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やまもと歯科ブログ

口腔機能低下症 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月21日

歯科界で、ここ1ヶ月、注目を集めている病傷名が、この口腔機能低下症です。

我々の先輩歯科医師、医師などの大掛かりな、調査、研究により、いかに要介護状態に陥るかというのが、だいたいわかってきています。

多くの場合、社会、周りのコミュニティーとのつながりが薄くなると、危険信号です。

また、初期のだんかいでは、口腔機能の低下が、多くのかたにみられるようになります。、滑舌の低下や、わずかなむせ・食べこぼし、そして噛めない食品の増加です。日頃注意しなければ、見過ごされやすい兆候です。これらの状態を最近では、オーラルフレイルと呼んでいます。オーラルは、口、口腔という意味です。フレイルは、虚弱という意味です。どちらも英語で、私が、東京大学の飯島先生らのグループがはじめてこのフレイルという言葉を使い始めたころは、こんな英語が定着するのかなと少し疑問の思っていましたが、最近ようやく少しではありますが、全国民的に認知されつつあるようです。

このフレイルという状態は、このまますすめば要介護状態にも、なりますし、努力をすれば、また、改善して、健康な状態にも戻ることができる状態です。

そしてこのフレイルの入り口になるのがオーラルフレイルです。このオーラルフレイルを、それぞれの地域の健康に関する組織、地域保健事業や介護予防事業で、啓蒙、対応していく必要があります。

そして、それでも、その範囲を超えて、歯科医師による、個別的な対応が必要な方がおられます。具体的には、口腔機能障害(摂食嚥下障害、咀嚼機能不全)の一歩手前の方々です。この口腔機能障害の一歩手前のの方々が、口腔機能低下症といわれます。

4~5年ぐらい前から、高齢者を口腔機能障害、そして、厳しい要介護状態におちらないように、健康を守る、維持する、向上させて、幸せな生活を送っていただくために、、口腔機能低下症に対応する必要性が、歯科医師を中心に言われていました。

この、口腔機能低下症の対応が、実際に歯科医療の一部として動き始めます。

具体的に口腔機能低下症の診断項目は、①嚥下機能低下②舌・口唇運動機能低下③

口腔乾燥④咀嚼機能低下⑤咬合力低下⑥口腔不潔⑦低舌圧

以上の①~⑦のうち、3項目以上があれば、口腔機能低下症と診断されます。

この口腔機能低下症と診断されれば、歯科医院での適切な対応により、改善、口腔機能低下症から脱することも、可能となります。そして高齢者の健康そして幸せな生活を送っていただくのを目標に我々歯科医師も、さらなる努力をするのを決意する契機ともなりそうです。

朝の歯磨きは、食べる前がいい?それろも食べた後がいい?富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月20日

歯磨きに関して、最近、よく話題になってるのが朝歯磨きをする場合、食べる前、つまり、朝起きた後すぐに歯磨きをしたほうがいいのか?それとも、朝ごはんを食べた後に歯磨きがした方が良いのかが話題になっています.

朝起きてすぐに歯磨きをした方が良いと言う理由は、夜寝てる間に口の中には多くの細菌が増殖し朝起きた時が1番口の中の細菌が多いと言う理由からです.

その朝起きたときすぐに歯磨きをした方が良いと言うグループは、そのまま食べたりしたりすると口の中で増殖したり繁殖した細菌がそのまま体内に取り込まれると言うことからです。この場合、胃に入れば問題はないですが、毒性が強い、大量の細菌が、気管に入ったりすると、肺炎などの問題が出てきます。

朝食の後に歯磨きをした方がいいと言うグループは、食べた後は食べ物が口の中に残りそれが気持ち悪い。またその残った食べ物が最近の栄養源となると言うことからです。

こういう場合この2つを解決する方法としては、朝起きてすぐに歯磨きをして、また朝ご飯を食べた後にまた歯磨きをすると言うのがベストのように思われますが実際にそういう事は現実的ではありません。

人間は、歯磨きをするために生まれてきたわけではありませんので、最初のうちは、こういうことができても、ずっと続くと言う習慣ではないです。歯医者、歯科衛生士でも無理です。

では朝起きて歯磨きをするか。それとも朝食の後に歯磨きをするか決めなければなるならいか?また、その他の、別の方法があるか?

起きてから直ぐ歯みがきをするか、朝食のあとがいいか?このことに関してはどちらがいいかは、、今までに大学などで、はっきりとした結論が導き出せる研究がされているかどうかは不明です。

私が調べた限りでは、このことに関して、多くの歯科医師を納得させる研究をされた方はおられないようです。

夜寝る前に丁寧に歯磨きをされる方にとっては、そして、摂食嚥下機能に問題がない方にとっては、つば、唾液が胃に入ればその中に含まれる細菌は胃で死滅してしまいます。

もし摂食嚥下機能に問題があれば、食べる時に、細菌が気管などに入り込み肺炎などの問題が起こる可能性もあります。

したがって、健康な方にとっては夜寝る前に丁寧な歯磨きをされていれば、朝、朝食後に磨いても健康に及ぼす影響はなんにもないと予想されます。

また、朝起きた後すぐに歯磨きをしても夜の間に増えた細菌がどこまで減るかという問題もあります。

朝おきてすぐに歯磨きをしても、歯科関係者でない一般のひとにとって、細菌が1番減ることになるのは朝食を食べている時です。

朝食を食べている時は、舌が口の中の天井部分つまり口蓋と強く接触して擦りあります。また舌と歯の表面、それとほっぺたの粘膜と歯などが食べるときの筋肉の動きにより強く接触して擦れ合うことによって表面の細菌が取れます。

朝、起きてすぐに歯磨きをしても歯の表面の汚れは取れやすいですが、表面積的には、ほっぺたの粘膜や舌ベロ、口蓋の表面積の方が歯の表面積と比べると、大きいですのである程度は残ってしまいます。

では、摂食嚥下機能に問題があるかたは、起きてから直ぐに、歯みがきをした方がいいのか?今までの研究では、多くの歯科医師を一致したけつろんがだせる研究は、ありません。

多くの研究者は、そんなことよりも、もっと基本的な問題、つまり、口の中の状態が朝、昼、晩とかに関係なくきれいに保たれているかに興味があります。

摂食嚥下機能に問題があるかたは、だいたい、脳梗塞、やパーキンソン病、ALS、老化などにより、ご自身で、健康なひとがするような、歯みがきが、ほとんどできない方がたいはんです。朝、朝食前に歯みがきをしたほうがいいか、後に歯みがきをしたほうがいいか以前の問題となっています。

私が至った結論は、、朝起きたときに細菌が1番多くなると言うのは事実ですので、朝起きて直ぐに、丁寧に、うがいをする、これで口の中の細菌がある程度減少します。、そしてそのうえで、朝食後の歯磨きをするということです。

変わる歯科学 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月19日

日本の歯科医療は、ここ30年余りで劇的に変化いたしました。30年前の歯科医療では歯を削って被せ物をしたり、ブリッジを作ったり、入れ歯を作ったり、詰め物をしたりと形態的なことが中心でした。つまり、人工物を、歯質が欠損した部分につめ、人工歯を歯が欠損した所にいかにして補うかそれが中心でした。しかし、こんなことに集中していても歯があまり残らないというのが、広く認識されるようになり、それからしばらくしていかにして歯を残すかが歯科界の重大なテーマとなりました。そこで歯科医療に携わる多くの人たちが予防歯科に多くのエネルギーを費やしました。その結果、最近では日本歯科医師会が30年以上前に始めた8020運動(80歳で20本の歯を残そうという運動)の目標が,達成を想定していた年より数年早く到達することができました。

外見的には、つまり形態的には多くの歯が残ったわけですが、その状態でうまく噛めるかというと、そうでない方々もおられることがわかり形態的な問題の解決を続けながら、機能的な問題の解決、つまり、例えば、食べ物をうまく咀嚼して、嚥下することも必要だということが判明しました。この理由の1つには日本を取り巻く環境、つまり、超高齢社会が原因しています。超高齢社会になり、高齢者が多くなれば、脳梗塞や、パーキンソン病、認知症などにかかる人も多くなり、元々の老化というベースもあって、口腔の機能が衰えの問題がおきてきます。

多くの高齢者が元気で過ごせるように政府、厚生労働省も努力を重ねております。高齢者が増えて、いろいろな原因から口腔に関する機能が不全になり、それに続いて全身にも影響をおよぼしてきます。

最近では口腔機能低下が全身の健康に与える影響がかなりあることがわかり始め、フレイルと同時にオーラルフレイルと言う概念も取り入れられ、高齢者の健康を維持するためには、多くの方ににこの概念を理解していただくことが重要となっています。

オーラルフレイルについて理解していただくことは、それが最終的に健康に与える影響が著しく大きいので、口腔の健康を維持することで全身の健康を維持して、幸せな高齢者の生活を送っていただくベースをつくるために大切です。。

口腔の機能的な問題のひとつとして摂食嚥下障害があげられます。

摂食嚥下障害があれば、低栄養状態になり,全身の健康にダイレクトに影響与えます。また、誤嚥性肺炎になりやすくなったり、窒息の原因になったりもします。

そのため口腔の機能の向上を行い、摂食嚥下障害の予防と同時に摂食嚥下障害の治療を医療の多職種の方々とともに、歯科医師も行うことにより国民の健康に寄与することが歯科医師の重要な役目となっています。

2年に1度おこなわれる歯科診療における保険点数改定には、今回その辺のところが大きく改定され口腔の機能の、維持、向上と言う観点で重要な変化があったそうです。

今回の改定では、口腔機能低下症と言う概念が取り入れられたと聞いています。

歯科大学、大学歯学部、医学部歯科の研究者によると、口腔機能低下症と言う概念が保険に取り入れられることにかんして、以前聞いた話しでは、あと2年先を想定していると以前言っておられたので今回の改定により2年前倒しして取り入られすることになったことに驚きと同時に、超高齢社会を迎えている日本でそれに対応できる歯科医療行うことの大切さを再認識しました。

歯がしみる  むし歯?知覚過敏症?富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月18日

食べ物を食べたり、冷たいものをのんだり、歯磨きをするとき、息をスースーした時などに歯がしみると、多くの方が、まず最初に考えるのは、むし歯ではないかということです。この症状とプラスして、舌や頰の粘膜で歯に穴があいていたり、指、指の爪、つまようじなどで歯に穴があいているのが、確認できれば、ほとんどの場合はむし歯です。

では、歯がしみるけれども歯に穴があいていない場合は?

歯科医師がまず疑うのは、やはり虫歯です。患者さん自身で穴が分かるむし歯は、初期のむし歯ではなく、歯科医師にとっては、だいぶ大きな虫歯です。

歯と歯の間は、むし歯になりやすいです。食べ物が歯と歯の間にはいると取れにくくなりますし、歯磨きでも、歯と歯の間に歯ブラシのさきが完全に届くようにみがくのは不可能です(フロスをすればとどきますが)。この歯と歯の間にできた虫歯は、大きくなって噛み合わせる面まですすんで穴があけばわかりますが、そうでなければ、歯科医師が肉眼的にみても、わからないことがよくあります。こういう場合、レントゲン(エックス線)を撮って、むし歯かどうか確認します。それで虫歯が確認できれば、むし歯治療となりますが、それで虫歯が確認できなければ、ほとんどの場合、歯の知覚過敏、知覚過敏症ということになります。

私が、歯医者になりたてのころ(30年前)、の時代は、歯がしみると言われる患者さんの多くは、知覚過敏ではなくて、虫歯でした。現在は、歯の知覚過敏症の人が多いです。私の個人的な理解は、当歯科医院に来院しておられる方は、口の中のことに対する関心が高く虫歯になりにくいということと、もうひとつは、30年前は、今ほど口腔衛生の考えが、浸透していなかったので、しみるための歯がなかった、存在しなかったのではないかとかんがえています。つまり、しみる前に歯がダメになっていたのではないかと私は考えています。これは、なぜ知覚過敏症になるかとも関係しています。

歯がしみるのは、歯と歯茎の境目に最初はわずかな、くぼみができて、そこがしみる場合がほとんどです。このくぼみはどうしてできるのか?私が、歯医者になりたてのころは、多くの歯科医療関係者は、強いチカラで、歯磨きをし過ぎだから歯のつけ根が削れてしみるようになると考えていました。そういうこともある程度あるかもしれませんが、一番の原因は、歯の噛み合わせに問題があるということです。

日中のくちの中の正常な状態は、喋ったり、食べたりする時以外は、上と下の唇を閉じて、上の顎の歯と下の顎の歯の間は、わずかにすきまがあります。仕事に集中したり、チカラ仕事で食いしばったりして、無意識的に上の顎の歯と下の顎の歯が接触していたりすると、歯がしみる原因となったりします。(顎が痛くなる原因になる場合もあります)。

寝ている時は、多くの方は、歯ぎしりをします(実際に歯ぎしりを自覚できる人はごくわずかです。私も多分歯ぎしりをしています 上の顎の小臼歯が数年前に、口の中に出ている部分が虫歯ではないのに折れてしまいました)

歯ぎしりしたり、上の顎の歯と下の顎の歯が接触したりすると、噛み合う部分の面の歯はすり減ります。それと同時に歯と歯茎の境目の歯のつけ根が、歯磨きの時、歯ブラシのこすりあわせや、いろいろな刺激ですり減っていきます(歯の根っこを包みこむ歯槽骨が、歯が揺さぶられた時に、歯と歯茎の境目の部分の歯にチカラがかかり、歯のその部分が削れやすくなる状態になる)。

以前は、歯磨きが、しっかりしていない状態で(歯垢、プラークが多い状態で)それに加えて、歯ぎしりなどがあれば、歯が、比較的早期に抜けるか、抜歯しなくてはならない状態になっていましたが(この異常な歯にかかるチカラと細菌汚れの二つがそろうと加速度的に歯がぐらついてだめになります。)、現在では、歯磨きがしっかりしているかたがおおいので、歯にかかる異常なチカラだけでは、歯が直ぐに、ぬける可能性はひくくなり、おおくの方に歯が残っていますが、異常なチカラはかかったままになっていますので、私の考えでは、知覚過敏症は多くなっています。

歯の変色 ホワイト二ング 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月17日

歯の変色には、いろいろな原因があります。その原因によって、歯のホワイト二ングに、より歯が白くなりやすい、なりにくいが大体予想がつきます。

歯のホワイト二ングで一番歯が白くなり易いのは、カレー(食べ物のカレー)により、歯の表面に色がついた時ではなく(この場合、歯磨きすればとれます) 、加齢(かれい)による歯の黄ばみ、変色・着色です。ホワイト二ング材が最近、日本でもいくつか認可され、以前よりホワイト二ングを行いやすくなっています。

では、ホワイト二ングで白くなりにくいのは、何かというと、抗生物質の副作用による歯の変色、着色です。この場合、かなりの時間がかかります。これは、すべての抗生物質が原因になるのではなく、たくさんある抗生物質の種類の内で、一種類だけです。この抗生物質はテトラサイクリン系です。このテトラサイクリン系の抗生物質による変色は、歯がほぼ黒色のものから、薄いものもあります、縞模様で茶色と白、薄い着色と濃い着色の縞模様など、色々あります。年齢とともに着色が強くなる場合もあると言われています。

このテトラサイクリンによる歯の変色は、歯が歯茎の中で形成されている最中に、この薬をとる時おきます。永久歯が歯茎のなかで、形成されるのは、幼少期です。つまり 、この永久歯が歯茎、顎の骨の中で作られている最中に、歯以外の疾病による治療でのテトラサイクリンの抗生物質の服用によりおきます。縞模様になるのは、歯は、一瞬にしてできるのではなく、時間をかけて歯茎の中でできます。その過程でテトラサイクリンをとった時期に変色するので、その時、歯を形成してる最中にテトラサイクリンの変色の成分がとりこまれて、変色します。テトラサイクリンをやめればまた変色が無くなり結果、縞模様になります。

1960年代には、このことは知られていましたが、すべての医療関係者が知っていたわけではないので、この歯の変色がおきました。私の世代の人に著しく歯が変色、茶色、黒いひとがいれば、それは大体は、このテトラサイクリンによる歯の変色です。この割合は、かなり高いとおもいます。私が通っていた中学でも高校でもいました。かなりこのことについて悩んでいるようでした。また、テトラサイクリンによる変色の度合いは少なかったですが、大学の同級生でもいました。

 以前NHKのBSのテレビ番組を見ていると、アメリカでの取材番組かNHK以外の番組をNHKが買っものかわかりませんが、歯が変色している若い人黒人男性がいて、その人が、以前命を脅かす病気になった時、メディケイド(アメリカの低所得者、障害者が、命を脅かすような重症な病気の時に、無料でうけれる救急医療の制度)で、このテトラサイクリンの抗生物質しかこの病気を治すくすりがなかった。といってました。この時、私は、テトラサイクリンの抗生物質しか使えない病気ってなんなのか、とても興味がありました。普通にかんがえれば、現在、たくさんの種類の抗生物質があり、テトラサイクリンしか使えない病気が存在するのか?それとも、メディケイドという枠組みのでは、テトラサイクリンしかなかったのか。日本語の吹き替えでは、この病氣は、テトラサイクリン以外では治らないといっていたけれど、吹き替えの場合、英語から日本語に訳す時、意味がかわることが多いので、本当のところは、わからずじまいでした。

いずれにして、テトラサイクリンによる歯の変色しているかたは、おおくは、私と同世代の人が、ほとんでで、1960年代生まれです。1970代生まれはぐんと減って、1980代生まれでは、時々おられて、1990代生まれでは、希にいます。2000年以降に生まれた人では、テトラサイクリンにより歯が変色している方を今までみたことがありません。

私と私の周りの間違った医療情報 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月16日

①口内炎は塗り薬で治る?

歯科大学卒業直後、随分先輩の歯科衛生士さんが、口内炎ができ、ステロイド軟膏を塗りながら、このクスリよくきくわー。口内炎だいぶん治ってきた、と言っておられました。私、先輩歯科衛生士さんに反論する勇気なく一人思っていました。それが、この口内炎は、塗り薬で治る?です。

通常の口内炎ができると、痛くて食べれない、口の中では舌を動かしただけでも痛い、頬っぺたをふくらませたり、すぼめたりすると痛いということがよくおきます。

この口内炎は、何もしなくても、2週間ぐらいすれば、自然と治りますが。

痛みなどの不快な症状がつよければ、ステロイド軟膏を塗ったり、ステロイドの付いたパッチを口内炎のとことに貼り付けて痛くないようにするということは、効果があることで、症状が軽減します。

では、ステロイド軟膏で口内炎が治るかというと、ステロイド軟膏を塗っても、早く治ったり、治り自体に変化をもたらすことはないです。ステロイドの薬の性質をかんがえれば、ステロイドは、免疫反応を抑制する働きもあり、感染しやすくなったり、むしろ、口内炎や傷口の治りを遅くさせる働きがあります。臨床的には、ステロイドのを塗って治りが遅くなるほどの効果はないかもしれませんが。

ただ、問題は、もし口腔カンジタ症や、真菌症の時に、口内炎だと間違えてステロイド軟膏を塗ったりすると逆効果となり口腔カンジタ症や真菌症は悪化します。

②歯にレーザーを当てるとむし歯にならない?

私が歯科大学の1年生のころ(35年くらい前)テレビでよく話題になっていたのは、歯にレーザーを当てるとむし歯予防となり、むし歯ができなくなるといことがよく放送されていました。そして近い将来には、先進国では、むし歯がなくなるとテレビでもよく放送されていました。

この話題は、大学の研究者の研究が元となっていたようです。そしてこれは、信頼ある大学の研究からでてきたらしいです。

歯科大学の学生は、歯に関する話題には興味を持っていますので、みんなの話題ともなりました。私の高校生のときの友人はもこの話題を知っていて、夏休みに富山にが帰ったとき、私に「お前、将来大丈夫なんか?」と言われることもありました。

大学時代の友人のなかには、親が歯科医師をしている人もいて、そういう友人は、むし歯が無くなっても歯周病のひとがたくさんいるからなー という友人がいたり、また、親が歯科医師の他の友人は、このような話題、何十年に一回、よく出てくる話題だという友人もいました。

当時は、歯科大学の研究者の一部も、開業している歯科医師も、真剣にレーザーでむし歯がゼロになるかもしれないと、一瞬かもしれませんが、それを信じた時期がありました。直ぐにそういうことはないとわかったようですが、私は、歯科大学では、まだ、ドイツ語やラテン語などの教養課程の教科しか習っていなかったため、これが正しい情報でないと分かるまで、後に歯学部の専門課程にいくまで、1~2年かかりました。

いずれにしても、もし、レーザーをあて むし歯がなくなるなら、こんな素晴らしいことはありません。むし歯がなくなるだけで、歯科医師が必要なくなるということはありませんが、もし口腔に関わる疾病がゼロになり、歯科医師が不要になればそれはそれで、いいことです。

③川崎病の原因はダニだった?

私が、中学生か高校生の時に見た番組で、関西地方の某医科大学の研究者が、原因不明であった川崎病の原因は、ダニだったと発表した時がありました。当時、かなり話題となり、私が、歯科大学で、小児科の講義をうけるまで信じていました。

④喉に餅がつまったら、お酢をのむとなおる?

小学2年生か3年生のころ、テレビでワイドショー的な番組で、お医者さまが、言っておられました。

歯科大学の、歯科麻酔学で異物がつまった時の対処法を習うまで、これを信じていました。今考えると、お酢を飲むことで、むせて、そのむせによって餅を除去しようとしていたのでしょうか?

⑤スイカの種をたべると、盲腸になる?

私の親戚で、今も信じている人がいます。

キシリトールかそれともエリスリトールか それが問題だ 歯周病 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月15日

キシリトールのむし歯予防効果については、かつてのガムなどのテレビコマーシャルで、日本国民の多くが知っていますが、エリスリトールについてはあまりなじみがありません。

エリスリトールは、すぐれた歯周病予防の効果がある物質です。

まず、キシリトールについての復習からいたします。キシリトールは、元々は白樺から作られました。トウモロコシの芯にある成分からも、つくることができます。

虫歯は基本的には、細菌感染によっておきます。むし歯の原因菌は、多くの場合小さい子どもの時に感染します。感染という以上、感染源が存在します。

子どもがむし歯菌に感染する時、どこから感染するかといえば、多くの場合、周りの大人から感染します。多くの場合は、母親から感染します。それを防ぐにはどうすればいいのか?口うつしで食べ物を与えないとか色々いわれていますが。

まず、第一には、周りの大人のひと、子どもと濃密に接触して、感染させる可能性のある人の口のなかのむし歯の原因となる細菌の数を減らす必要があります。そしてそのことにより大きな効果を発揮します。

母親が、まだ出産前の妊娠期にキシリトールガムなどによりキシリトールを取って母親自身の口の中のむし歯原因菌を減らすことにより子どものむし歯予防に著しい効果があるというのが証明されています。まずは、ここから始めるのが理想です。

キシリトールの副作用として、時々下痢をする方がおられます。こう言う方には、この方法が取れませんので、また他の方法でする必要があります。

このキシリトールは、むし歯予防には、著しい効果がありますが、歯周病には、効果がありません。

では、歯周病予防には、どうすればいいか?エリスリトールという物質があります。エリスリトールは、物質的には、キシリトールと同種の物質で甘いです。甘さは、砂糖や、キシリトールほどあまくはないですが。

このエリスリトールは、ジャガイモや、サツマイモのいも類や、トウモロコシからとりだした物質を醗酵させ、そこから抽出してつくられます。

醤油や味噌のなかにも、含まれています。

現在は、時々ダイエットでこのエリスリトールをつかっている人もいるそうです。エリスリトールはカロリーゼロで糖質もゼロです。正確には、からだに入ってもほとんどすべてが、また体外がでていきますので、糖質が、結果的にゼロということになります。

歯周病原因菌のジンジバリス菌(P g菌)が、だれのくちの中にもある連鎖球菌にくっついて歯垢をつくりますが、このくっつくのを防ぐ作用があるのが、このエリスリトールです。

そして、エリスリトールは、すでに付着している歯垢の病原性を抑える作用もあります。

また、エリスリトールは、口臭を防ぐ作用もあります。

(ただこのエリスリトールもキシリトールと同様に、体内にいれると下痢をする方がおられます。)

エリスリトールもキシリトールみたいに、ブームが来る日があるでしょうか?

大学歯学部人事 academic inbreeding 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月14日

最近の日本の歯科大学、大学の歯学部の教授、准教授などの構成(出身大学)が私が大学生だった頃の30年以上前と比べると、かなり変わってきています。

私が大学生だった昭和の時代は、歯科大学・歯学部の教授は、特に古くからある大学では、その大学を卒業した人が、つまり同窓生が教授会の選挙で選ばれるのがほとんどで、他の大学出身者が教授会でえらばれるということは、余程のことがない限り起こらないことでした。日本の歯科大学歯学部独特の閉鎖性がありました。そしてこの悪い慣行が、アメリカなどととくらべると、研究面で、いい結果が出せない理由の一つの要素でした。この閉鎖性は、日本語で簡単に表現する言葉がないですが、25年前アメリカ人から英語ではacademic inbreedingということで表せると教えてもらいました。academicは学問的、inbreedingは近親交配という意味です。

アメリカでは、academic inbreedingは、多様性、新しいかぜを吹き込むのを阻害するものと考えられ、意識して、時には無意識的に避けられてきました。

私が九州歯科大学の学生だったときは、基礎医学歯学系の講座は、他大学出身者の教授は、稀におられましたが、臨床系の講座では、内科、外科(口腔外科ではなく一般外科)以外は、すべて九州歯科大学出身者しかいませんでした。

当時、新たに選ばれた教授が、「今回教授会で、教授にえらばれました」と言っておられました。「今までの業績でえらばれたのか、同窓なので選ばれたのかはわからないけど」と言っておられた教授もいました。この教授に関しては公の場で、こんな発言ができる教授は、実力、実績で選ばれた教授で、そして暗にacademic inbreedingを批判しているのですが。

こういうことは、他の歯科大学、他の大学歯学部でも、行われていました。私の同窓の先輩歯科医師(40年以上前に九州歯科大学を卒業された方です)は、関東にある某国立大学歯学部の大学院へいきましたが、大学院の4年間ずっと外様(大名)の扱いを受けたと言ってました。何をするにも外様は、一番最後に扱われて、割り振られた患者さんの人数も、極端に少なく臨床系の科の大学院生としては、症例を経験できず致命的であったと話していました。

これは、大学院を出て、大学の職員になる時も、それ以降もおこることです。

大学の職員になる時は、席が空いてないとなれないですし、その場合、選ばれるのは、その大学の卒業生ということになります。最終的には、教授会で教授に選ばれるのも、その大学の卒業生ということになります。

私が知る限りこういうことが、30年前、40年前の歯科大学、歯学部で当たり前に行われていました。

現在では、九州歯科大学では、臨床系の診療科でも、基礎系の講座でも、他大学出身の教授が、大勢います。

30年以上前の歯科大学歯学部の学生の感覚、常識ではかんがえられないことです。

現在では、九州歯科大学の臨床系の講座、診療科では、内科、外科以外でも歯学部の枠を超えて、医学部出身の教授までいます。最初聞いた時は、すごく驚いてしまいました。逆に、歯学部出身で、或る医学部で、解剖学講座の教授になった、私の母校の卒業生もいるそうですが。

最近では、歯科大学歯学部の研究者、教授のマインドがかわったのか?大学の生き残りを賭けて、以前より実力主義になったのかどうかわかりませんが、私が歯科大学歯学部にいた時とは、随分事情がかわってきているようです。

口腔がん 人工知能AIが判別 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月13日

昨日の読売新聞の目立つ所に、「口腔がん、人工知能AIが判別」という話題が出てました。

口腔がんの形は様々で、人間の目でみて(視診だけで),①誰が見てても口腔がんが明らかに疑われるもの、②歯科医師が見て口腔がんが疑われるもの、③歯科医師が見て、どっちとも言えないものがあります。

①と②の場合、その次は、すぐに生検(一部または全部を切って顕微鏡で見る)などで確定診断をしますが、問題は③の場合です。

③の場合は、単なる口内炎に見えたりします。現在のところでは、2~3週間、経過観察したり、塗り薬などで治るか確認して、それでも治らなければ色々な方法を駆使して、何であるか突き止めることになります。わからなければ最終的には、生検をするということもあり得ます。

昨日の読売新聞に載っていたのは、現在、大阪大学歯学部で2年を目処に開発を進めている人工知能を利用した口腔がんであることがあやしく、生検が必要なもの、専門医に紹介が必要なものをさがしだすものです。

口腔がんや類似の写真をコンピューターに大量に入力して、コンピューターの人工知能AIに口腔がんの画像を学習させるというもので、それにより歯科医師が患者さんの問題の部分の撮った写真と照合して、それが、口腔がんかどうか判断するというものらしいです。

やまもと歯科医院でも開業以来、口腔がんの方が、何人か来院されました。これから先も来院することが予想されますので、かなり興味を持ってこの新聞記事を読んでいました。

この大阪大学歯学部が開発中の口腔がんをわりだすAIは歯科医院への導入をめざしているそうですが、歯科医院だけではなく耳鼻科においてもかなり有効なツールとなるものだとおもわれます。以前、舌に潰瘍ができて会社を休んで大病院の耳鼻科で生検をした方がおられ、結果は、がんではなく何の異常もなかったけれど潰瘍が痛くて困っておられる方がこられたこともあり、見ると歯の被せ物の一部が破損して舌が動いたときに時々ささっていただけのこともありましたので、患者さんファーストの観点から考えると診療科をとわずに、こんな便利なAIがあれば、患者さんにとっていいことだとおもいます。

歯科に来られる患者さんの多くの、粘膜疾患の方は、単なる口内炎で、実際に口腔がんの方は、パーセント的には、ほぼ0%で、その中から、口腔がんをわりだすには、③の場合かなりの、注意力が必要になります。③の場合、患者さんが精密検査の必要性を納得していただけない場合もおおいので、写真を撮るだけなら患者さんにも、納得していただきやすいので、この人工知能が完成すれば、歯科医師側のストレスがかなりの軽減され、また、患者さんにとってはかなり利益のあるシステムとなります。

最終的には、患者さん自身が、撮影し、送信して利用するシステムを検討中とのことです。

特に最近、大阪大学歯学部が、いい研究をして、素晴らしい結果をだしています。古くは、世界で初めて、嚥下内視鏡を開発したり、最近では、私の大学時代の親しい友人が、大阪大学歯学部で日本、世界の歯科界をおどろかせる画期的な材料、歯周組織再生剤のリグロスという製品の開発に深く関わって成果をだしたときいてます。その貢献が認められたためか?現在、准教授をしているということです。

味覚障害治療の新しい薬ノベルジン 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月12日

先週、高岡市歯科医師会主催の歯科セミナーが開催されました。

テーマは、口腔粘膜疾患でした。

その中の話題の一つに味覚障害の治療がありました。

味覚障害は、原因がたくさんあります。そのなかに亜鉛欠乏性味覚障害と薬剤性味覚障害があります。薬剤性味覚障害は、服用している薬の副作用により起こる味覚障害です。薬剤の亜鉛キレート作用により亜鉛 の吸収抑制がおき、結局、亜鉛欠乏性味覚障害のような状態となります。

ほとんどの日本の歯科大学、歯学部では、舌、味覚の研究を行なっている研究者が数人、それぞれの大学でいると思います。その多くが生理学講座や口腔外科学講座に在籍しています。その関係もあり歯科大学病院には、味覚障害外来があるところもあり、そういうところでは、積極的に、味覚障害の治療を行なっています。

私が大学生当時は中々治療がむずかしかったようですが(当時歯科大学病院に、味覚障害の患者さんが来院されていましたがなかなか、治らなかったです、そういう方はだいたい大学病院の耳鼻科にも行っていましたが結局は同じ結果となっていました)、最近では少し進歩しているようです。原因が大体特定でき、それには、精神科領域のものもあったり、口腔カンジダ症が原因のものもあったり、臭覚障害があったり、相撲界で話題になっている春日野部屋で兄弟子からの暴力により、鼓策神経か舌神経(歯科的には、舌神経の位置は個人差が大きく下顎の親知らずの歯に著しく接近しているかたもおられ、親知らずの歯の抜歯のときに損傷する可能性があるかたもおられます)が損傷して味覚障害になる力士がいたり、と色々な原因があることがわかり単純に何か一つの方法、薬で治るものでもないということがわかったことが、ここ30年間の大きな成果です。

そのなかの亜鉛欠乏性味覚障害と、薬剤性味覚障害に有効な、薬が最近、認可されました。それが、ノベルジンです。元々は、ウィルソン病の治療薬として認可されたものでしたが、この薬は亜鉛製剤であり、最近、低亜鉛血症治療剤としてもつかえるようになりました。これにより多くの方がすくわれるようになると期待されています。

薬剤性味覚障害の場合は、味覚障害の発生は通常、薬剤使用開始から2~6週間でおきます。厚労省から委託をうけた日本口腔科学会で東京医科歯科大歯学部の天笠前教授をリーダーとするグループの研究によると発症は男性:女性は2:3で60歳代以降に多いということです。

治療は、原因薬剤の服用をやめることができればやめて、そのうえでこのノベルジンを服用することになります。そしてその次に必要があればすることは、口腔乾燥の治療と口腔ケアです。また、最近では漢方が有効な場合も報告されています。

治療開始してなおるのは、直ぐに治ることもありますが、数ヶ月かかることもあります。一応の目処は6ヶ月です。薬剤性味覚障害と発症後すぐに診断がつけば治るまでの期間が短くなりますが、診断に時間がかかれば、治るのにも時間がかかります。

どんな薬剤が味覚障害の原因になるかは、ある程度わかっています。精神神経疾患、高血圧、循環器、肝臓、歯科でよく出す口内炎の治療の塗る薬、抗生物質など、色々なくすりが原因となり得ます。講演会では、抗がん剤である5-FU(ファイブエフユー)も味覚障害の重要な原因の薬として話題となりました。我々が30年以上前の歯科大学の学生の時、口腔外科や耳鼻科の授業で習ったものにFAR療法というのがありました。5-FUのF、とビタミンAのA、とRadiation(放射線治療)のRでFAR療法と呼んでいましたが30年以上経った今でもあるようです。

また、複数の薬剤を使用していると(ポリファーマシー)、薬剤性味覚障害の発症の可能性が上がります。

ラミネートベニア・芸能人が歯をきれいにする方法、変色歯、すきっ歯、歯並びに 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月11日

映画やテレビを見ているとハリウッドスターは、歯ならびがよく、歯が白くて綺麗な方ばかりですが、多くのハリウッドスターがこのラミネートベニア法という方法で、歯を白く綺麗にしています。このラミネートベニアというのは、歯のおもての表面を薄く削って、そこにセラミックでできたの薄いベニア状(板状)のものを張り付ける方法です。

元々は、ハリウッドスターのために1920年代に生まれた方法だそうです。

この方法が、本格的に一般的に世界に、そして日本に普及し始めたのは30年ぐらい前です。どうして、その30年ぐらい前に普及し始めたかというと、それはマテリアル的な問題、材料・材質的な問題が解決されたからです。このマテリアル的な問題を解決したのが日本が世界に誇る歯科技術であある接着の技術です。

このラミネートベニアは、歯の表面にくっ付けるだけなので強力な接着力がなければ、すぐにはずれてしまいます。食べたり喋ったりする中の過酷な条件下でもはずれないということが求められていました。そしてそれが完成したのが、30年ぐらい前です。

その30年ぐらい前から,現在では、さらにマテリアル的な改良があり、ラミネートベニアがはずれるということは、ほとんどゼロというところまできました。私の歯科医院に来院されるかたのなかでは、どの人工の歯、つめもの、かぶせ物のなかでもこのラミネートベニアが一番はずれにくい、接着力が強いです。

私が歯科大学の4年生だったころ(35年前ぐらい)、授業で助教授の先生が、アメリカでラミネートベニアという方法があることを授業で紹介されました。

当時、日本の歯科界では、このラミネートベニアのことを知っている歯科医師はほとんどいない中、この助教授の歯科医師先生が、実際の患者さんに実験的にこのラミネートベニア法を試してみられたということでした。この患者さんたちは、歯の変色をした人(幼少期にテトラサイクリンという、ごくありふれた抗生物質をとったために変色したひとです)などです。そしてこの患者さんたちは、九州歯科大学の学生だということです。(誰かは、授業では公表されませんでした。)

写真で見る限りでは(口元だけの写真ですが)、歯の変色がなくなり、別人のようにきれいになっていました。あまりの変化の大きさに感動しました。

この日からもう35年近くが経ちます。日本では、特に都会では、かなりラミネートベニアとい方法が普及していますが、富山県では、あまり普及していないと聞いています。うわさによると歯を薄く削ったあとラミネートベニアをセットするまで、仮の歯をどうするかわからないという歯科医師が多いからだということです。

仮の歯は、特殊なテクニックを使うと短時間に簡単にできます。

このラミネートベニアは、歯の変色の方だけではなく、歯ならびが軽度、中程度にわるいかた、歯と歯の間にすき間がある(すきっ歯)の方が、治療の対象となります。

口唇口蓋裂治療チーム 海外でのボランティア25年 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月10日

日本口唇口蓋裂協会が取り仕切っている発展途上国での治療チームがベトナムでの活動を始めてから25年経ったということです。ベトナムだけではなく、モンゴル、インドネシア、チェネジアなどでも活動をしていた、または、現在も行っているそうです。

この口唇口蓋裂の治療というのは、歯科大学では、必ず勉強しなければならない分野で、私が学生時代には、口腔外科の試験では、ヤマでここの分野が必ず出題されますし、歯科医師国家試験でも、私が歯科学生当時はほぼ毎年出題されていた分野です。

裂けた、欠損した唇をいかにつなぎあわせるかいくつかの方法があって例えば、Z状に縫合したりとか、その他色々な方法を、歯科学生たちは、暗記して試験に備えなければならない科目です。

また、口蓋(口の中の天井部分)部分も一部欠損、割れ目がはいり鼻と口が交通している場合、そこも繋ぎ合わせてふさぐ手術が必要ですのでこれも重要な治療となります。

その後、歯科矯正治療で繋がれた口蓋、歯ぐきに、歯をならべることになります。

私が学生の時は、その頃の口腔外科の教授が、口唇口蓋裂の治療、手術をかなり積極的に行なっておられました。我々歯科学生にも、講義で熱心に、手術手技手法を説明されていました。

手術室でも、口唇口蓋裂の手術経験が教授ほど豊富でない執刀医を、見守りながら時々、会話をされていました。

手術室内での会話は、手術の技術ばかりではなく、時々、人間模様もあらわれ、学生にとっては、手術の勉強以上に面白かったです。

手術室での会話の中では、先代の教授の話も出ていて先代の教授は、口唇口蓋裂の治療、手術は、あまり強い関心がなかったようで、教授に就任してから本格的に行い始めたとかの話題もありましたので、それぞれの分野の得意分野があることを知りました。(学生は手術見学の時は、片隅でつっ立っていて、手術を行なっている歯科医師、看護師グループからするとよそ者ですが、空気的な存在となります。)

私が歯科学生の時に見たことから判断すると、大学病院の手術室内での、状況は、アドバイスもいつでももらえ、設備も整っており、清潔で、明るく、安全性が高いところでの手術が可能です。

ベトナムでは、医療があまり充実していなく、この歯科医療ボランティアが始まった頃は、電気も時々止まっての悪条件の中でおこなわれていたそうです。そして、その悪条件下でも、安全な手術を行えるノウハウも獲得したそうです。

ベトナムでは、特に田舎のほうでは、歯科医師もあまりおらず、口唇口蓋裂で産まれたら、その治療のための手術を行わずにそのまま放置されたり不幸な結果になる場合もあります。要請を受けて、日本の歯科大学、歯学部の歯科医師、口腔外科医、また小児科医、形成外科医が参加して、発展途上国で手術を無料で行なうボランティアを行なっています。日本のようにしっかりした手術室でおこなうのではなく、日本からの医療スタッフらが、特設の手術室を作って行われるそうで、大変な条件下での手術となります。慣れるまでかなり大変だということです。

日本口唇口蓋裂協会は、愛知学院大学の歯学部にその協会の本部があるそうです。

卒後研修セミナー 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月07日

九州歯科大学卒後研修セミナーに参加しました。

土曜日の診療後、小松空港から飛行機で福岡県に行き九州歯科大学内での講演会でした。久しぶりに母校である大学に行くと、いろんなことが変わっていて、卒後30年の時代のながれを感じました。私が大学生だった頃から存在する建物は、解剖棟だけとなってしまいました。(この解剖棟も私が解剖実習を終えていた大学5年生の時に建設されている為、この建物の中にはいったことがありません。)

講師の先生は2人おられて、内容は有病高齢者歯科治療ともう一つのテーマは抜歯でした。

抜歯についての講演は、とてもユニークで素晴らしかったです。

抜歯について書かれた教科書的な本はいくつかありますが、その内容は日本では、ここ50年間変わっていません。抜歯は昔から世界各地でされており、今さら何か新しいこと、抜歯方法がないというのが日本の歯科医師の一般的な考えです。その抜歯の教科書について、講師の歯科医師が、実際にその教科書通りにして歯が抜けるのかという疑問を投げかました。特に、口の開きにくい患者さんの親知らずの抜歯の時、教科書どおりに2つに削って分けてというのは可能なのか、確かに机上では、何でも言えますが、実際には教科書どおりにすることは無理で、それぞれの歯科医師が、工夫をこらして行っているのが現状で、それではいけないということで体系だてて合理的な抜き方を解説されました。

講師の先生は、この基本の方法はこの歯科医師である講師の先生のオリジナルではなく、外国の英語で書かれた抜歯に関する教科書にでているものだそうです。なぜか日本の抜歯に関する教科書には書かれてない方法です。

どうしてこんな事がおきているのか不思議です。抜歯にかんしては、歯科領域では、科目的には、口腔外科が専門です。歯科の大学病院の口腔外科では、抜歯は、だいたいは若手歯科医師が行うことがおおく、若手歯科医師が抜けないとか、難しい抜歯である場合、昔は助教授、今は准教授が出てきて抜歯するというシステムになっていて教授クラスになると、日々の診療の抜歯をするということは、ほとんどの大学ではないのではないかと思います。では教授はなにをしているかというと治療面では、その教授が専門としていることを、具体的には、多くの場合口腔がん、良性腫瘍の治療、口唇口蓋裂などの治療をしていることがおおいのではないかと思います。

以上のことから、抜歯は、口腔外科では、比較的簡単なものと考えられ研究の対象となることが少ないことが原因なのでしょうか?その理由は何にしろ、抜歯に関して、新たな発見ができて、わざわざこの講演を受ける為、九州まで行った甲斐がありました。

大学入試シーズン、人生の分かれ道 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年02月01日

そろそろ大学入試シーズンも本格化してきました。

国公立大学の大学入試の申し込み受付が終わり私立大学でもそろそろ終わるころだということです。

歯学部、歯科大学は、相変わらず人気がない学部ということで、低倍率が続いています。ワーキングプアの歯科医師が多数いることが、メディアで報道されていることが原因だということです。

数年前には、定員を割っている大学もあったそうで、現在では、また少し持ち直しているようですが。

我々50歳代半ばの、おじさん歯科医師より、もう少しうえの世代では、歯学部人気の絶頂だった時代もありました。歯医者は、羽振りがいいといわれていた時代です。

私が九州歯科大学を受験した時、もう30年以上前の倍率は5倍ぐらいでした。

井上陽水さんが、九州歯科大学を受験した40年以上前は、10倍を越していたと、井上陽水さんと同じ年に受験して入学した先輩が言っていました。この頃が歯学部、歯科大学人気の絶頂の頃だったようです。井上陽水さんが、家業の歯科医院を継ぐため、九州歯科大学合格を目指して勉強をして、何度か受験したそうですが、浪人生活の中、道がそれて、そのうち受験勉強ではなく、音楽の道にはいり、自分で歌をつくり、歌い始めたそうです。

井上陽水さんが、九州歯科大学に合格していたら、福岡の単に歌が上手な歯医者で終わっていたと思います。井上陽水さんは、福岡県田川の出身らしく、福岡県は、人口400万人ぐらいで、歯学部、歯科大学が3校あるところですので、日本で人口比で歯医者の割合がトップクラスのところで、ワーキングプアの歯医者も、多い地域だと思われます。

しかし、井上陽水は、歯医者にならず、歌手になりました。超大物の歌手です。

超大物歌手と貧乏歯医者の違いは、大きいです。

井上陽水は、歯科大学に入らず、正解だったひとです。

私は、大学受験で国公立は、歯学部で理系でしたが、私立の受験校は、理系科目数学と得意な社会で受けれる文系大学の慶応の経済学部と商学部でした。

九州歯科大学に合格していなければ、慶應にいって、銀行員になっていたと思います。そして、いまごろは、銀行をリストラか何かで、銀行を辞め公園で弁当を食べてボーッとしている生活を送っていたと思います。銀行で、上司に気に入られるように振る舞うことは、性格上、できそうにありませんし、その他いろんな要素を考えても、かたい組織のなかでは、つとまりそうにないです。

ということで、歯医者しかできない私は、これしかできないので、この仕事を、むちゃくちゃ一生懸命していきたいです。

認知症 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月29日

認知症患者さんの歯科治療

歯科医師として、最も難しい治療の一つに、認知症患者さんの歯科治療があります。

今日は、東京で開催された認知症患者さんへの歯科治療と言うテーマの歯科セミナーに参加しました。

超高齢社会に突入している日本では、認知症の患者さんも多くおられ、以前、厚労省が、予想していたより多くの方が認知症という診断を受けています。これからも、認知症の患者さんは、増えることが予想されています。

認知症の患者さんも歯科的な問題を持っておられる方もおおくおられますし、また、認知症は、記憶の問題などの中核症状といわれる問題があります。また、それにともなう徘徊、妄想、抑うつなどの周辺症状があります。周辺症状は、環境との関わりで問題になるものですが、患者さんによっても、周りの環境によっても程度の差がかなりあるものです。

介護をとおこなうかたにとっては、かなりの負担となります。

この認知症に伴う行動障害と精神状態は最近では、BPSD(behavioal and psychological symptoms of dementia)といわれています。

歯科治療においても、BPSDが問題となります。

また、認知症の多くの方が、最終的に食べれなくなる、摂食嚥下の問題がおき、栄養の問題で、亡くなられます。

歯科医療的には、従来の歯科的な問題と、摂食嚥下の問題で関わりが生じてきます。

以上の事から、最近では、歯科医師国家試験でも、認知症に関する出題もあり、歯科医療に、認知症という考えが、大きく関与するようになってるいますし、これからも、ますます、その度合いが強くなると考えられています。

実際の治療にあたって一番難しい点は、安定的に口を開けてもらうことです、時には、無理だということもあります。

場合によっては、大きな歯科治療をせずに、進行を抑える為の口腔ケアだけおこなう場合もあります。

また、急性症状が強い、などある程度の歯科治療が、どうしても必要な場合がしょうじることもあります。

その場合どうするかという問題がおきることもあります。静脈内鎮静をおこなうか、全身麻酔という選択肢も考慮にいれる必要が生じます。

静脈内鎮静の時の、ミダゾラム、ドルミカムなどを使用すれば、一時的に認知症が、悪化、時にはずっと悪化する場合もありますので、慎重な歯科治療のプランが必要になります。

その他、いろいろな問題が発生する為、歯科医師にとっては、認知症患者さんの歯科治療はかなり難しいという内容の講演でした。

口腔解剖 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月25日

カダバートレーニングと解剖実習

以前(30年以上前)は九州歯科大学などの、歯科大学、歯学部では、解剖実習は、大学入学後の2年間の一般教養科目の履修後、3年目の専門科目が始まるる年に勉強する科目でした。(最近では、一般教養課程と専門課程に分けずに6年一貫教育の導入により2年目ぐらいから解剖学の授業が始まるそうです。)

解剖学は、人体における地理みたいなもので、カラダのどこが、どんな構造になっており、周りの構造をどんな関係になっているかの学問です。心臓がどんな形で、どこに動脈、静脈があるか?下顎骨の内側に穴が開いていて、そこから動脈と神経の束がはいりこんでいますが、そこの位置は、だいたい、どの辺なのか、まわりの接近している血管や神経はどこにあるか?顕微鏡でみたときのその構造はどうか?

などを勉強する科目です。

この解剖学、是非、歯科医師免許を取ってからもう一度、授業、実習を受けさせて欲しいと思う歯科医師は、かなりの数いるのではないかと思います。歯科大学で専門科目を習い始めた状態で、疑問に思うことと、実際に歯科医師として働いきはじめてから疑問に思うことは全然違います。

また、歯科大学生時代の解剖学の実習では、人体全ての部分の解剖をしますので、心臓、肝臓、脳、足、生殖器などの解剖をおこないますので、専門である歯科にかんする部分の解剖は、そのほんの一部でしかなく、もっとその部分に時間を取って欲しかったといのがあります。

解剖学の授業の時、先生の一部には、「あなた方は歯科の専門家になるのだから、あごや歯科の部分は、ちゃんと自分でよく勉強しておいて下さい」と言われ消化器系の喉から下の部分の講義をされる先生もおられました。この先生、医学部出身の先生かと思ったら、九州歯科大学出身の同窓の他大学の解剖学の教授先生であらせられました。

人体解剖実習の際、私の特に重点的に解剖をする部分は、胸部になり、心臓、肺などとなりました。学生時代には、胸部の解剖学的構造についての知識には、むちゃくちゃつよくなりましたが、歯医者としては、胸部の細部に関しては、あまり役に立たない知識ではあります。

現在もし選べるのなら脳の部分を選ぶとおもいますが。

そこで、歯科医師となった現在、歯科医師の技術レベルを飛躍的に向上させる方法は、カダバートレーニングです。このカダバートレーニング(カダバー実習)とは、つまり、ご遺体で、自分の専門分野の解剖と、向上させたい技術の手術を実際に行い、その時に器具などが、どこに入り込み、その時にまわりの組織、血管、神経、にどれだけ接近するか、許される誤差は、どれだけか、1ミリなのか10ミリなのか、それとも0.5ミリなのか、実際にその接近している重要部分を露出して、測ることもできます。

インプラントの埋入する際にとくにこのカダバートレーニングは、有効です。

現状では、日本の歯科大学では、ほとんどカダバートレーニングを行なっていませんので、おおくの歯科医師は海外のカダバートレーニングコースに参加しています。

日本でも、これから、厚労省が、サージカルトレーニング(多分カダバートレーニングを意味していると思っています)の応援をするといことなので、期待をしています。

口腔咽頭吸引 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月21日

口腔内に問題をもっておられる要介護高齢者に対する口腔ケアの重要性が言われてます。
そして、その口腔ケアを、誤嚥性肺炎の予防という観点から、歯科衛生士が専門的に行うことにより、著しい成果を上げています。
この、歯科衛生士による口腔ケアで一番大切な事はというと、口の中のよごれと、その細菌を含んだ汚れを確実に回収することです。歯ブラシでは、基本的には、よごれをこすりおとしているだけで、場合によっては、こすり落としたよごれが散らばってしまいます。
普通に健康な人であれば、普通に歯みがき歯ブラシでよごれをおとし、その汚れは、舌の上、歯の表面に浮遊します。
その後、普通に水で口をゆすいで、口の中で、その浮遊した汚れと、水と混ざり合い、それをはきだして、おわりとなりますが、口腔機能、嚥下機能が重度におとろえた方は、なかなかそれができません。
歯ブラシや歯間ブラシ、舌ブラシなどで歯、舌の表面から落としたよごれが、浮遊して、それが喉、咽頭に落ちていくことも、場合によってはあります。
そしてその咽頭に落ちたよごれがもとで、口腔ケアで肺炎を予防する目的が、逆に、肺炎を起こしやすくしてしまう結果になることもあり得ます。
それを、防ぐ、対処する目的で行うのが、口腔咽頭吸引です。
最近の歯科衛生士学校の教育でも、口腔咽頭吸引がおしえられているということです。口腔咽頭吸引は、鼻にクダ(カテーテル)を通して吸引する方法とはちがい、口から咽頭にチューブを入れて吸引する方法であります。
つまり、歯科衛生士が行なうのは、口からの口腔咽頭吸引です。

咽頭吸引を考えなく口腔ケアを行おうという方法もあります。
水を使わない口腔ケアという方法です。これには、特殊なものが必要になりますし、技術的には、特殊で、この技術の習得が必要になります。しかし、これでもやはり、最終的には、吸引することが必要になる場合があります。

歯ブラシや歯間ブラシ、モアブラシなどを使いながら、適切なタイミングで口腔咽頭吸引をおこなえば、口腔ケアは、安心しておこなうことができます。
この口腔咽頭吸引は、歯科衛生士が開発した方法ということで、歯科業界から、看護師、などに広がっている方法です。
この、コツを身につければ、重度の口腔機能障害、嚥下障害の方に、鼻からカテーテルを入れることなく咽頭に溜まった汚れ、その他の物質を吸いとることが簡単にでるため、医療業界全体にとって、大変有益な方法となっています。鼻からカテーテルを入れる方法では、入れる人によっては、痛みを伴いますのが、この口腔咽頭吸引は、普通におこなえば、痛みもなんにもなくできる素晴らしい方法です。

オーラルフレイル 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月20日

口の衰え オーラル フレイル

フレイルという言葉は、そろそろ日本語として定着したでしょうか?

私、個人としてはもう少し時間がかかるかなぁと思っています。

フレイルは、健康な状態と要介護の状態の中間地点にある状態で、高齢になることで、筋力や、精神面が衰えている状態です。

フレイルfrailをそのまま日本語にすると虚弱ということになります。

英語では、荷物を運ぶ時に、その荷物がこわれやすければ、荷物を包んだダンボールの表面には、fragile(フラジャイル)と書かれています。ガラスとか、ビンとかはfragileのことがおおいです。

最近では、歯科に直接関係したオーラルフレイルという言葉も生まれました。直訳すれば、口腔虚弱といことになるでしょうか?

フレイルという日本語を生み出した東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授(現役の医師としても活動されています。)を中心としたグループが、今度はオーラルフレイルという言葉を広めようと頑張っておられます。

オーラルフレイルは、口の機能が衰えている状態です。オーラルフレイルとは、具体的には、歯の本数が20本未満、噛むチカラがよわい、舌で押すチカラが弱い、むせやすい、舌が上手く動かせない、固い食物が食べにくいの6項目のうち3項目以上あると口の機能が衰えている(オーラルフレイル)ということになります。

2000人を4年間追跡調査した結果によると、口の機能が衰えている人(オーラルフレイル)の死亡率は、衰えてない人と比べると2.09倍高くなるという結果でした。

また、要介護状態となるリスクは2.35倍高くなるという結果でした。

以上の驚くべき結果を受けて飯島教授グループはオーラルフレイルという考え方を広めようと努力をしています。

オーラルフレイルは、適切な介入でまた、オーラルフレイルから、そうでない状態にもどせる可能性があるといのが特徴ですので、オーラルフレイルに陥ったかたには、その事にすぐ気づくいてもらって、適切な行動をとって欲しいということがあります。

私が受けた飯島教授の講演の中で、面白いことを言っておられました。

飯島先生が、ご自身の人差し指で鼻の下の部分、親指で顎のしたの部分に当て、「この部分(鼻の下から顎の下までの間)は、その人のインテリジェンスをあらわしますね。」っと言っておられました。これはメインとしては、口とその中、歯をしめしています。実は、この事は、多くの歯科医師が思っていますが、実際に口にだすことはほとんどない言葉です。飯島教授は内科医師であり、歯科医師ではありません。なので、講演の中で、内科医も歯科医とおなじことを思う方がおられるのだと発見してすこし驚きました。また、逆に

歯科医師でないから、公の場で言えることなんだとも思いました。

歯科医師にとっては、口の中が、適切に、手入れされているかどうかによって、飯島先生が、言っておられたのと同じ考えをもっているひとが多くいますが、歯科医師以外には、あまりない感覚だと思っていました。

頸部(けいぶ)聴診 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月15日

東京の昭和大学歯学部で、頸部聴診(首に聴診器をあて、呼吸音、嚥下音を聞くこと)のセミナーに参加してきました。

頸部聴診は、液体や、固形物を食べる時に、その食べること、摂食嚥下が正常に行われているか、また、異常がないか知るためにおこなうものです。歯学部で本格的にこの研究、治療がおこなわれるようになったのは、1990年代です。現在は、日本国内29歯学部、歯科大学すべてで、この摂食嚥下を取り扱う診療科があるようです。その診療科の名前は、それぞれの歯科大学により、色々な名前でよばれていますので、少しわかりにくい面もあります。

昭和大学歯学部では、口腔リハビリテーション科というそうです。

九州歯科大学では、口腔環境科というそうです。

今回のセミナーの講師の先生は、歯学部の教授先生で、この分野の研究を1990年ぐらいから行っているそうです。

この分野は比較的新しい分野で私が歯科大学の学生だった1980年代には、聞いたことがなかったです。

もともとは、アメリカから入ってきた分野で、日本人でも、アメリカ以上に高齢者の割合が多いため

進歩してきましたが、やはり、元祖のアメリカは、この分野の研究がかなりすすんでいるようです。

頸部聴診は、実際に喉の中を目で見ているわけではないので、音を頼りに目で見ることができない喉の中の状態を知ろうとするものですが、摂食嚥下異常を持っておられる方の嚥下音、呼吸音は、千差万別で同じではないということです。従って音の種類により、どこに異常があるか、歯なのか、軟口蓋、舌なのか、喉頭蓋か、食道、声門か、それを特定することは不可能で、異常があるかどうか判断するには、役にたつが、そのどの部分に問題があるか断定することは無理だという結論だということです。

歯科大学や、病院歯科でおこなわれる、摂食嚥下の評価を目で見てするレントゲン検査VFは、精密な検査で問題がある場所が、ある程度わかる方法(このセミナーで講師の先生が強調されたことは、VFを使っても、確定診断とはならないということです。)です。

VFによって摂食嚥下に異常があるとわかる可能性を100%とすると、この頸部聴診にょる方法では85%ぐらいということで、異常があるかどうか知る方法としては、簡単、短時間、安全で、患者さんにもほとんど負担がない方法なので、有効な方法です。

大学で長年頸部聴診なども研究されてきた先生の結論を生かして、これからも、歯科医師として、摂食嚥下障害の患者さんに当たろうとおもいます。

神経のない歯の症例の一部で、金属を使わない保険の治療 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月13日

以前からも歯の神経がない場合、金属を使わない治療が、保険でも一部できましたが、症例がかなり限定されていて、残された健康歯質(むし歯で感染した歯の部分をすべて取り除いたあとの感染していない自分の元々の歯)の量が大きい場合とか、噛み合わせがとても弱い場合などに限られて、あまり多くの方にできませんでしたが、最近では、かなり幅広い症例でできるようになっています。

数年前から、小臼歯において、保険がきく白い歯のかぶせ物として、CAD-CAM技術で、白い材質のかたまり(ブロック)を削って、歯の形にして、それをむし歯を削った後,場合によっては、土台を作ってそのうえにこのCAD-CAM技術を使ったかぶせ物(歯科関係者はCAD-CAM冠と呼んでいます。)をかぶせる治療法が、導入されました。

これは、我々、歯科関係者にとっては、画期的なことでした。これにより、金属をつかわず、白い材質で、保険で治療ができる確率が、グンと上がりました。

この白い材質のかたまり、ブロックは、セラミックではなく、基本的には、コンポジットレジンブロックですが、治療結果として多くの場合、良好な、結果をえています。コンポジットレジンブロックのため、噛み合わせが強い方や、噛み合わせの状態、残っている歯の配列状態によっては、できない場合もありますが、かなり、幅広く使うことができ、いい材料です。

その、小臼歯にだけ認められていたCAD-CAM冠が、2ヶ月前の、去年の12月から、大臼歯の一部に、さらに改良したコンポジットレジンブロックで、できるようになりました。

大臼歯の一部というのは、下顎の第一大臼歯つまり、6歳臼歯です。(以前から金属アレルギーの場合にかぎり、条件をみたせば、CAD・CAM冠は使用が可能でしたが)

この場合もすべての方にできるというわけではなく、噛み合わせ、残っている歯の配列、状態も、しっかりしている場合などで、条件は、小臼歯のCAD-CAM冠より厳しくなりますが可能となりました。

また、かぶせ物だけではなくて神経を取った、またはずっと前にとって神経がない歯には、金属で土台を作ることがありました、または、金属の芯とコンポジットレジンと言われる樹脂のような材質で、土台を作り、形を整え、補強することがほとんどでしたが、数年前から、ファイバーが保険でもつかえるように なりました。このファイバーを芯にしてコンポジットレジンでまわり固めて土台としてつかうことができるようになりました。これも、もちろん、強度面などの関係で、すべての症例でできるわけではありませんが、かなり幅広い症例でできますので、前に述べたCAD-CAM冠と一緒に使えば、金属をまったく使わない保険での治療も、可能となりました。

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