2019年09月10日

三叉神経痛(さんさしんけいつう)

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

歯痛を訴えて歯科医院を来院される患者さんの中には、実は歯が原因でないのに歯が痛いと感じて来院される方が

大勢おられます。

その中のひとつに三叉神経痛があります。

やまもと歯科医院にも、時々三叉神経痛のかたが来院されます。

顔面部が痛くなりますので、三叉神経痛ではありますが、一般の方の中には顔面神経痛というかたもおられます。

三叉神経痛は、上顎や下顎などが痛くなる病気です。

痛みの種類は、私が歯科学生の頃の30年以上前は、教科書には「電撃様疼痛」と書かれていました。

これが意味する事は、想像を絶する痛みということです。

私がレントゲン室に患者さんを誘導している最中に、この三叉神経痛の電撃様疼痛におそわれ、うずくまってもがいていた患者さんもおられました。

従ってこの痛みの種類や、その他の症状から三叉神経痛という診断することは比較的簡単にできます。

この三叉神経痛の原因は、

私が歯科学生の頃は、一応、原因が不明と教科書にはかかれていまでした。

1980年代の後半ぐらいに、アメリカの医学雑誌にこの原因不明の三叉神経痛が実は脳神経が、つまり三叉神経が脳内で、血管に圧迫されておきるのではないかという論文が出始めていました。

私が歯科大学病院で臨床実習を受けていた頃、歯科麻酔科の担当教官歯科医師も、この論文が書かれている英文の雑誌をよんでいて、手に持って、我々学生に、話を始めました。

我々学生は内心「やばっ」

「もしかしてこの英語論文を訳してまとめてこいと言われるかも、3日間徹夜コースや」

と心配しましたが、この課題はもとめられなかったです。

 

最近では、この30年以上前に言われ始めたこの脳内の動脈による三叉神経を圧迫することが、三叉神経痛の原因とかんがえられるようになっています。

脳幹の前方の脳底動脈から分かれる上小脳動脈や、その下方にある前下小脳動脈などが三叉神経を圧迫してこの三叉神経痛がおこると考えられています。

治療法

①カルバマゼピン(テグレトール)という抗てんかん薬を内服する。多くの場合は、これでかなり改善します。

でも、それでも治らなければ、アルコールなどで神経ブロックをするというのが30年以上前の常識でしたが、

現在では、外科的に三叉神経を圧迫している動脈を三叉神経から離すという方法もおこなわれています。

またガンマーナイフによる治療もありますが、これはあまり評判がよくありません。色々な解決不可能な問題が発生するためです。