2020年11月01日

富山市で口腔外科に関する講演会が開催されました。

今回は、ソーシャルディスタンスを大きくとっての講演会となり私のまわりも2メートル以上を余裕でとった席の配置となりました。

 

まず口腔外科とは

開業している歯医者にとって口腔外科は地味に感じられますが、

実は、どこの大学病院でも軍隊のような厳しさがあるのが口腔外科で、

上司の命令には絶対さからえないのが、たぶん日本の歯学部の我々歯医者がもっているイメージです。(少なくても私の母校ではそうです)

扱う疾患は、口腔がん、骨折などの外傷、細菌、ウイルス、真菌などの感染症、抜歯、唾液腺疾患など多岐にわたる診療科です。

 

内容は、

骨粗鬆症と歯科治療にかんして

まず、20年近く前に話題となった歯科医院で撮影する大きな写真、パノラマレントゲン写真で骨粗鬆症のスクリーニングができることが大学歯学部の先生の研究で明らかとなりました。

当時歯科業界でも話題となりましたが最近では、富山県ではあまり話題となったことがありませんでした。 

また、当時、話題にはなりましたが実際にどこを見れば判断できるのかについては、あまり歯科医師も把握していなかったです。

ただ、実際には、歯科医師免許を持っている人なら簡単にできるもので、またこの精度も高く検査の結果スクリーニングされて、怪しいと判断された場合、

65%が実際に骨粗鬆症で

29%骨量減少

6%正常

ということなので、かなりやくにたつスクリーニング法です。

 

話しによると広島県では現在もパノラマレントゲン写真で骨粗鬆症のスクリーニングが行われて、その結果、内科に紹介されるようになっているそうです。

 

神経損傷について

歯科でよく話題になるのは、神経損傷で知覚(温度、触覚、圧力などを感じる)が低下する、または、まったくなくなることです。

唇や、口角、下唇の下の皮膚の知覚(温度、触覚、圧力を感じるなど)での問題です。

以上の3ヶ所は、同じ神経の損傷でおきます。1ヶ所だけで起きる場合もありますし、3ヶ所全部で起きる場合もあります

この神経は元々は脳からでて、頭蓋骨の下のほうにある穴(歯医者は卵円孔と呼んでいます)を通て、その一部は下顎の骨の中を通って唇、口角、下唇の下の皮膚に到達します。

 

私の世代の歯医者の多くは、神経損傷といえば、メチコバールといわれるビタミン剤をとったり、星状神経節ブロックと呼ばれる治療法をメインに考えますが、

大学病院レベルでは、神経を繋げる外科的な方法が行われている所もあります。

ただ、損傷を受けて6ヶ月以内に行う必要があります。

 

その他、色々な口腔外科の内容の話題がありましたが、今回は上記の2項目に焦点をあててみました。