高岡市 歯医者 歯科 やまもと

2017年09月の記事リスト

歯医者と長寿 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年09月28日

私が歯科の大学に入学したと気、歯科に関して、最初に驚いた歯科界に関する事実は、歯科医師、歯科技工士の平均寿命は、日本人の全体の平均寿命より、かなり短いということでした。

 

このことに関しては、私の担当教官で教授をされていた先生の研究で、歯科医師、歯科技工士の多くの人が、呼吸器系の疾患でなくなるということでした。

私がが大学に入学したのは、35年前なので、この研究はさらにその10年前ぐらいの調査からきていますので、大体半世紀近く前の死亡原因の結果からきています。

 

当時は、歯のむし歯をけずったあとで、そこに金属のかぶせものをしましたが、その金属のかぶせものを作る時、金属の人工歯を製作途中で、収縮、かたちが、やや小さくなるのを防ぐためクッションとして、アスベストを使っていました。(歯科技工領域でアスベストをつかうことは、30年ぐらい前に禁止されており、今では歯科技工の過程でアスベストをつかうことはありません。)

 

できあがった人工歯はアスベストの毒性はまったくありませんが、その製造過程でアスベストを扱う、歯科技工士、歯科医師はおおくのアスベストを肺の中に入れていました。ただ、私が歯科大学生の時、その研究結果はありましたが、だれも歯科関係者の呼吸器系の疾患とアスベストを結びつける人はいませんでした。

アスベストの禁止はそこからきたのではなく、歯科領域以外の、一般の工学、医学領域からきています。そして、その歯科界で呼吸器系の病気でおおくのかたが亡くなられていたことは、当時は金属を削ったり、磨いたりするときの粉塵からきているのだろうとおもわれていましたし、事実そうかもしれませんが、歯科界では検証はされていません。私の見解としては、アスベストもかなり原因になっていたのではないかと推測しているだけです。

 

最近の歯科医師、歯科技工士の死亡理由は、私のまわりを 見渡すと呼吸器系の疾患にかかる方、亡くなられる方は、あまりおられないようで、大学同窓会のおくやみ欄を見ても、多くの方は、80歳90歳代でなくなられてますので、私自身の感覚としては、日本人の一般的な傾向と同じように思われます。(アメリカでは、歯科医師の自殺が職業別の自殺率で上位にきているそうです、日本では?)

アスベストの使用禁止や、技工室での粉塵をとるための、バキュームが普及したためでしょうか。

 

毎年 、敬老の日に100歳以上の方の人数が発表されますが、その中に歯科技工士、歯科医師は何人ぐらいいるのか、調査すれば大体の傾向は、比較的簡単にわかりそうです。

 

 

歯周ポケット測定 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年09月21日

歯科医院に行ったとき、歯周病の検査のため、歯周ポケットを測ってもらったかたも多くおられることだと思います。

 

歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目にある溝が歯周病により、深くなり、それが深いほど歯周病が進んでいるという指標になります。

正常ならばこの溝は1~2ミリぐらいですが、歯周病がすすむと深くなります。8ミリ9ミリになると歯がぐらぐらになり抜歯しなくてはならないほどになります。

 

患者さんにの中には、他の歯科医院でしたとき痛かったので、あの検査だけはしたくないといわれるかたもおられます。細い棒状のものを、歯と歯茎の中に入れて測りますので、検査する人によっては、歯と歯茎の中に入れる圧力が違うためチクチクするとか痛いとかんじる時もあります。

 

私が歯科大学時代には圧力については、手の指の爪と皮膚の間にその棒状のものを入れ少し白くなる程度の圧力という教育をうけてきましたが、中には、そのことを知らない方もおられますし、また、その圧力については、ある程度の個人差があります。

したがって、検査する人によって、検査結果がちがってくる場合も存在すると言われてます。

 

以上のような、検査時の痛みチクチク感がまったくなく、検査する人による検査結果が違うということが、まったく生じない方法が開発されました。

 

カリフォルニア州立大学サンディエゴ校で開発されました。器具をさしたり、挿入するのではなく、色で見てわかる方法です。

 

使用するのは、イカ墨、水 コーンスターチ などです。このイカ墨、水、コーンスターチで作った溶液で口の中をゆすいでもらい、その後 特殊な光を当てると歯周ポケットが赤色になり、歯周ポケットのふかさが、歯のまわりで、立体的に3次元的にわかるという方法です。

従来の方法では、歯周ポケットの中を器具を動かして歯科医師が自分のあたまのなかで、歯周ポケットの3次元的な深さ形態をイメージするしかなく、それを患者さんに説明するためには、深さをしめす数値をつたえるしかなかったですが、このカリフォルニア州立大学サンディエゴ校で開発された方法では、誰が見ても歯科医師でも 患者さんでも歯科衛生士でも歯科技工士でも、だれがみても一目瞭然な方法で、効果的な治療をおこなうにはとても便利な方法です。

 

さらなる改良と一般化するために おこなわなくてはならないことが まだまだたくさんありますが、素晴らしい方法です。

 

 

いつ歯磨きをするか?歯磨きのタイミング 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年09月20日

いつ歯磨きをすといいか?食後すぐにするのがいいということが昔からいわれていましたが。

そして、食後すぐに歯をみがくのは、我々 歯科医師、歯科衛生士の常識でしたが。

 

数年前の、ある日、健康に関するテレビ番組を見て驚きました。

食後すぐに歯を磨くと、歯にきずをつけ歯を痛めるということで、したがって、食後30分後に歯をみがくのがいいという内容でした。

理由は、食後すぐは歯の表面は酸性になっているので、それによって歯の表面が弱くなっている所に、歯ブラシでこすりつけると、きずがついてしまうというものでした。

 

この私が見た番組以外に、食後すぐの歯磨きは歯に悪いというテレビの健康情報番組、クイズ番組、新聞、雑誌がたくさんだされましたが、この背景にはやはり歯科医師の監修があったのでしょうけれど、そして、当時、歯科医師さえも、これを信じた人もいたようでした。

違うテレビ番組 某国立大学歯学部の歯科医師さえもすぐに歯をみがかないほうがいいといっていました。(自虐ネタでこんなこと言ってるから出世できないんだけれどともいってましたが。)

 

私には、明らかにおかしいとしかおもわれなかったです。放送当時の数年前、当歯科医院のスタッフからも、本当に30分たってみがくのが正しいのかどうか聞かれたこともあり、そんなことはない、食後すぐにみがくのがベストだ、もし心配なら、歯ブラシで磨く前に水でうがいをして下さいと答えたことがありましたが

 

この、食後すぐに歯を磨くのは歯をダメにするという根拠になった論文は、あり得ない条件下での象牙質での実験であり、あきらに間違いの内容、フェークニュースです。

 

日本小児歯科学会なども、時間はかかりましたが、この問題に対する意見を発表して、一応それ以来は、取り上げる方もこの食後すぐに歯を磨くは歯をダメにする というのは間違いの情報というのが認識され、最近はメディアでも間違い情報がとりあげられなくなりましたが。

 

この問題に限らず、長い歯科論文の一行だけ読んで、健康番組のクイズ問題の答えとしてだされることが時々あります、特に有名な医師免許をもった医療評論家が言うともっとらしくおもいますが、是非、元論文を全部読んで、理解してからいってほしいです。

 

 

 

 

摂食・嚥下リハビリテーション 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年09月10日

昨日、今日と富山県歯科医師会主催の講演会が富山の歯科医師会館で開催されました。

 

題は摂食機能療法で、昨年に引き続き、講師の先生も同じ歯科医師で、さらにパワーアップした内容となっていました。

 

摂食機能療法は脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)の後遺症や、認知症、パーキンソン病、神経・筋疾患などにより、口から食べることが難しくなった方を、胃瘻とかの経腸栄養や静脈栄養をせずに、時には胃瘻と並行して、口から食べることができるようにサポートする療法です。

 

今回の講演の内容は、歯科大学、歯学部の3~4年生の時に、勉強する解剖学の知識をかなり必要とする内容でした。

 

解剖学は、私が歯科大生の時は、長崎大学の歯学部の教授先生が中枢神経の分野を担当されていて、同じ日本語を喋る先生ではありましたが、理解するのにしばらく時間がかかってしまいました。

 

教授先生は博多生まれの博多育ちで、「さ、せ」の発音が、江戸時代の共通語の発音で、江戸時代の後期に京都にいたオランダ人だったかポルトガル人の手紙に「世界」を江戸の人は「せかい」と発音し共通語は「しぇかい」なのに江戸の人は田舎もんだと言っていたのがありましたが、つまり、「さ」は「しゃ」と発音して、「せ」は「しぇ」と発音するため、混乱して覚えてにくく大変でした。

三叉神経脊髄路核は「しゃんしゃ神経しぇきずいろかく」と発音されるため、隣の福岡県生まれの友人が小声で「さんさ神経せきずろかく」と通訳してくれたりしてました。

この教授先生の娘さんは私の歯科大学の後輩で普通の日本語をはなしておられましたが。

 

嚥下反射の中枢は延髄ということで、延髄の解剖的な知識が必要で実際の人体解剖でも、脳の部分は、脳の色の問題と脳の

細かい部分が肉眼的には、小さいので、かなり理解するのが時間がかかり、難しい部分ではあります。

 

歯科学生時代につかっていた教科書的な本は、ホルマリンのにおいや、いろいろあるので、使用したくないので、卒後時々本を買って勉強しています。最近では、数年前に買った解剖の本をつかっています。特に、ここ数年、実際の歯科臨床でも解剖学の重要性を再認識しています。

 

やはり歯医者にとっては、歯科医師として働くかぎりは、基礎医学、基礎歯学は大切なのを実感しています。

 

 

 

唾液の役割 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年09月03日

歯科分野では、唾液の研究が古くからされていますが、唾液の役割で今まで、歯科医師にも、あまり知られてなかったことがいくつかあります。

 

先ほど発表された南米のチリ大学の歯学部の歯科医師による研究によると、唾液には、ヒスタチンー1と言う物質があって、それがからだの傷を治すのに重要な役割をはたすということが確認されました。

くちの中の傷は皮膚の傷と比べると、早く治るというのは、多くの方が日頃の生活で体験されていることだろうと思います。これは、ヒスタチンの血管新生を促進させるという作用で、それにより、早く治ります。

 

また、口の中は歯茎の表面も粘膜でできてますし、頬の内側も頬粘膜で、口蓋も粘膜でできています。

粘膜は皮膚とくらべるとかなり薄い構造でできてます。感覚的にも皮膚と比べると、粘膜はうすく、柔らかくです。

ではなぜ、熱いお茶や 飲み物、食べ物を口のなかにいれても、皮膚の上より 平気でいれるのでしょうか?

その答えは、口の中の粘膜は唾液で、ある意味、保護されているからです。例えば、口腔乾燥症の患者さんは、熱いお茶をくちの中に、入れることもできないですし、保持することもできません。無理に入れると、熱くて我慢できなくなります。

 

味覚は、食べ物の味は、舌でその食べ物が直接味を伝えるということはありません、必ず唾液に溶けて味が伝えられます。口腔乾燥症だと味を感じることにも問題がでてきます。

 

古くから歯科分野で研究がされてきたことに関しては、たくさんあります。むし歯、歯周病、色々な問題に関して重要な役割をはたしています。

 

むし歯に対しては、唾液による、汚れの 洗い流し作用があります。上顎の親知らずは、ほとんどすべての方が、必ずむし歯になります。

親知らずの2本前の大臼歯付近の頬粘膜に、耳下腺から唾液がでるところがありますが、ここから唾液がでる方向は前下方ですので、後方の親知らずには唾液があまり流れませんし歯ブラシも届きにくいこともあってこの親知らずは、大抵の場合はむし歯になります。

 

また、食べ物を食べた後、口腔内は酸性になり、むし歯になりやすい状態になりますが(口腔内のPHペーハーが5.5以下になると歯が溶けてきて、むし歯になります。)唾液は酸性度を中和する働きがあります。唾液緩衝能があります。

 

その他、歯科大学、歯学部では、唾液に関していろんな研究がなされていますが、あまり脚光を浴びず、オタク研究者が研究している分野です。