2019年09月14日

小児歯科の教授がイグノーベル賞

こんにちは、富山県高岡市の歯医者やまもと歯科医院の院長の山本です。

日本人の歯医者でノーベル賞をとった人は、過去にいませんがイグノーベル賞は、今回初めて受賞となりました。

明海大学の小児歯科学の教授の渡部茂先生です。

5歳児の唾液の量を突き止めた研究が、ユーモラスでまた独創的という評価をうけたそうです。

5歳児にコップの中にぺっぺっと唾をはかせたりして量をはかるらしいです。

こんな原始的な方法で、唾液の量をはかることは歯医者らしい発想です。

昔の歯科大学の教育はわかりませんが、我々世代以下の歯医者は、大学の実習で、多分、生理学という教科で唾液の量をはかる体験を、ほとんどの人は行っているとおもいます。

その他、いろいろなだ液に関する実習もしているはずです。

私は、その大学時代の唾液を集める実習で、教室の学生がそろって唾液を吐く姿をみて、そしてその大量のだ液をみて、実は、いい言い方をすれば視覚的に気分が悪くなった記憶があります。(普通の言い方をすれば、神経質なため)

将来、歯科医療をしようとする学生がだえきをみて、気分が悪くなるというのは、恥ずかしいことなので、誰にも言わなかったですが、大変な実習です。

でも、5歳児が唾液を吐く場合なら、ユーモラスとなるのでしょう。

唾液の量

当時の私と大学の同級生は、20歳ぐらいでしたので、

授業の実習の結果の20歳ぐらいの年齢の人の唾液の量は、平均すると1日換算で1.5リットルぐらいでした。多い人はもっと、そして驚くぐらい出てました。

ヒトには、大きな唾液腺が3つあります。

耳下腺、舌下腺、顎下腺です。

耳下腺からの唾液は、サラサラ唾液で、刺激したりすると大量にでてきます。つまり、食べたりすると多くの唾液が出てくるということです。

顎下腺、舌下腺の唾液は、耳下腺からの唾液よりネバついています。安静時の唾液はこの顎下腺と舌下腺の唾液が多いといわれています。

歯医者が詰め物や被せ物を、歯科用セメントで接着しようとするとき、接着しようとする歯を乾燥します。その時、若い元気な人は、舌下腺の開口部より、勢いよく唾液が、ピュッと出てくる方もおられます。せっかく乾燥した歯に唾液がついて苦労することもあります。つまり、個人差はかなり大きいです。

歯医者的には、舌下腺、顎下腺(涙や鼻水も)は顔面神経支配ですが、耳下腺は舌咽神経支配です。

最近では、高齢者の口腔乾燥症が話題にのぼることがよくあります。嚥下や誤嚥性肺炎などにも影響をあたえるからです。

高齢になることにより唾液の量が減るというよりは、たくさんの薬(特に5種類以上の薬)を飲むこの影響を受けて唾液が減少する事が多いといわれています。(歯医者用語ではポリファーマシーによる口腔乾燥症)