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2017年12月の記事リスト

飲み薬による鎮静法 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月31日

鎮静法は、薬剤やガスの作用により意識はあるけれども、ぼーっとした状態になり、うとうとして、不安感が減少して、薬剤、ガスによっては、幸福感がした状態で歯科治療をうけれる方法です。

 

歯科治療に対する恐怖心が強い、嘔吐反射(口の中に歯科治療器具などをいれるとゲボゲボとなり治療ができない)が強い、血圧が高くて不安定で、歯科治療を受けるのを考えるだけで精神的緊張でさらに、血圧が上がり不安定になるなどの方にもちいられます。

歯科治療自体が、原則的には、外科処置であることから考えれば自然なことではありますが。

 

歯科医院における鎮静法は、色々な方法があります。

歯医者が行う鎮静法には、静脈内鎮静法、筋肉内鎮静法、笑気吸入鎮静法、ハイブリッド鎮静法、経口鎮静法(飲み薬による鎮静法)などがあります。

歯医者ではなく、一般医療の分野で、、例えば、胃や大腸の内視鏡検査を受けるときにおこなう鎮静法は、歯医者が言うところの静脈内鎮静法です。歯科ではなく医科では、単に鎮静法と呼んでいるようです。そして、この歯医者が言うところの静脈内鎮静法しか医科にはないのではと思っています。

 

私が30年前に胃の内視鏡検査を受けた時はセルシンという薬による静脈内鎮静法でした。

10年前に受けた大腸内視鏡検査を受けた時は、静脈内鎮静法の説明をうけましたが、私の心のつぶやきは、「笑気吸入鎮静法で行なってちょうだい」でしたが、笑気吸入鎮静法(この鎮静法だけが、治療後自分で車を運転して家に帰ることができる)は歯医者にしかないらしいので、こころのつぶやきだけで終わりました。

 

世界的に,多くの歯科医院で行われていて、日本の歯科医院では、ほとんど普及していない鎮静法に経口鎮静法(飲み薬や、舌下投与による鎮静法)があります。

複数の薬を用いて行われます。使用するクスリのメインは、ジアゼパムとハルシオンという薬です(フルニトラゼパムでは強すぎで使用がむずかしくなります)。特徴は、注射がないとうことです。これは、患者さんにとっても魅力ですし、歯医者にとっても魅力的なことです。もう一つの特徴は、鎮静の深さの調節が難しいということです。

 

ドルミカムという薬による静脈内鎮静法、ハイブリッド鎮静法、笑気吸入鎮静法では、比較的に鎮静からさめるのがはやいですが、経口鎮静法では、それよりもさめるのに時間がかかります。治療後もしばらくの間、フラフラした状態となります。

 

それぞれの方法には、利点、欠点があります。

その中で私が最も、使う方法で、いい方法は、ドルミカムという薬剤を使ったハイブリッド鎮静法です。

経口鎮静法は、歯科医療を取り巻く環境が もう少し変化すれば、日本でも普及しますし、私も、もっと頻繁に行おうとおもいます。

どの鎮静法を使うにしても、超高齢社会に突入した日本では歯科治療を安全、確実に行うためにこれから益々鎮静法が必要になってくるものとおもわれます。

口唇口蓋裂と人権 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月30日

医療に関する新聞に、ひっそりと載っていた話題で、口唇口蓋裂で生まれてきたお子さんが、普通行われる治療を親がその治療を拒否して、受けることができずに亡くなられたというのがありました。

 

口唇口蓋裂は、先天性の奇形で、上の唇がつながっておらず鼻まで裂けた形をした状態で、口蓋とは、口の中の上の部分、上顎の歯の内側の硬い天井部分です。この口蓋に裂け目ができると鼻と交通してしまいます。この状態を口蓋裂とよんでいます。

口唇口蓋裂は日本では500人に1人の割合で発生するといわれています。

最近の状況はわかりませんが、以前は歯科大学病院に多くの口唇口蓋裂の患者さん・お子さんが入院されていました。また、1980年代の半ばまで治療には、医療保険が効かずに、治療には多額の費用がかかりました。参議院議員のコロンビアトップさんに矯正歯科の関係者が働きかけてようやく保険が効くようになったということです。

 

それ以前は保険が効かず、将来を悲観したお子さんの母親が九州歯科大学病院の屋上(当時は地上4階建、現在は十数階建ですが)から飛び降り自殺をはかった方が数人おられたということで、主に経済的理由がメインで起きたのではないかというのが一般的に思われていたことでした。(歯科大学での講義の時の教授が言っておられた裏話からの情報です。)

私も、歯科大学での病院実習のときに、口腔外科の診療科で、担当の先生が執刀して行われていた口唇口蓋裂の手術を見学して、その手術プロセスを見たものをそのままレポートとして書いて提出した記憶があります。手術自体はそんなに難しいものではありませんが、執刀医の腕で審美性がかなり左右される手術でもあります。

もの心のついていない子どもには、大変な手術ではあります。

 

今回、この新聞記事の問題になったことは、親が子どもの口唇口蓋裂だという事実を受け入れることができずに、必要な手術を拒否したということです。この必要な手術を拒否すれば、子どもは、栄養物(母乳・人工乳)を吸う事ができずに亡くなってしまうということで、この記事では、医師が、親が頑なに拒否したため子どもの生命の危機を感じ、児童相談所に連絡して、親の親権を制限して強制的にでも手術を受けさせる方法を模索したというこでした。結果としては、児童相談所の方も親を説得できず、この問題は、病院・医師が解決して下さいということで、この問題を戻し返され、最終的には、このお子さんは亡くなられたということです。(病院、医師、歯科医師はこの種の問題に関しては専門ではないため困却してしまい、法律家を頼るしかないですので相談しながらしたのでしょうけれど。)

 

関係した医師は、強い問題意識を持っておられますが、それでもこの件は病院内では、大きく扱われず、何事もなかったかのように毎日の診療がその後も淡々とおこなわれ、無力感を感じておられるとの内容でした。

 

実際には、病院関係者も強い無念感を持っておられることだろうとおもいますが、最終的には、国会で、法律を通して解決するしかないのでしょうか。

法律の素人である歯科医師の私らがかんがえると、細かい法律よりも子どもの人権が優先されてもよさそうですが。

 

 

はみがきアプリ 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月26日

サンスターと富士通が提携して開発した歯磨きアプリ、今までにない、最新の技術を使った、歯科業界では斬新なものととなっています。

 

個々の歯の歯磨き時間やブラシが往復した回数を記録して、そのデータを歯科医院に送って、次回の歯科医院来院時に活用しようというものだそうです。全国で500件の歯科医院の参加を見込んでいるとのことです。

この最新アプリ、今日のNHKの放送で初めて知りました。歯磨きアプリがあることは以前から知っていましたが、今回は、歯科医院を巻き込んでの企画ということだそうです。

私の歯科医院には、時々サンスターからの商品案内のカタログがとどきますが、今のところ、その歯みがきアプリの商品案内のカタログが届いていません。NHKの最新情報で、まだ始動してなくて、サンスターのこの商品の歯科医院にたいする営業は、今から、始まるのでしょうか?

この、歯科医院も巻き込んだ歯みがきアプリ、我々の世代以下の歯科医師なら、たぶんだれでも興味がるとおもいます。この歯みがきアプリの詳細を、早く知りたいところですが、まずは、歯科材料屋にサンスターが商品の説明、プレゼンをして、それが終わってから各歯科医院へこの商品の紹介ということになるのでしょうか。

 

歯みがきをすると、今までの研究では、右利きの人は、右側の歯を磨く回数が、左側の歯を磨く回数より少なくなるという結果がでています。特に、右側の上の歯の内側の歯を磨く回数がすくなくなるという結果がでています。これは、古い研究で、歯科関係スタッフのあいだでは、常識となっていて、歯科医師や歯科衛生士は、その事を念頭に置いて特に気をつけてこの部分を磨いていますが、

 

歯科に関係のない一般の方は、特に歯科医院で歯みがきについての、話を聞いていなければ、磨きのこしのある部分が、あるとおもいます。

この最新歯みがきアプリにより、口の中の清潔度が上がるのかかどうか、どこかの、大学か研究機関で、細かな研究結果のデータが出たのかどうかわかりませんが、常識的にかんがえると、ある程度の改善が見込めるのではないかとおもいます。また、この、アプリを毎日使うことによって、意識的に磨きのこしがないようにしようとしますし、また、無意識的にも、歯みがきを丁寧に行なおうとしますので、口腔内の衛生状態が、改善して、歯周病やむし歯の原因菌の栄養源となるものが減り、また、プラークが減りむしば、歯周病の改善がかなり見込まれるのではないかと思っています。

 

 

歯周病・むし歯と非アルコール性脂肪肝炎(NASH) 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月23日

歯科領域における細菌が、糖尿病や動脈硬化に関係していることは、色んなところで述べられていますが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)も関係しているのでわないかという報告が色んなところでされています。

最近の歯科の大学における歯周病の原因菌、むし歯の原因菌自体の研究が進み、その次の関心は、それらの細菌の全身に及ぼす影響にいっているのと、直接患者さんにその研究結果の成果が影響を及ぼすことからきているのでしょうか。

 

以前は脂肪肝といえば、アルコールの飲みすぎでしょ、ということでかたずけられていましたが、最近では、研究がすすみ、脂肪肝は、アルコール性脂肪肝炎と、非アルコール性脂肪肝の2種類あり、

その非アルコール性脂肪肝には、単純性脂肪肝(SS)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)があります。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は元々は、あまり注目されませんでしたが、20~30年ぐらい前にアメリカのアルコールを飲むはずのない修道院の修道女が脂肪肝から肝臓がんになったのをきっかけに急に注目をあつめるようになりました。

 

いかにして、そのNASHになるかのメカニズムはいまだに解明されていませんが、現在は、2段階攻撃説(two-hit theory説)と言うのが有力で多くの医療関係者に信じられています。

1段階目の攻撃(1st-hit)は、栄養の取りすぎでメタボ状態になり糖尿病や高脂血症になり、それに伴って単純性脂肪肝(SS)になります。

そうしているうちに2段階目の攻撃(2nd-hit)がおきます。これは、酸化ストレスや細胞内のミトコンドリアのある種のはたらきで、肝臓内に繊維化・炎症がおきてしまいます。この2nd-hitに歯科における歯周病の細菌であるジンジバリス菌(p gingivalis)が関与しているのではないかと考えられています。

 

横浜市立大学の消化器内科の中島教授のグループの研究によると、NASHの患者さんのジンジバリス菌の保有率は52%であって、普通の健康な人の3.9倍ありました。

そして肝臓が破壊される時に血液のなかに出される物質ALT,ASTの値が、歯周病の治療をすると低下するのを確認しました。また、マウスの実験で、栄養を多量に与えて太らせたマウスのからだのなかにジンジバリス菌をいれると3ヶ月後に肝臓が1.5倍に肥大化して肝炎が悪化しました。

 

大阪大学歯学部の歯科医師の研究グループも、ジンジバリス菌や、むし歯の原因菌であるストレプトコッカス、ミュータンス(ミュータンス菌)や色々な口腔内の細菌とNASHとの関係を解明する研究を行っていて、NASHと口腔内の細菌は深い関係性があるのを証明しています。

その他、様々な研究がされていて、結論としては、

 

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の予防・治療には、口のなかを清潔にたもつこが、重要であるということですので、歯科医師としても、来院される方々の口腔内がいい状態になるように努力していこうとおもいます

患者力(歯科編) 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月21日

NHKの朝の情報番組「あさイチ」で患者力というテーマで放送がありました。

内容は、今は、患者さんが治療を選ぶ時代になっているということで、例えば、膝が悪い時、医者が、手術をするか、リハビリで治すか患者さんに選んでもらうというのが、番組ででていました。

医療側は、患者さんの権利の問題と考えていますし、患者さん側は、うまくいかなかった時の責任回避の為だと感じている人が多くいたというのが印象てきでした。
歯科医院でも、患者さんに選んでもらうことがあるように思います。

例えば、歯周病の場合

治療の成果は、患者さんが歯に対して持っておられる価値観、歯周病に対する理解度に大きく左右されますので、その患者さんにあった価値観(歯科医院サイドによる説明などで、ある程度変化するようです。)、理解度(我々歯科スタッフには、丁寧な説明をして、理解していただけるように、最大限の努力をする義務があります。)の治療をする必要があります。

治療には、歯石の除去もありますし(患者さんのご理解がなければ、歯石の除去でさえも,すべての歯を削られたと勘違いされ大きな問題となっていたのを昔のテレビ番組でみたことがあります。)、歯周外科手術もありますし、中には、薬で治す歯周病治療を提唱されている歯科医師もいますし、色々な治療法があります。すべての患者さんに、画一的に、歯学的にもっともいい治療ができるわけではありません。患者さんの価値観が違えば、できないですし、理解していただけなければできないことがたくさんあります(例えば、ブラッシングの習慣がない方に歯周外科手術をすれば、よくなるどころか、悪化する可能性もあります。)。

また、我々、歯科医師や歯科衛生士は、歯磨きをする時、30分間ブラッシングをするというのは、普通のことですが、それを一般的な患者さんにのぞむのは、ムリがあります。

歯周病の方のなかには、歯は痛くなければ、それでいいと考えられておられる方もおられます。

色々な歯に対する価値観の方がおられます。

基本的には、歯周病は、口の中をきれいに、細菌の数を減らさないと治らないですので、どれだけきれいにいていただけるかによって、治療の方法、期間、などがかわってきます。

なので、歯科医師としては、患者さんが歯に対して、どんな考えを持っておられるか、知る必要がありますし、また、歯科医院サイドからの説明で、歯磨きの時間、方法などを変えていただけるか知る必要があります。

どんな患者さんにも、画一的におこなうことは、不可能ですし、もし、そうすれば一部の歯周病治療がうまくいった人と、大多数の歯周病治療がうまくいかなかった人のグループにわかれてしまいます。

患者さんには、ご自身の歯に対する思い、どう考えておられるか歯科医院サイドに、お話いただければ、治療を進めるにあたり歯科医院サイドの助けになりますし、最終的に患者さんが満足するかたちで治療を終えることができます。

 

 

 

 

 

MRIとインプラント 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月17日

以前程ではありませんが、歯科医院でインプラントの治療をしたらMRIの検査を受けられなくなるのではと患者さんに言われることがあります。
患者さんに、どうしてそう思っておられるのか聞くと、多くの場合は、通っておられる病院の医師や看護師から言われたというこです。

 

つい先日も、患者さんから尋ねられました。(今回は、医師や看護師から言われたかどうかは、患者さんには聞きませんでしたが。)
結論からいうと、何の問題もありません
7年ぐらい前に、事実ではない間違った情報で、歯が無く噛めなくて困っている人のインプラント治療を受ける権利を、奪うのは、大きな問題点なのではないかと、多分、関係している医師、歯科医師が思い、それがきっかけとなってか富山の医師会、歯科医師会が共同で、インプラントとMRIについての講演会が行われた事もありました。そこで、専門家の中の専門家による何の問題もないという説明が多くの医療関係者に説明されました。
インプラントとMRIに関して、問題になる可能性があった事は、金属類にMRIの磁気を当てると発熱する可能性があるということでした。
これについては、色々な実験・研究がされています。
結果としては、温度の上昇は微々たるものきわめて最悪な状況を想定しても、1℃以内で、全然問題となるものではなかったということです。この温度の上昇についてはインプラントだけで無くいくつかの歯科治療を想定した結果も研究されています。
すべての条件の設定で、温度の上昇は微々たるものでしたが(1℃以内)、その中で想定があまりされなかったけれども、温度が上昇して注目を集めたのはインプラントでなく神経をとったあとの土台の金属(歯科関係者の間で、メタルコアと呼ばれているものです)でした。
虫歯の治療をする時に、神経をとることがあります、その時に、削られた部分を金属の土台(歯科関係者はこれをメタルコアと呼びます)で作ることが、以前はほとんどでした。その金属(メタルコア)のさきの部分は、歯の根っこのふかくに入っていて、それによる歯の根っこの温度上昇が、実験したいくつかの条件の設定の中では大きかったです。(いずれにしても温度上昇が小さすぎて、比べること自体が難しいです。)
このメタルコアを入れておられる方は、日本では多くの方が入れておられて、インプラントを入れておられる人と比べると桁が幾つかちがう人数だというイメージを私はもっています。
しかしながら、すべての条件の設定で温度上昇が小さいため、問題にはならない状態であり、過去にもこれによる問題がおこったことがありません。

 

もう一つ問題になる可能性があるのが、MRIの画像に金属によるノイズが入る・検査で得られた画像に見れない部分(歯科関係者はアーチファクトと呼んでいます)ができる可能性があるということです。
これについても、研究されています。ほとんどの場合、脳梗塞などによりMRIの検査が必要になったときでも、知りたい脳の部分の画像にはアーチファクトはできないということですが、条件の設定を無茶苦茶厳しくするとアーチファクトが入る可能性があるということです。この場合、撮影の設定の条件を替えると解決できるとのことですし、今まで問題になったことはないそうです。
アーチファクトに関しては、チタンでできたインプラントよりも(チタンの金属はアーチファクトをつくりにくい)普通の歯科治療のブリッジの方が、金属の種類や大きさという観点から、アーチファクトを作りやすくなります。これに関しても、いままで問題になったことがないようですが。
結論としては、MRIの撮影をするにあたり歯科インプラントをいれていても、何の問題もないということです。

 

3DS 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月16日

堺正章校長の北日本テレビで放送される「世界一受けたい授業」の中で、歯肉炎、歯周病を防ぐ、歯と歯茎の間の溝、歯周ポケット内の細菌を完全に除去する最新の方法として3DSが取り上げられていました。

 

私も、もう10年以上前に、この方法は素晴らしいと思い、また、尊敬する母校九州歯科大学の私が大学生当時の先生が開発研究していた方法でもあったので、私自身も診療で3DSを行なっていたことがあります(使用薬剤は原法とは違うものをつかっていました)。

歯の表面の目で見えないうすい膜(その膜の中に、むし歯の原因菌や、歯周病の原因菌が存在します)を、ゴム製のチップなどで時間をかけて、こすりおとし、そして、あらかじめ歯の型をとって、それにトレーといわれるマウスピースをつくり、歯の表面のむし歯や歯周病の原因菌をふくんだ膜をこすり落とした後に、そのマウスピースに抗菌力がある薬剤を入れて、その薬剤いりのマウスピースを歯の表面にパッカとはめ込み

一定の時間、歯の表面にその薬剤を接触させ、ゴム製のチップで歯の表面の細菌をとったあと、ひょっとして残ってるかもしれない細菌を死滅させようという方法です。

 

かなりいい方法ではありますが、問題もあります。

その問題というのは、マウスピースのなかに入れるのは、ある程度の濃度がある、クロルヘキシジンという薬剤を使用しますが、この絶大な効果を発揮するクロルヘキジジンが問題だということです。

この3DSには、なくてはならない薬剤です。ほかの薬剤ではダメなのか?というと、クロルヘキシジンほどの効果が期待できないというのがあります。

 

では、クロルヘキジジンでいいじゃないかということになりますが、日本では 中々この、ある程度の濃度があるクロルヘキジジンを手に入れるのが難しいという問題にぶつかります。

ある程度の濃度を持ったクロルヘキジジンは、日本では販売されていないというか販売が禁止されています。

50歳代以上の医師や歯科医師が、昔よく使用していたクロルヘキジジンの液でヒビテンとうい手指や粘膜を消毒する薬剤も、使用禁止となっております。では、どうして使用禁止となっているかというと、割合的には低いですが、ショックなどの反応を起こす方がおられつからです。ショックを起こせば、最悪の結果になることもあり得ます。

その為、この種のクロルヘキジジンを手に入れるためには、歯科医師が個人の責任で、直接、外国から手にいれるしかないということです。

 

比較的最近、低濃度のクロルヘキジジンの使用で産婦人科領域で、患者さんがショックを起こしたという報告があるそうで、その影響かどうかはわかりませんが、歯科医院の窓口でよく販売されている消毒薬のコンクールという低濃度のクロルヘキジジンを含んだ商品もさらに濃度が下がったときいています。

 

3DSの原法では、ある程度のクロルヘキジジンをふくんだPlakOutという商品名の薬剤を使用しています。

このplak outという商品を海外から直接とりよせる必要があります。

そういうこともあって、やまもと歯科医院では、クロルヘキジジンのショックを起こす可能性なども考慮してこの1番効果があるplak outを使用した3DSを行なっていません。

ほかの日本の厚生労働省で認可された薬剤を使用することは、あり得ますが。

高齢者の口腔健康管理実践セミナー  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月14日

最近よく聞く単語に「口腔ケア」というのがありあます。

 

「口腔」この単語もここ10年ぐらいは、認知度がかなりあがりました。

私が、歯医者になりたての頃は、医療人以外で、この「口腔」という漢字を読める人は、あまりおられなかったです。

多く一般人の人が、「口腔」を「こうこう」とよんでいましたし、その「こうこう」という読みは、日本語として、正確で、正しい読みでしたが(以前、有名な全国紙の新聞に口腔外科という漢字にフリガナがされており、それには、こうこうげかと書かれていました、校閲の人は日本語のスペシャリストでもあるので、正しい日本語の読みをつけたのでしょう)、医学、歯科学分野では、この正しい日本語の「口腔、こうこう」と読まず、間違った読み方の「 口腔、こうくう」とよんでいます。

 

では、どうして医学、歯科学の分野でこの日本語として間違った読みをするのか?

私が歯科学生のころに、多分授業のなかで聞いた話では、江戸時代だったか、明治時代の初期だったか、最初にヨーロッパの外国語から日本語に解剖学の用語を訳した時に、この「口腔」という単語を、日本人医学者の重鎮が、この口腔を「こうこう」ではなく、「こうくう」と読んだため、この「こうくう」という読み方が医学、歯科界に定着したと聞いています。そして、その医学会の重鎮は、単に読み方を間違えたために、「こうくう」とよんだためとききました。

 

事の、真相はわかりませんが、今では、「口腔ケア」を「こうこうけあ」と読む人は皆無です。すべての方が「こうくうけあ」とよみます。それだけ歯科が行なっている口腔ケアが一般の方にも浸透したのでしょうか。

 

超高齢社会になり、誤嚥性肺炎を防ぐために、歯科における口腔ケアの重要性が認知されるようになり、また、ますます、歯科の国民に対する責任、役割がわおおきくなっています。

 

という事で、富山県歯科医師会主催の、「高齢者の口腔管理実践セミナー」が今日の診療後に開催され、多くの、色々な医療職のひとが、参加すて開催されました。

内容は、口腔の機能、や、口腔ケアについてでした。口腔ケアといえば、多くの方は、口の中をきれいにする事だと思っておられると思いますが、口腔ケアとは、その口の中をきれいにして、誤嚥性肺炎の原因となる細菌を減らすだけではなく、口腔、口腔周辺の筋肉に負荷を与えてトレーニング、つまり、唇をひっぱたり押したり、また、頬粘膜、舌のマッサージをしたり唾液腺、肩甲骨付近のマッサージをしたりして、口腔の機能をたかめる、そしてそれが、正常な、摂食嚥下を促し、誤嚥性肺炎をへらすためにも効果があることです。

 

今日は、その講義とその機能的口腔ケアの実習もおこなわれました。

私としましては、夕ご飯を食べてすぐに行ったため、そのまま、口腔ケアの相互実習で、たまたま、隣の席に座っておられた初めてお会いする方から、口腔ケアを受けました。とても、はずかしかったです。

 

歯周病と食道がんの関係  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月13日

最近アメリカのニューヨーク大学のランゴン(langone)ヘルスセンターの研究で、歯周病と食道がんが深い関係があるのではないかという研究発表がされました。これは、新たな観点からの発表です。歯周病と糖尿病の研究については、日本において、多くの研究がされていますが。(私の歯科大学生のときの2年間習った内科学の先生は、糖尿病は、微小血管障害だと、言っておられましたが、その観点からは、糖尿病の合併症の網膜症、腎症、神経障害もこれにあてはまりますが、それと同時に歯周病も微小血管障害にあてはまります。)

 

歯周病の原因菌の一つであるタネレア・フォーサイシア菌(Tannerella forsythia)が口の中にある人が、21%食道がんになる可能性が高くなったということです。その他の歯周病に関する細菌で、がんの発生がを上げるものがあったし、また、減らすものもあったということです。

この研究のリーダーは、ジアン・アン博士で、122000人のアメリカ人を追跡調査して、得られた結果だということです。

食道がんの専門家は、どういう理由で、このタネレア・フォーサイシア菌が、食道がんの患者さんを増やすかは、わかっていないとのことです。

 

ニューヨーク市のレノックスヒル病院の 食道がん治療の内視鏡医師アンソニー・スタポリ医師は このバクテリアが食道がんを増やす原因になっているのか、歯周病の結果として食道がんを増やす結果になっているのか、どちらかは、はわからないけれども、食道がんを早期に診断するためには、消化器系の中にある残量物と同様に、口の中の事にも注意をはらう必要があるのではないかといっています。

また、食道がんは、ほかの癌に較べても、命にかかわる場合が多いので、リスクの評価をして、すぐに予防が可能ならば

その予防を実行しなければならないと、そしてその予防策を確立するために、口のなかの細菌について、今まで以上に研究する必要があると述べています。

面白い事に、この研究の結果のもう一つに、口の中の細菌には、食道がんを減らす細菌の種類もあるということです。

 

この研究のリーダーの結論は、口の中を清潔に保つことは、(毎日の歯磨きや、歯科医院に行くこともふくめて)歯周病にかからないためには大切で、また、それがほかの病気の予防にも役に立つとのことです。

 

 

 

ベスト スマイル オブ ザ イアー 2017 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月12日

日本歯科医師会が主催し選ぶ 今年、笑顔 スマイルが最も素敵だった芸能人、有名人に米倉涼子さんがえらばられました。

 

日本歯科医師会の会員が投票で選ぶらしいですが、私、日本歯科医師会の会員ですが、そんな話、企画、聞いたことがないような気がします。単に、日本歯科医師会からの情報を、見落としただけかもしれませんが。

 

我々、日本歯科医師会の会員が選ぶということは、暗黙の了解として、歯、歯並びがきれいで、くちびるの線(リップライン)も素敵で、
Eライン(矯正歯科用語で、横顔で見て鼻の尖と 下顎の一番出っ張った点に 直接を引いて、 つまり、それがEラインestetic lineで、唇の最も出た部位がEライン上、または、Eラインより内側にあるのが審美的に理想だと言われています、白人には、当てはまる人はおおいですが、アジア人日本人には、それ程多くありません)、
スマイルライン(審美歯科用語、上顎の歯の先端を結んだラインが、どうなっているか、下唇との関係性は)また、
その他に、笑った時にみえる歯の付け根を結んだラインと歯茎の見え方などがどうなっているかなどが、考慮されているのではないかと思います。

 

その米倉涼子さん 最近では、テレビドラマのドクターXによく出ていて、(私はこのテレビドラマを1話を通して最初から最後まで見たことはないのですが、水谷豊の相棒は見ます)
その為、米倉涼子さんといえば、ドクターXということになっています。米倉涼子さんは、そのベスト スマイル オブ ザ イアーの表彰のインタビューで、最近は、スマイルよりも、ドラマの中の不機嫌な顔や、スマイルでない時の顏のほうが、多くて といっておられました。その代表が、米倉涼子さん役する外科医師の「私、失敗しないんで」というセリフだそうです。

 

私がいつも疑問におもうのは、「失敗」の定義は色々あるとはおもいますが、「私、失敗しないんで」と言う医師は本当にいるのだろうかということです。歯科医師では、「私,失敗しないんで」と言う歯科医師がいるかもしれませんが、もし、いるとすれば、その歯科医師は、歯科医師として、どうなのかなということです。
失敗しない歯科医師は自分で、「私、失敗しないんで」とは絶対言いません。いつも、謙虚で、あらゆる 自身で想定できるいろんな可能性を考えることができる歯科医師で、想定外のこともあるかもしれないと、注意をしている用心深い歯科医師でないと、失敗します。「私、失敗しないんで」というような自信過剰な歯科医師ならば、要注意です。いないとは、おもいますが。
これを含め、このドラマ、あり得ない設定が多くて、その為、おもしろいといえば、おもしろいですが。

 

このドラマに出て来る草刈正雄さん、ドクターXのドラマではよくでてきますが、米倉涼子さんとは、まだいちどもあったことがないらしく、場面、場面をつなげているので、よく一緒にいるように錯覚しますが、いつも違う場面での登場らしいです。このこのインタビューでこれを知って私も驚きました。
毎年、スマイルの素敵な、人がえらばれますが、日本歯科医師会の会員のひとりとしても、来年は だれがえらばれるか楽しみですね。
次回は、日本歯科医師会の情報を見落とさないようにしようと思います。

歯科と食道がん 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月10日

私の通っていた歯科大学では、色々な講座がありましたが、外科系は、第1口腔外科学講座(我々は、いちげか、と呼んでいました)、第2口腔外科学講座(にげか)と外科学講座(一般外科)の3講座が代表で、その中の一つの外科学講座(一般外科)では、授業を担当していた先生の専門は、食道がんで、授業で食道の分野になると、当時の食道がんの権威?東京女子医大の中山教授(その前は千葉大学医学部)の手術と解説をビデオで見せていただきながら、我々歯学部の学生は、歯医者になる勉強をしている我々は、将来、食道がんの勉強をして役にたつのだろうかと思いながら見ていましたが、とにかく複雑で難しいといのだけは記憶しております。今日、東京で歯科と食道がんの講演があり、ようやく少し役にたつこととなりました。

 

食道がんには、肺炎の術後合併症が起こる確率が高く、以前、兵庫医科大学の歯科口腔外科では、ICUの患者さんに行なった研究で、普段通り何にもおこなわずに食道がん手術をおこなうと、約20%の確率で、術後肺炎がおこったそうですが、食道がんの手術の一日前に歯科で歯石を取ったり口の中の清掃、口腔ケアをすることにより、8.7%にまで下がったそうです。また、手術の3日前に歯科における、口の中の清掃口腔ケアとそれにプラスしてブラッシングの指導をすることによって4.1%にまで術後肺炎の割合が下がったそうで、20%から4.1%にまで下がったということは、5分の1にまで、下がったということで、かなり画期的なことであります。

よくよく考える当然と言えば当然なこで、手術時、全身麻酔時に口から管、くだ を入れて肺の入り口に相当するところ、気管までいれますので、その時や、それをつけている間、歯や舌表面の汚れ、口の中のだ液や、それにくっついている汚れや細菌がその管をつたって、誤嚥や垂れ込みで、肺まで行って、肺炎になるのは、とうぜんなことです。医療業界では人工呼吸器関連肺炎(VAP)と呼んでいます。また手術時に切ったり、はったりしているうちに反回(はんかい)神経麻痺(声帯付近を守備範囲とする神経)が起こり誤嚥しやすくなったりもしますし、食道がんになる方は、喫煙者が多く、また

お酒が好きな人も多いので、くちの中が元々汚れやすい状態であることも影響しているものとおもわれます。

 

MRSA(抗生物質の使いすぎで抗生物質が効かない恐ろしい細菌)についても検査が、おこなわれ、食道がんの手術前に何にもしなければMRSAの検出率は、20%であったけれども、手術前に歯科における口腔ケアをしたり、口腔ケアとプラスしてブラッシング指導したグループでは、ゼロ%であったということです。

 

これは、この研究の後、色んな癌についても調査がおこなわれており、癌の手術の前に口腔ケアをすると結果が良好で入院期間もかなり短縮できることが証明されており、

最近では、癌の手術の前に口腔ケアをするのが普及しつつあります。

また、こんな、簡単で短時間でおこなえる口腔ケアで患者さんの辛さを軽減できるのでとても有効な方法です。

歯磨きをしても歯がダメになる訳(現代編) 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月08日

昭和20年代 、30年代、40年代の初期までは、日本ではまだまだ歯磨きの習慣が身についていたとは言えない状況でしたが、平成も,もう終わろうとしている現在、日本の国民の大多数が、毎日歯磨きをする時代となっています。また、そのなかでも多くの方が、1日2回歯磨きをして、また、1日3回以上歯磨きををされる方もおられます。

 

その為、以前と比べ多くの方が、歳をとられてからも多くの歯を持っておられ、日本歯科医師会が、推進してきた8020運動(80才で20本の歯を残そうという運動)は、目標よりも数年前倒ししても達成されました。

そんな状況で、以前とは、歯を失う原因に少し変化がみられるようになってきました。

 

歯磨きの習慣が、まだ徹底されなかった時代には、口の中には多くの食べ物の残り、食物残渣があり、それを栄養源にして、むし歯の原因菌、歯周病の原因菌が増えて、不溶性グルカンを出し歯垢、プラークが付着して歯を溶かす酸をだしたり、免疫反応などで、まわりの歯槽骨を破壊したりします。

 

このむし歯、歯周病の典型的な進行、それによる、虫歯、歯周病による、歯の喪失は、現在でもみられますが、以前のような、大多数ではなく、いまでは減少し、かなり改善されました。歯を磨いて歯を大切にして健康になりたいという方が増え、おおくの方がその結果、歯を残せるようになりました。

 

しかしながら、一生懸命歯を磨いても、歯がわるくなるかたもおられます。歯科医院に来院される方は、最近では、おおくの割合で、こう言う、歯を一生懸命磨いても歯がわるくなるかたです。

この歯を大切にしようと思っておられて、そのための努力をすることを厭わないかたには、何としても結果がだせるように、歯科医師として、お手伝いできればとおもっております。

 

では、この一生懸命歯を磨いているのに悪くなる原因は一体何なのでしょうか?

歯を一生懸命磨いても歯が悪くなる原因

 

①細菌的な原因

むし歯の原因菌はストレプトコッカス・ミュータンスという細菌です。この細菌が一度感染してしまうと歯がある限り完全にこのストレプトコッカス・ミュータンスを取り除く事は不可能です。

日本人の100%近くがこの細菌に感染しています。そのストレプトコッカス・ミュータンスの細菌の種類が元々毒性が強ければ、一生、むし歯になりやすくなります。

解決方法3DS PMTC キシリトールガムを噛む、フッ素塗布洗口などです。

 

②患者さんの歯科治療にたいする知識の問題

どんな小さなむし歯でも、発見して削って治療していくことに集中して、エネルギーをつかいすぎ、頭の中がそれでいっぱいになり、余裕がなくなってしまう。

初期むし歯であれば、削らずにケアをしながら経過観察という選択肢があります。むしろ、削るよりこちらの方が長い目でみれば、歯は長持ちします。

むし歯の部分を削って、つめても、むし歯の原因菌はなくなることはなく、まだ存在しつづけるのをかんがえれば、微小なむし歯を削って詰めるよりは、むし歯にならないように、または初期のむし歯が進行しないようにケアすることのほうが、効果があるので、エネルギーを使う方向性を変えると、よい結果がだせるので、それを理解していただく。

 

③噛み合わせ・歯ぎしり・くいしばりがある。

このことにより歯が悪くなるのが、歯科医師の実感としてはもっとも多いです。

どれだけ少なく見積もっても、日本人の過半数の人には、歯ぎしりがあるといわれています。しかし、実際のところ、自分が歯ぎしりがあると、認識されている方は、ほぼ、ゼロ人です。誰も自分が歯ぎしりがあるとは、思っていません。歯ぎしりには、音が出るタイプの歯ぎしりもありますが、音が出ないタイプの歯ぎしりもあります。たまたま、同居人がおられれて、歯ぎしりを指摘されるたかたは、自分が歯ぎしりをしていると認識されてますが、多くの方は、そんな事絶対にないと思っておられますので、歯科医師としてまず最初におこなわなくてはならない事は、患者さん自身に歯ぎしりをあるということを認識してもらうことです。すべての治療の過程でこれが一番難しいことかもしれません。

我々は歯科の教育を受けて、歯科医師として長年やってきた人間にとって生え始めの歯の形態といというのは、明らかで、それは、角ばっていて、所々尖ったり、凹凸があり、見れば一目瞭然ですが、一般のかたは、自分の歯は、毎日見ているので、毎日徐々に変わる形に気がつく事は不可能です。歯ぎしりしていると、形が丸みを帯びてまた上下の歯の噛み合っているところは、削れて直線上になり、上と下の歯の削れた面がぴったりと合います。歯の長さも短くなり、どう見ても削れているとしかいいようがないですが、歯科関係者以外の人には、理解していただく事は、むずかしいです。

ですので、まず黒く塗ったマウスピースを作り、それを寝てる時に使用してもらい、どれだけその黒い部分がはがれたかで、自分の歯ぎしりの程度を理解してもらう方法もあります。

歯ぎしりによって歯が削れると噛み合わせる面もけずれますが、もう一ヶ所、歯と歯茎の境い目も削れてくびれができます。そこには、最初くびれるだけですが、だんだん茶色い色がついてむし歯になっていきます。この場合、ストレプトコッカスミュータンス菌以外のむし歯原因も加わります。

また、歯ぎしりは、歯周病を短時間で悪化させる原因になります。歯ぎしりにより寝てる時は常に歯を引き倒す チカラ(歯をぐらつかせるチカラ)がはたらいているわけですから、どれだけ一生懸命歯を磨いても歯槽骨の破壊は止められず歯がグラグラして、歯周病で歯が抜けてしまいます。

歯周病には、歯磨きブラッシングだけでは、中々なおらないものが、1~3割ぐらいあるといわれていますが、その場合多くがこの歯ぎしり、歯にかかるチカラの問題があります。

 

④口のなかが乾燥しているとむし歯になりやすくなり、また歯周病も悪化しやすくなります。高齢者におおいです。

唾液が多くが口の中が湿潤状態であれば、唾液がはの表面のよごれを洗い流すことが可能となります。従って、唾液が多ければ、むし歯という観点からも、歯周病という観点からも有利となります。では、その唾液が減る原因は何かというと、内服している薬の副作用ということがよくあります。

とくに複数のくすりをのんでおられる場合は、は大きなもんだいとなります。6種以上の薬をのんでおられるかたに特に影響があることがわかっています。

また鼻で呼吸ができず、口で呼吸をしてしまう口呼吸の場合も、口のなかが乾燥してしまいます。口呼吸は歯科領域だけではなく、内科を含め、いろんな観点から健康に悪影響がでます。

 

⑤遺伝的な原因

歯の硬さが充分なレベルに達していない。歯は石灰化して硬くなっていますが、その石灰化度が低いために、酸に短時間ふれただけで、歯が溶けて行ってしまう。歯科医師はむし歯の治療をする過程でむし歯をけずります。そのときに、時々、患者さんの歯のやわらかさに気づきおどろくことがあります。

唾液には、酸を中和しようとする働きがあります。これを歯科学では、酸緩衝能といいます。この酸緩衝能が弱いとむし歯になりやすくなります。

 

 

高血圧と歯周病治療の関係  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月02日

 

先月の2017年11月にアメリカ心臓協会(American Heart Association,AHA)の専門部会(scientific session)で、おもしろい発表がありました。

 

研究のリーダーは、中国の広州大学のジュン・タオ循環器医師です(歯科医師免許は持ってないようです)。

 

広州大学第一病院老年医学研究所での患者さんの治療に対する研究結果で、歯科における集中的な歯周病治療をしたグループと、単に歯石の除去をして、ブラッシング指導だけをしたグループの2つのグループを比較研究した患者さんの血圧の変化を追跡、分析した結果です。

 

患者さんは、血圧は、正常範囲ギリギリの高い人で、中程度から重度の歯周病を持っている人を対象に行われたもので、無作為に選ばられた107人の18歳以上の中国人ということです。

 

集中的な歯周病の治療を受けたグループでは、1ヶ月後の収縮期血圧は平均3mmHg下がったけれど、拡張期血圧に変化があらわれなかったということです。

 

3ヶ月後は、歯周病の集中的な治療を受けたグループでは、収縮期血圧が8mmHg下り、拡張期血圧が4mmHgさがったということです。

 

また、6ヶ月後は、集中的な歯周病治療を受けたグループは、収縮期血圧が13mmHg下がり、拡張期血圧が10mmHg下がったそうです。

 

この研究は、世界で初めて、歯科における最もメジャーな病気の歯周病と血圧との関係があきらかにされた研究でこれから更なる研究が必要な分野です。

 

その歯周病と血圧の関係は、歯科においての歯周病の治療は、炎症を抑え、血管内皮の機能を改善することからこのような血圧が下がるという結果が出たと推測されます。

 

昨今、歯周病と糖尿病の関連が、指摘されたり、今回は、血圧の歯周病の関係がしてきされたりと、今まで、全然関係ないと思われていたことが、実は深い関係があると言われるようになっています。

 

歯科と 医科・内科は縦割り組織では、中々研究面でも、関連づけて考えることは難しいですが、ヒトのからだは、口もその他の、臓器、血管なども別々のものではなく、一つのからだで、連続したものなので、総合してからだをみることが、難しいですが大切です。