2020年05月04日

口腔ケアとウイルス感染

口腔ケアがインフルエンザウイルスの感染を減らすということは、多くの歯医者などの研究で確実だと思います。

では口腔ケアが新型コロナウイルスの感染を減らすかどうか?については、

今のところ、それはありか、なしかの答えはわかりませんが、しかしその可能性はあります。

まずは、歯科的観点からからのインフルエンザウイルス感染

前回のブログにも書いたとおり、インフルエンザウイルスが喉の細胞に感染する時、プロテアーゼという物質が、インフルエンザウイルスが喉の細胞に感染するのに、手助けになるというのがわかっています。

そして、そのプロテアーゼは喉の細胞由来のプロテアーゼもありますし、喉に感染したブドウ球菌や歯周病菌からもだされるということを説明しました。

また、喉の細胞の中で複製されたインフルエンザウイルスが、その細胞の外に出て他の細胞に拡大感染するのにノイラミニダーゼという物質が必要で

感染した細胞の中のノイラミニダーゼがその役割をはたすということは、以前どこかで書いたと思います。

そしてそのノイラミニダーゼを抑制する薬がタミフルなどの抗インフルエンザ薬です。

またブドウ球菌や歯周病菌は、その細菌由来のノイラミニダーゼをつくり、感染した細胞内のノイラミニダーゼの働きを増強します。

ということで、口腔の汚れは、喉の汚れに相関しますので、インフルエンザの予防のためには、口腔ケアが重要だというのも、理屈的にも証明されています。

ではコロナウイルスに関しては?

実はコロナウイルスが喉の細胞に感染する時プロテアーゼが必要になります。

この過程はインフルエンザウイルスの喉の細胞への感染と比べると、少し複雑な過程がありますので、ここでは簡単にプロテアーゼが必要になるということだけ言っておきます。

テレビのニュース番組で東京大学医科学研究所が

膵炎(すいぞうの炎症)の治療の薬であるナファモスタットが新型コロナウイルスの治療に効果があるのではないかと、その有用性を探る研究を始めたというニュースがありました。

このナファモスタットは、プロテアーゼを阻害する薬です。

このことからも、細菌によるプロテアーゼを減らすことも、効果があるんじゃないかと思ったりもします。

細菌によるプロテアーゼを減らすには、口腔ケアが有効ですので、口腔ケアがコロナウイルス感染を抑えるのに効果がある可能性はあります。

私は、歯磨きを丁寧にして、舌ブラシで舌をきれいにして、ロイテリ菌の乳酸菌で口腔内や喉、胃腸の細菌叢を整えようとおもいます。