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舌磨きと新型コロナウイルス感染の関係 そして口腔ケアは大切だ

やはり歯医者や歯科衛生士による口腔ケアは必要

新型コロナウイルス感染による味覚障害

新型コロナウイルス感染により味覚障害が起こることがあるということは、日本のプロ野球選手がメディアに語ったことにより広く知られるようになりました。 味覚は口腔の舌などにある味蕾で感じられます。 舌の味覚、味蕾となると大学の歯学部に研究を行なっている歯医者がかなりいます。 私も学生時代にかなり勉強したことがあります。 味蕾は、歯学部の学生が組織学という教科で、実際に顕微鏡で舌の切片をみて,その構造をスケッチしたりして重点的に勉強する部位です。 そして、試験では歯、舌や頰粘膜、骨その他の切片を顕微鏡で見てスケッチして説明させるテストで必ず出題されるのが味蕾です。 味蕾を顕微鏡で見て、それが味蕾と分からなければ留年となって歯医者にはなれません。 私自身は大学を卒業して以来、実際の切片で味蕾を顕微鏡でみたことはないですが。  

どうして新型コロナウイルス感染で味覚障害があらわれるか?

新型コロナウイルスはカラダにあるアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体と呼ばれるものにくっつきます。 新型コロナウイルスの表面のスパイク蛋白と呼ばれる部分がヒトの細胞の表面のACE2(アンギオテンシン変換酵素2)受容体と結合して、一体化して感染が始まります。 スパイク蛋白は鍵にたとえられ、ACE2受容体は鍵穴にたとえられます。

 ではこのACE2はカラダのどこにあるか?

答えは、色々なところにあります。 そのなかで、喉にもありますしまた、歯医者が担当する領域である口腔粘膜、舌の表面にも多くあることがわかっています。 舌の表面にあるACE2が新型コロナウイルスに結合つまり感染して味覚障害があらわれると考えられています。

感染の成立を手助けする因子は?

一般的に粘膜の表面が汚れているとウイルス感染しやすくなります。 新型コロナウイルス感染の場合も同じことがおきると考えられています。 口腔の細菌群により(汚れによる)プロテアーゼがおおくつくられ口腔粘膜表面のタンパク質を変性、破壊させます。 それによりウイルスの受容体が露出して、ウイルス感染しやすくなります。つまり鍵穴を露出させてしまいます。それでそこを入り口としてウイルスはカラダの中に侵入します。 それを防ぐには、ACE2多く存在する粘膜表面を歯周病菌などの細菌がついて汚れないようにきれいに保つことが大切です。 舌の表面にはACE2が多く存在する為、舌をきれいに保つことが大切であるということになります。 また、口腔は一体です。 歯の表面が汚れていれば、舌も汚れます。 舌をきれいにたもつには、柔らかい素材の舌ブラシで舌の表面をきれいに保つことが重要ですし、また、歯の表面もきれいに保つことが必要です。 以上のことで、舌磨き、歯磨きをふくめたトータルな口腔ケアが、新型コロナウイルス感染の予防には必要と考えられているゆえんです。