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やまもと歯科ブログ

高齢者と入れ歯の着脱 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年06月20日

入れ歯の取り外しが難しい

高齢になったり、脳梗塞やパーキンソン病などになると、手、指の繊細な動きが上手くできなくなることにより、入れ歯を、外したり、装着することがむずかしくなることがあります。また、認知症の患者さんにおいては、入れ歯の着脱する行為自体が難しくなることがあります。

そして、その結果として、入れ歯をいれなくなり、それにより、口腔の機能が低下したり、オーラルフレイルそしてフレイル、口腔機能低下症、口腔の筋肉、嚥下関連筋のサルコペニアから全身のサルコペニアなど、入れ歯による、噛む機能の維持は高齢者にとっては重要な意味があります。

この、入れ歯の着脱を、容易にする方法として、入れ歯の形、残存している歯の状態などの、条件があえば、マグネット、磁石を使って歯を残存した歯にくっつけて、入れ歯を動かないようにさせる方法があります。歯科用語では、磁性アタッチメントと呼んでいます。

従来の金属でできたワイヤーなどで歯に、入れ歯をくくりつける方法やなどでは、着脱方方向や、その歯にくくりつけるチカラが強いと、なかなか着脱が難しくなります。

またアタッチメントやコーヌスクローネといわれる装置では強くはまり込んで、入れ歯がなかなか外せなくなります。

磁性アタッチメントの場合は、垂直的なチカラに対しては、抵抗して、はずれないですが、少し水平的にずらすと、簡単にはずれます。

従って、患者さん自身により、はずせないとか、装着できないとかということがなくなります。

また、介護をする方にとっても、簡単に、入れ歯の着脱ができるようになるため、患者さんの口腔内をきれいにたもつことができ、また、それが、短時間でできるようになります。

磁力が発生する範囲は極めて小さく、カラダに対する異害作用もありません。

問題は、MRIを撮るときですが、磁力は、歯の中に埋め込まれた金属の部分、インプラントにはめ込まれた金属の部分には、ありません、入れ歯に埋め込まれた部分にだけしかありません。入れ歯ですので、それをはずせばMRIを撮る時に何の問題も生じません。

このマグネット、磁性アタッチメントの技術は、日本の技術が、世界のトップを走っています(歯科領域では、日本が世界をリードする技術はすくなく、接着とこの磁性アタッチメントぐらいです)。これからも、ますます日本の歯科分野を代表する磁性アタッチメントの改良が予想されています。

顎がはずれた 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年06月16日

顎関節脱臼

私が、保育園に行っていたころ(50年近く前)、近所の一人暮らしのおじいさんが、顎がハズレて救急車で病院に運ばれたことがありました。

その頃は、顎がはずれるというのは、大変なことなんだという認識はありましたが、実際どういう状態、状況なのかは理解はできてませんでした。ただ、顎が外れるというのは、恐ろしいことなんだという思いは強かったです。

そして、私が小学生になったころには、「クシャおじさん」がテレビで大ブレークしました。下顔面を、瞬間的にペッシャっと平らに、縮小できるおじさんで、テレビの番組のなかでは、戦争で、兵隊でいったころに、馬から落ちで顔面を強打してから、クッシャと下顔面を縮小できるようになったといっておられました。その後、自分が好きな時に、このクシャおじさんの顔ができるようになったとのことです(真相は違うらしいですが)。

このクシャおじさんの顔がどうしてできるのか私が歯科大学に行って顎の構造を習うまで、深く考えることもなく、歯科大学に行って初めて、顎の関節を自分で自由にはずしたり、戻したりしていたというのがわかりました。

また、顎の関節がはずれるといっても、いろいろなパターンがあるのだとわかりました。

多くの顎の関節がはずれる人は、以前にも顎の関節が外れた事があるひとです。顎の関節がはずれるひとは、それが習慣的にはずれる場合がおおいです。習慣性とまではいかなくても、時々はずれる人もおおいです。顎の関節が外れやすい人は、あごの関節の構造に、ある特徴があるかたもおられます。私の、今は亡き矯正歯科の師匠がこの研究をしばらくしておられました。そして一度顎の関節がはずれると、その顎の関節を構成するじん帯もゆるみ元々の顎の関節が外れやすい構造とプラス靭帯のゆるみで、ますます顎の関節が外れやすくなります。なので、顎の関節がはずれることに慣れておらてるかたもおられます。顎の関節がはずれる事の慣れの中で自分で顎をもとに戻すことができるようになる方もおられます。

私の歯科医師としての経験からの感覚では、99%の人は、自分で簡単に外れた顎を元にもどすこができませんが、残り1%の人は、外れた顎を、苦労しながらなんとかもとに戻すことができる人です。

では自分で顎を元に戻せない方が歯科医院にこられた時のその戻しかたは?

歯科大学では、2通りの顎関節の整復法を習います。その一つが、ヒポクラテス法という方法です。日本では、ほぼすべての歯科医師がこのヒポクラテス法で整復しています。

この方法は、歯科医師が顎の関節が外れた患者さんの前に立ち、その歯科医師の親指を下顎の歯列に置き、のこりの指、手で口の外の顎の下を支えるようなかたちでもち、引いたり、押したりして、整復する方法です。

顎の関節が外れて、時間が経っていなければ、この方法で治すことができます。

最近では、顎の関節が外れたと言って(主訴として)、やまもと歯科医院に来院される患者さんは年に何人かおられます。超高齢社会で、増加傾向にあるのではないかとおもっています。

歯科 と内視鏡 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年06月12日

嚥下内視鏡(嚥下障害の治療のための内視鏡)のような、観察を主目的にした内視鏡は、やまもと歯科医院を含め、多くの歯科で広く導入されていますが、内視鏡下での治療を目的とした内視鏡は歯科では、まだ、めずらしいです。

そういう中で、歯科分野においても、内視鏡の導入が一部の大学病院でおこなわれてきています。

唾石症という病名をご存知でしょうか?

歯科医師、歯科衛生士なら誰でも知っている 病名ですが、医療関係者ではない方は聞いた事がない病名だと思います。また、医療関係者でも知らない方が多くおられるほど、マイナーな聞き馴染みない病名です。

聞き馴染みがない病名ですが、歯科診療所には、この唾石症の患者さんは、わりあい多く来院されます。

唾石とは、唾液がカルシウムを集めて石状になったものです。

では、まず、唾液が作られてから、口腔内に唾液がたまる過程は?

大きな唾液腺(唾液が作られる所)から、くだ(管)を通って 口腔内(口の中)に唾液が運ばれます。それで口腔内は、いつも湿潤状態にあります。唾液がくだ(管)から口腔内にでる場合を唾液腺開口部と呼んでいます。唾石は、多くは、顎下腺から唾液を口腔内に送るくるくだ(歯科用語ではワルトン管)の中にできます。

この、唾液腺から、唾液を口腔内に送るくだ(ワルトン管)の中に石ができ、つまってしまい唾液が流れなくなる、口腔内に送れなくなる病気を唾石症とよんでいます。

唾石症は、激痛を伴います。独特な痛みで唾疝痛(だせんつう)と呼ばれています。場所的な関係から、歯が痛いと言って歯科医院に来院される方がおおくおられます。やまもと歯科医院にも、唾石症のかたが、時々来院されます。

この唾石症の治療はその唾石を摘出することですで、外科的に除去、つまり、手術をしてとりのぞくことです。口の中から切って唾石を除去することもありますし、口の外で下顎の下の部分を切って唾石を除去する場合もあります。この手術の際に、舌神経や顔面神経の損傷の可能性がありますので、そういう点でのリスクが存在します。

また、外科手術ですので、切った場所が治るまでに時間がかかります。口の手術ですので、しばらく食べることに不自由します。このしばらくの間、食べられないというのは、唾石以外何の健康の問題がない人にとってかなりつらいことです。

入院期間は、その唾石の存在する場所によっては2週間ぐらい必要となってきます。

しかし、内視鏡を利用してこの唾石を除去する方法(内視鏡を口腔内の唾液腺開口部からワルトン管に入れて摘出する方法)ですと、唾石が普通の大きさだと外来で、日帰りで摘出することができます。また、その後、普通はすぐに食べることができます。

この内視鏡で唾石を摘出する方法は、横浜市立大学医学部歯科口腔外科において行われているということです。

解体新書 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年06月10日

我々、50歳代のおじさん、おばさんらが、中学生のころの、社会科の授業で習った「解体新書」。

この本は、オランダ語で書かれた解剖学の本を、杉田玄白、前野良沢らが日本語に訳したものです。

この、「解体新書」の原本を、某歯科大学にて、みせていただきました。

歯科大学、歯学部においては、1年かけて、ヒトのカラダ全体の、人体解剖の授業、実習がおこなわれます。歯科治療を行うにあたり、骨の形、血管の位置、走行そして神経の位置、走行が頭にイメージできなければ、恐ろしくて歯科治療がおこなえません。その意味で、歯科医師には、解剖学は、とても重要です。

日本最初の西洋医学の解剖学の本、その頃は、人体解剖は、色々な批判がありなかなか行われなかったですが、勇気ある医学者により、わずかながら行われました。その一つが、杉田玄白、前野良沢らによるものです。人体解剖は罪人が死刑になる際におこなわれました。

これを契機に杉田玄白、前野良沢らは、解剖書を書くことを決意したといわれています。ドイツ人によってかかれて、オランダ語となっていた本、「ターヘルアナトミア」を日本語に訳することとなりました。

前野良沢は、中津藩(現在の大分県中津市にあった藩)の藩医であったということで、今日これを初めて知りました。(中津は九州歯科大学と近く、中津からもよく患者さんが歯科大学病院に来院されていましたし、学生も通学していました。)

前野良沢が中津藩出身というのを知って急に親近感が湧いてきました。

前野良沢は、当時の(江戸時代)の医師でもっともオランダ語ができる人であったらしく、この解体新書を書いた後も、日々の診療をあまりせず、オランダ語の勉強を精力的にしていた人であったそうです。

前野良沢は歯医者ではなく医者でしたが、(江戸時代当時、歯科医師は存在せず、医学の一分野としての口中科として、存在したそうです。)

日本最初の歯科医師は、

これも、中津藩の藩医で、明治時代のはじめに免許を取った小幡英之助というひとです。東京で歯科医師をしていたそうです。持っていた免許は、当時の制度により、正式には、歯科医師の免許ではなく、医師免許であったそうですが。

唾液 ときどきスタッフブログ

2018年06月09日

やまもと歯科医院 歯科衛生士の増井です。
質の良い唾液について
虫歯予防をするための生活習慣の中の一つに
サラサラの唾液を増やすことがあります。
唾液にはエナメル質の修復や,食後酸性になった口の中を中性に戻したり、食べかすを流したりする役目があります。

また、噛むことで唾液腺(唾液が溜まっているところ)が刺激されますから、意識して食べ物をよくかむようにしてみて下さい。

耳の下のちょうど奥歯が位置する辺りには耳下腺というところがあり、そこを刺激すると、唾液が分泌が促されます。
一方、緊張して口の中が乾いてネバネバしている時にあるのは質的には粘性のネバネバ唾液です。
ネバネバ唾液ばかりになったり、唾液の量がすくなくなると、口臭や虫歯、歯周病の原因にもなります。
それと反対にリラックス時に多く分泌されるのがサラサラ唾液です。サラサラ唾液は口臭や虫歯、歯周病を抑えてくれる質の良い唾液です。
耳下腺を刺激すると気持ちがリラックスしストレスを解消する働きもありますからテレビを観ながらの耳のしたのあたりをもむのをお勧めします。

歯ブラシ   ときどきスタッフブログ

2018年06月08日

 

やまもと歯科医院、受付スタッフの山田です。

今回は歯ブラシ「デント マキシマ」をご紹介します。

この歯ブラシの特長は…

①    うすさ2.6㎜の超薄型コンパクトヘッド

ヘッドが薄いので頬側面や最後臼歯遠心面もしっかり毛先を当ててブラッシングできる。

②    親知らずまで楽に届くロング&スリムネック

ロングネックで口腔内に入る面積が少ないため操作性が高い。

③    握れば違いがわかる弾力ラバーグリップ

グリップが持ちやすく程よく滑りにくい

 

毛の硬さは、当院ではソフト、ミディアムソフトを販売しております。

歯肉の炎症が強い方や、ブラッシング圧をコントロールしたい方にはソフトがおすすめです。

私もロングネック、コンパクトヘッドで毛先の届きにくい奥歯まで磨きやすいところがすごくお気に入りで愛用しています。

価格は1本380円(税抜)です。少し高いなと感じられるかもしれませんが、一度使ってみるとこの歯ブラシの良さを実感して頂けると思います。

興味のある方は当歯科医院スタッフまでお声掛けください。

ビタミンC  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年06月03日

今日の、チューリップテレビの朝7:00の番組「ゲンキの時間」の話題は、ビタミンCでした。

私が、このビタミンCについて初めて意識したのは、歯科大学の最終学年である6年生の時の、病院実習のときです。(歯科学生用語では、登院実習といいますが)。それ以前は栄養学などで、ビタミンC不足=壊血病という方程式の、試験にパスするレベルの知識しか持ち合わせていませんでした。

 歯科大学病院で、全身麻酔で、手術をうける患者さんのおおくが、アスコルビン酸という薬剤の点滴を受けていました。

そこで、担当教官歯科医師の口頭での質問、試験に備えてアスコルビン酸について調べたことがあります。

よくよく調べると、アスコルビン酸は、ビタミンCの事だというのがわかりました。

ビタミンCの発見は、もともと大航海時代に船乗りの間に病気がちの人がめだち、その原因をイギリス人医師が突き止めたのが、ビタミンC不足だという結論になったと記憶しています。

骨や歯、その他のコラーゲンの生成に不可欠で、ビタミンC不足で、いろいろ不都合がおきます。

また、ビタミンCの効果は、血管を強くして、美肌効果があり風邪予防の効果があることでした。

ビタミンCは、1980年代は、あまり注目されてはいませんでした。最近の健康ブーム、アンチエージングなどで、また見直されてきています。

1990年代前半は、ビタミンCは、とればとるほどいい、取りすぎということはなくて、余剰な分は、尿などとから排泄され何の問題も無いと、有名なアメリカの家庭医、(総合診療科医と訳すのか?)が本を出したり、CNNでいっていました。

そこで、その本を読んだオーストラリア人と、私の見解(私は本を読んでおらず、CNNのインタビューしかみていませんでした)、時代により医学が進歩するから今現在、何の問題もないと言っても、将来、過剰摂取による弊害があることがわかるかもしれないという意見が衝突して、随分論争したことがあります。

最近では、ビタミンCは、癌や、成人病、歯周病、老化の原因となる活性酸素を減らす役割があるというのがわかっています。

歯科領域に関しては,最近注目を集めているのは、歯周病に関してです。

確かに、ビタミンCは、歯周病にかなり効果があります。歯周病治療の補助的な治療としては、選択肢のひとつになる治療法です。しかし、メインはあくまでも、適切なブラッシング、プラーク除去ではありますが。

結論、健康のためには、ビタミンCを適切な方法で、適切な量をとることが大切です。

永久歯が生えない 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月31日

お母さん、お父さんにとって、子どもの永久歯がなかなか生えないのは心配なことです。特に、同級生や、親戚の同じくらいの子どもとくらべて、遅いと心配になってきます。

歯科医院でも、子どもの永久歯が生えないのを心配されて受診されるかたも、多くおられます。

子どもの永久歯がなかなか生えない原因は、大きくわけて3つあります。

まず、心配されて来院される中で一番おおいのは、

①ただ単に、永久歯の生え変わりのペース、成長がやや遅い場合です

乳歯が永久歯と生え変わるペースは、個人差がかなりあります。

1本目の乳歯が抜けて永久歯が生える時、はやい子では、4歳ぐらいです。遅い子では、7~8歳ぐらです。

多くの場合、まわりの永久歯との交換が早い子をみて、うちの子は、異常なんじゃないかと思い歯科医院を来院されます。

以前みたテレビのクイズ番組で、ネパールの山奥では、子どもの6歳臼歯が、生えるのを基準にして、小学校に行かせる(小学校に行く時期は、年齢が基準ではなく、6歳臼歯がはえる時期が基準)というのがありました。子どもの死亡率が極端に高く、教育・学歴社会ではないところではそれもありかなと思いながらその番組を見てた記憶があります、その番組は20年ぐらい前の放送でしたが。

②もともと永久歯が顎の骨の中に存在しない場合

永久歯が先天的に欠如している場合です。歯科医師は永久歯の先欠と呼んでいます。

以前、メディアで環境ホルモンなどが大問題になっていた頃、誰もが知っている全国紙の新聞で、昔と比べると、最近の子どもは、永久歯の先天的な欠如が多いということを書いた歯科医師がいました。

それで、それを読んだ一般の方々の反響が大きく、歯科業界でも、大きな話題となったことがありました。

歯科医師、歯科大学の教授陣(小児歯科の教授陣)は、本当にそうなのか調査したことがありました。調査の結果、まず、その新聞の中で最近の子どもは、以前の子どもとくらべると、永久歯の先天的な欠如がおおいと書いた歯科医師は、明確な調査の結果から言っているのではなく、その歯科医師の感覚から言っているようだということがわかったそうです。

そして実際の、昔の子どもとくらべて永久歯の先天的な欠如が多いか調べようとしました。しかし、1960年代、70年代の子どもについて、永久歯の先天的な欠如の歯の本数について、調査した研究は存在せず、直接簡単に結果を導き出すことはできませんでした。

また、当時、子どもの顎、口腔領域を全体的に撮るパノラマレントゲン撮影は、一般的ではなく、それによって調査することもできず比較的に簡単にできる方法で結論にたっすることはできず、最終的には、間接的な方法で、複雑な統計処理などをして、結果を導き出したそうです。

それによると、今の子どもも、1960年代70年代の子どもも、先天的な欠如した歯の本数はかわらないということです。

では、その対処法はというと、先天的な欠如の場合は、今ある乳歯を大切にして、できるだけその乳歯が抜けるのを遅くして、抜ければ、ブリッジ、インプラント、義歯、歯科矯正をするということとなります。

③永久歯は、顎の骨の中には存在するけれども、埋もれて生えて来れない場合

この原因には、元々、顎の骨が小さい、乳歯の根っこに強い炎症が存在した、強い外傷をうけたことがある、腫瘍がある、囊胞(のうほう)がある、骨に関する病気があるなど様々な原因があります。

対処法としては、原因をできるだけ解決したあと、歯科矯正治療で、埋まった歯を引っ張りだすこととなります。

成人してから、埋まった歯を歯科矯正治療で引っ張り出す時、20年ぐらい前までは、矯正治療で、ワイヤーを通して引っ張る際、引っ張られる歯の隣の歯、そしてそのまた隣の歯が、引っ張り出す反作用のチカラで、根っこが著しく吸収、溶けてしまうことがよくありましたが最近では、その対処法も確立されて、安全に引っ張り出すことができます。

就寝時の入れ歯 はずすべきか? 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月27日

入れ歯は、夜、寝る時は外すべきか?

入れ歯は、夜に寝る時、外すように最近まで、ほぼ100%の歯科医師が、入れ歯を装着する患者さんに指導してきたとおもいます。

そのことについて特にここ10年、色々な研究がなされてきました。

つい最近まで、歯科大学では、ずっと入れ歯をつけたままにしておくと、顎の骨が吸収、つまり溶けてきて、顎の土手(堤)がひくくなり、顎の骨が痩せてくるのでよくないということを教えてきました。最近では、それに対しる再評価がなされて、実際には、顎の土手、顎堤がそれほどは、吸収しないという結論にいたりました。

従って、夜寝ている時の、問題点は、大きくはあと一つの問題だけとなりました。それは、口腔衛生の面の問題、つまり、入れ歯をいれたまま寝ると、口の中の細菌が増えてよくないという点です。夜寝ている時は、副交感神経が優位となり、唾液の分泌量が、極端に減ります。口の中の汚れを唾液で、洗い流せなくなり細菌がふえます。

また、高齢者になると、口腔の筋肉、とそのまわりの筋肉がゆるんで、夜、口を開けたまま寝るかたも多くなり、それで更に口腔内が乾燥して細菌が増える傾向となります。

従って、口腔内をきれいに保てる方、入れ歯をきれいに手入れできる方で、夜、入れ歯をはずすことによって、不都合がある方は、夜、入れ歯を付けたまま、就寝することも、選択肢の一つとなってきます。

では、どんな場合、夜寝る時に、不都合が生じるかというと、例えば、下顎に、ご自身の天然歯が残っていて、それに相対する上顎の部分に、歯がなく、歯茎だけとなっていて、寝ている時に、下顎の天然歯が、上顎の歯茎を突き刺す場合、そしてその歯茎に傷ができて口内炎のようなあとができて、都合が悪い場合です。

また、顎関節症の場合も、場合によっては、入れ歯を外して、寝ることによって、その顎関節症が、悪化する場合があります。また、寝ている時もだ液の誤嚥がありますが、もし、入れ歯でも、天然歯でも、奥歯にしっかりと噛む場所があり、その噛み合った場所で、顎の位置が安定して飲み込む時にその場所で、飲み込む時は、奥歯が噛み合うのでそこで安定してだ液の誤嚥の可能性が低くなります(歯科医師はバーティカル ストップと呼んでいます)。また睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合も、奥歯にちゃんと噛み合う場合がなければ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させます。

以上の事から、場合によっては、そして、まわりの環境が許せば、夜に寝る時に入れ歯をはずすということも、選択肢の一つとなります。

最近では、歯科においては、義歯管理のアドヒアランス(服薬アドヒアランスとか、日本の医療人は、わけのわからない横文字が好きです)という言葉もあり、それが、しっかりしているのが、就寝時の義歯の装着の最低条件となっています。

昔の常識、今の非常識 医療編 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月24日

私が、歯科大学時代に習ったことで、今では、それが否定されていたり、真逆な事がいいということがいくつかあります。

①傷口は乾燥させた方が、治りがよく(かさぶたができるぐらい)、早く治るというのが以前の常識でしたが、現在では湿潤な状態にしていた方が、治りが早く、きれいに治ると言うのが証明されています。歯科口腔外科領域は、顔面の一部ですので、傷口が残らないように配慮することが求められています。歯科大学生時代は、授業で、縫合するときの糸の太さ、縫う密度、縫合する時の引っ張るチカラ、テンションなど傷口が残らないようにする為の工夫を聞きましたが、傷口自体を湿潤にするといいということを聞いた記憶はありません。正式に聞いたのは15年ぐらい前だったか20年ぐらい前だったか、あまりはっきりとは覚えていないですが、富山県保険医協会の講演で、その時は、歯科口腔外科系の歯科医師ではなく、形成外科の医師による講演会でした。やはり、顔面の傷についても話をされていました。

また、例えば、インプラントの埋入の後、その傷口を消毒液で消毒しない方が、いいのではないかというインプラント歯科医師もいます。消毒液は刺激が強すぎて、粘膜の治癒を遅くするということが理由です。

②過換気症候群

歯科医院では、時々、過換気症候群になるかたがおられます。おおくのかたは、過去にそれ以前に過換気症候群になったかたです。

歯科医院で過換気症候群というのは、珍しいことではないので歯科大学では、過換気症候群の対象の仕方というのを習います。

その中のひとつにペーパーバッグ法というのがあります。つまり、口に紙袋を当て、その空気を吸ってもらう方法です。最近では、この方法は、おこなってはいけない方法となっています。このペーパーバッグ法により、低酸素症や死亡例が報告されているからです。現在では、口すぼめ呼吸や腹式呼吸が推奨されています。また、ベンゾジアゼピンの薬剤を使用することはできるだけ避けるのが後々のことを考えるといいとされています。

③インフルエンザ予防には、うがいをするといい

以前は、手洗いを丹念して、ブクブクうがいをするのが、インフルエンザの予防にいいとされていましたが、現在では、手洗いは効果がありますが、ブクブクうがいは効果がないとされていています。

それにかわる予防法として、丁寧な歯磨き、ブラッシングをして、口の中をきれいにたもつことがいいとされています。

我々歯科医師が関与するこのブラッシング、口腔内を清潔にたもつことで、インフルエンザの発症が減ったという報告が、主に高齢者を対象とした統計で出ています。では、どのぐらいのレベルのブラッシングが必要なのか、かなり口の中の衛生状態が悪い人が、ブラッシングでインフルエンザの発症が減るのか、それとも、口の中の衛生状態をよくすればよくするほどインフルエンザの発症率が減るのか、前者については、結論がでているので、後者については、

研究者に歯科医師歯科衛生士のグループと、そうでない一般人のグループに分けて、インフルエンザの発症率をだして欲しいと思っています。

脂肪腫 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月20日

先日、私の同級生(大学時代の同級生ではありません)が、脂肪腫ができて入院したとうはなしを聞きました。54歳になるとそろそろいろんな病気に気をつけなければならないなぁとつくづく思います。

この脂肪腫という単語を聞くと、歯科大学生時代(30年以上前)の、口腔外科での厳しい指導(現在の基準からいえばアカハラ、パワハラ)をおもいだします。

当時は、MRI(磁気共鳴画像診断装置)や、今のような超音波検査(エコー検査)CT検査も無かった時代です。

私の歯科大学の口腔外科では、新患の患者さんが来院されると、学生が、まず患者さんのどこが、どういうふうに悪いか話をお聞きして担当教官と教授に報告するのが役目となっていました。

報告の中には、学生が色々な所見から、学生が思う診断名も教授の前で、発表しなくてはならないので、もし、間違えていたら、担当教官からの、激しい罵声を浴びせられ、干されるのではないかという恐怖から必死になってなんとか、結論を導こうとします。

教授、担当教官の前での公式な報告の前の、少し空いた時間に、1年上の大学院生の歯科医師(1年だけ先輩なので、ある意味遊び仲間なので罵声を浴びせらられることなく相談にはのってくれるので)、こっそりと所見を言って、私の診断があっているか聞いたりします。

その患者さんは、顎の軟組織にしこりのある患者さんさんで、1年先輩の歯科医師に、

私 山本「しこりと周りの組織との境界は明瞭、見た目には、腫れはなし、全身状態、バイタルサインも異常なし、ここ10年間しこりの大きさに変化なし、指でふれた感覚では、柔らかい。なので、線維種か、脂肪腫か、リンパ節が腫れているだけかその3つのうちのどれかだとおもうのですが」

先輩歯科医師「その3つのなかで、山本は、どれが有力だとおもうんか?」

私 山本「線維種です」

先輩歯科医師「どのぐらいやわらかいんか?」

私山本     「プニョプニョです。」

先輩歯科医師「普通に柔らかいのなら線維種やし、もっとやわらかれば、脂肪腫やけど自分で触診しとらんからわからんわ」と大きな部屋の片隅で相談した症例でした。

教授、担当教官の前での報告は、先輩歯科医師のアドバイスを参考におこない、ひととおり私の報告を聞いた教授は、ご自身で患者さんの触診をされ「こんだけ柔らかかったら脂肪腫やろ」と発言され、罵倒、叱責されることなく私の報告が終了し安堵した思い出がある症例です。

歯科大学の口腔外科では、当時脂肪腫というのは、比較的多く、治療法も外来で切って取り出して、その傷口がなおるのを待って終わりといのが多かったです。

歯科大学の口腔外科に来られる脂肪腫の患者さんは、顔面の一部である顎にできる脂肪腫なので、顔面に脂肪腫ができれば、直ぐに気ずくので大体は小さいです。小豆ぐらいの大きさが多いのではないかとおもいます。

私の歯科大学は、現在は昔のような厳しい指導アカハラ、パワハラはありません。6年の修業年限で卒業できる率が高くていいですよ、と最後に一言 ホローしておきます。

最近多い外来語  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月19日

歯科用語で歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科アシスタント、受付のすべての職種の人が知ってる外来語は、クラウン(金属で作った歯にかぶせる人工歯)、ファイル(歯の根っこのなかをキレイにするもの)、デンチャー(入れ歯)など、たくさんありますが、これらは、昔から歯科業界でつかわれている言葉、外来語です。そして、歯科機械、器具、歯科材料のほとんどは、外来語です。

ここ10年で新たに歯科業界に入った外来語は、CAD-CAM冠です。CAD-CAM技術を使って人工歯をつくり、その人工歯をCAD-CAM冠といいます。

歯科用CTで金属などの反射で画像が乱れることをアーチファクトと呼んだりします。(心電図でもアーチファクトということもあります。)そのまんま英語です。

そして、こんなことまで、敢えて外来語を使うの?というのが、歯科を含む医療業界全体でつかう、インフォームドコンセント  (服薬)コンプライアンス、アドヒアランス、、フレイル、です。

また、これらが最近の時代、世相を反映する言葉ともなっています。

これは、すべて英語からの、かりてきた言葉で、英語のネイティブスピーカーが聞けば、誰でもすぐに意味がわかる言葉ですが、この外国語を直接もってこられると日本人は、専門家(医科歯科薬科を含む)以外わからなくなってしまいます。

でも、流行りなので、私も使っています。

コンプライアンスという言葉を初めて聞いたのは、アメリカのSFテレビドラマ「スタートレック」が最初でした。

私、1990年代に 、まだインターネットもない時代ですので、英語の勉強は、レンタルビデオ店から、アメリカでの人気テレビ番組のビデオを借りてきて、それを再生しながら、リモコンで停止にしたり、巻き戻しにしたりまた再生にしたりしながら、登場人物が喋っているのを、耳から聞いて、書き留めて、それで、わからない単語、表現を英英辞書などで、調べて書き留めて単語帳に書きこんて覚えるという学習法もしていました。この英語学習法は、とても効率がわるく、聞こえた発音をもとに、辞書で調べますので、載っているときもあるし、載ってないときもあります。

そのスタートレックで、侵入者に乗っ取られたエンタープライズ号を自爆させることに艦長が決定して、そこに副艦長が艦長の決定に「コンプライ ウィズ(comply with)」するかどうか人工知能を持ったコンピュータが問う場面でこの表現が聞こえました。副艦長が、「agree」と同意したと同時にエンタープライズ号の自爆のタイマーがスタートしたというのがストーリーでした。このストーリーからコンプライの名詞形のコンプライアンスがどういう意味をもつかというのが、英語ではあきらかにわかります。艦長の決定(医師、歯科医師の処方)を受け入れ、賛成し従う(薬を飲む)です。

服薬コンプライアンスも基本は同じで、医師、歯科医師が処方した薬をその指示に従ってちゃんとのむかどうかということですので、コンプライアンスです。

ついでに、スタートレックのエンタープライズ号 の乗っ取り侵入者を排除した後、自爆タイマーを解除するときに「自爆タイマーは解除された」の「解除」という動詞は、英語で、アボーテッドabortedと言った時には驚きました。アボーションabortionは日本語では、人工妊娠中絶つまり、継続されていたものが、途中で中止されることをアボーテッド、ということでなるほどなぁと思ってしまいました。

フレイルもネイティブスピーカーならだれでも知ってる単語で、ネイティブスピーカーなら、まず最初に思い浮かぶのは、Frailty,thy name is womanです。シェークスピアのハムレットの中のセリフで、日本語訳は伝統的に「弱きものよ、汝の名前は 女なり」です。frailty(フレイリティ) は、弱いもの、脆いもの、壊れやすいもの という意味ですので、元々は、イギリスのフリードマンのフレイルティの概念を東京大学の医師の飯島教授らが持ち込んだものらしいです。(飯島教授が高齢者歯科 の講演会でも言っておられました)、

いずれにしても、患者さん、国民の健康(歯科保健分野のみならず)に寄与できる、良い結果がでるのなら、外来語でもドロンパでもなんでもいいのですが。

歯医者と抗生物質? 抗菌物質?その変遷 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月17日

抗生物質という言葉は、医療関係者でなくても、よく聞く単語ではないかと思います。

歯科疾患の多くは、感染症ですので、私が、歯科大学生のころ、大学内でも、抗生物質の研究をしている研究者がいました。、最終学年の6年生のころ(歯学部、歯科大学は戦後一貫して6年制です)、抗生物質について、多くの本を読んだ記憶があります。

抗生物質は、もともと、イギリスのフレミングが発見したものです。一応、偶然発見したということになっています。

フレミングが、青カビのまわりだけ、細菌がない状態になっていることを発見して、その青カビから物質を取り出しました。それが、ペニシリンです。

第二次世界大戦で負傷した多くのイギリス人兵士を助け大活躍したと聞いています。

その後、色々な抗生物質が開発されました。そして、感染症に関して、多くの命を救ってきました。

歯科領域でも、色々な抗生物質が使用されています。そして多くの歯科感染症を解決してきました。

私が大学生のころ、抗生物質とは、少し違うニューキノロン系と言われる細菌感染症によく効く薬が、次々と開発されました。このニューキノロン系と言われる薬は、抗生物質と似ていますが、すこし違う点もありますので、抗生物質とは言わず、当時は、抗菌物質と呼んでいました。

私が、大学を卒業後、さらに多くのニューキノロン系の薬が開発されて、日本では、多くのニューキノロン系の薬が、内科など各科で抗生物質と同様に多く消費されています。

歯科でも、多くのニューキノロン系の抗菌物質が使われています。その代表が、クラビット、オゼックスです。私は、ニューキノロン系の薬をあまり患者さんにだすことはあまりありません。

理由は、歯科でだす鎮痛剤のロキソニンやボルタレンとの併用(のみ合わせ)に注意を必要とするくすりだからです(併用注意の薬ですが、実際には歯科でもよく併用でだされています)。併用すると痙攣が起きることがあるといわれています(単独でもおきるといわれていますが)。それと、もう一つの大きな理由は、通常の抗生物質で効果があるからです。

しかし、時々どうしてもこのニューキノロン系の薬じゃないと、なかなか効かない病気があります。

それは、重症な(歯性)上顎洞炎の患者さんのときです。この重症な上顎洞炎のときは、ニューキノロン系のジェニナックという薬がよく効きます。

上顎洞炎は、歯科だけでなく耳鼻科でもよく治療されている病気です。以前、東京医科歯科大の耳鼻科の医師を講演会に来て頂いたときも、ジェニナックか、または、通常よりかなり多いメイアクトという抗生物質を使うと言っておられたので、歯科も耳鼻科も大体同じ薬を使うようです。

そのニューキノロン系の薬をだすときは、歯科でよくだすロキソニンやボルタレンではない全然違う系列の鎮痛剤で、最近認可された高容量のカロナールという薬をだすようにしています。カロナール自体は、昔から日本でも認可されていました。最近、他の先進国のように高容量の使用も日本で認可されました。カロナールは日本では、子どもや妊婦がのむ薬のイメージがありますが、高容量なので、鎮痛剤としては、大人でも効きます

抗生物質、抗菌物質に関しては、多くの歯医者は、薬剤師が一番知っていると思っていますが、私が大学を卒業した後、薬剤師と抗生物質の話をしていて、私がある抗生物質について話しをすると、その薬剤師さんが「抗生物質については、あまり詳しくないので、(私が話している内容自体が)わかりません」といわれたことがあります。また、私の歯科医院の患者さんで薬剤師の方がおられて、抗生物質に関してものすごく知識がある方もおられて、その薬剤師さんとの会話のなかでも、勉強になることもありました。薬剤師さんでも、色々な薬剤師さんがいるのだという気がします。歯科医師もおなじで、色々な歯科医師がいるのと同じだと思えば納得できますが。

シェーグレン症候群 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月15日

最近、時々、新聞に載る病気(今日の北日本新聞にも載ってました)にシェーグレン症候群があります。

歯科医院には、シェーグレン症候群の患者さんが時々来院されます。

歯科的には、シェーグレン症候群の患者さんは、虫歯がおおく、歯周病になりやすくなり、口の中の乾燥がいつも気になってしょうがなくなるかたもおられます。喋りにくく、少ししゃべるごとに、むりやりつばを飲み込むように努力しないとしゃべれない方もおられます。

シェーグレン症候群は、口の中の乾燥、目の乾燥を主症状です。(外分泌腺の異常ですので、他の外分泌腺に異常がおきれば、その症状がでます)。

元々は、スウェーデンの眼科医師のシェーグレンさんが発見した病気です。

1999年に厚生省により診断基準が改定されました。現在は、その診断基準に沿って診断されます。日本においては、1970年代後半に医師・歯科医師などに広く知られるようになった病気です。数年経って、私が、歯科大学の学生であった1980年代ごろには、シェーグレン症候群は、もう、歯科大学の定期試験のヤマ、そして歯科医師国家試験のヤマとなっていました。当時は、パノラマエックス線写真(大きな口の中全体のレントゲン写真)を見せて,何の病気かを答えるものでしたが、1999年の厚生省の診断基準にはありません。

自己免疫疾患で、自分の免疫機構が、唾液を作る細胞、涙を作るの細胞を、よそ者・敵とみなして排除・攻撃しようとします。これにより、唾液が出なくなってきたり、涙が出なくなってきます。

女性に圧倒的に多い病気で、50歳代、60歳代に多い病気です。

私の親戚にも、シェーグレン症候群になった人がいました。

口の中の症状が強いため、しょっちゅう私の歯科医院にきてました。(診療室でも、いいおじさんを捕まえて、てっちゃんと呼ばれるので少しはずかしかったですが)

治療法は、現在のところ根本的にこの病気を治す治療法はありません。対処療法しかありません。

口腔乾燥の原因になる薬をのんでおらられれば、可能ならば、薬をかえたり、やめたりする必要があります。これによりかなり改善されるかたもおられます。

また、口の中を清潔に保ち歯科の口腔ケアでよく使われる保湿剤を使用することも効果がありますが、症状が強ければエポザック、サリグレンなどの内服も有効です。また、サラジェンという薬も効果があります。

副作用に異常なぐらい汗がでるかたもおられますので、慎重な薬の使用が必要になります。

また、漢方薬の使用も最近では、きく人にはきくといわれています。

サルコペニアによる摂食嚥下障害  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月14日

歯科大学、歯学部で本格的に摂食嚥下障害に取り組みはじめたのが、私が歯科大学を卒業した少し後ですので、もう20年ぐらい経つでしょうか。

その20年間で最近まで、摂食嚥下障害の原因といわていたのが、①脳血管障害(脳卒中)と②神経筋疾患(神経難病),③アルツハイマー病などの認知症です。この3つのカテゴリーに入る病気は、すべて脳の神経に関する病気です。

この3つのカテゴリーに入らない、そして数も多い新しい概念の摂食嚥下障害が最近話題となっています。

それは、サルコペニアによる摂食嚥下障害です。

サルコペニアとは、筋肉量が減って、筋力が低下する(機能が低下する)ことを意味します。

からだ全体の筋肉にこのことがおきます。

そのサルコペニアはからだの一部である歯科領域で扱う摂食嚥下にかかわる筋肉にも例外なくおきます。

サルコペニアを診断するには、DXAデキサと言われるレントゲン法やインピーダンス法BIA(この機械,以前よく歯科インプラント講演会の企業展示で見て、購入しよう思ったこともありましたが)などで、その数値から診断をしますが、簡易的には下腿周囲長(足のふくらはぎの一番太いところ)をはかり、男性30センチ以下、女性29センチ以下であり、

握力が男性26キログラム以下、女性18キログラム以下か歩行速度が、0,8m/秒以下ならばサルコペニアと診断されます。(以前高齢者歯科セミナーで東京大学医学部の飯島先生が指輪っかテストを啓蒙のために広めていると言っておられましたが、基本的には概念は同じです。)

この、サルコペニアは、歯科に関係する口腔を構成する筋肉、口腔につながる筋肉、つまり摂食嚥下に関与する筋肉にもおき、その程度が強くなると摂食嚥下障害をおこします。

そしてサルコペニアによる摂食嚥下障害は、歯科に関することだけではなく、生命予後が不良であることがわかっています。

では、どう言う時にそのサルコペニアによる摂食嚥下障害がおきやすいかというと、加齢、禁食していたり、栄養不足、からだに炎症がおきたり、ベッドの上で安静にしていると起きやすくなります。愛知医科大学の前田先生らの研究によると禁食治療サルコペニア高齢者の33%に嚥下障害が発生、また誤嚥性肺炎後の41%に嚥下機能が悪化し、大腿骨骨折術後の34%に嚥下障害が発生したということです。

これをふせぐためには、栄養量 活動量 そして(歯科に関する)口腔ケアが、不足にならないようにすることが大切です。

例えば、誤嚥性肺炎で入院した場合は、従来の薬物療法(抗生物質など)をしながら、経口摂取ができなければ2倍の口腔ケアとアミノ酸と脂肪乳剤の点滴を行い、できるだけ早く、2日以内に経口摂取を開始して、3日以内に理学療法PTを開始すると予後が良好という結果を前田医師が得たということです。

歯の土台 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月13日

ファイバーの土台

歯の治療の過程で、土台を作るということの説明を受けたかたも多くおられることだとと思います。

その中で、2~3年前から保険に導入されたものにファイバーで作った土台、つまり、我々歯科医師が言うファイバーコアがあります。

私が、歯医者になりたての頃(30年前)は、治療している歯の土台は、金属(メタル)でつくるのが良いと言われていました。

当時の選択肢は、金属と、もう一つは、細い金属(ピンとよばれてました)の芯の周りを樹脂(我々歯科医師はコアレジンと呼んでいます)でかためた物の二つでした。

その中でメタルのほうが費用が高く、また丈夫だとされていました。

その金属の種類には、銀合金や、金銀パラジウム合金などがありました。そのなかでも銀合金は柔らかいので、金銀パラジウム合金の方が硬くていいと言われてました。

しばらくの間、このことについて疑問を持つ歯科医師が、世界にはほとんどいませんでした。

しかし、材料面の進歩が進むに従って、つまりファイバーのマテリアルとしての技術が向上するに従って、疑問を持つ歯科医師が現れ、歯の土台としては、硬すぎるとむしろ、歯にとっては良くないのではないかというのが言われ始めました。

これは、土台が固いと歯が割れやすくなるのではと言うことが疑われたからです。

それを確認するため、まずは、実験室での実験が行われ、色々な、条件設定をして試行錯誤を繰り返し、最終的に多くの歯科の研究者(日本に置いては、歯科医師免許を持った研究者が多いですが、この我々歯科医師が言う歯科理工学の分野では工学部や理学部の出身の研究者もおり、このことに関しては工学部や理学部出身の研究者の方が、色々な知識を持っているのではないかと私は思っています)が至った結果は、硬すぎる金属(メタル)はむしろ、歯が割れる原因になり、歯の構成する象牙質と同じ硬さ(弾性係数)のものを、強い接着剤で接着して土台と象牙質を一体化したほうが(ひとつの連続したかたまりにしたほうが)、歯が割れにくくなるといううことでした。

このことから、ファイバーで芯を作りそのまわりをコアレジンで固めたファイバーコアが、歯の象牙質とほぼ同じ弾性係数を持つので、そちらのほうが、メタルコア(金属コア)、特に、硬すぎる金属よりは、歯が割れにくくなるので良いということが、ほとんどの歯科医師が合意する結論となりました。

2~3年前から、保険でも導入されるようになり、やまもと歯科医院でも、ほとんどの場合、このファイバーコアでの土台となっています。

ファイバーコアになれば、今までより、歯がわれて、抜歯になってしまうケースの減少が期待できます。

口腔内写真 ときどきスタッフブログ

2018年05月08日

やまもと歯科医院、歯科衛生士の余川です。

 

今回は、口腔内写真についてお話します。

やまもと歯科医院では、初診時や治療の前後、治療の過程などでレントゲンのほかにカメラを使って口腔内写真を撮影しています。初診の場合は6枚(正面、右側、左側、上下の歯列、下の前歯の裏側)、その他は治療している場所を撮影しています。

しかし実際、何のために歯科医院で口腔内写真を撮っているのか分からず疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

 

口腔内写真を撮る理由

①     歯科治療を分かりやすく説明するため

歯科治療する前には必ず、患者さんの主訴をもとにして、治療の必要なところはどこで、なぜ治療が必要で、どのような治療をするのかを説明します。レントゲンだけでは白黒で分かりにくいですが、口腔内写真はカラーなのでレントゲンでは分からない白濁している初期虫歯のところなども確認することができます。

 

②     歯科治療後に変化を確認するため

治療前と治療後の写真を見比べることによって、その治療によってどう変化し、改善したのかを確認できます。

 

このように、口腔内写真を撮ることで、レントゲンだけで説明するよりも歯科治療に対しての理解がより深まり、どのように治療していきたいか、治療して自分がどうなりたいのかなどのプランを考えやすくなります。

 

また、日頃から鏡を見ながら歯磨きをされている方も多いかもしれませんが、見えないところが多くありませんか?ですが、口腔内写真を撮ることで普段、自分では見えない奥のところまで見ることができます。

そのため、実は磨けていなかった隠れた場所の磨き残しもわかるので、歯磨きの際に、ここは特に気をつけて磨こう!と意識できますし、虫歯予防や虫歯の早期発見にもつながると思いますよ!

 

誤嚥性肺炎と摂食嚥下障害 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月05日

誤嚥性肺炎は歯科医師にとっても、大きな関心がある病気です。その理由は、高齢者肺炎の8割は、誤嚥性肺炎で、この誤嚥性肺炎の大多数は、口の中の細菌が原因だと言うのがわかっているからです。また、歯科などにおける、口腔ケアでこの誤嚥性肺炎を減少させることができるというのが証明されています。

この誤嚥性肺炎で入院後、摂食嚥下障害になることが多いという報告がよくされています。

もう10年近く前のことですが、私の父も、誤嚥性肺炎を繰り返すごとに、食べる機能が衰え、最終的には胃ろうとなりその後しばらくして亡くなったのを思い出します。

家族として辛かったことは、病院から禁食を言われていて、その間、父がずっと「食べたい、食べたい」と子どものように執拗に言っていましたが、何も食べさせてあげれなかったことが、今でも心残りな面です。当時は、半年しか生きれないのならどうして、好きな食べ物を、病院に方針に反してでもあげなかったのか、後悔していました。

最近、歯科の講演会で、この誤嚥性肺炎、摂食嚥下障害に関するものが、よく開催されています。(摂食嚥下障害は歯科の治療分野ですが、誤嚥性肺炎は、歯科での直接の治療対応分野ではありません内科分野です)

先日、愛知医科大学の内科医師の前田先生を講師とした歯科講演会に参加しました。

講演の内容は、誤嚥性肺炎後の摂食嚥下障害についてでした。

DPC病院での1年3ヶ月間のデーターを元に統計的に、バイアスがかからないようにして要所要所で適切な統計処理をして得た結果ということです。

それによると、誤嚥性肺炎で入院前に、口から問題なく食べていた人(経口摂取)で、入院中、口から食べることを禁止されたひと(禁食)66611人中30日後に3食経口摂取(口から食べれなかた)できなかったのは41.0%だったということです。

これを4つの要因から分析考察しました。

①肺炎の重症度

②禁食との関係

③栄養管理

④床上安静

です。

①肺炎の重症度に関しては、A-DROP、その他の項目を分析すると、やはり肺炎の重症度が高い人ほど、摂食嚥下障害がおきる可能性が高くなったということです。

②禁食との関係では、   誤嚥性肺炎入院中に禁食とすると、治癒になるのに時間がかかる、また、生命予後をわるくする、つまり、死亡率をたかくする、経管栄養管理での退院になる可能性を高めるということです。禁食中には、歯科的には、唾液が減少して、口腔内細菌叢が悪化します。禁食中の人からは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),

腸球菌、セラチアなどのからだに良くない細菌が、口腔内から高率に検出されます。

そして、明らかに、摂食嚥下障害の可能性がたかくなるという結果がでています。

③栄養管理では、経口摂取群は栄養摂取量が多く、禁食群は栄養摂取量がすくなく、禁食群では摂食嚥下障害の可能性がたかくなる

④床上安静  安静にしていると歯科に関係する咀嚼筋、オトガイ舌骨筋などの萎縮がおこりる。特にオトガイ舌骨筋の面積が嚥下と深く関連している。それにより、摂食嚥下障害の可能性が高くなる。早期リハビリが有効

ということでした。

前田医師によると、誤嚥性肺炎で入院中は、可能な限り早期に経口摂取を開始(1日にゼリーひと口でも)、リハビリを開始すると、その後の摂食嚥下障害が起こる可能性を低くする。

「とりあえず禁食」は避けるべきということだそうです。

歯痛 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月04日

歯の痛み 色々

歯が痛いといって歯科医院に来院される患者さんのほとんどは、むし歯による歯の痛みです。多くの場合は穴があいていています。

口の中は、ご自身の目で見えますので、鏡で見て痛い歯を特定して、患者さんご自身が、診断をして、治療方針、治療方法を決めて来られる方もなかにはおられます。

むし歯は、むし歯の細菌が、酸を出し歯を溶かしていきます。それが硬いエナメル質のときは、無症状で、次にある硬い象牙質に達すると、歯がしみたりしてきます。また、象牙質深くまで進み歯の神経(歯髄)近くまでいくと、しみるのも本格化して、むし歯の穴に食べ物が詰まると、一瞬、激痛となります。

このむし歯が、神経(歯髄)まで達すると、何もしない状態でもズキズキいたくなります。この何もしなくても痛いことを歯科医師は自発痛と呼んでいます。そして、この自発痛がおきるようになると、この神経(歯髄)が炎症を起こした状態となり、歯髄炎となります。

歯髄炎による痛みの特徴は、初期段階においては、多くの場合、夜間いたくなります。痛みの程度は、激痛で、寝ることができないことがおおいです。また、患者さん自身は、痛みの原因となっている歯を正しく示すことができないのが特徴のひとつです。患者さんの半数ぐらいで痛みの原因の歯でなく、無関係な歯を痛いと訴えられることがおきます。ひどい場合は、例えば、左の上の奥歯が原因なのに、左下の前歯がいたいと強く訴えらる場合もあります。この場合、もし、患者さん自身が、歯科医院に来院される前に、自分自身で診断をして、治療方法を決めてきておられる場合、実際に痛みの原因になっている歯の治療にとりかかれるのに時間がかかります。

この歯髄炎は、大抵の場合、むし歯による虫歯菌による感染でおきますが、時々、歯周病によってもおきます。歯周病は、歯と歯茎の間のみぞに歯周病菌が感染して、その溝を深くして、歯周ポケットとよばれる深い溝ができ、また、その歯周ポケットの周囲の歯槽骨、歯肉を破壊、していきます。その過程で、その深い歯周ポケットのなかに存在する細菌が、歯の根っこのさきの方から感染して歯髄炎をおこすことがあります。歯科用語では上行性歯髄炎です。

この場合、歯はむし歯ではなく、何の異常もない状態ですので、歯周病により歯周ポケットから感染した歯髄炎と確定することは、かなり慎重な検査、と観察が必要なとります。痛み自体はむし歯による歯髄炎とほぼ、同じです。

また、虫歯ではなく、歯周病でもないのに歯が痛い場合に他によくある例で2つの可能性があります。

ひとつは、歯にヒビが入っていて、割れる直前の状態のときです。

ヒビの隙間から細菌が感染しているので、神経に炎症がおきてしまいます。つまり、歯髄炎です。われる直前の為、肉眼的には、なかなか隙間を確認することができず、翌日~数日後にわれたのを確認できて、歯が割れて、感染したことによる歯髄炎だということがわかることもあります。

もうひとつの可能性は、小さいむし歯の時に、白い詰め物をします。その白い詰め物は、歯科業界の人は、コンポジットレジン(composite resin)略してシーアール(CR)と呼んでいます。そのCRと、歯に詰めた歯との境目で、CRが目で見えない程度でわずかに、欠けた時に、そこから細菌が感染して神経の近くまで感染して、神経に炎症を起こさせ歯髄炎がおき神経が死んでしまうことがあります。

以上は、患者さんが、歯が痛いと言って歯科医院に来院されて実際に歯に原因がある場合ですが、

患者さんが歯が痛いと言って歯科医院に来院されて、実は、歯が原因でないことも、しばしばあります。

私、歯科医師になり、30年たちますが、色々なパターンを経験しました。

三叉神経痛、上顎洞炎、筋・筋膜性疼痛、顎関節症、帯状疱疹、精神疾患、群発頭痛、現在の歯科医学では、病名が存在しないものなどさまざまです。診断に時間を要するものもあります。

三叉神経痛、上顎洞炎、筋・筋膜性疼痛、顎関節症は、初診時に診断はつきますが、帯状疱疹のボツボツが出る前の歯の痛みは、皮膚症状が出るまで、診断がつきません。また、群発頭痛は、実際に目の前で患者さんが言う歯の痛みがおきなければ診断がつきにくいです。片目から涙を出して、顔の一部が赤くなっているのを見れば歯が原因ではなく群発頭痛というのは簡単に診断はつきますが。

また、多くの歯科医師は、左下の歯、顎が痛いと言って歯科医院に来院されて、むし歯などがなければ、心筋梗塞というのも頭の片隅に持っています。

歯医者のリハ栄養 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年05月03日

歯医者の摂食嚥下障害とサルコペニア

実際の教科書的な統計からではなく、私の歯科医師としての臨床における感覚として、摂食嚥下障害の原因の一番は、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)です。そしてその次の、2番、3番目は、認知症とサルコペニア(筋肉量が減り、その機能が低下するのがサルコペニアです)による摂食嚥下障害です。

脳血管障害による摂食嚥下障害は、予後は比較的良好で、リハビリなどにより多くの方が、日々の生活に問題がないところまで回復します。

それに比べると、サルコペニアによる摂食嚥下障害は、なかなか治りにくいです。

サルコペニアは、筋肉量が減り、その機能がおちるので、それは、全身的におきますし、全身的におきるということは、摂食嚥下に関与する筋肉(歯科領域などの咀嚼筋などの多数の筋肉)にもおきます。

サルコペニアの主な原因は4つです。

①加齢

②活動

③栄養

④疾患

です。

①加齢とともに、やはり歯科領域を含め、全身的に筋肉量は減ります。ある程度は、避けることができない現象です。

②活動  誤嚥性肺炎などで、ベッド上で安静を強いられると、四肢、呼吸、歯科領域に大きく関係する嚥下のためなどの筋肉を使わなくなると筋肉がやせてきます。特に予備力が少ない高齢者では、絶対安静では、筋力が衰えます。

③栄養、栄養不足、低栄養になると栄養を供給しようとして、カラダの中の筋肉を分解しようとしますので、筋肉量が減ります。口のまわりの歯科領域の筋肉も例外ではありません。以前、誤嚥性肺炎になった後、禁食になりその後摂食嚥下障害がおきることがよくありました。禁食ということは、栄養が供給できないということとなり、歯科に関係する咀嚼筋なども減り、食べるための筋肉が減りますし、その他、いろいろな悪い影響がでます。(シンガポールでの研究では禁食の指示に従ったグループと従わなかったグループの比較があり、禁食したほうが、常食、嚥下食よりも、肺炎発症率がむしろ、高くなり、生存率が低くなったという結果が出てます)

④病気になるとエネルギーを消費します。悪液質など(歯科大学時代、内科学で助教授の先生が、癌で問題になるのは、悪液質だとよくいっておられました、その当時、暫くの間、悪液質とは、癌細胞から毒素、悪い液が放出されるのかと勘違いしていました)

廃用症候群の高齢者は、比較的多くおられて、廃用症候群の88%の高齢者が低栄養だという研究もあります。(横浜市立大の若林先生によると)

サルコペニアによる嚥下障害には、廃用性、誤嚥性肺炎後、大腿骨近位部骨折後、脳梗塞後麻痺との合併、などがあります。

これに対応する方法が、リハ栄養管理です。

今までは、リハビリを中心に(リハビリだけ)おこなわれましたが、リハだけでは、サルコペニアによる嚥下障害には不十分で、それプラス栄養、とくに積極的な栄養管理が必要になります。

このリハと栄養の両方がそろい、サルコペニアによる摂食嚥下障害の改善の可能性が上がります。

もっと具体的には、いつもの食事からプラスして、ロイシンが豊富なBCAAを、最近たくさんでている栄養補給の製品からとって、リハビリをおこなうと、いい結果がでるというのが、証明されています。

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