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色々な感染症 歯科感染から新型コロナウイルス感染まで

感染症 歯科領域の疾患の多くは感染症です。 そしてそのメインは細菌感染で時々、ウイルス感染、真菌感染があります。 その中で、やはり一番世間にしられているものは、虫歯と言うことになります。 むし歯の原因菌はいくつかありますが、多くはミュータンス菌(ストレプトコッカスミュータンス)によるものです。 ミュータンス菌は生後1歳半から、しばらくの間感染しやすくなります。 この期間を歯医者は「感染の窓」というわけのわからない言葉をつかったりします。 英語の直訳のため、ほとんどの歯医者はどうしてこう言うのかわかってないようです。 このミュータンス菌の感染は垂直感染と言われる母親から子どもへの感染がほとんどです。 次に有名なのが歯周病です。 これも、細菌感染が原因です。 歯周病菌による感染です。歯周病菌もいくつかの種類があります。 PG菌と言われる菌が歯科業界では有名です。 夫婦間、パートナー間の感染が多いです。 もともと、虫歯や歯周病により顎、顎骨の感染症を起こすこともあります。時々重篤な状態となり亡くなられる方もおられます。 真菌感染もあります。真菌はひらたく言うとカビです。カンジタ菌による感染がメインです。カンジタは多くの人が持っています。これが歯周病菌と一緒になると、更に歯周病は悪化します。 また口腔粘膜や咽頭にも感染して病気をおこします。その他歯科領域でないカンジタ症もあります。 ウイルス感染もあります。 歯科領域ではヘルペスウイルスがメインです。 歯科大学病院では、時々おたふく風邪(歯医者はムンプスと呼んでいます)、ヘルパンギーナなどもあります。(私の歯科大学生時代の初診担当患者さんがヘルパンギーナのお子さんでした 。夏の暑い時で重症で即入院となりました、私の娘もヘルパンギーナになったことがあります。この時はじめて軽症のヘルパンギーナをみました。) 肝炎のウイルス 歯科大学では、たぶん我々50歳代の歯医者はいろんな教科で勉強したと思います。 今の時代から考えるらと肝炎にかんしては30年以上前は医学のレベルは低かったなとおもいます。 当時三重大学医学部の小児科医2人が肝炎で不幸な結果になったのは衝撃的でした。   新型コロナウイルス の感染症は、歯科に来院することはないとおもいますが、一応時節がらとりあげておきます。 咳に含まれるウイルス数 新型コロナウイルス感染者で咳をした時のウイルス数を調べた人はまだいないようです。 インフルエンザに関しては 、ヒントにはなるとおもいますので。 咳に含まれるインフルエンザウイルス数を数えた人がいます。 国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンター長 西村秀一医師によると 1回の咳に含まれるインフルエンザウイルスの数は 3分の2の人はインフルエンザウイルスの数が0~10個以下 3分の1の人はインフルエンザウイルスの数が10~200 だったということです。 私の感想は、意外と少ないんだと思いました。 西村医師は比較的ユニークな考えを新型コロナウイルスの感染について持っておられます。 この新型コロナウイルスの感染については、接触感染と飛沫感染と言われていますが 西村医師は空気媒介感染もあるのではないかと考えています。つまり感染者のごく近距離で空気を吸い込む事による感染です。 私の考えは、この西村医師の主張する事が正しいと仮定すると、どうして3(密集、密閉、密接)で新型コロナウイルス感染しやすくなるかがクリアーに説明できるようになるということです。 なので私も 西村医師の主張は正しいのではないかと思っています。   アメリカで感染の確率を調べた研究があります。 これも新型コロナウイルスついてではなく、かぜについてです。 それによると 接触感染(かぜをひいた人が触ったコップに触る)50% 飛沫感染(かぜをひいた人と15分間会話したりする)8% 空気感染0% だったということです。 (Annals of Inermal Medicine 88:463-467 + American Journal of Epidemiology 116: 828-833)