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虫歯治療のガイドライン 削るべきか?経過観察か?

時として、虫歯の経過観察も必要

2015年に日本の歯科の学会から虫歯治療のガイドラインがだされました。 このガイドラインについて今日本で働きざかりの歯医者で知っている人はそんなに多くはないですが。 結論は 「虫歯は早期発見、長期マネージメント」です。 そして 「虫歯の早期発見、早期治療」は人の一生を通じてみると歯をダメにする、幸せにはつながらないという事を暗に言っています。(少なくとも私はそう解釈しています) これについて詳しく説明する前に、前提条件があるのを忘れないようにして下さい これについて述べると必ず、かなり多くの人が前提条件を途中で忘れてしまい、まったく意味のない話になってしまうからです。 その前提条件とは 「一生を通じて口腔管理、マネージメントを歯科医院で受ける」ということです。 これを聞くとまた、中には勘違いされるかたもいます。それは、患者さんが「定期的に歯科医院に行けばいいんだ」と勘違いされるかたが、少なからずでるとおもいますので、それは違うということをここで強調したいと思います。 ここで必要なのは、歯科医師側も、「この患者さんは虫歯のコントロール、予防のためにマネージメントを希望してこられているのだ」という認識を持つっていなければ成り立たないといことを強調したいと思います。 現在日本で以上のような形でマネージメントをうけているのは、国民の多くても数%ではないかと私は予想しています。 では以上の前提条件を満たした上で 「虫歯があったらそこを必ず削って詰め物をする」というのは長い人の一生を考えると間違いです。 虫歯に経過を観察すべき虫歯と削らなければならない虫歯があります。 では、どういう時に削らずらなければならないか 2015年虫歯治療のガイドラインによると ①目で見て明らかな穴があいている(歯科用語では、う窩がある場合) ②食べものがつまったり、冷たい水にしみたりするという自覚症状がある ③見た目がきになる審美性の問題 ④レントゲン写真を撮って、象牙質の1/3以上に虫歯が進行している ⑤虫歯になりやすい人である ということになります。 逆を言うと ①表面だけの虫歯、歯の表面であるエナメル質にだけ虫歯になっている場合は削らない ②着色程度の虫歯では、審美性に気にならなければ削らない ③エナメル質を超えて、次の層である象牙質に虫歯が及んでも1/3以内におさまっていれば、削らない ということになります では何にもせずに経過観察だけするかというとそうではなく、 フッ素、フッ化物を有効に使い、歯の表面の バイオフィルムと呼ばれる虫歯の細菌がある層をきれいにとりのぞきながら、経過観察するということになります。 フッ素、フッ化物を使用したくない方は、そもそも、このプログラムの対象外となります。 WHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)は日本にもっとフッ素、フッ化物を使用して虫歯を減らすようにいってきています。 このフッ素、フッ化物にかんしては、日本では、最終的には、政治の決断が必要な事柄(マター)のような気がしますが。 最後に 前提条件を忘れないで下さいね。