀を混ぜて、それを歯に吹きつけて、コーティング層を作って強化するということです。そのさいに、色は自由にかえることができ、つまり、白くすることも、できるというこで、短時間で、白くできると、言っておられました。

実用化迄、あと2~3年という段階だそうです。

 

歯科医師でも、歯磨剤の開発をして、販売しておられる方もおられますが、多くの場合は、あまり売れてないようです。

 

サンギの会長は、歯科医師免許を持っておられるかどうかは、不明ですが、がっちりマンデーを見るかぎり、すごい商才がある方のようです。

 

 

富山県歯科医師会医療安全講習会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月15日

 

今日は、年に1度開催される医療安全講習会に参加してきました。

超高齢社会に突入して、日々の歯科診療では、色々な持病を抱えた患者さんが来院されます。

そういう方々にも、安全に歯科医療が 提供できるための 講習会でした。

講師の先生は、大学医学部の先生で、医学部、歯科口腔外科での診療について、どんな診療を行なっているのかが、わかる講演会でもありました。

私が、大学病院の歯科口腔外科にいた時と、変わったことも多くあります。

口腔がんの治療はかわってないようですが、患者さんの分布、治療の仕方は、少しかわってところもあるようです。

口腔がんは、喫煙とアルコールをよく飲む方が多いです。男性が以前は2:1でおおかったですが、最近は女性の口腔がんも増加して、75歳以上になると、女性がおおくなるということで、喫煙、アルコールだけではなくて、ホルモンの関与もかんがえられるかもしれなようです。

口腔がんは基本の治療は外科的な治療ですが、転移やその他の要素で、いま話題の高額の抗がん剤のオプジーボが使用されることがあるそうです。

外科的な治療では、我々の世代の歯科医師が、大学の臨床実習の時、口腔がんの手術で、首のまわりのリンパ節や、筋などの組織を切除する頸部郭清術というのがありました、我々学生にとって、その頸部郭清術となると、手術が午後1番に始まり、終わるのが日をまたいだ翌日になる手術見学がありましたが、その頚部郭清術はあまり変わらなく行われているようで、リンパ節3個以上に転移があると予後が悪いとか、久しぶりに聞かせてもらいました。

前立腺がん、乳がんなどの時の治療に使われる高容量ビスホスホネート剤の副作用の、顎骨壊死についても、話があり、骨粗鬆症の治療のビスホスホネートの場合とはまた違う配慮が必要です。

歯科医院に来院される患者さんには、色々な方がおられます。

解離性大動脈瘤をもっておられるて、播種性血管内凝固症候群(DIC)の方、最近、急速に増加している前立腺がんの患者さん、などの抜歯の際の注意の必要性なども語られました。

 

 

高齢者と口臭、歯周病菌 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月14日

 
以前開催された、歯科、医科、薬に関する講演会で、参加された薬剤師さからの質問で、薬局にこられる患者さんで、あきらかに歯周病による口臭がある患者さんに(最近、歯周病の原因菌ジンジバリス菌が心臓病、脳梗塞、認知症に関与しているということがわかってきているため)いかにして歯科医院にいくよう提案すればいいですか? という質問がありました。

とても、医療人として素晴らしく勉強熱心な薬剤師さんからの質問でした。

 
提案の仕方は、かなり難しいですが、歯科医院で歯周病の治療を受けていただくのが最良の治療法です。

歯科医院で歯周病の治療をおこなう場合でも、高齢者となると、いろんな問題が出てきます。ある大学の歯科医師の先生による研究によると、60歳を過ぎると、 ブラッシングの技術が低下するという結論を得たという研究結果もあります。すくなくてもブラッシング指導をしても、若い人ほどブラッシングの技術は上がらないのはたしかです。

また、高齢者の中には、脳梗塞、その他の神経性の疾患により、歯を磨く手を 自由に使うことが出来ない方もおられます。

その場合は、頻繁に歯科医院に来ていただくとか、口腔ケアを受けていただくとかという方法もあります。

 
効果的には、少し落ちますが、歯科医院ではなく、家庭で、もっと、手軽にできる方法もあります。

毎日、家でできる範囲の歯磨きを行なっていただき、それにプラスして、乳酸菌のサプリメントをとっていただくという方法です。

これで、かなり、歯周病の原因菌であるジンジバリス菌を減らすことができます。

歯茎の腫れもかなり改善します。1日に1回1粒を溶けるまで口の中でなめてもらいます。

摂食嚥下障害で、 口の中でなめて、溶かすことができない方、意識が鮮明でない方には、ドロドロの液体状の乳酸菌があります。スポイドで1滴を舌下か口腔前庭、舌背にのせます。

以上のように比較的簡単な方法です。効果も抜群です。

でも、欠点もありあます。乳酸菌には、色々な種類がありますので、ちゃんとした乳酸菌を使用する必要があります。効果抜群の乳酸菌は、一粒、約100円します。液体状の乳酸菌は 1滴あたり、 それより少し高額となります。いずれにしても費用がかかりますので、1ヵ月約3000円かかります。

また、もう一つの欠点としては、サプリをとるのを止めると、その効果、ジンジバリス菌を減らすことができなくなり、また増え始めて、元に戻ろうとすることです。

歯科医院に行くハードルが高い方には、次善の策として乳酸菌も いい方法です。

 

 

 

 

 

口の乾燥( 口腔乾燥)と寿命 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月13日

 

歳をとると、口の中が乾燥するというのは、本当でしょうか?

 

この問題について、研究した歯科大学の先生がおられます。

 

研究結果によると、高齢者の口の乾燥の原因は、80%が内服している薬 つまり薬剤性であり、10%は体質・習慣でした。5%は機能性、2%がシェーグレン症候群であったということです。

 

口が渇く原因になる薬は600種類以上あります。

降圧薬(血圧を下げる薬),睡眠薬、抗精神病薬、心臓病の薬、筋弛緩薬、抗不安剤、消化薬、鎮痛剤など多くの薬に唾液の量を減らす作用があります。

つまり、高齢者の方の飲んでおられる薬の多くが該当します。

薬を6剤以上常用してる方は リスクが上昇し、口呼吸、自力で移動出来ないと口腔乾燥になりやすいことが、わかっています。

 

 

口の中の乾燥度合いと2年後の要介護高齢者の死亡率を調べた歯科医師を中心としたグループの調査もあります。

 

舌の上に紙を置いて、どれだけ唾液が上がってくるかで、舌の湿潤度を判断したもので、唾液が紙の上に上がった距離が長いほで 舌が湿潤している、つまり、口の中が乾燥してないという尺度での研究結果です。

 

3ミリ未満(乾燥している)の場合は 死亡率36%,その内1ミリ未満の場合は死亡率48,4%,

3~5ミリの場合(正常範囲)28,6%

6ミリ以上の場合 (かなり湿潤している)38,3%

であったということです。

 

結論としては、口の中が乾燥(口腔乾燥)していても、逆に、かなり唾液が多い状態でも、死亡率が、正常な人とくらべると高かったという結果です。

口腔乾燥している場合はどうして死亡率が高くなるかは、唾液で

汚れを流せないため、細菌が増えたりと色々な悪い影響があるのは、理解しやすいですが、では、なぜ唾液が多すぎても、死亡率が高くなるのでしょうか?これは、唾液自体を嚥下出来ない、嚥下障害があり唾液を飲み込めない、そのため、口腔内の唾液が多くなるためです。

 

口の中の湿潤度、乾燥度が正常だとやはり、健康である傾向だというのが証明された結果でした。健康と口の中の乾燥度合いと、健康状態はやはり関係があるんですね。

 

最近、歯学部の歯科医師を中心とした口腔保健科の研究者が 、色々な 面白い研究をしていますね。

歯医者と長寿 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月12日

 

最近 、時々、話題になる長寿遺伝子があります。長寿遺伝子の活動が強いと 長生きできるということが言われています。

長寿遺伝子はサーチュイン遺伝子と言われてます。(レスベラトロールのサプリでサーチュイン遺伝子を活性化して120歳まで生きるのを目標にしている歯科医師もいます。レスベラトロールには2つのタイプがあり、てきせつなタイプのものをサプリメントとしてとらないと、サーチュイン遺伝子を活性化することはできません。)

その、サーチュイン遺伝子を活性化させる方法には、いくつかあります。

 

歯科領域で 話題になるものに 胃から作られるグレリンという物資があります。

グレリンの役目は、成長ホルモンを増加させるなどの 重要な役割があります。摂食嚥下においても重要な働きをします。グレリンは、空腹時に出されるホルモンで、お腹がグーとなるときに出されるホルモンです。

特に、口から食べることができない、介護を受けておられる方が、グレリンをだすということは、とても大切なことでありますが、歯科衛生士による機能的口腔ケアを行うとグレリンが、多く出されることが確認されています。逆にグレリンの量をはかって、機能的口腔ケアがどのぐらい、ちゃんとできているか確認しようという研究もあります。(グレリンに関しては九州歯科大学で、よく研究がされているようです。)

口から食べる 摂食嚥下機能を回復させる上で重要となっています。大腸を含めた消化器系、循環器系にも作用をします。

 

そのグレリンのもう一つの重要な役割は、サーチュイン遺伝子を活性化すると言うことです。

長生きするためには、空腹になる時間が必要だということです。

あまり空腹すぎると逆効果にもなるので、程度の問題もありますが。

動物実験でも、腹8分目の場合と、満腹に食べさせた場合でも、腹八分目の動物が、長生きさることがわかっていますので、やはり、グレリンの分泌なども考えると、腹八分目にすることが大切だということがわかりますが、生活していく上で実践することは、なかなか難しいですね。

 

顎骨壊死 富山、高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月11日

今日の診療後 高岡市内のホテルで、高岡市医師会 歯科医師会合同の講演会が行われました。
高岡市内から多くの医師、歯科医師、薬剤師が出席して 講演会がおこなわれました。
テーマは骨粗鬆症の薬によりおこるといわれている顎骨壊死についてでした。
ビスホスホネートなどのくすりを のみつづけると 歯周病や虫歯なそが進行して、その歯を抜かなくてはならなくなった時、顎骨壊死が起こる可能性があるため、中々 抜歯がしにくいというのがありましたが、最近 口腔外科学会で治療に際して 抜歯に関する ガイドラインとも 言われるものが、数年ぶりに発表され それについての、細かい解説などが行われました。
顎骨壊死がいったん 起きてしまうと、その治療がなかなか難しいといわれていましたが、最近では、顎骨壊死の治療法も確立して、きれいになおるようになっていています。
2~3年前まで、ビスホスホネートを3年以上内服しておられる方は、歯を抜く前に3ヶ月休薬しなければならないとかいわれてましたが、最近では それに関する研究もおこなわれて、3ヶ月休薬しても顎骨壊死が防げる証拠はないということもいろんなところで確認されています。
ビスホスホネートを飲み始めて、1年ぐらいなら、リスクはほとんどなく、2~3年ぐらいだと、少しリスクは上がるけれども抜歯はに関しては、その発生可能性は低く、4年をすぎると たかくなるというこですが、その他、骨粗鬆症の状態などを総合的に判断して、休薬せずに抜歯することも可能性だとという結論になりました。
日々、医学、歯学は進歩して、患者さんにとって、より、利益をもたらす方向に進んで行っています。

 

富山市歯科医師会講演会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月05日

先週の金曜日、富山県歯科医師会館にて、富山市歯科医師会の講演会が開催されました。

 

テーマは、「食べる力の回復ー医療連携の必要性と重要性」ということで、摂食嚥下の話題でした。

 

講師の先生は、南砺市民病院の内科の医師と歯科口腔外科の歯科医師でした。

 

日本は超高齢社会に突入して、多くの問題を抱えています。脳梗塞、脳出血などの後遺症により、食べる機能が障害を受けて食べれなくなったり、認知症、神経性の疾患により摂食嚥下機能が衰えたりと色々な問題で、摂食嚥下障害となり苦労されている方がおられます。摂食嚥下障害で食べ物や唾液(細菌も含まれています)が食道、胃に入るのではなく、声帯を超え気管、肺に入っていき、窒息や感染の原因となります。

 

最近の日本人の死因の3位は肺炎でその多くは誤嚥性肺炎です。そして、摂食嚥下障害で誤嚥性肺炎をおこしやすくなります。

 

脳梗塞などをおこすと病院に搬送され、入院と同時に、入れ歯を外され、食べることが禁止され口からたべること以外で栄養をとる方法がおこなわれることもあります。口から食べないからと言って、誤嚥性肺炎がゼロになるわけではありません。歯科的には、口から食べないことによって、口の中の唾液や抗菌力が下がり口腔内はよごれ細菌がふえます。

 

ですので、QOLの観点も含め、できることであれば、経管栄養ではなくて、口からたべるようにすることが大切です。

 

日本では、胃瘻をするということがよくおこなわれています。

イギリスではNHS(natinal health service)という社会保障のシステムがあります。日本の健康保険に似たシステムです。そのイギリスでは、胃瘻をしている割合は、日本の10分の1ということで、同じ先進国の、ある程度社会保障が充実した国でも、胃瘻に対する考え方はかなり違っています。

 

日本の胃瘻をしている割合が多いのをどう解釈したらいいのかは いろんな要素があり複雑でひとことではいえませんが、QOL(生活の質)を保ちながら一生を全うするように、医療従事者は努力する必要があります。

家族などの介護をする側の人も、後悔することのないようにすることも必要です。

 

今回の講演は、そのための指標をあたえてくれ、また、医師、歯科医師などの連携の大切さを基礎とした、素晴らしい講演会でした。