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やまもと歯科ブログ

古舘伊知郎と唾石症 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月23日

唾石(だせき)

歯科医院に来院される患者さんで、歯が痛いと言われる患者さんの中で、実は、原因が歯でないことは、歯医者の感覚としては、意外と多いというのが実感です。

患者さんが、歯が痛いと来院されても、普通の歯医者は、他に原因がないかどうか確認します。

また、どのような歯痛か、または、痛みか、いつ痛いかなども、しつこく聞くことも、場合によっては、あります。

その歯痛で来院されて、実は歯意外の原因で痛みを訴えている患者さんの中で、現在、多いのは、筋・筋膜性歯痛や、三叉神経痛などです。

30年近く前に圧倒的に多かったのは術後性頰部嚢胞(じゅつごせいきょうぶのうほう)または、術後性上顎嚢胞(じゅつごせいじょうがくのうほう)と呼ばれているものです。

この病気の多くの患者さんは、上顎の奥歯が痛い、腫れたと言って歯科医院に来院されます。この術後性上顎嚢胞は、この10年から40年前に、上顎洞根本手術(じょうがくどうこんぽんしゅじゅつ)を受けた方に、起こる病気ですが、ここしばらく上顎洞根本手術を受ける方は激減していて、現在は内視鏡による手術となっていますので、将来的には、ほぼゼロとなりそうです。私が歯医者になりたてのころは、とても多かったです。

現在も、30年前も少ないですが、歯が痛いと言って来院される患者さんのなかで、唾石症(だせきしょう)というのがあります。

唾石症自体は、そんなに少ない病気ではないのですが、ほとんどの唾石症の患者さんは、歯が痛いとは言わずに、違う訴えをされます。少数の方が、歯が痛いと言って来院されるので、その中から唾石症であるのを特定するのは、歯医者としては注意を必要とします。

唾石症とは、

唾液は、唾液腺(唾液が作られるとこ)から、細い管(くだ)を通って、舌の下から、口の中(口腔内)にでてきます。

多くは、長くて曲がりくねった管(ワルトン管)である顎下腺の管、しかも、顎下腺からの唾液は粘性が他の耳下腺などの唾液腺からの唾液より高いので、その顎下腺の管にできます。

その唾液腺から口腔内にでる間の管で石ができてしまい(唾液腺の中にできることもありますが)、その石で唾液が流れるのをせき止め、ブロックしてしまい、そのために、行き場が無くなった唾液のため、痛みの原因になったり、腫れの原因となります。

やまもと歯科医院でも唾石症のかたで、歯が痛いと言われて来院されたかたが、開業以来26年間で少数ですがおられます。

この唾石症の痛みは、ある程度、特徴的です。食べるときに痛みが出ます。食べるとき唾液が分泌されるからです。この痛みは、かなり痛いらしいです。(患者さんの訴えと、教科書によると)この痛みを唾疝痛(だせんつう)とよんでいます。

この唾石症の患者さんの、歯科医院での訴えが、「舌の下が痛い、」「顎が痛い」などであれば、診断が、直ぐにつきますが、舌下の炎症があまり強くなくて、歯が痛い と訴えられると、診断に時間がかかってしまいます。

治療は、外科手術で、とりだすか、外科手術をせず、押したり引いたりしてなんとか取り出すかです。

また最近では、内視鏡を使って取り出す方法が、注目をあつめています(入院を必要とせず低侵襲のため)。

また、尿路結石や胆石の治療のように、体外衝撃波法によって砕いてバラバラにさせて取り出す方法があるということですがどうなのでしょうか?

数日前に見たNHKの「日本人のおなまえっ」という番組で、司会者の古舘伊知郎さんが、以前唾石症で、顎の下から切って唾石を取り出したと言ってました。今も傷が残っているそうです。大多数の場合は、口の中からの手術ですので、古舘伊知郎さん場合、口の外(口腔外)からだったので、よほど、重症だったらしいです。

歯周病の細菌のDNA検査 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月22日

私、歯医者でありながらDNAという単語を聞くと頭痛がしてしまいます。

多分原因は、高校生時代に生物と地学が選択科目だったので、地学を選んでしまい高校の生物の知識がゼロの状態で歯科大学に入学したため、授業がほとんど毎日、生物の授業みたいなものなので、歯科大学では、DNAというものが、当然わかっているものとみなされて授業が進められました、歯科大学に入学した当初、チンプンカンプン状態が続いたといことがトラウマになっているため、DNAという単語を聞くと、頭痛がしてしまうのだとおもいます。

その状態で、試験前に先輩に家庭教師をしてもらいゼロの状態から一晩で、1960年代にノーベル医学生理学賞をとったワトソンのDNAの二重らせん構造の理論、そしてそれに続く複雑な理論などを、解説してもらって、ようやく理解できるようになりました。これが理解できるまで私にとってワトソンは、シャーロックホームズの相棒(sidekick)でしかなかったです。

ということで、このDNA検査は、最近では、歯周病の治療として使用されることがあります。

患者さんの口腔内の唾液を採取して、そのDNA検査で、歯周病のどの細菌が、量的にどれだけあるかをしることができます。

具体的には、以下の訳の分からない名前の菌です。

Prophyromonas gingivalis(P.g菌)

Tannerella forsythensis(T.f菌)

Actinobacilus actinomycetemcomitans(A.a菌)

Fusobacterium nucleatum(F.n菌)

Treponema denticola(T.d菌)

(余談 、私が30年以上前の大学生のときに読んだ論文に、A.a菌は、ペットとして飼っている犬から、人間に感染するのではないかということを書いた歯周病を専門にしている大学歯学部の著名な研究者がいました、そしてペットの犬の口の中にも注意が必要、と言っておられました、A.a菌は、比較的若い人に重度の歯周病、侵襲性歯周炎をおこす菌です)

この5種類の細菌の量をDNA検査でつきとめて、それにより、抗生物質などを使って、細菌に、アプローチする治療法です。歯医者は、これをリアルタイムPCR法による歯周病治療と呼んでいます。

これには、問題があって、一つには、唾液を採取して、検査機関に郵送して調べてもらわなければならないということです。したがって、結果がわかるまでに1週間かかります。もう一つはは、この検査が、非常に高額となるということです。この治療法自体が保険がきかない歯周病治療で、その中でもこの検査だけで2万円かかります。

つい先日、この問題のひとつである検査結果が出るまで1週間という問題が、解決されそうだということが、発表されました。

つくば市にあるラスケーズという会社が、歯周病の原因菌の即時分析器を開発しました。この即時分析器で1時間後に検査結果が出るそうです。来年の販売開始を目標にしているそうです。

顎口腔領域の外傷 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月21日

歯科に来院される患者さんの多くは、むし歯と歯周病ですが、それ以外に忘れてはならないのは、外傷の患者さんです。

顎口腔領域の外傷は、色々なパターン、があります。

一番多いのは、外力が、歯に加わり、歯がグラグラする、または、歯が抜けるという状態になることです。歯が大きくグラグラすれば、矯正歯科治療用のワイヤーを切って、動揺している歯とその前後のしっかりした歯2~4本を、接着力の強いセメントでくっつけて、そのグラグラと動揺している歯を固定して、3週間すると、そのグラグラの歯のグラグラは改善して治るというふうになります。

歯が完全に抜けてしまった場合は、その抜けた歯を元あった位置に戻して歯科医院にいくか、元の位置に入れれなければ、コップの中に牛乳をため、そのなかに、抜けた歯を入れて歯医者にいくか、牛乳がなければ、とりあえずは、口の中(頰の内側で歯列の外側など)に入れ、唾液に接触する状態にして歯科医院に走るとかします。決して乾燥させないようにしましょう。また、歯が抜けて地面に落ちた歯は水道水では洗わないで下さい。歯科医院で歯をもとの位置にもどして固定して3週間経てば、くっつくことがほとんどです。

舌の裂傷、咬傷(こうしょう)というのもあります。もう、30年以上前の話ですが、舌の裂傷で大学病院の救急にこられる患者さんがおられました。、20歳代の若い元気そうな男性の患者さんで、説明によると、自分で舌を大きく深く噛んでしまったそうです。ただ、不思議なのは、歯列のアーチが普通、舌に裂傷として歯型みたいなものが自分の歯型のアーチとして一致するのですが、舌の中央で深くに入り込んだ裂傷が、自分の歯型、歯列のアーチとは、全然一致せず180度逆に歯列アーチの形が舌に残っていることです。こんな自分の歯列のアーチと180度逆の裂傷ができるのは、かなり特殊な噛み方です。

歯科大学病院には、顎骨骨折というのも、よくありました。30年以上前の大学病院では、顎骨骨折には、2種類ありました。一つは、純粋な骨折で、主な原因は、ケンカとかです。

20歳代の男性がほとんどです。顎の骨折の場合、骨折した所をチタンプレートでつないでスクリューで固定します。ただ、それだけだと骨折が治っても、上の顎の歯と下の顎の歯が噛み合わない状態となりますので、チタンプレートで固定する前に、上の顎の歯のすべてと下顎の歯のすべてを、ワイヤーでグルグル巻きにしてそれでそのあと上下の歯どうしもワイヤーでくっつけて固定します。歯科用語では、顎間固定(がくかんこてい)とよんでいます。この顎間固定が外されるまで流動食となりますので、かなり痩せます。

もう一つはは、他科で顎間固定せずに治療されて、噛めない状態になって治っているものを、また骨折させて、顎間固定をして再手術するものです。

その他、頰骨骨折など、色々な患者さんいました。

交通事故による顎口腔領域の外傷も時々あります。

外傷は様々です。

予期せずして起こり、、どんな傷をうけるか、ありとあらゆる可能性があるものです。

ガルバニー電流 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月20日

歯医者とガルバニー電流(ガルバニック電流)にどんな関係があるのか、疑問に思う方も多くおられることだと思います。

私も、中学生の時にガルバニー電流ということを、初めて学んで以来、その存在は知っていましたが、歯科大学に入ってまで、このガルバニー電流について、勉強しなければならないといことは想像していませんでした。

アルミホイル(アルミ箔)、や、金属製のフォークなどを口の中に入れて、歯にあたった瞬間キーン、またはピリッと来たことがあるとおもいますが、それは、ガルバニー電流によっておこるものです。

歯科大学、歯学部でならうガルバニー電流とは、口腔内に虫歯治療やその他の治療

で違う種類の金属の被せ物、つめものを入れていて、その金属どうしが、ぶつかる、接触したりすると、電位差ができて、そのようなピリッときたりキーンとしたりすることもありますし、そういう症状がなくても、ガルバニー電流が流れていて金属イオンの溶出、腐食の原因となったりします。また、金属同士が直接接触しなくても、唾液という液体を介して、そういう状態が、続く、つまり電池の状態となっていることがよくあります。

そういう場合に起きる可能性があるのは、金属アレルギーです。金属イオンが蛋白と結合してアレルギー源となります。

金属アレルギーの症状は、口腔内にだけおこるのではなく、むしろその多くは、口腔外の手や足の皮膚やその他の場所で起きます。

また、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や、扁平苔癬(へんぺいたいせん)その他の色々な問題を引き起こす原因となり得ます。

中には、肩こり、頭痛、神経症状、自律神経失調症、鬱の原因になる場合もあるという、医師、歯科医師までいます(エビデンスレベルに疑問はありますが、最近、はやりのEBM、つまりevidence based medicineエビデンス証拠に基づいた医学、は、ほとんどすべての多くの場合には重要になり役に立ちます、時には医学、歯学の進歩を阻むこともありますが)

口腔内では、少し古い広島大学医学部耳鼻咽喉科の論文に、ガルバニー電流が5μアンペア以上だと、難治生の舌炎、アフタ性口内炎が起きていて、ガルバニー電流をなくして、つまり、歯科金属を同じ種類のもに替えると治ったといのもあります。

金属的には、水銀を含むアマルガム(最近、新たにアマルガムを入れる歯医者はいないとは思いますが)、ニッケルなどが原因になりやすです。また、金(ゴールド)も、その可能性が低いということはなく、普通にありますので金(ゴールド)だから大丈夫だとは、おもわないでください。

解決方法としては、口腔内の金属を、同一種類の金属に統一すことが、必要です。

それでも解決しなければ、セラミックや、最近の保険の改定で、かなり多くの場合、保険でも金属を使わない歯科治療が可能となっています。(この場合、皮膚科などにおいてパッチテストを行い金属アレルギーであることの証明が必要です)

舌が黒い 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月19日

黒毛舌(こくもうぜつ) black hairy tongue

最近の話題で、舌が真っ黒(黒い絨毯カーペットみたいに)になった人がアメリカの歯科雑誌デンタルトリビューンに載っていました。

この方は、交通事故にあって、両足を挟めて、かなり重症でその足に感染をおこした55歳の女性でした。そこで、交通事故の治療にあたっていた医療チームから、その病院の他の部署にいた感染症専門医(infectious disease physician)がよばれて、この舌が真っ黒の患者にあって、驚いて、舌がこんなに黒い人初めて見ましたと述べていました。初めての黒毛舌の患者さんであったということです。

黒毛舌になりやすい人として、口の中の衛生状態が悪い(歯科的に口腔内が汚れている)、喫煙、過剰にコーヒーや紅茶をのむ、三叉神経痛、口腔乾燥、薬物療法を受けている、体力が衰えている(抵抗力がおちている)場合になりやすくなると、アメリカの医学会では考えられているということです(デンタルトリビューンによると)。

この患者さんは、直接的な黒毛舌の原因は、交通事故後、使用していた抗生物質のミノサイクリン(テトラサイクリン系)と考えられて、抗生物質をミノサイクリン(テトラサイクリン系)から、他の抗生物質に替え、それにプラスして歯科的に口の中をきれいに保つように指導したら4週間で治ったということです。

では、日本ではどうか?黒毛舌の患者さんは時々みます。アメリカほど、稀なことではありません。多くの場合は、高齢者の方です。まわりの方が、あまりの色、舌が真っ黒のため、歯科医院に連れて来ます。(多分,歯科医院でなく、耳鼻科や、内科に連れて行かれる方のほうが多いのではないかと、私は想像していますが)

原因は、口腔内、舌の表面に色を黒くする細菌(酸素を嫌う嫌気性菌)や、真菌(カビ)が繁殖しておきます。

もっと具体的には、抗生物質の副作用のものもありますし(菌交代現象つまり、抗生物質により、ある種の細菌、正常な細菌のグループが減り、それによって、別の通常では少数の種類の細菌が増える)、、また、体力が落ちていて、口腔内の衛生状態が良くない(歯科的な問題)が重なっている場合もあります。そのなかで、多くの場合は、抗生物質による菌交代現象ですが。

この、黒毛舌は、比較的、簡単に治ります。抗生物質が原因のときは、抗生物質の種類をかえたり、中止すれば治ります。その時に、歯科的な、口の中を、きれいに保つことをすることも、大切です。また、体力が落ちてて、口腔内の衛生状態が良くない場合は、口腔内の衛生状態をよくしたり、口腔ケアをしっかりすれば、一週、一週ごとに変化がみられて、4週間ぐらいすれば治ります。この、黒毛舌、これから、高齢者の数が増えると、ますます増えることが予想されます。

レーザーの講演会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月17日

歯科レーザーに関する講演会 実習付き in  金沢

今年の4月に、2年に1度ある制度の改定で歯科用レーザーに関する評価が見直されたためか、歯科メーカー、ディーラー主導の講演会が盛んにおこなわれています。

今日、金沢で開催された歯科用レーザーの講演会に参加してきました。

内容は、歯医者が苦手なレーザーの基礎からはじまり、久しぶりの物理の授業で、ほとんどの歯医者は、高校を卒業して以来、本格的な物理に接し方たことがありませんので、大変です。

医療で使われるレーザーは、大雑把に5種類で、歯科では、4種類です。歯科で使わない種類のレーザーは、眼科で使うレーシックで、残りの4種類のレーザーについては歯科で使用されており、それに関する講演会でした。

今年4月に変わったことは、主に3点です。

歯科用レーザーをアフタ性口内炎に当て、痛みを軽減する方法が、今年の4月から評価されるようになりました。かなり、これにより、ある程度はアフタ性口内炎の痛みは軽減されます。私個人として、一番アフタ性口内炎の痛みの軽減に効果がある方法は、硝酸銀を、アフタ性口内炎につけることだと思っていす。この方法、私は、もう27年前に、1年間、患者さんに行っていました。この方法を私に教えてくれたのが、大正生まれの歯科医師です。現在は、硝酸銀について、色々な問題があり私が知る限りでは、現在はおこなわれていませんし、私自身も、行うつもりはありません。また、硝酸銀を手に入れるのも難しい時代になっています。私より年下の歯医者で口内炎に硝酸銀をつかったことがあるひと、私、今までにお会いしたことがありません。

ただ、現在、硝酸銀が使えないのなら、次につかえるのは、歯科用レーザーなのかなぁとおもっています。

もう一つの改正の目玉は、顎口腔領域にできた血管腫、血管奇形に新たに、波長が短いNd-yag(ネオジウムヤグ)レーザーが保険にはいったことです。病変内照射法(表面から当てるだけでなく、病変にファイバーを突っ込んで当てる方法)も可能となっています。このタイプのレーザーは、大学病院や、大病院のレベルでないとないのではないかと思います。これにより今まで全身麻酔で入院が必要で外科的侵襲(手術の痛み、腫れなど)が大きかったのが、ほとんどの場合、入院せずに、かなり、患者さんが極度の辛い思いをせずに治療をうけられるようになりました。私の大学時代、口腔外科に初診の患者さんを担当した一番最初の患者さんは、舌にできた血管腫のお子さんでした、また、学内の歯科医師でも、九州歯科大学病院で、顎の血管腫の手術をうけたかたがおられました。そんなに珍しい病気ではありません。

目玉その3

各種、口腔外科手術に、レーザーをつかった場合、それが評価されるようになりました。これにより、患者さんが、侵襲が低い口腔外科手術がうけやすくなる環境となりました。

以上の3点で、患者さんには、かなりの朗報となっています。

また、これからも適応であれば、歯科用レーザーをつかった治療がおおくなるものとおもわれます。

救急の日 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月16日

9月9日は救急(きゅうきゅう)の日ということで、救急に関わる話題がテレビでもおおく放送されていました。

この日のチューリップテレビの朝7:00の番組は「健康カプセルゲンキの時間」で、その中で女性芸人のオセロのお子さんが、はちに刺されてアナフィラキシーショックを起こしたという話しをしていました。そして、それ以降、エピペン(アナフィラキシーを抑える特効薬的な自己注射器)をもっているようなこといってました。

当歯科医院にも、以前は、エピペンがありましたが、有効使用期間がかなり短いという欠点があります。

それで、現在は、エピペンの代わりに、その成分であるテルモのアドレナリンを用意してあります。

私の友人歯科医師、周りの歯医者をみわたすと、エピペンかアドレナリンを用意しているようです。

アドレナリンは、アナフィラキシーの時は、筋注(筋肉内注射)するのが、普通ですが、どこの部位に筋注するかというのが歯医者にとっては、問題になります。

エピペンは、元々は自己注射ですので、それにならって、同じ場所の足にしますし、テルモのアドレナリンは、歯科大学、歯科医師の研修会では、筋注は普通は、上腕にすることをならいます。

歯科麻酔で、筋肉内鎮静法というのがあります。肩のさきからちょと下あたり(教科書的には、肩峰から3横指下、つまり、指3本分下のところに普通の体格の人なら1,5センチの深さということになっています)から注射して筋肉内にドルミカム(ミダゾラム)と言う薬剤を入れてを、意識レベルを少し下げて、ぼーっとした状態で、意識は保ちつつも、不安感を下げ、リラックスした状態で、インプラントの手術などをおこなう方法です。筋注なので、薬の種類はちがいますが、基本的にはアナフィラキシーが起こった場合、アドレナリンの筋注も、この筋肉内鎮静法とおなじようにします。

しかし、歯科医院で、せっぱつまった状況で、歯医者が筋注するのに最適なところはどこか、考えた人がいるそうです。私が九州歯科大学の歯科麻酔の研修に数年前に行った時、大学の歯科麻酔学の若手の先生のひとりが、カナダのブリティッシュコロンビア大学歯学部の留学から帰ってこられたばかりで、そこで

面白い話しをされていました。ブリティッシュコロンビア大学の歯学部では、緊急時の歯科医師の対応としての筋注に関して、歯医者が一番、馴染みが深い筋肉の塊に筋注をすることを学生などに教えているということです。この、歯医者が一番馴染みが深い筋肉とは、舌です。舌は歯医者にとって、すごく親しみ深いところで、何も考えることなく、目の前にあれば、条件反射でも注射ができるところです。

カナダ、アメリカの歯学部( Dental school)では、舌に筋注するのを、教えているところがあるようです。

日本でも、歯科医院のホームページをみると、筋注を舌にすると言っている歯医者も少数ではありますが、いました。カナダ帰りの歯医者でしょうか?

ただ、まわりの状況、患者さんの状況によっては、舌に筋注ができない場合も考えられますので、上腕での筋注も大切ではありますが。

歯科用レーザーと粘液嚢胞、上唇小帯、舌下小帯、そして虫歯の治療 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月15日

今月、9月に、歯科材料屋さん、歯科ディーラー、による歯科用レーザーの講演会が、日本を代表する歯科レーザーの歯科医師を招いて、それぞれ別に2件予定されています。主催者が、歯科ディーラーということは、最終的には、歯科用レーザーの販売を目的にしているのですが。

この歯科用レーザーは、数百万円するのが、普通ですので、開業している歯医者にとっては、気が遠くなるような価格ということになります。歯科ディーラーの営業マンにとっては、場合によっては、起死回生の一発となる歯科機器です。

ということで、今回は、歯科用レーザーについてです。

歯科用レーザーには、大きく分けて2つのタイプがあります。

①一つは、軟組織、つまり唇(くちびる)、舌、頬、歯茎、歯肉、口蓋などの治療に使用するものと、

②もう一つは、硬組織、つまり歯の治療に使用するものです。

また、1台のレーザーで、軟組織、硬組織の治療ができるものもあります。

①軟組織の治療に使う歯科用レーザー

私が、長年歯科用レーザーを使用してきて便利だなぁと思っていることは、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の摘出、上唇小帯(じょうしんしょうたい)、舌小帯(ぜつしょうたい)の切除、です。

粘液嚢胞(ねんえきのうほう)は、主に下唇(したくちびる、かしん)にできる直径5~15ミリぐらいのふくらみ、腫瘤です。噛んだ後のように見えることもあります。舌、頰粘膜などにできることもあります。小唾液腺(唾液が作られるところで、それが、大きくなく小さいもの)が詰まって、膨らみます。潰すと、しばらく経つと、また同じように、ふくらんできます。ですので、この治療には、その粘液嚢胞を傷つけないように、それごと取り出すことが必要です。この、粘液嚢胞は、子供にできることが、ほとんどで(大人にもできますが、やまもと歯科医院に来られる粘液嚢胞のかたは、子供がほとんどです)、これを、レーザーを使わずに、普通にメスで行うと、大変なことになります。出血は、おおくなり、それを見た子供は、さらに怖がって、暴れ出します。そして、暴れる子を抑えてようやく縫合という結果になりがちです。レーザーを使うと、出血もあまりなく、短時間でできます。また、縫合する必要もなく、ですので、傷口も残りませんし、術後の痛みもほぼありません。

小帯は、舌の下、つまり裏側にある中央のひも状のもの、スジです。これが短いと、舌が上に持ち上がりにくくなります。その結果、発音に問題がおきたり、受け口になる原因になったり、嚥下のパターンに問題がおきたり、色々な不都合がおきます。(長くなるので、どんな不都合が起きるかすべて書けませんが)。上唇小帯も、すきっ歯の原因になったり色々します。これらも歯科用レーザーで、短時間で、ひどい思いをせず、きれいに、治療が可能となります。

おまけとして、アフター性口内炎の痛みの緩和にもつかえます。この際は、表面麻酔が

必須です。これをしないと飛び上がります。ただ、アフター性口内炎は、2週間もすれば、自然になおりますが。

②硬組織の治療に使う歯科用レーザー

やまもと歯科医院には、2台の歯科用レーザーがあります。もうひとつのレーザーがこの歯を削るレーザーです。

痛みが少なく歯を削れる(蒸散する)といわれていますが、その真相は?

また、歯石もこれで、比較的に簡単に取れると言われていますが、その真相は?

後日(今月開催の2件の歯科レーザー講演会の後に。その理由は、このブログの読者には歯医者も多いため購買行動、判断に影響を与える恐れがあるため)、ご報告させていただきます。

一応硬組織用のレーザーですが、軟組織にも使えます。

乳酸菌 のロイテリ菌  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月14日

多くの乳酸菌は、歯周病の原因菌と戦い、その歯周病の原因菌を退治していきます。そういう健康に役立つことが科学的に証明された、ヒトからとった良い作用をする細菌をプロバイオティクスと言ってます。乳酸菌のひとつであるロイテリ菌もそのひとつです。プロバイオティクスは、アンチバイオティクスと反対の言葉だそうです。アンチバイオティクスとは、英語の単語です。日本語では、抗生物質という意味です。

ロイテリ菌はヒトの母乳からとった、菌を元にしているそうです。

口の中にトローチ状のロイテリ菌を舐めて、カラダの中にとりいれます。これは、口の中にだけ効くものではなく、口からはじまる消化器系にも作用します。その作用としては、このロイテリ菌のサプリを作っている会社が、スウエーデンで色々な研究をして発表しています。効果があるのは、ピロリ菌の抑制、母乳の品質改善、小児アトピー、乳児疝痛、その他免疫アレルギー関連で効果があるという、スウエーデンでの治験データが数多くあるということです。

この、ロイテリ菌による善玉菌を入れて悪玉菌を抑制するバクテリアセラピーは、テレビ番組の、「ホンマでっかTV」に紹介されて以来、日本国内で、かなり売れているらしく、日本全国の歯科医院では、在庫切れ、日本の販売元のバイオガイアでも、在庫切れの状態だそうです。歯科医院に入ってくるには、もう数週間かかるそうです。

しかし、裏技を使うと、歯科医院で用意できる方法があるということで、今日、歯科材料のディーラーからはなしを聞きましたが、やまもと歯科医院でこのロイテリ菌のサプリというか、食品を購入するのは、片手で数えられる人数しかいないため、そんなに大きな問題でもないのですが。購入するのは、私と、その他、ほぼ歯科医院関係者だけです。

この、ロイテリ菌は、費用が、すこし高いめになっていたり、この良さを、現在のところ、上手く伝えられないので、購入するのは、ロイテリ菌をとることの良さを知っている関係者だけとなっているのが現状です。

この、ロイテリ菌のサプリは、わたしを含め、多くの歯医者は、患者さんにどう伝えるのか、その伝えかたがわからないので、結局、私の知り合い、友人の歯科医院では、販売していますが、購入者は、多くの歯科医院で、その歯科医院の院長だけという結果となっていることがおおいようです。私の知り合いの富山県内の多くの歯医者がロイテリ菌を毎日とっているということが、以前の歯医者どうしのトークで明らかになりました、そして、そのすべての歯医者が、患者さにはまったく売れないと言っていまいした。また、患者さんにが購入できるような、情報提供している歯科医院もゼロでしたが。

ということで、ロイテリ菌は歯周病や虫歯を減らすだけではなく、そのた、色々な健康面にかんするいい作用がありますので、私は、これからも、毎日1粒、とっていこうと思います。

NHKプレミアムの口臭についての放送 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月12日

昨日のテレビ番組、NHKのBSプレミアムPM10:00は、口臭についてでした。

4人の歯科医師が出演して、いろいろなことを言ってました。

その中の1人は、宝田歯科医師、女性歯科医師で、歯医者の中では有名人です。アンチエイジング歯科で時々テレビに出て来られることもある方です。美人歯科医師ということで通っています。

口臭は、口の中の乾燥(口腔乾燥)が関与しているということで、宝田歯科医師は、舌を回してトレーニングして口腔乾燥を改善させる方法を紹介されていました。

あとの3名の歯科医師は、番組の最初から最後まで、ずっと出ておられて、時々コメントを求められていました。

出演している歯科医師も、私も驚いたのが、番組で行った、砂糖入りの飴玉を舐めて口の中(口腔内)のガスを測定すると、口臭が、即効的に改善するということです。解説によると、砂糖入り飴玉を舐めることにより、口の中に虫歯原因菌(ストレプトコッカスミュータンス菌)により酸が産生され、口臭の原因となる細菌(虫歯の細菌とは、違う細菌)が抑えられるということで、即効的、効果が確認できました。しかし、この方法は、歯医者としては、推奨できないということで、1人の歯医者は、砂糖入りでないものでも、ある程度の効果は期待できるということをコメントしていました。

この3名の歯科医師に、自身の口臭予防のために、何をしているか司会者(芸人のフットボールアワーのひとり)が尋ね、その3名の歯医者がひとりひとり、それに答えると、その、答えが偶然一致してこれもまた、出演者も、私も、ちょっとした驚きでした。

その答えは、塩化亜鉛の溶液でうがい、洗口(せんこう)しているということでした。この塩化亜鉛の洗口液についても、この出演者のひとりの歯科医師が、以前研究して、製品開発にも関与したことがあります。やまもと歯科医院でも15年近く前に、この塩化亜鉛の口臭予防の製品を販売していた時期がありますが、購入者、ゼロで、結局、私が1本使って、残りを廃棄して、終わったという結果となってしまいました。需要があれば、また、復活させようとは思いますが。

また、その出演者のひとりの歯科医師は、最近まで、某国立大学の歯学部の教授をされていた方で、口臭に関して色々な研究をされていました。

その中で、何が口臭の原因になっているか突き止める研究もされていました。

歯を磨けば、口臭は無くなるかについても、実験しました。その結果によると、1回、歯を磨いたあとも、ほとんど変化はなく、変化があったのは、舌苔(ぜったい、舌の表面についている薄い白い物質)をきれいにした後でした。舌苔をある程度きれいにした後、かなり口臭が改善したということを、科学的に証明しました。(ずっと前から舌苔が原因ではないかとは、言われていましたが、この研究ではじめて科学的に証明されたのではないかと思います)

また、乳酸菌も効果があるということが、紹介されていました。液状の乳酸菌を使っているのを、この番組で紹介されていましたが、さすがに、NHKだけあって、その商品名までは、言及されてはいませんでしたが、使用されていたのは、ロイテリ菌が使われている、液体タイプのプロデンティストという商品のように、見えました。

この、口臭に関する研究は、ここ20年間でかなり色々なことがわかり、進歩しました。そして、この3人の出演者の中のひとりの歯科医師が、私が知る範囲内では、かなり、その研究結果、成果に貢献しました。立派な研究者の歯科医師です。

私が、この出演者のひとりの歯科医師について、妙に詳しく知っていることに、お気づきになった方もおられるかもしれません、そうです、私が大学生の時に、厳しい指導を受けた教官先生です。

30年ぶりにテレビを通して、指導を受けた感覚で、直立不動で、震え上がりながらこの番組を最後まで見ました。

後期高齢者歯科健診の内容 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月11日

今年も後期高齢者歯科健診の時期がやってきました。

現在、高岡市では、後期高齢者歯科健診がおこなわれています。

75歳の方が、対象のようです。

やまもと歯科医院にも、今年は、去年より多くの75歳のかたが来院されています。

この、後期高齢者歯科健診の特徴は、歯周病と虫歯、ばかりではなく、軟組織の異常、舌の乾燥、舌苔、そして反復唾液嚥下テスト(RSST)ということにあります。

日本歯科医師会などが、行ってきた8020運動(80歳で20本の歯を残そう)は、これが始まった30年以上前は、達成が、あり得ない目標でしたが、現在では多くの方が8020を達成されています。そして、ある意味、一区切りついた状況となっています。

これからも、この8020を達成した人の割合が高くなるものとおもわれます。

そして歯科業界の新たな目標は、口の中に20本の歯が残っているというカタチの問題から、その口が、正常に機能するかに、関心が 向けられ始めています。

ちゃんと、捕食、咀嚼、嚥下ができるか、などのカタチでなく機能の問題に関心が高まってきています。

舌の乾燥は、口腔の機能に影響をあたえます。乾燥していれば、味覚も感じにくくなります(味は唾液という液体をとおして味蕾につたえられます)。咀嚼もしにくく なります(食べ物は歯で噛み砕かれ唾液とまぜあわされ食塊となります)。結果、摂食嚥下に問題がおきてきます。

おおくの歯科医院には、舌の乾燥を測る器械があります。ムーカスという器械です。このムーカスで、舌の乾燥度を測ると、おおくの高齢者は、舌が乾燥していることがわかります。

また、反復唾液嚥下テストは、口の中に食べ物、飲み物をいれずに30秒間に何回唾(つば)をゴックンと飲み込めるかのテストです。

この、反復唾液嚥下テスト(RSST)は3回未満だと、摂食嚥下機能に問題があるのでは、ないかということになります。

また、後日、改訂水飲みテスト(MWST)や、頚部聴診を行う必要があることがあります。稀に、場合によっては、嚥下内視鏡検査が必要となることもあります。(やまもと歯科医院では、後期高齢者歯科健診の結果、嚥下内視鏡検査が必要になったかたは一人もいませんが可能性としてはあります)

摂食嚥下機能が、少しおちている程度ならば、嚥下おでこ体操などで、トレーニングすれば、機能が改善される場合が多いです。 また、低栄養ぎみの方、サルコペニアぎみの方にはBCAA(分岐鎖アミノ酸)を含んだ栄養強化食品(ペムパルアクティブなど色々な商品があります)をとったうえで簡単なトレーニングをしていただければ効果があります。

以上のように、高岡市の後期高齢者歯科健診では、歯の本数だけではなく、口腔の機能面も含めたものなので、健康を維持するために大変、役立つ内容となっています。

75歳の該当される方には、ぜひ、この後期高齢者歯科健診を受けられるよう、お声がけください。

入れ歯(取り外し式)の耐用年数

2018年09月09日

保険がきかない自費診療の入れ歯(毎日、着脱を必要とするもの)は何年もつのかということを、時々患者さんに質問されることがあります。

材質、欠損した歯の数、欠損した歯の部位・配列、噛み合わせ、咀嚼癖、歯みがきブラッシング、義歯洗浄材、保存法、保存容器など、その他ここで挙げられない細かなことによっても、影響されます。条件がよければ、稀に20年というかたもおられます。材質によっては(修理がしにくい材質)4~5年というものもあります。

色々ありますが、大多数の歯医者は、10年もてば、大成功という認識を持っています。

その後どうするのかというと、大きな修理、改修を行うか、作り直すかということになります。顎の形は、時間の経過とともに変化します。また総義歯(総入れ歯)の場合は、比較的対処が簡単です。顎に合わなくなれば、粘膜の面に歯茎色のピンクの樹脂(レジン)をくっつければ解決しますし、人工歯が、噛み合わせの磨耗で削れてくれば、その人工歯を取り替えればすみます。ですので、入れ歯が20年以上もっているという方は、総義歯の方です。

それに比べて、部分義歯(部分入れ歯)の場合は、なかなか大変です。

部分入れ歯ということは、自分の歯が残っているということですので、その歯が虫歯になることもありますし、また歯周病になることもあります。

部分入れ歯を支える歯(金属のワイヤー、アタッチメントが付いている歯)が虫歯になると、その歯を治療した後、そのむしばの治療後の歯の形は、前の状態と、寸分ちがわず、同じ形にするのは、不可能ですので、ワイヤーや、アタッチメントを作り直すか、付け直す必要が出てきます。また、虫歯や、歯周病で抜歯になれば、その部位に歯がなくなりますので、部分入れ歯に、人工歯を加えなければならなくなります。その場合、入れ歯が動かないように支えていた歯が抜ければ、入れ歯が落ちてきたり、浮いてきたりしやすくなるため、新たに他の歯に金具、ワイヤー、アタッチメントをつけなくてはならなくなったり、義歯を大きくしなければ、安定を得にくくなったりもします。抜けた歯の本数が多ければ、より複雑になります。

以上のことからも、部分入れ歯の方が、総義歯よりも、一般的には、耐用年数が短くなります。

総入れ歯でも、部分入れ歯でも言えることは、入れ歯は人工のものですので、時間が経てば、すり減ったり、材質的に劣化したりします。決して一生ものではありません。

いつかの時点で、必ず使えなくなる時がきますので、そのことも、考えていただければとおもいます。

歯ブラシの交換時期  ときどきスタッフブログ

2018年09月06日

やまもと歯科医院、スタッフの関です。

 

今回は、歯ブラシの交換時期についてお話しさせて頂きます。

歯ブラシの交換時期って、迷いますよね。

意識していないと、あれ?いつ交換したっけ?なんて事も!

一番わかりやすいのは、見た目です。

歯ブラシの毛先を見て開いてきたなと思ったら交換されるといいと思います。

時期としましては、一か月を目安にされるのが理想的です。

 

なぜ、毛先が開いたら交換かと言いますと。

歯科的には、歯ブラシの毛先が開いた状態で磨くと、歯茎や歯を傷つけますし、毛先の弾力も弱くなっているので綺麗に磨くことが出来ず、歯周病や虫歯の原因になったりもするので要注意です。

 

他にも長期間使用していると、歯ブラシに大量の雑菌が繁殖していることも
歯ブラシを使った後はしっかり流水で洗い、水気を切って、風通しの良い場所で乾燥させて雑菌の繁殖を抑えるようにするのがベストです。

 

せっかく時間をかけて磨くのですから、清潔な歯ブラシで口の中を綺麗に保てるといいですね!

抗生物質による歯の変色 その後 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年09月04日

歯の変色には、いろいろな原因があります。

我々、歯医者にとって、一番、簡単に対処できる歯の変色の原因はカレー(ライス)による歯の変色ではなくて加齢による歯の変色です。この加齢による歯の変色は、ホワイト二ングすれば、比較的に短時間で、歯はしろくなります。

そして、一番、難しいのは、歯の形成期に抗生剤を内服したことによる歯の変色、黒ずみ、程度が強い場合には、お歯黒のような状態になる方もおられます。

抗生物質には、いろいろな種類があります。その中で、この歯の変色を起こす抗生物質は、

テトラサイクリン系の抗生剤だけです。そして、テトラサイクリン系に中でも、ミノサイクリンが一番原因になるのではないかと考えられています。

テトラサイクリンの一種のドキシサイクリンでは、歯の変色がないという研究者もおられるようです。実際のところは 、わかりません。日本に、この研究をした歯医者がいるのかどうなのか、歯科業界では、私の知る限り話題に上ったことはありません。アメリカでは、8歳以下の子どもでもこのテトラサイクリン系の一種のドキシサイクリン(ビブラマイシン)の服用をロッキー山紅斑熱(リケッチア感染)の際に推奨されているそうです。

どのぐらいのテトラサイクリンの量をとったら変色するのかということが時々いわれていますが、薬剤師の世界では、総量3g以上とか投与期間10日以上とかいわれているそうですが、私、歯科医師としての感覚では、かなり短期間でも影響をうけると思っています。歯にテトラサイクリン独特の細いライン(それぞれの歯に、石灰化時期に一致したところにライン)がはいっている場合もありますし(患者さんが歯の変色ラインに気づいていない場合もあります)、歯の半分だけ変色していたり、歯の全体が真っ黒のかたもおられます。歯医者でこの、総量3gについて、確信している人は、多分いないのではないかと思います。

今年になって発見したことは、1990年代の後半ごろのテトラサイクリン系の抗生剤の内服による、歯の変色があるのだなということです。

患者さんの年齢、どの歯の、どの部分に変色があるかで、いつ頃、テトラサイクリン系の薬をのんだかがわかります。

患者さんの中には、かなり歯の変色についてなやんでおられるかたもおられます、そして、その原因が、テトラサイクリン系の抗生物質の服用だとは、思っておられない方がほとんどです。

15年ぐらい前に東京での、歯のホワイト二ングに関する講演会に出た時、某国立大学の歯学部の歯科医師が、その県のある区域に異常に、テトラサイクリンによる歯の変色の患者さんが、おおいと言っておられたことがありました。

治療法の一つは、ホームホワイト二ングです。これでかり改善されるかたもおられますが、完全に元どおりになおる方にお会いしたことはありません。

ホームホワイト二ングの治療まえの、歯のいろの着色を100とすると、最高に改善しても、30ぐらい。最悪の場合は99です。

では、あまり改善しなかった場合の対処方はというと、それは、ラミネートベニアによる方法です。これにより歯の色は劇的に変化するかたがおおいです。欠点は、歯の表面を少し削らなければならないことです。

鼻ではなく、口で呼吸すると ときどきスタッフブログ

2018年09月02日

口呼吸

やまもと歯科医院、歯科衛生士の西田です。

今回は口呼吸についてお話させていただきます。息子が小さい頃、ポカンと口を開けてテレビを見ていると、義母が「口に蜂入ってくるよ。口閉じられ。」と注意をしていたことを思い出します。母乳の時の赤ちゃんは鼻呼吸で、除々に口呼吸を覚えていきます。鼻炎や癖などで口呼吸する割合が高まることがあります。口呼吸になると、いつも口を開いているため、口の中が乾燥してしまいます。そうなると、歯科的には、虫歯が増えたり歯周病が進行したり、口臭が強くなったりします。また乾燥した空気が直接気管に送られるために、風邪をひきやすくなります。口呼吸にメリットはありません。もし、口呼吸になっていると感じたら、就寝時に市販の口呼吸防止テープを活用されるのも良いでしょう。また、口周りの筋肉と舌筋を鍛える「あいうべ体操」を紹介します。まず、「あー」、「いー」、「うー」と発声し「べー」で思いきり舌を出します。毎日欠かさずこの一連の動きを1セットとし、2~3回に分けて1日30セット以上行うと効果的です。やまもと歯科医院でも、あいうべ体操を、患者さんに行ってもらっています。

 

妊婦歯科健診と薬、レントゲン撮影 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月31日

高岡市の妊婦歯科検診

高岡市の高齢化率(65歳以上の年齢の割合)が32%を超える中、最近、やまもと歯科医院では、なぜか妊婦歯科検診のために来院される方が、多く(多分偶然、今の時期に重なったのだと思いますが)、そしてそれに引き続き、ほとんどの方が、歯科治療を希望されます。

そこで、今回は、歯科治療を行う上で妊婦の方が気になる、歯科治療と薬の関係、そして歯科治療とレントゲンつまりエックス線撮影の影響についてです。

妊娠4週未満は、薬剤の影響に関しては、all or nothingの法則に従うことになります。 もし、薬剤の影響をうけるならば、妊娠経過の中で、妊娠が奇形とかという問題ではなく、妊娠が成立、継続するか否かのどちらかになるということです。妊娠が継続していれば、問題なしということになります。

妊娠4週から7週までは、絶対過敏期と呼ばれています。胎児の器官形成期であり、歯科などでだされる薬に一番過敏に反応する時期です。歯科などの薬だけでなく、例えば、最近流行している風疹にかかると、眼、耳、心臓のすべてに影響が出ることが多い時期です。つまり、いろいろな刺激で催奇性(奇形を生じる可能性)が問題になる時期です。

 妊娠8週から15週までは、相対過敏期と呼ばれています。口蓋や性器ができていっている時期です。歯科などでだされる薬に対して 

絶対過敏期の時のような大きな奇形をおこすことはありませんが、小さな奇形をおこす可能性があります。その奇形をおこす可能性がある歯科などの薬は、かぎられていて、数としては少ないです。

 妊娠16週から分娩までは、潜在過敏期と言われる時期です。基本的には、奇形を起こさない(例外、ワルファリン、ACE阻害薬など)、時期ですが、動脈管閉鎖などで、胎児に障害をおこす可能性がある時期です。その原因となり得る歯科などの薬は、ごくわずかです。

では、日常の歯科診療において、どうしても鎮痛剤、抗生物質をつかわなくては、ならなくなった場合はどんな薬を飲めばいいのか?

歯科における鎮痛剤に関しては、カロナール(アセトアミノフェン)が第一選択となります。最近までは、カロナールをのんでも、歯痛が緩和されるということはなかったですが、現在は、カロナールで歯痛を緩和することが可能になっています。

同じカロナールでどうしてそんなことが起きるのか?それは、最近、欧米のような使用法がみとめられたからです。

ただ、欧米では、アセトアミノフェンをむちゃくちゃ使用しますので、現在では、欧米では、妊娠に関係なく、大量の使用に関して、その問題(肝障害)も時々指摘されています。

また、歯科でよくだされる鎮痛剤、ボルタレンは、飲まないようにしましょう。危険です。

それと、ロキソニンも含め妊娠後期には、動脈管閉塞の可能性があります。

歯科における抗生物質に関しては、第一選択は、ペニシリン系の抗生物質です。その中でも、サワシリンが安全と言われています。間違っても、ニューキノロン系の抗生物質(抗菌物質)は飲まないようにしましょう。

レントゲン、エックス線の妊娠に関しての影響は、受精後10日から妊娠10週ぐらいまでの間は、影響を受ける可能性があります。ただ、それには、しきい値(一定のレベル越す量)が存在します。その量,、しきい値は100ミリGyですので、日常の歯科診療を行う上で、絶対にあり得ない数値です。歯科におけるレントゲン撮影では0.002~0.01ミリシーベルトで。しかも、レントゲンが照射される部位は、子宮からかなり離れていて、 また、鉛エプロンもしている状態ですので、絶対にあり得ないです。しかし、心配される妊婦の方がほとんどですので、やまもと歯科医院では、妊婦にレントゲンを撮ることはありませんが。

先天異常は、妊娠全体の2~3%でおきています。そしてそのうちの70%は原因が不明のものです。薬剤を含めた環境因子でおきる先天異常は5%ぐらいだといわれています。全体の確率としては薬剤による先天異常は低いですが、避けることができるものは、避けたいというのは、当然で自然ですので、症状、必要性と薬剤を飲むことによる不利益をを比較して、薬剤を飲むことによる利益が、その不利益をうわまわるときのみ、使用すべきです。

高齢者歯科 講演会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月27日

昨日、東京で開催された高齢者歯科の講演会に参加しました。

高齢者歯科という言葉は、歯科関係者でない方にとっては、聞き馴染みのない言葉だとおもいます。

私が、30年以上まえの歯科学生の時は、こんな高齢者歯科という言葉は、なかったです。

日本の人口構成をかんがえると、近い将来、高齢者がかなり増え、歯科的な観点から大きな問題となることも予想され、また、高齢者ならでわの独特で重大な問題もあることから、この高齢者歯科という分野が生まれクローズアップされるようになってきました。

現在は、日本では、65歳以上の高齢者は、約27%で超高齢社会と呼ばれる状況になっています。

また、高岡市では32.1%です富山県は30.5%ということです。

この高岡市、富山県の数値は、何年か前のものですので、今はもう少し高くなっているものと思われます。

ということで、例えば、高齢者独特の歯科的な問題点としては、摂食嚥下の問題があります。食べものを口の中に入れて、それを噛んで、噛み砕いて口腔内で色々な動きをして、咽頭、喉にその食べものを送り、ゴックンと飲み込み、食道に送り、そして、胃までいきます。

その過程で問題がおきれば、正常に胃まで行きません(肺の方向にいけば、誤嚥性肺炎の原因となります)。

今日の講演会では、特に歯科的な問題についての内容でした。

口腔がんや、頭頸部のがん患者さんは、舌の一部を切除した、舌が動かない、萎縮すということがあります。その場合、舌が、口腔の天井、口蓋に届かないために、飲み込むチカラが作れないことになります。その時に義歯などの人工物で、その口腔の天井の高さを低くすることで舌を口腔の天井まで届かせて解決する方法があります。この装置を舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)といいます。この舌接触補助床は、名前が長いため、歯医者はPAP(ピーエーピー、パップ)とよんでいます。これは、舌接触補助床の英語Palatal Augmentation Prosthesisからきています。このPAPは以前は、がん患者、脳梗塞患者さんに有効といわれていましたが、最近では、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症),そしてサルコペニアの方にも効果があるということで、広く使用されるようになっています。

また、舌接触補助床とよく似た装置で、脳梗塞、やALS(筋萎縮性側索硬化症)などで、喋る時に、息、空気が鼻に抜けてうまくしゃべれないつまり、軟口蓋の動きに問題ある患者さんのための軟口蓋挙上装置(なんこうがいきょじょうそうち),歯医者の用語でPLP(ピーエルピー、Palatal Lift Prosthesis)についての話などがありました。

そして、最後には、お決まりの訓練トレーニングについてでした。シャキアエクササイズとその変法の嚥下おでこ体操、これは、喉仏を鍛えるトレーニングでゴックンするチカラの源となる訓練です。

開口訓練は、比較的簡単にできます。口を思いっきり開ける方法ですが、顎関節症、顎の関節が外れやすい、脱臼しやすい人にはできませんが、食道開口部を開く効果もありとても有効です。

ほうれい線 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月26日

ほうれい線

私のような年齢になると、気になるのが、ほうれい線、鼻の横から、くちびるの外側にまでのびる、時には、深い溝です。

日常の人工歯のかぶせ物、入れ歯、や、ブリッジなどを作る時、大きさ、長さ、厚みで形態を変化させることによって、いかに、どれだけ口元をふくらませるか、そして、それによって、ほうれい線の深さ、位置なども、変化してきます。

時々、人工歯のかぶせ物、入れ歯、義歯の患者さん、ブリッジで、口元に皺(しわ)がないような歯の形にして入れて欲しいといわれる方もおられます。

最近では、新たに入れ歯をいれる方も、かなり減少しているのではないかとおもいます。20年~30年前は、ある程度の若さでも、入れ歯が必要になる状態の方が多くおられました、男女問わずです。その中で女性の方の中には、この口元の皺、や、ほうれい線を気にされる方も多くおられて、かぶせ物、入れ歯、義歯、ブリッジの形態で変化することから、それを、最優先に考えて入れ歯、ブリッジを作って欲しいと言われる方もおられました。そういわれる患者さんが求める人工歯、入れ歯、ブリッジは、なかなか歯医者が理想とする形態と、大きく違う場合もありました。歯医者が考える理想は、まずは機能的(噛み合わせがよく、安定していて、顎との吸着がいい)にすぐれていて、その次に審美性がきていましたが、若い入れ歯、義歯の患者さんは,審美性が一番、機能性は2番を通りこして100番目ということもありました。

現在は、若い方で新たな入れ歯が必要な患者さんは、少なく、また、歯科インプラントの爆発的な普及で、そういわれるかたも、以前とくらべれば少なくなりました。

また、最近の、材料や、再生医学の進歩のおかげで、口元の皺や、ほうれい線を人工歯、入れ歯や、ブリッジの形態の修正でなく、その口元のしわ、ほうれい線に直接、はたらきかけることによって、比較的簡単に解決できりようになりました。歯医者が日頃、治療する歯、そしてその周辺の軟組織、の範囲で、解剖学的に(どこに、どういう筋肉、神経、血管などがあるか)というのを、熟知した範囲であるため、歯科医院でもこの方法、一般的には、ヒアルロン酸や、PRP(多血小板血漿),PRPにFGF(細胞増殖因子、fibroblast growth factors)を添加したものを、直接その皺の部分、ほうれい線の部分に注射して、その、皺、ほうれい線を目立たなくする治療法をおこなっているところもあります。

歯科業界で一時期、ほうれい線にヒアルロン酸をいれる方法がかなり、はやった時期がありました。もう、10年近く前でしょうか。

一般的な歯科医院では、日常の仕事ととして、このヒアルロン酸を、ほうれい線に入れて、審美性を回復する治療をしているところは、おおくはありませんが、一部の歯科医院では、いまでも、よくされているようです。

この、歯科とほうれい線を目立たなくするヒアルロン酸、PRP、FGF(細胞増殖因子)の注入法は、一般の方々には、あまり結びつきがピンとこないかたがほとんどですが、歯科医師の免許をもっている人なら、少し勉強、実習すれば、簡単にできる通常の歯科治療の技術の延長にあるものです。

私も、このヒアルロン酸のほうれい線への注入、治療に凝った時期がありました。

しかしながら、患者さんが、どこまでの審美性を求めておられるかなどの、ソフト面、システム面でのでの構築をするのが難しい分野でもあります。これを構築する時間がないという、自分に対する言い訳をつけて積極的にこのヒアルロン酸注入の治療をするのを、あとのばしになっていますが。

(当歯科医院でも、患者さんの要望が強い時は、ヒアルロン酸注入をしております。)

   最近では、ヒアルロン酸ではなくて、自分の血液から作るPRPや、それにFGF(細胞増殖因子)を加えて、それをほうれい線に注射する方法が評判がよく、美容外科ではよくされているようです。

この、PRPやPRPプラスFGF(細胞増殖因子)を注射する方法は、歯科インプラントや歯周病治療の技術、知識、ノウハウがそのまんまのものです。

PRPやFGF(細胞増殖因子)を使ったインプラント治療は、歯科領域、インプラント歯科領域では、現在でも細々とおこなわれています。しかしながら、以前のように

なんでもかんでもPRP,FGFということはなくなり全国的には、かなり細々とおこなわれている程度ですが。

この、ヒアルロン酸かPRPのほうれい線を目立たなくする方法を、自分のほうれい線に私も行ないたいですが、自分で、自分のほうれい線に注射することは、どう見ても不可能です。

友人の歯医者に、ほうれい線を目立たなくする注射をしてというのも頼みずらいですし。

みにくいアヒルの子 ugly duckling stage 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月23日

アンデルセンが書いた、みにくいアヒルの子と歯科は、どんな関係があるのか、多くの方は、疑問に思うかもしれませんが、実はこれは、関係が大ありです。

少なくとも、私の年代以下の歯科医師は、よほどの理由がない限り、このみにくいアヒルの子と歯科の関係性を知っている歯医者がほとんどだと思います。

平均的には、7~8歳ぐらいの子どもの口の中、歯に見られる現象で(歯科の専門用語でいうとHellmanの歯齢ⅢA期),6歳臼歯が生えそろい、上顎の永久歯の前歯が出てくる時期を、歯科用語では、「みにくいアヒルの子時代(ugly duckling stage)」とよんでいます。

この発想は日本人にはないものですが、たぶんアメリカ人歯科医師、そうでなければ、ヨーロッパの歯医者が名づけたのでは、ないかとおもいます。いづれにしても、アンデルセン童話に幼い頃から慣れ親しんでいる歯医者がつけた名前です。

では、この、みにくいアヒルの子時代(ugly duckling stage)とは、いったいなにを意味するのか?

上顎の一番前の2本の歯が少し、場合によっては、大きく隙間があいた状態で生えてきます。前歯の2本の間に隙間があるため、心配に思ったお母さんが子どもを歯医者に連れて行って、大丈夫なんやろうかと診てもらうといことが日本全国で、かなりの数でおこっているものとおもわれます。

一般的には、すきっ歯と言われています。独特なすきっ歯で、歯と歯の間に少し空隙があるのに加えて、先端が外側を向いてはえてきます。

見た目は、確かによくありません。この状態を欧米の歯医者は、アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」を連想するそうです。

そしてそのみにくいアヒルの子は、最終的には、綺麗な白鳥になるわけです。

では、人間、ヒトの子はどうなるか?

まずこの年齢の70%の子どもは、前歯(中切歯)2本が、このみにくいアヒルの子の状態ではえてきます。そして、その一番前の2本の歯の、すぐ横に生える歯(側切歯)と、さらにまたその横に生える歯(犬歯)が生える時に、押されてそのまん中の空隙はとじます。そしてきれいな白鳥となるわけです。この空隙が閉じる割合(きれいな白鳥になれる割合)は、空隙のある場合の90%です。残りの10%の子どもは、空隙があいたままとなります。この多くの原因は、一番前の2本の歯の間にくちびるの粘膜からのびる線維が、入り込んでいる場合です。この場合は、その線維を取り除く必要があります。

歯科用レーザーをあてれば、比較的に、簡単にできます。歯科用レーザーがでる前は、メスで切っていた時代がありましたが、これは、大変です。時間はかかるし、子どもは、時間がかかれば、そのうち、あばれだすことおおいですし、出血もかなりしますし。

レーザーだと、そういうこともあまりなくできますし、結果麻酔がきれた後の痛みもちいさくなります。

ということで、小さいお子さんで、上顎の一番前の2本の歯と歯の間に隙間がある場合は、側切歯、犬歯がはえてくる時期までは、経過観察となります。また、隙間があいて、外側にかたむくのではなく、歯の軸が捻転している場合は、その捻転が確認され次第、歯科矯正治療が必要です。

高岡市の2歳児歯科健診、フッ素塗布 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月21日

仕上げ磨き

高岡市の2歳児歯科健診に行ってきました。

最近では、子どもの歯磨きについての正しい知識も、だいぶ普及してきていて、子供の歯磨き、仕上げ磨きをしない家庭も、ほぼゼロになったのではないかとおもいます。

私が、歯科医院を開業した25年前には、就学前の子どもで虫歯が多い子どものお母さんに、どんな歯みがきをしているか尋ねると、「子どもにちゃんと、歯みがきさせています。」とか、「歯みがきするように、ゆうとるんやけど、ゆうこと聞かんで」とか「歯みがきちゃんと、自分(子ども自身)で、しとるから虫歯できるはずないんやけど」など、いろいろなな間違った、子どもの歯磨きに関しての考えを持っておられる方が大勢おられましたが、最近は、そういう間違った理解をしておられる方も、日本人、そして日本語をしゃべれる方には、ほぼゼロになってきています。(こう言う2歳児歯科健診、フッ素塗布などの、高岡市の企画に、参加していただけない方については、不明ですが)

そして、大人による仕上げ磨きが必ず必要だということが、すべての方に理解してもらえるようになっています。

ただ、中には、子どもが嫌がって、仕上げ磨きをおこなうのを、ためらう、行ってはいけないのではないかと考えられているかたも中にはおられるようです。以前のように、嫌がる子どもに無理矢理、仕上げ磨きをするのは、こどもに対する虐待だという方は、さすがにいなくはなりましたが。

まず、第一に、2歳児で、仕上げ磨きで、嫌がらない子どもは、ほぼゼロです。

歯医者、そして歯科衛生士は、嫌がるから、やらないというのは、それこそ、虐待ではないかと考えています。その後の、子どもの口の中で何が起きるか想像がつくからです。むし歯で、耐えがたい痛みに何日も我慢しなければならず、周りの環境によっては、そういう日が1ヶ月も続いたりと、これは、歯医者の観点から見れば、虐待以外のなにものでもありません。

ということで、2歳児には、仕上げ磨きで、嫌がらない子どもはいませんが、ずっと嫌がるわけではないので、しばらくの間だけですので、何か月か経てば(子供によっては1年ぐらい経てば)いやがらなくなりますので、なんとか仕上げ磨きをしていただきたいです。

一生懸命、子どもに虫歯ができないように、子どもが生まれてから気をつけてきているお母さんにとって、盲点があります。

その、仕上げ磨きで盲点となるのは、お母さんが、下の子のための出産のために、(子どもにとっては、弟、妹が生まれるため)入院しているときです。この期間は、大体の家庭では、子どものお父さんが、お母さんのかわりに仕上げ磨きすることを託されるわけですが、その期間に、虫歯ができるということが、ときどきおきます。子どもが、虫歯になりやすい場合(カリエスリスクが高い場合)おきやすいです。

お父さんにも、よーく、仕上げ磨きの大切さを理解してもらう必要があります。これは、(ワンオペ子育てという言葉がひそかなブームになる中)家庭によっては、なかなかむずかしいかもしれませんが。