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やまもと歯科ブログ

高齢者の口腔健康管理実践セミナー  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月14日

最近よく聞く単語に「口腔ケア」というのがありあます。

 

「口腔」この単語もここ10年ぐらいは、認知度がかなりあがりました。

私が、歯医者になりたての頃は、医療人以外で、この「口腔」という漢字を読める人は、あまりおられなかったです。

多く一般人の人が、「口腔」を「こうこう」とよんでいましたし、その「こうこう」という読みは、日本語として、正確で、正しい読みでしたが(以前、有名な全国紙の新聞に口腔外科という漢字にフリガナがされており、それには、こうこうげかと書かれていました、校閲の人は日本語のスペシャリストでもあるので、正しい日本語の読みをつけたのでしょう)、医学、歯科学分野では、この正しい日本語の「口腔、こうこう」と読まず、間違った読み方の「 口腔、こうくう」とよんでいます。

 

では、どうして医学、歯科学の分野でこの日本語として間違った読みをするのか?

私が歯科学生のころに、多分授業のなかで聞いた話では、江戸時代だったか、明治時代の初期だったか、最初にヨーロッパの外国語から日本語に解剖学の用語を訳した時に、この「口腔」という単語を、日本人医学者の重鎮が、この口腔を「こうこう」ではなく、「こうくう」と読んだため、この「こうくう」という読み方が医学、歯科界に定着したと聞いています。そして、その医学会の重鎮は、単に読み方を間違えたために、「こうくう」とよんだためとききました。

 

事の、真相はわかりませんが、今では、「口腔ケア」を「こうこうけあ」と読む人は皆無です。すべての方が「こうくうけあ」とよみます。それだけ歯科が行なっている口腔ケアが一般の方にも浸透したのでしょうか。

 

超高齢社会になり、誤嚥性肺炎を防ぐために、歯科における口腔ケアの重要性が認知されるようになり、また、ますます、歯科の国民に対する責任、役割がわおおきくなっています。

 

という事で、富山県歯科医師会主催の、「高齢者の口腔管理実践セミナー」が今日の診療後に開催され、多くの、色々な医療職のひとが、参加すて開催されました。

内容は、口腔の機能、や、口腔ケアについてでした。口腔ケアといえば、多くの方は、口の中をきれいにする事だと思っておられると思いますが、口腔ケアとは、その口の中をきれいにして、誤嚥性肺炎の原因となる細菌を減らすだけではなく、口腔、口腔周辺の筋肉に負荷を与えてトレーニング、つまり、唇をひっぱたり押したり、また、頬粘膜、舌のマッサージをしたり唾液腺、肩甲骨付近のマッサージをしたりして、口腔の機能をたかめる、そしてそれが、正常な、摂食嚥下を促し、誤嚥性肺炎をへらすためにも効果があることです。

 

今日は、その講義とその機能的口腔ケアの実習もおこなわれました。

私としましては、夕ご飯を食べてすぐに行ったため、そのまま、口腔ケアの相互実習で、たまたま、隣の席に座っておられた初めてお会いする方から、口腔ケアを受けました。とても、はずかしかったです。

 

歯周病と食道がんの関係  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月13日

最近アメリカのニューヨーク大学のランゴン(langone)ヘルスセンターの研究で、歯周病と食道がんが深い関係があるのではないかという研究発表がされました。これは、新たな観点からの発表です。歯周病と糖尿病の研究については、日本において、多くの研究がされていますが。(私の歯科大学生のときの2年間習った内科学の先生は、糖尿病は、微小血管障害だと、言っておられましたが、その観点からは、糖尿病の合併症の網膜症、腎症、神経障害もこれにあてはまりますが、それと同時に歯周病も微小血管障害にあてはまります。)

 

歯周病の原因菌の一つであるタネレア・フォーサイシア菌(Tannerella forsythia)が口の中にある人が、21%食道がんになる可能性が高くなったということです。その他の歯周病に関する細菌で、がんの発生がを上げるものがあったし、また、減らすものもあったということです。

この研究のリーダーは、ジアン・アン博士で、122000人のアメリカ人を追跡調査して、得られた結果だということです。

食道がんの専門家は、どういう理由で、このタネレア・フォーサイシア菌が、食道がんの患者さんを増やすかは、わかっていないとのことです。

 

ニューヨーク市のレノックスヒル病院の 食道がん治療の内視鏡医師アンソニー・スタポリ医師は このバクテリアが食道がんを増やす原因になっているのか、歯周病の結果として食道がんを増やす結果になっているのか、どちらかは、はわからないけれども、食道がんを早期に診断するためには、消化器系の中にある残量物と同様に、口の中の事にも注意をはらう必要があるのではないかといっています。

また、食道がんは、ほかの癌に較べても、命にかかわる場合が多いので、リスクの評価をして、すぐに予防が可能ならば

その予防を実行しなければならないと、そしてその予防策を確立するために、口のなかの細菌について、今まで以上に研究する必要があると述べています。

面白い事に、この研究の結果のもう一つに、口の中の細菌には、食道がんを減らす細菌の種類もあるということです。

 

この研究のリーダーの結論は、口の中を清潔に保つことは、(毎日の歯磨きや、歯科医院に行くこともふくめて)歯周病にかからないためには大切で、また、それがほかの病気の予防にも役に立つとのことです。

 

 

 

ベスト スマイル オブ ザ イアー 2017 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月12日

日本歯科医師会が主催し選ぶ 今年、笑顔 スマイルが最も素敵だった芸能人、有名人に米倉涼子さんがえらばられました。

 

日本歯科医師会の会員が投票で選ぶらしいですが、私、日本歯科医師会の会員ですが、そんな話、企画、聞いたことがないような気がします。単に、日本歯科医師会からの情報を、見落としただけかもしれませんが。

 

我々、日本歯科医師会の会員が選ぶということは、暗黙の了解として、歯、歯並びがきれいで、くちびるの線(リップライン)も素敵で、
Eライン(矯正歯科用語で、横顔で見て鼻の尖と 下顎の一番出っ張った点に 直接を引いて、 つまり、それがEラインestetic lineで、唇の最も出た部位がEライン上、または、Eラインより内側にあるのが審美的に理想だと言われています、白人には、当てはまる人はおおいですが、アジア人日本人には、それ程多くありません)、
スマイルライン(審美歯科用語、上顎の歯の先端を結んだラインが、どうなっているか、下唇との関係性は)また、
その他に、笑った時にみえる歯の付け根を結んだラインと歯茎の見え方などがどうなっているかなどが、考慮されているのではないかと思います。

 

その米倉涼子さん 最近では、テレビドラマのドクターXによく出ていて、(私はこのテレビドラマを1話を通して最初から最後まで見たことはないのですが、水谷豊の相棒は見ます)
その為、米倉涼子さんといえば、ドクターXということになっています。米倉涼子さんは、そのベスト スマイル オブ ザ イアーの表彰のインタビューで、最近は、スマイルよりも、ドラマの中の不機嫌な顔や、スマイルでない時の顏のほうが、多くて といっておられました。その代表が、米倉涼子さん役する外科医師の「私、失敗しないんで」というセリフだそうです。

 

私がいつも疑問におもうのは、「失敗」の定義は色々あるとはおもいますが、「私、失敗しないんで」と言う医師は本当にいるのだろうかということです。歯科医師では、「私,失敗しないんで」と言う歯科医師がいるかもしれませんが、もし、いるとすれば、その歯科医師は、歯科医師として、どうなのかなということです。
失敗しない歯科医師は自分で、「私、失敗しないんで」とは絶対言いません。いつも、謙虚で、あらゆる 自身で想定できるいろんな可能性を考えることができる歯科医師で、想定外のこともあるかもしれないと、注意をしている用心深い歯科医師でないと、失敗します。「私、失敗しないんで」というような自信過剰な歯科医師ならば、要注意です。いないとは、おもいますが。
これを含め、このドラマ、あり得ない設定が多くて、その為、おもしろいといえば、おもしろいですが。

 

このドラマに出て来る草刈正雄さん、ドクターXのドラマではよくでてきますが、米倉涼子さんとは、まだいちどもあったことがないらしく、場面、場面をつなげているので、よく一緒にいるように錯覚しますが、いつも違う場面での登場らしいです。このこのインタビューでこれを知って私も驚きました。
毎年、スマイルの素敵な、人がえらばれますが、日本歯科医師会の会員のひとりとしても、来年は だれがえらばれるか楽しみですね。
次回は、日本歯科医師会の情報を見落とさないようにしようと思います。

歯科と食道がん 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月10日

私の通っていた歯科大学では、色々な講座がありましたが、外科系は、第1口腔外科学講座(我々は、いちげか、と呼んでいました)、第2口腔外科学講座(にげか)と外科学講座(一般外科)の3講座が代表で、その中の一つの外科学講座(一般外科)では、授業を担当していた先生の専門は、食道がんで、授業で食道の分野になると、当時の食道がんの権威?東京女子医大の中山教授(その前は千葉大学医学部)の手術と解説をビデオで見せていただきながら、我々歯学部の学生は、歯医者になる勉強をしている我々は、将来、食道がんの勉強をして役にたつのだろうかと思いながら見ていましたが、とにかく複雑で難しいといのだけは記憶しております。今日、東京で歯科と食道がんの講演があり、ようやく少し役にたつこととなりました。

 

食道がんには、肺炎の術後合併症が起こる確率が高く、以前、兵庫医科大学の歯科口腔外科では、ICUの患者さんに行なった研究で、普段通り何にもおこなわずに食道がん手術をおこなうと、約20%の確率で、術後肺炎がおこったそうですが、食道がんの手術の一日前に歯科で歯石を取ったり口の中の清掃、口腔ケアをすることにより、8.7%にまで下がったそうです。また、手術の3日前に歯科における、口の中の清掃口腔ケアとそれにプラスしてブラッシングの指導をすることによって4.1%にまで術後肺炎の割合が下がったそうで、20%から4.1%にまで下がったということは、5分の1にまで、下がったということで、かなり画期的なことであります。

よくよく考える当然と言えば当然なこで、手術時、全身麻酔時に口から管、くだ を入れて肺の入り口に相当するところ、気管までいれますので、その時や、それをつけている間、歯や舌表面の汚れ、口の中のだ液や、それにくっついている汚れや細菌がその管をつたって、誤嚥や垂れ込みで、肺まで行って、肺炎になるのは、とうぜんなことです。医療業界では人工呼吸器関連肺炎(VAP)と呼んでいます。また手術時に切ったり、はったりしているうちに反回(はんかい)神経麻痺(声帯付近を守備範囲とする神経)が起こり誤嚥しやすくなったりもしますし、食道がんになる方は、喫煙者が多く、また

お酒が好きな人も多いので、くちの中が元々汚れやすい状態であることも影響しているものとおもわれます。

 

MRSA(抗生物質の使いすぎで抗生物質が効かない恐ろしい細菌)についても検査が、おこなわれ、食道がんの手術前に何にもしなければMRSAの検出率は、20%であったけれども、手術前に歯科における口腔ケアをしたり、口腔ケアとプラスしてブラッシング指導したグループでは、ゼロ%であったということです。

 

これは、この研究の後、色んな癌についても調査がおこなわれており、癌の手術の前に口腔ケアをすると結果が良好で入院期間もかなり短縮できることが証明されており、

最近では、癌の手術の前に口腔ケアをするのが普及しつつあります。

また、こんな、簡単で短時間でおこなえる口腔ケアで患者さんの辛さを軽減できるのでとても有効な方法です。

歯磨きをしても歯がダメになる訳(現代編) 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月08日

昭和20年代 、30年代、40年代の初期までは、日本ではまだまだ歯磨きの習慣が身についていたとは言えない状況でしたが、平成も,もう終わろうとしている現在、日本の国民の大多数が、毎日歯磨きをする時代となっています。また、そのなかでも多くの方が、1日2回歯磨きをして、また、1日3回以上歯磨きををされる方もおられます。

 

その為、以前と比べ多くの方が、歳をとられてからも多くの歯を持っておられ、日本歯科医師会が、推進してきた8020運動(80才で20本の歯を残そうという運動)は、目標よりも数年前倒ししても達成されました。

そんな状況で、以前とは、歯を失う原因に少し変化がみられるようになってきました。

 

歯磨きの習慣が、まだ徹底されなかった時代には、口の中には多くの食べ物の残り、食物残渣があり、それを栄養源にして、むし歯の原因菌、歯周病の原因菌が増えて、不溶性グルカンを出し歯垢、プラークが付着して歯を溶かす酸をだしたり、免疫反応などで、まわりの歯槽骨を破壊したりします。

 

このむし歯、歯周病の典型的な進行、それによる、虫歯、歯周病による、歯の喪失は、現在でもみられますが、以前のような、大多数ではなく、いまでは減少し、かなり改善されました。歯を磨いて歯を大切にして健康になりたいという方が増え、おおくの方がその結果、歯を残せるようになりました。

 

しかしながら、一生懸命歯を磨いても、歯がわるくなるかたもおられます。歯科医院に来院される方は、最近では、おおくの割合で、こう言う、歯を一生懸命磨いても歯がわるくなるかたです。

この歯を大切にしようと思っておられて、そのための努力をすることを厭わないかたには、何としても結果がだせるように、歯科医師として、お手伝いできればとおもっております。

 

では、この一生懸命歯を磨いているのに悪くなる原因は一体何なのでしょうか?

歯を一生懸命磨いても歯が悪くなる原因

 

①細菌的な原因

むし歯の原因菌はストレプトコッカス・ミュータンスという細菌です。この細菌が一度感染してしまうと歯がある限り完全にこのストレプトコッカス・ミュータンスを取り除く事は不可能です。

日本人の100%近くがこの細菌に感染しています。そのストレプトコッカス・ミュータンスの細菌の種類が元々毒性が強ければ、一生、むし歯になりやすくなります。

解決方法3DS PMTC キシリトールガムを噛む、フッ素塗布洗口などです。

 

②患者さんの歯科治療にたいする知識の問題

どんな小さなむし歯でも、発見して削って治療していくことに集中して、エネルギーをつかいすぎ、頭の中がそれでいっぱいになり、余裕がなくなってしまう。

初期むし歯であれば、削らずにケアをしながら経過観察という選択肢があります。むしろ、削るよりこちらの方が長い目でみれば、歯は長持ちします。

むし歯の部分を削って、つめても、むし歯の原因菌はなくなることはなく、まだ存在しつづけるのをかんがえれば、微小なむし歯を削って詰めるよりは、むし歯にならないように、または初期のむし歯が進行しないようにケアすることのほうが、効果があるので、エネルギーを使う方向性を変えると、よい結果がだせるので、それを理解していただく。

 

③噛み合わせ・歯ぎしり・くいしばりがある。

このことにより歯が悪くなるのが、歯科医師の実感としてはもっとも多いです。

どれだけ少なく見積もっても、日本人の過半数の人には、歯ぎしりがあるといわれています。しかし、実際のところ、自分が歯ぎしりがあると、認識されている方は、ほぼ、ゼロ人です。誰も自分が歯ぎしりがあるとは、思っていません。歯ぎしりには、音が出るタイプの歯ぎしりもありますが、音が出ないタイプの歯ぎしりもあります。たまたま、同居人がおられれて、歯ぎしりを指摘されるたかたは、自分が歯ぎしりをしていると認識されてますが、多くの方は、そんな事絶対にないと思っておられますので、歯科医師としてまず最初におこなわなくてはならない事は、患者さん自身に歯ぎしりをあるということを認識してもらうことです。すべての治療の過程でこれが一番難しいことかもしれません。

我々は歯科の教育を受けて、歯科医師として長年やってきた人間にとって生え始めの歯の形態といというのは、明らかで、それは、角ばっていて、所々尖ったり、凹凸があり、見れば一目瞭然ですが、一般のかたは、自分の歯は、毎日見ているので、毎日徐々に変わる形に気がつく事は不可能です。歯ぎしりしていると、形が丸みを帯びてまた上下の歯の噛み合っているところは、削れて直線上になり、上と下の歯の削れた面がぴったりと合います。歯の長さも短くなり、どう見ても削れているとしかいいようがないですが、歯科関係者以外の人には、理解していただく事は、むずかしいです。

ですので、まず黒く塗ったマウスピースを作り、それを寝てる時に使用してもらい、どれだけその黒い部分がはがれたかで、自分の歯ぎしりの程度を理解してもらう方法もあります。

歯ぎしりによって歯が削れると噛み合わせる面もけずれますが、もう一ヶ所、歯と歯茎の境い目も削れてくびれができます。そこには、最初くびれるだけですが、だんだん茶色い色がついてむし歯になっていきます。この場合、ストレプトコッカスミュータンス菌以外のむし歯原因も加わります。

また、歯ぎしりは、歯周病を短時間で悪化させる原因になります。歯ぎしりにより寝てる時は常に歯を引き倒す チカラ(歯をぐらつかせるチカラ)がはたらいているわけですから、どれだけ一生懸命歯を磨いても歯槽骨の破壊は止められず歯がグラグラして、歯周病で歯が抜けてしまいます。

歯周病には、歯磨きブラッシングだけでは、中々なおらないものが、1~3割ぐらいあるといわれていますが、その場合多くがこの歯ぎしり、歯にかかるチカラの問題があります。

 

④口のなかが乾燥しているとむし歯になりやすくなり、また歯周病も悪化しやすくなります。高齢者におおいです。

唾液が多くが口の中が湿潤状態であれば、唾液がはの表面のよごれを洗い流すことが可能となります。従って、唾液が多ければ、むし歯という観点からも、歯周病という観点からも有利となります。では、その唾液が減る原因は何かというと、内服している薬の副作用ということがよくあります。

とくに複数のくすりをのんでおられる場合は、は大きなもんだいとなります。6種以上の薬をのんでおられるかたに特に影響があることがわかっています。

また鼻で呼吸ができず、口で呼吸をしてしまう口呼吸の場合も、口のなかが乾燥してしまいます。口呼吸は歯科領域だけではなく、内科を含め、いろんな観点から健康に悪影響がでます。

 

⑤遺伝的な原因

歯の硬さが充分なレベルに達していない。歯は石灰化して硬くなっていますが、その石灰化度が低いために、酸に短時間ふれただけで、歯が溶けて行ってしまう。歯科医師はむし歯の治療をする過程でむし歯をけずります。そのときに、時々、患者さんの歯のやわらかさに気づきおどろくことがあります。

唾液には、酸を中和しようとする働きがあります。これを歯科学では、酸緩衝能といいます。この酸緩衝能が弱いとむし歯になりやすくなります。

 

 

高血圧と歯周病治療の関係  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年12月02日

 

先月の2017年11月にアメリカ心臓協会(American Heart Association,AHA)の専門部会(scientific session)で、おもしろい発表がありました。

 

研究のリーダーは、中国の広州大学のジュン・タオ循環器医師です(歯科医師免許は持ってないようです)。

 

広州大学第一病院老年医学研究所での患者さんの治療に対する研究結果で、歯科における集中的な歯周病治療をしたグループと、単に歯石の除去をして、ブラッシング指導だけをしたグループの2つのグループを比較研究した患者さんの血圧の変化を追跡、分析した結果です。

 

患者さんは、血圧は、正常範囲ギリギリの高い人で、中程度から重度の歯周病を持っている人を対象に行われたもので、無作為に選ばられた107人の18歳以上の中国人ということです。

 

集中的な歯周病の治療を受けたグループでは、1ヶ月後の収縮期血圧は平均3mmHg下がったけれど、拡張期血圧に変化があらわれなかったということです。

 

3ヶ月後は、歯周病の集中的な治療を受けたグループでは、収縮期血圧が8mmHg下り、拡張期血圧が4mmHgさがったということです。

 

また、6ヶ月後は、集中的な歯周病治療を受けたグループは、収縮期血圧が13mmHg下がり、拡張期血圧が10mmHg下がったそうです。

 

この研究は、世界で初めて、歯科における最もメジャーな病気の歯周病と血圧との関係があきらかにされた研究でこれから更なる研究が必要な分野です。

 

その歯周病と血圧の関係は、歯科においての歯周病の治療は、炎症を抑え、血管内皮の機能を改善することからこのような血圧が下がるという結果が出たと推測されます。

 

昨今、歯周病と糖尿病の関連が、指摘されたり、今回は、血圧の歯周病の関係がしてきされたりと、今まで、全然関係ないと思われていたことが、実は深い関係があると言われるようになっています。

 

歯科と 医科・内科は縦割り組織では、中々研究面でも、関連づけて考えることは難しいですが、ヒトのからだは、口もその他の、臓器、血管なども別々のものではなく、一つのからだで、連続したものなので、総合してからだをみることが、難しいですが大切です。

 

 

サージカルトレーニング = キャダバートレーニング?富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月28日

cadavorキャダバーとは「解剖用の人間の死体」という意味ですが、

 

最近、厚労省が、献体(死んだ後 からだを医学部、歯学部の人体解剖のためにボランティアで提供する)を使った医師、歯科医師の技術の向上を目的としたトレーニングニングを、大学で行えるように経済的に応援する、つまり、お金を出して、普及させるという方針を固めたそうです。

 

時々、話題になる医師による、腹腔鏡手術の失敗、それにともなう患者さんの死亡などがその理由でしょうか?

 

「サージカルトレーニング」というそうですが、たぶん、「キャダバートレーニング」と同じ意味でしょうか。

 

もう20年ぐらい前の話ですが、当時英語を習っていたアメリカ人から、英字新聞の記事のコピーをもらったことがありました。そこに書かれていたのは、

 

関西地方のインプラントを扱う会社が、歯科医師の為のインプラントの勉強、トレーニングのためアメリカから頭部の一部の人体を輸入して、そこに、インプラントを打ち込むインプラント埋入実習コースを開催しました。それが、色んなところに知れることとなり、検察から、死体損壊(罪状)で警告を受けたという内容でした。英語で書かれていたためそのニュアンスは定かではありませんが、それ以来、人間の人体の一部を使った実習は、日本では聞いたことがありません。

 

それでも、日本の歯科医師の中には、自分の歯科治療の技術を上げるため海外のキャダバートレーニングコースに参加する人もいます。

 

日本の歯科学の或る学会は、その学会の会員歯科医師が海外のキャダバートレーニングコースに参加したことがわかれば、その学会が与えた、専門医、指導医の肩書きを剥奪すると警告文を学会誌に載せた学会もありました。私は、海外に行われるキャダバートレーニングコースに参加する歯科医師を罰する方針は、江戸時代の日本の「腑分け(人体解剖)」と同じじゃないかと思っていましたが、

今回、厚労省が、大学機関での「サージカルトレーニング」を応援する方針を固めたということで、ようやく日本でも本格的に「腑分け」が行うことができ、患者さんのためになることだとうれしいおもいます。

 

医師、歯科医師が、今まで欧米や他のアジアの国で行われて医療技術の向上に、貢献してきた方法が日本でもおこなえるようになれば、腹腔鏡手術や他の高度な技術を要する医師、歯科医師による手術での、失敗による患者さんの死亡や後遺症、患者さんとその周りの家族の悲しみをへらすことができるのではないかと思います。

 

栄養士、歯医者の講演会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月27日

金沢で行われた歯科医師と栄養士のための、講演会に出席しました。

 

摂食嚥下には、多くの医療職の分野が関わっています。

食べる時の姿勢、座り方、テーブルの高さ、肘掛けの位置の問題もありますし、咀嚼する為の歯があるかかどうか、舌が正常に動くか、飲み込めるかどうか、服用している薬に摂食嚥下に悪い影響を与えている副作用をもつものがないか、など、色々で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師、栄養士、歯科医師、介護士、看護師、薬剤師など、様々な職種の仕事が関係します。

 

今回の講演会は、その中で、おもに、栄養、食品、歯科にスポットをあてた内容でした。

食べ物を食べるわけですから、食べ物、食品も重要な要素となります。食べ物を、摂食嚥下できるかには、食べ物食品の形、大きさ、粘性、テクスチャー、表面性状、均一性、凝集性など、その他にもいろんな要素があります。

その中で、どんな食べ物が、それぞれの摂食嚥下障害を持っている方に合っているか、摂食嚥下障害の方の、個人個人のその障害の段階で適切な食品を見つけて栄養をとっていただくことで、充実した生活を送っていただくお手伝いをすることについての内容の講演会です。

 

講師の先生は、日本では、摂食嚥下の分野において、もっとも優れた歯科医師と、ともに仕事をされている歯科衛生士、管理栄養士の先生方でした。

 

我々、歯科医師は大学教育では、栄養学を半年ぐらいしか習っていませんが、管理栄養士の方々は、専門的にもっとも時間をかけて、勉強しておられますので、医師、歯科医師、などが知らない細かな栄養にかんすることも知っておられますので、とても参考になることがおおいです。

 

摂食嚥下に関しては、いろんな摂食嚥下にかんする職種のプロが、意見を出し合って一つ一つ解決することが不可欠です。医師や歯科医師が大好きな職種間の縄張り争いをしている暇はありません。患者さんファーストで解決していく必要があります。

 

また、講演会の合間の休憩時間に今回の講演会に協力している食品会社のブースに、色々でな介護用の食品があり、試食させていただきました。その試食の感想は、とても美味しいということでした。

食品会社もいろんな努力を重ねて、美味しい食べ物を提供できる体制が整っているようです。

 

 

後期高齢者歯科検診まもなく終了  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月24日

後期高齢者歯科検診がまもなく終わります。

この後期高齢者の歯科検診の結果は、

 

最近の後期高齢者は、歯が口の中にたくさん残っており、30年ぐらい前に日本歯科医師会が、はじめた8020運動、80歳で20本の歯を残そうという運動は、大成功しました。

私が歯医者になった頃の30年ぐらい前は、80歳の残存歯数は、4本ぐらいで、ほとんどの後期高齢者の方は総入れ歯の状態でした。

現在は、80歳の高齢者の半分以上が、8020を達成された方で、日本歯科医師会が、想定していたより、数年早く達成されました。

 

歯の本数的には、不自由なく 食事ができるのですが、では、噛んで、咀嚼して、ゴックンと飲み込む機能面では、どうかという問題があります。

そういう観点から、

この80歳で20本の歯を残そうという形態的なものから、これからは、口腔の機能の維持、向上に歯科医師サイドの注目、は、移っています。

 

そういう経緯で、機能をみるため、その一つに今回の後期高齢者歯科検診の一つであるRSSTつまり、反復唾液嚥下テストです。これは、30秒の間に何回ゴックンとつばを飲み込めるかの検査です。歯がそろっていても飲み込めない場合も、あります。

その為の機能を見るテストです。

 

摂食嚥下障害があると、低栄養となり、全身に対する影響が大きくなり、命にも、関わる状態になったり、また、口の中の唾液や食べ物についた細菌が食道、胃に入らず、肺の方向に行ってしまい、誤嚥性肺炎をおこすという危険な可能性があります。

従って、その危険があるかどうか、の判断する上で、最初の一歩となる検査が、この反復唾液嚥下テスト(RSST)です。

 

結果は、

歯科訪問診療をおこなうと、多くの方が摂食嚥下障害をもっとおられますが(訪問診療を受けておられる方ですので、自分で歯科医院に行くことができないぐらい状態が悪い方ですから、摂取嚥下障害を持っておられても不思議ではないですが)

では、歯科医院に通院可能な、高齢者はどうかとういう疑問にたいしては、今回の後期高齢者歯科健診で明らかになりました。

 

結論として、歯科医院に通院可能な高齢者のかたでも、かなり高頻度で、摂食嚥下障害の可能性があるいう結果でありました。

ただ、程度としては、重症ではなく、軽度ですので、これから毎日、訓練、トレーニングで摂取嚥下機能の維持、向上が可能ですので、この訓練トレーニングを継続していって欲しいです。

歯医者と血圧サージ 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月23日

(一見、歯科とは、無関係ですが、)最近よく話題にのぼる血圧サージ。

自治医大の先生がこの血圧サージの話題の時によくテレビに登場して、血圧サージについて語っておられます。

 

血圧サージとは、短時間の間に血圧が上がる状態で、朝、起きただけでもあがり、コーヒーを飲んで上がり、タバコを吸って上がり、深酒で上がり、通勤であがり、朝のゴミ出しをしてあがったりします。また、月曜日だというだけで上がったりもするそうです。

日頃、血圧が高くない人(正常だと健康診断で言われた人)でも、血圧サージが起こり、いくつかの血圧サージを起こす事柄が重なると、血圧がかなり高くなり、危険な状態(脳梗塞など)になる時もあるということです。

朝起きて1~2時間後の血圧と夜寝る前の血圧が50以上差がある方は、注意が必要だということです。

 

この血圧サージ、患者さんが、歯科医院に行っただけでおこるのではないかと私は思っております。また、特に、抜歯などの外科処置をする予定の患者さんは更に、緊張、ストレスで強い血圧サージが起こっています。

歯科医院では、抜歯や、外科処置を行う時に血圧や、脈拍、酸素飽和濃度SpO2などをはかりながらすることもありますが、

多くの患者さんは、無意識的に歯科医院の治療のイスに座ると血圧が上がってしまいます。(待合室に入ったときもあがっているとおもいますが。)

 

さらに外科的な処置を行うということは、局所麻酔が必要で、歯科医院での局所麻酔の成分には、エピネフリンと言われる物質が普通含まれており、これは、血管を収縮させる作用があります。血管を収縮させるということは、血圧が上がるということで、さらに血圧が上がってしまいます。

 

このように、日常生活や歯科医院への来院による血圧サージや、局所麻酔薬による血圧の上昇が、全身の状態に大きな問題となる方は、 どう解決すればいいか?

 

歯科の治療イスの上で、血圧をはかり高ければ、歯科治療を延期するというのも解決法です。

また、次回も血圧が高くて結局、歯科治療が受けれないという可能性もあります。そしてその間、痛いのをずっと我慢してもらうといのも、辛いことです。そして、その痛いのを我慢すること自体が血圧サージの原因となります。

 

このような場合、笑気吸入鎮静法という方法もあります。笑気には、弱い鎮静・睡眠作用と鎮痛作用があります。また、呼吸器や循環器にもほとんど影響を与えず、肝臓にも負担をかけません。従って安全性は抜群の方法です。

笑気吸入鎮静法は、30%の笑気ガスと、70%の酸素を吸っていただきながら歯科治療を行う方法です。

この笑気ガスの作用により、落ち着いて、ストレスを小さくして歯科治療を受けていただこうというものです。緊張ストレスが 小さくなれば、血圧サージも最小限に抑えることができます。

また、笑気ガスは、吸入をやめるとすぐに、元に戻ってしまうので、それがこの笑気ガスのいいところでもあります。

 

この笑気吸入鎮静法は、歯科独特な方法かと思っていましたが、以前、たしか週刊誌だったか、美容外科の広告みたいなものの中にその美容外科のクリニックの写真が載っており、その写真の中に、小さいですが、注意して見ると笑気吸入鎮静の装置が、載ってましたのでどうも歯科だけではないらしいです。

 

笑気吸入鎮静法は、歯科治療時の緊張ストレスを和らげ、安全に歯科治療を行うためには、すごい有効な方法です。

 

 

 

最近の歯科大学事情 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月21日

文部科学省発表 歯学科大学別国家試験の合格率、6年で留年せずに歯科医師国家試験に合格できた率

 

日本の国内にある大学の歯学部歯学科は、29校です。

国立11校、公立1校、私立17校です。

 

その29校の大学別の、平成29年度の国家試験の合格率と修業年数6年間

(歯学科の修業年限は6年です。私の高校時代の同級生で、医学部を卒業している人が、歯学部の修業年限が6年だというのを知らなかった人がいたので、医療関係者以外の方には、もっと多くの人が歯学部の修業年限が戦後の新制大学に移行以来6年だということが知られてないと思いますので)

に何人留年したかなどの、細かいデータが最近文部科学省から発表されました。

国家試験の合格率は、半年前からわかってますが、入学してから卒業まで、その6年の間に留年せずに順調に6年で卒業でき国家試験に合格したひとの割合の発表には、時間がかかります。

 

また、私を含め、子どもが歯学部に通っている親にとって、とても興味があり心配になる事柄でもあります。

まず、最初に見るのは子どもが通っている大学の留年せず6年間の最短で国家試験に合格できた割合、そして、次に自分が卒業した大学の6年の最短で国家試験に合格できた割合です。

 

全体的な結果としては、

6年間で卒業して国家試験に合格出来た人の割合はすべての歯学科29校の平均は50.7%,国立大学は69.4%,公立は73.7%私立は42.5%でした。

今年のトップは岡山大学の79.2%だということです。このトップの大学は、毎年かわっているようです。

私立では、例年の定位置であったトップの順位がかわっており、トップが昭和大学で66.3%だったということです。

 

私が大学を卒業した30年ぐらい前は、大多数の歯学部の学生は、留年せず6年間で国家試験に合格しましたが、最近では、歯学部の学生の半数が留年または、国家試験浪人をして歯科医師国家試験試験に合格するということで、子どもを歯学部に通わせる親としては、心配でなりませんが、これも歯科医師過剰の世の中の流れでしょうがないことなんでしょうけど。

この結果の表を、ラインで、子どもに送り、勉強をちゃんとするように、ハッパをかけようとおもいます。

この、思いが、つうじるかどうか?

 

 

 

 

 

歯医者の鎮静法 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月19日

鎮静法には、いろいろな方法があります。薬剤や笑気ガスを使用して、リラックスした状態になり恐怖心や緊張を低下させ歯科治療を受けることができる方法です。

 

歯科治療に際して、恐怖感が強くて歯科治療がまるっきりできない、嘔吐反射が強くて歯科治療の器具、道具を口の中にいれることができない、全身状態が悪く歯科治療のストレスで更に血圧、脈拍が上がりリスクが高くなる、極度に難しい抜歯で長時間かかり、著しい侵襲が予想されるなどの理由で、静脈内鎮静法を行うことがあります。

 

私が知っているアメリカ人、イギリス人のほとんどが親知らずを抜く時は、全身麻酔を受けたと言っていましたが、静脈内鎮静法は、術中は、意識があるけれども、術中のことを忘れている方が、大勢おられるので、全身麻酔では無く静脈内鎮静法(sedation)をうけていたのではないかと思っています。

 

最近では、ドルミカムという薬剤を歯科で行なう静脈内鎮静法で使用しています。

やまもと歯科医院では、インプラント埋入の際に、患者さんが希望された場合にこの、ドルミカムによる鎮静を行なっています。

 

私が臨床実習で大学病院にいたころは、セルシンとう薬剤を使用していました。

30年前の当時、大学の一部の先生が、もう少し簡便に使用できる方法をを模索していたようでした。

当時我々大学生の実習で、鎮静法の実習があり、学生の何人かに、フルニトラゼパムの舌下投与(フルニトラゼパムという液体状の薬剤をスポイドでとって、それを舌の下に1滴落として、鎮静させるという画期的な?方法)してその状態を観察しようというものでした。病院の外来の部屋でおこなわれました。

 

フルニトラゼパムを舌下投与された学生は、短時間でおとなしくなり、意識がモウロウとなり、質問に関しては、答えることができるので、プライベートな本人が内緒にしたいことに関する質問をしたりする学生もいたりしました。

鎮静の深さのレベルとしては、通常、患者さんに使用しているセルシンの静脈内鎮静法よりも深いというのがおおくの学生の印象であったとおもいます。

違う班の学生が、この実習をした時は、舌根沈下した学生がいたそうで、指導していた大学の先生の歯科医師が、「患者さんにはつかえないな」とつぶやいておられたとその班の学生(私の友人)が私ら学生間の会話時に言ってました。

 

ということで、我々、かつての歯科の学生も鎮静法の進歩に少し、自分らのカラダを使って貢献しています。

 

 

白い詰め物がはずれるのは遺伝のせい?富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月17日

むし歯などの歯科治療の時に、最も頻繁に行われる治療はといえば、むし歯の感染した部分を削って、その空間に白い詰め物をすることです。

そして、その白い詰め物が、外れないように多くの研究者、歯科医師などが、努力をしてきました。

その研究のおかげで、私が初めて白い詰め物のことを歯科大学でならった30年前と比べると、接着力は随分強くなり、外れにくくなりました。

この白い詰め物を歯科医師、歯科関係者はCR(シーアール)と呼んでいます。CRはcomposite resinコンポジット レジンの略です。

 

CRがハズレないためには、歯科医師は、CRの接着のしくみを、理解する必要があります。

細かいところでは、歯を削るドリルには、滅菌したりする時、多くのオイルが付着します。そしてそのドリルを使用して、歯を削っっている最中に、どれだけオイルを前もって取り除く操作をしたとしても、必ず、微量のオイルが残ってしまいますので、オイルが歯の表面、接着させようとする表面に付着してしまい、CRが歯に接着しようとする時に邪魔をして、接着力を弱くさせてしまいます。(この、歯の切削器具ドリルから出るオイルを霧状のオイルということで、歯科ではオイルミストと呼んでいます。)このオイルミストの処理方法を知らないと接着力は落ちてしまいます。

 

こういう歯科医師サイドの接着力に関する注意が、すべてだというのが多くの歯科医師の常識でしたが、CRがハズレる原因には、それ以外の要素も大きく関わっているということがアメリカのピッツバーグ大学の歯科医学部と ブラジルの大学の研究で発表されました。

 

研究結果によると喫煙とアルコールとの関係に相関があったということで、喫煙とアルコールが好きな人はCRがハズレやすかったということです。

さらに、歯の中の酵素MMP2と相関があったということです。MMP2がCRのハズレやすさに影響してMMP2が接着力の邪魔をするということで、さらなる研究が必要とのことです。つまり、MMP2の量は遺伝で決まるので、CRが外れやすさは遺伝が影響するということです。

CRのハズレる原因は、意外なところにもあるということでしょうか。

 

 

環境ホルモンと歯磨き粉 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月15日

 

以前、日本で販売されている歯磨き粉、歯磨剤、デンタルリンスの中に環境ホルモン作用があると言われているトリクロサンが使用されている製品があるという話題を書きましたが、そのトリクロサンに関する研究について、新たな事実が発表されました。
トリクロサンは、アメリカの米国食品医薬品局(FDA)により、最近このトリクロサンを含む石鹸などの販売禁止となっていて、EUでは、FDAの決定の1年前から禁止しています。

 

日本の歯科業界では、少なくとも診療所の歯医者レベルでは、このトリクロサンについて話題になったことがありません。

日本の歯科大学で、今現在一生懸命裏付け研究の最中かもしれませんが、私の知る限りでは、日本では販売禁止について、どういう方向にむかうかは不明です。

 
アメリカのマサチューセッツ大学の研究者によると、歯ブラシでも手で持つ部分の先にラバー ・ゴムのような突起物が付いた歯ブラシが特にトリクロサンが付着しやすいということです。

また、トリクロサンが含まれた、歯磨き粉・歯磨剤を使用して歯ブラシで歯を磨いた後、そのトリクロサン入り歯磨き粉の使用を止めた後でも、一度トリクロサン入り歯磨剤を付けた歯ブラシには、しばらくトリクロサンが付着しており、それがとれるまでに、トリクロサン使用停止から2週間かかったということです。つまり、2週間は歯磨き粉を変えたあとも、トリクロサンが、歯ブラシの表面に付着していて、それが歯ブラシの使用で、カラダの中に入っていくということです。

 
もう10年ぐらい以上前(もう20年近く経っているかも)に、歯科業界では、マスコミの指摘で、一部の歯につめる白い詰め物コンポジットレジン、シーラント材に環境ホルモン作用があるものがあるということで、大きな話題となりました、そして、その結果としてその環境ホルモン作用があるのではないかというコンポジットレジン、シーラント材は無くなったと聞いています。

 

今回のこのトリクロサンにつては、また、歯科業界で大きな話題になるかどうか、スーパーなどでよくみられるわりあい有名な歯磨き粉、デンタルリンスも含まれていますので、もし、大きな話題となれば、その影響は、前回のコンポジットレジン、シーラント材以上のものとなりそうです。

 

咀嚼の効率 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月09日

補綴科(ほてつか)とは、歯科大学、歯学部において、部分入れ歯、総義歯、ブリッジ、歯の被せ物について研究する科です。補綴学は、歯学部、歯科大学にだけしかない分野です。

 

生理学  生物の作用、機能を研究する学問です。歯学部、医学部、薬学部などのの生物系の学部の学生が必ず勉強しなければならない分野です。
補綴学、生理学の先生が、咀嚼機能、効率を知る上で、よく行っていた方法に、ピーナッツを口の中に入れて噛んでもらい、それを吐き出して、どれだけ粉砕できたか、その量、と粉砕された粒の大きさをメッシュを通して、取り出しその咀嚼効率を判断しようとするものです。歯科では、よく行われていた方法で、今でも、おこなわれているかもしれません。歯科大学に入学したての学生は、何かこの方法に違和感を感じながら、歯科の教育の中で、そんなもんなのかと当たり前のように受け止めるようになります。

 

摂食嚥下の分野の研究が進み、また、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査も普及する中、このピーナッツなどのを使った咀嚼効率を知る方法が、明らかに意味がないものだったかということが判明しました。

 

この意味のない咀嚼効率の検査に歯学部、歯科大学の学生、研究者が、どれだけの時間と費用を無駄にしたことかをかんがえると、もったいない気がします。
なぜ、この方法による咀嚼効率の検査がいみがないか。

最近、嚥下を語る上で、プロセスモデルという考えが支持されています。

 

以前は、嚥下の5期とうい考えだけが正しいとされていましたが、食べものを口の中に入れて、食べ物をくだいて、それは、口の中だけで行われて、その次、喉に送り込まれて嚥下すると考えられてましたが、水を飲み込む時は、これは当てはまりますが、固形物を食べる時は、噛み砕くのと同時に噛み砕いた小さい粒が、喉(喉頭蓋谷)にたまっていて、よく噛み砕いたものは、もう口の中にないことは、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査であきらかになっています。なので口の中のものを吐き出して大きさを量をはかっても無意味だというのが明らかになっています。

咀嚼効率を知るには、この方法ではなく、嚥下内視鏡などを使った評価が必要になる時代となってきています。

 

 

 

 

 

 

 

ケーシー 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年11月03日

最近の医科での用語は、歯科とは、ちょっと違うのか、それとも私が単に、世代間ギャップで、知らなかっただけなのかかは、わかりませんが、私の、関東の大病院で、医療スタッフとして働く娘が、ケーシーと呼ぶものが何だかわかりませんでした。もう一人の医療系の学校に通っている娘もケーシーと呼んでいました。

ケーシーと呼ばれているものは、よく聞くと白衣、医療職の人のユニフォームということがわかりました。

我々の世代以上の歯科医師にとっては、白衣と呼ぶか(少し色がついていても白衣と呼んでいます)、形によっては、スクラブとしか呼ばないですが。(スクラブは、大学時代に手術室できていたもので、学生実習の時に学生も、手術室に入る時に 、着るもので、私の出身大学では、口腔外科の歯科医師、学生は、緑色、歯科麻酔科はうすい青色(空色)のものでした。英語でもscrubスクラブと呼んでいます。)

ケーシーは、語源は、ベン・ケーシーからきているということです。ベン・ケーシーとは、1960年代のアメリカのテレビドラマで、脳外科医でした。今で言うならERみたいなもんでしょうか。

私も1990年代にNHKの衛星放送で、よく見ました。単に英語の勉強のためにだけみていたのですけれど。

私のベンケーシーのイメージは、ベン・ケーシーは、無能な同僚医師を発見して、如何にそのひとが無能な医師で、如何に排除するかに苦心していた医師だということです。

そのハンサムなベン・ケーシーが着ていたタイプの白衣をケーシーと言うそうです。(白衣、ケーシーを売っている業者のホームページによると)

ベン・ケーシーは、日本人にとっては馴染みの深い名前で、ケーシー高峰さんが、以前この芸名は、ベン・ケーシーからとったとテレビのインタビュー番組で言ってました。

 
鵞口瘡は、低年齢の子どもの口の中にできる白いボツボツです。私の子どもが、5歳ぐらいにの時になりました。この治療薬に紫色の色素でよく効くものがあります、私が歯科大学生当時の歯科、口腔外科では、これをゲンチアナ紫とよんでいましたが、医科、小児科では、同じような物質でピオクタニンブルーと呼んでいました。

(私は、現在、歯科口腔外科手術で、このピオクタニンブルーを切開線を描くのによくつかいます。)

 

医科と歯科、使う用語に、微妙に違うところがあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

歯医者と核医学 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月29日

 

今日は、富山マラソンの中、何とか、通行止めの道を避け、砺波での、歯科関連の講演会に出席しました。

講師の先生は、大学歯学部の教授先生で、口腔外科、歯科放射線学の先生で、その中でも、専門は核医学の研究をされているようで、歯科放射線学の基本と専門である核医学の内容でした。

私も、久しぶりに核医学の話を聞きました。

私の大学では、30年前は、核医学の専門家が、学内におられなかったため、九州大学の医学部の先生が、講義に、きておられましたが、その時以来の、講義で、30年ぶりの核医学の授業でした。

日本で、ヒトが1年間に、自然界から受けるX線量は、2,4mSv(シーベルト)で、歯科で行われるレントゲン検査の被曝量に換算すると、大きなタイプのレントゲン写真で、口の中全体の撮影をする歯科パノラマレントゲンだと、100枚分ぐらい、小さいタイプの口の中にフィルムを入れるタイプのものだと、200枚分ぐらいに相当するしますが、その詳しい話もありました。

核医学では、歯科口腔外科領域の癌である口腔がんが、転移してるかどうかは、周りの組織、リンパ節、筋肉などを大きく切除する頸部郭清術を、行うかどうか判断するのに非常に重要です。頸部郭清術を行えば、生活の質が その後、著しく低下しますので、不必要な頸部郭清術を避ける為にはたいせつで、肉眼的判断だけでは、わからないところもあり、肉眼的には、大丈夫でも、その後転移が確認される場合もあります。その為に核医学、骨シンチグラフィーで確実な診断をすることは、長年の課題となっておりましたが、講師の先生は、この研究をされていたので、歯科口腔がんのみならず、その他のがんにも有効な方法を開発され、大きな成果を上げられた研究についての講演でした。

その他、内容はもりだくさんで、最近の歯科学生が学ばなければならないことは、30年前とくらべるとかなり増加したようで、歯科医師国家試験の合格率が、60パーセントぐらいと低く、歯科大学で教えていることも、かなりかわり、難しくなっているようで、時代の流れを感じました。

 

 

歯痛と鎮痛剤 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月27日

 

痛みには、色々な痛みがあります。歯科的な痛みから、帯状疱疹の痛み、がんによる痛みもあります。

病院を来院される方の多くが、痛みをきっかけに受診されます。歯科医院を来院される方のおおくも、痛みをきっかけとしています。

このように、痛みは、ヒトにとって重要な役割を果たす一方、問題も多くあります。

痛みによる問題点とは、

痛みにより、辛い、痛い思いをしそれが、大きなストレスとなります。また、痛みにより、労働生産性も下がり、医療費、失業などの大きな社会的損失の原因となります。

そして、痛みが続けば、痛みの悪循環、慢性化の原因ともなります。

2001年にアメリカ合衆国連邦議会は、「痛みの10年」を宣言して、痛みに対処する色々なな努力を繰り広げました。

国民のためになるはずの、この努力も、一面悪い問題を引き起こしたりもしました。

痛みを取り除くという点では、かなり成果を上げたのかもしれません。

反面、医療用麻薬の乱用という、問題も生まれました。アメリカでは、慢性化痛患者さんの約20%に医療用麻薬の乱用、2~5%に依存(2005年当時)、という問題を起こしたといわれてます。

最近、トランプ大統領が、アメリカにおけるオピオイドの乱用について、強い懸念をもっているらしく、公衆衛生の非常事態宣言をだしたというこです。現在のアメリカの状況をみると、日本など、他の国々では、オピオイドについては、アメリカを反面教師として、オピオイドを取り扱うしかないようです。

 

WHO方式3段階除痛ラダー(がん性疼痛、ラダーは、ハシゴ、ステップ、階段の意味)

まずは①からはじまります 。オピオイドは医療用麻薬です。

①非オピオイド ±鎮痛補助薬  ロキソニン、ボルタレン、カロナールなど歯科で多く使うもの

②弱オピオイド±非オピオイド±鎮痛補助薬  歯科では使わない

③強オピオイド              歯科では絶対使わない 歯科病院では使うかも

④メサドン

①から段階的に行ったり、最近では、①から痛みの強さから、あきらかな場合は②をとばして、③に直接行く場合もあります。

歯科では、ほとんどが①の非オピオイドの薬が使用されます。

歯科大学病院などでは、②③の弱オピオイド強オピオイドが使用される事があるのでしょうか?最近の歯科大学病院の事情は、わかりません。

いずれにしても、適切な方法で適切な、鎮痛剤を使用することが大切です。

 

 

歯医者とフジモン 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月25日

 

今週の月曜日のチューリップテレビの健康番組、名医のthe太鼓判で、お笑い芸人、フジモンの歯周病などの話題がありました。

フジモンとユッキーナの子供が、フジモンの口臭のため、フジモンとの接触を嫌がるとか言ってました。また、フジモンの歯の情報などがでてました。

確か、下顎の左右に計3本のインプラントがはいってました。インプラントは3本入ってましたが、それ以外は、自分の歯は、たくさん残っており、しっかり、噛み合っているように見えました。

歯周病の検査もされているようで、医事評論家で内科医師の森田さんによると、残っている歯25本のうち、15本が歯周病とのことです。(これを聞いた歯科医師のすべてが、たぶん、25本の歯の内15本が、歯周病ってなんだ?1本が歯周病なら、残り全部歯周病でしょ、歯周病は、歯周病原因菌による感染なので、1本1本感染症が起こるのではなく、1口腔ごとでしょ っと、ツッコミをいれたくなったのではないでしょうか。)

その番組で、歯科医師により勧められていたのが、オリーブオイルによるうがいと、唾液腺マッサージでした。

オリーブオイルによるうがい、あまり聞いたこよがないですね。効果があるのかもしれませんし、あまりないのかもしれませんし、今までに、オリーブオイルのうがいと口臭、歯周病について研究した人がいるのかもしれませんが私がこの番組の後、少しの時間探したかぎりでは、見当たらないですね。もうちょっと調べてみます。

もう一つのアドバイスの唾液腺マッサージ。これは、いい方法ですが、理論的には、すごくいい方法なんですが、そんなもんぐらいで、フジモンの口の中の問題を解決するために、目に見える効果があるのかなぁ という素朴な疑問を持ちました。

フジモンの歯の磨きかたについても、話があり、あれは、磨くストロークが大きすぎるので、よごれが取れないので、もっと細かくゴシゴシみがくことをアドバイスされてました。やはりにこのブラッシングが、基本です。その他、この番組で紹介されてないいい方法がいくつかありますが。

ここ最近、歯科情報のテレビ番組がおおいです。

NHKでも、日大歯学部の先生が歯周病について、長時間でてましたし、何か歯科月間か何かしてるのでしょうか?

 

 

 

 

 

歯科英語 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2017年10月22日

今日は、東京で講演会に参加しました。
テーマは 、「痛み、 疼痛」についてでした。
医療用麻薬でオピオイド鎮痛薬でバッカル錠というのが 、話題になりました。
主に緩和ケアで用いる、鎮痛剤で、歯科で使うことは、今の日本ではありませんが、このバッカル錠と聞いた瞬間、歯科医師免許を持っている人だと誰もが、どんな薬かというのが、想像できる薬です。
歯科的には、buccal,バッカルといえば英語で、臼歯の歯の外側の部位という意味ですので、どういう使い方をするかというのが、直ぐに想像できる薬です。薬を歯の表面側と頬粘膜の間においておく薬です。

オピオイド鎮痛薬でいうバッカルと同じような場所で、20年近く前に、70歳代のイギリス人矯正歯科医が日本に来た時、歯の外側部と、頬の粘膜の間を、vestibuleベスティブュールと言ってました。その時、私、こんなところもベスティブュールというんだ と思って感動したことがあります。
それ以前は、私が知っているベスティブュールは、イギリスのアガサクリスティーなどの古い小説に出てくる汽車のデッキの部分だけだったので、確かに、形態的には、感覚的に歯の外側部と頰の間の部分もベスティブュールだなとおもい感動した記憶があります。
このベスティブュール、以前に英語のネイティブスピーカーになんども使いましたけれど、全然通じなかったので死語なのか、私の発音がダメなのかと思ってましたが、イギリスの老人にとっては、少なくとも死語ではないのがわかりました。
現在では、新幹線に乗ると外国人用に日本語の後に英語でアナウンスしてますが、デッキの事をend of the car(ひとつ、ひとつの車両はtrainではなくcar) といっているようです。デッキを意味する1語の言葉は使用しないようです。

歯科用語で 、部分入れ歯で噛む時に、入れ歯が動かないようなチカラをブレースbraceと言いますが、ANAの飛行機に乗った時の非常時に、どうするかの安全に関する説明ビデオで、これも最初に日本語での説明で次に英語でもう一度同じ内容を説明されますが、日本で「身を守る姿勢を取ってください」の部分では、英語では「braceしてください」といっていますので、入れ歯とヒトの違いはありますが、同じ発想なんだと 妙に納得してしまいました。英語の発想って、おもしろいですね。

余談ですが歯科矯正装置はbracesです。

 

 

 

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