2019年05月01日

摂食嚥下と耳詰まり

平成から令和になり、例年より休みが長く、このゴールデンウイークに飛行機で移動されている方も、おられるのではないかとおもいます。

飛行機に乗ると、必ずおきるのは、離着陸の時に、しばらく耳がつまった感じがすることです。

鼓膜の内側の中耳にある空気が飛行機の高度による気圧の急激な変化についていけず耳にあらわれる症状です。

この不快感を治すために私がいつもするのは、唾を飲み込むことです。つまり空嚥下(からえんげ)をすることです。

中耳から鼻の奥の空間にのびる管は耳管とよばれています。その耳管は、普通は閉じていますが、嚥下するとき開いて、空気がとおり、中耳の空気に通じることができるようになり空気圧の調整ができるようになります。

その時(耳管が開く時)に、働く主な筋肉が、口蓋帆張筋(こうがいはんちょうきん)とよばれるものです。

この口蓋帆張筋は、歯医者にとっては、とても面白い筋肉です。

その理由は、この筋肉は、周りの隣接する筋肉とは神経支配が違うということです。

この口蓋帆張筋は、顎を動かす咀嚼筋と同じ下顎神経の枝の神経で動くということです。

また、この口蓋帆張筋は、摂食嚥下のとき、つまり食べる時に重要な役割をはたします。

この筋肉の端は口腔の天井である口蓋の一部を構成します。

摂食嚥下の際に、口の中の食べ物をノドに送り出すために、とても重要な役割をします。

まとめ

口蓋帆張筋は、嚥下する時、食べ物をつぶし、喉に送り込むだけではなく、耳、鼻付近では、耳管軟骨に働きかけて、耳管を開いて中耳の空気とつながり、飛行機のなかでは、空気の圧を調整もしてくれるという筋肉です。