2018年09月26日

昨日、午後7:00からあったチューリップテレビの「この差って何ですか」極楽とんぼの加藤浩次さんが司会をしている番組で、歯医者が登場して「歯は食後すぐに磨いてはいけない、30分待ってから磨くのが正解だ」というのが出てました。

多くの歯科医師にとって、5年前に解決済みの話題で、なぜまた、今更、こんな偽情報をばらまくのだろうかと、思ったのではないかとおもいます。

テレビにでる、医者、歯医者がいうことが、全て医学的に、歯学的に正しいとうことはなく、時々、明らかな間違いをします。

(テレビに、たぶん最もでている或る内科医師が、歯科に関しての問題をだすとき、ほぼ,まちっがています、長い歯科論文,たぶん何百行か何千行の中の1行をとりだして歯科にかんする、ある意味センセーショナルな問題をだすため、全体を理解していないので間違ってしまう、また、歯科論文に明記している前提条件を見落としている場合もありますし、歯医者のあいだで暗黙の了解の前提条件を知らない場合もあります)

確かにテレビ的には、食後すぐにに歯磨きをしたら、歯に良くないというのは、注目を引くかもしれないですけど、これは、あきらかに、間違いだということが、日本小児歯科学会、日本口腔衛生学会、日本歯科保存学会などから5年前に、正式に発表されています。

5年前に、これらの学会から、この件について発表されるまで、歯科業界も、一時的に混乱したこともありました。

この食後すぐに歯を磨いてはダメで、食後30分待ってから磨くのが正しいというのが言われた根拠は、或る実験から来ています。

それは、強酸性の炭酸水に、歯の象牙質の断片を90秒間浸して、それで歯磨きの開始時間ごとの、酸の浸透ぐあいを調べた実験を元にしています。これは、歯の酸蝕症の実験であり、明らかに虫歯の実験ではありません。

ヒトの歯の表面は、象牙質ではなく、もっと耐酸性が強いエナメル質で覆われています。また、ヒトの口の中は、どんなに唾液が少ない人でも、普通は、ある程度の唾液があり、歯の表面は唾液が接触しています。

また、バイオフィルムも存在します。口の中では、象牙質が90秒間直接強酸にふれることは、あり得ません。

以上のことから、食後すぐに歯を磨いてはいけない、30分待ってから歯を磨くのが良いと言うのは、子どもや、若い人の歯にかんしては、100%間違いであるということがいえます。

また、オトナの歯に関しては、よほどの、条件が重ならないかぎり間違いで、こんな環境は有り得ないということが言えます。

普通の生活をしている、ほぼすべての人にとっては、今までどおり、「食べたら直ぐに歯を磨きましょう」で大丈夫だということが、先ほどの色々な歯科の学会から正式に発表されています。

ですので、普通の歯医者にとっては、5年前に解決済みの問題です。中には、これらの歯科の学会の発表を見落とした歯医者も相当数いるとは思いますが。

テレビ関係者も、悪意があって、こんな、番組を放送しているのではないと思いますが、歯科業界的には、もう結論が出たことがらですし、真に受けて、歯を悪くしないようにしなければなりません。