高岡市 歯医者 歯科 やまもと

2018年08月の記事リスト

妊婦歯科健診と薬、レントゲン撮影 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月31日

高岡市の妊婦歯科検診

高岡市の高齢化率(65歳以上の年齢の割合)が32%を超える中、最近、やまもと歯科医院では、なぜか妊婦歯科検診のために来院される方が、多く(多分偶然、今の時期に重なったのだと思いますが)、そしてそれに引き続き、ほとんどの方が、歯科治療を希望されます。

そこで、今回は、歯科治療を行う上で妊婦の方が気になる、歯科治療と薬の関係、そして歯科治療とレントゲンつまりエックス線撮影の影響についてです。

妊娠4週未満は、薬剤の影響に関しては、all or nothingの法則に従うことになります。 もし、薬剤の影響をうけるならば、妊娠経過の中で、妊娠が奇形とかという問題ではなく、妊娠が成立、継続するか否かのどちらかになるということです。妊娠が継続していれば、問題なしということになります。

妊娠4週から7週までは、絶対過敏期と呼ばれています。胎児の器官形成期であり、歯科などでだされる薬に一番過敏に反応する時期です。歯科などの薬だけでなく、例えば、最近流行している風疹にかかると、眼、耳、心臓のすべてに影響が出ることが多い時期です。つまり、いろいろな刺激で催奇性(奇形を生じる可能性)が問題になる時期です。

 妊娠8週から15週までは、相対過敏期と呼ばれています。口蓋や性器ができていっている時期です。歯科などでだされる薬に対して 

絶対過敏期の時のような大きな奇形をおこすことはありませんが、小さな奇形をおこす可能性があります。その奇形をおこす可能性がある歯科などの薬は、かぎられていて、数としては少ないです。

 妊娠16週から分娩までは、潜在過敏期と言われる時期です。基本的には、奇形を起こさない(例外、ワルファリン、ACE阻害薬など)、時期ですが、動脈管閉鎖などで、胎児に障害をおこす可能性がある時期です。その原因となり得る歯科などの薬は、ごくわずかです。

では、日常の歯科診療において、どうしても鎮痛剤、抗生物質をつかわなくては、ならなくなった場合はどんな薬を飲めばいいのか?

歯科における鎮痛剤に関しては、カロナール(アセトアミノフェン)が第一選択となります。最近までは、カロナールをのんでも、歯痛が緩和されるということはなかったですが、現在は、カロナールで歯痛を緩和することが可能になっています。

同じカロナールでどうしてそんなことが起きるのか?それは、最近、欧米のような使用法がみとめられたからです。

ただ、欧米では、アセトアミノフェンをむちゃくちゃ使用しますので、現在では、欧米では、妊娠に関係なく、大量の使用に関して、その問題(肝障害)も時々指摘されています。

また、歯科でよくだされる鎮痛剤、ボルタレンは、飲まないようにしましょう。危険です。

それと、ロキソニンも含め妊娠後期には、動脈管閉塞の可能性があります。

歯科における抗生物質に関しては、第一選択は、ペニシリン系の抗生物質です。その中でも、サワシリンが安全と言われています。間違っても、ニューキノロン系の抗生物質(抗菌物質)は飲まないようにしましょう。

レントゲン、エックス線の妊娠に関しての影響は、受精後10日から妊娠10週ぐらいまでの間は、影響を受ける可能性があります。ただ、それには、しきい値(一定のレベル越す量)が存在します。その量,、しきい値は100ミリGyですので、日常の歯科診療を行う上で、絶対にあり得ない数値です。歯科におけるレントゲン撮影では0.002~0.01ミリシーベルトで。しかも、レントゲンが照射される部位は、子宮からかなり離れていて、 また、鉛エプロンもしている状態ですので、絶対にあり得ないです。しかし、心配される妊婦の方がほとんどですので、やまもと歯科医院では、妊婦にレントゲンを撮ることはありませんが。

先天異常は、妊娠全体の2~3%でおきています。そしてそのうちの70%は原因が不明のものです。薬剤を含めた環境因子でおきる先天異常は5%ぐらいだといわれています。全体の確率としては薬剤による先天異常は低いですが、避けることができるものは、避けたいというのは、当然で自然ですので、症状、必要性と薬剤を飲むことによる不利益をを比較して、薬剤を飲むことによる利益が、その不利益をうわまわるときのみ、使用すべきです。

高齢者歯科 講演会 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月27日

昨日、東京で開催された高齢者歯科の講演会に参加しました。

高齢者歯科という言葉は、歯科関係者でない方にとっては、聞き馴染みのない言葉だとおもいます。

私が、30年以上まえの歯科学生の時は、こんな高齢者歯科という言葉は、なかったです。

日本の人口構成をかんがえると、近い将来、高齢者がかなり増え、歯科的な観点から大きな問題となることも予想され、また、高齢者ならでわの独特で重大な問題もあることから、この高齢者歯科という分野が生まれクローズアップされるようになってきました。

現在は、日本では、65歳以上の高齢者は、約27%で超高齢社会と呼ばれる状況になっています。

また、高岡市では32.1%です富山県は30.5%ということです。

この高岡市、富山県の数値は、何年か前のものですので、今はもう少し高くなっているものと思われます。

ということで、例えば、高齢者独特の歯科的な問題点としては、摂食嚥下の問題があります。食べものを口の中に入れて、それを噛んで、噛み砕いて口腔内で色々な動きをして、咽頭、喉にその食べものを送り、ゴックンと飲み込み、食道に送り、そして、胃までいきます。

その過程で問題がおきれば、正常に胃まで行きません(肺の方向にいけば、誤嚥性肺炎の原因となります)。

今日の講演会では、特に歯科的な問題についての内容でした。

口腔がんや、頭頸部のがん患者さんは、舌の一部を切除した、舌が動かない、萎縮すということがあります。その場合、舌が、口腔の天井、口蓋に届かないために、飲み込むチカラが作れないことになります。その時に義歯などの人工物で、その口腔の天井の高さを低くすることで舌を口腔の天井まで届かせて解決する方法があります。この装置を舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)といいます。この舌接触補助床は、名前が長いため、歯医者はPAP(ピーエーピー、パップ)とよんでいます。これは、舌接触補助床の英語Palatal Augmentation Prosthesisからきています。このPAPは以前は、がん患者、脳梗塞患者さんに有効といわれていましたが、最近では、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症),そしてサルコペニアの方にも効果があるということで、広く使用されるようになっています。

また、舌接触補助床とよく似た装置で、脳梗塞、やALS(筋萎縮性側索硬化症)などで、喋る時に、息、空気が鼻に抜けてうまくしゃべれないつまり、軟口蓋の動きに問題ある患者さんのための軟口蓋挙上装置(なんこうがいきょじょうそうち),歯医者の用語でPLP(ピーエルピー、Palatal Lift Prosthesis)についての話などがありました。

そして、最後には、お決まりの訓練トレーニングについてでした。シャキアエクササイズとその変法の嚥下おでこ体操、これは、喉仏を鍛えるトレーニングでゴックンするチカラの源となる訓練です。

開口訓練は、比較的簡単にできます。口を思いっきり開ける方法ですが、顎関節症、顎の関節が外れやすい、脱臼しやすい人にはできませんが、食道開口部を開く効果もありとても有効です。

ほうれい線 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月26日

ほうれい線

私のような年齢になると、気になるのが、ほうれい線、鼻の横から、くちびるの外側にまでのびる、時には、深い溝です。

日常の人工歯のかぶせ物、入れ歯、や、ブリッジなどを作る時、大きさ、長さ、厚みで形態を変化させることによって、いかに、どれだけ口元をふくらませるか、そして、それによって、ほうれい線の深さ、位置なども、変化してきます。

時々、人工歯のかぶせ物、入れ歯、義歯の患者さん、ブリッジで、口元に皺(しわ)がないような歯の形にして入れて欲しいといわれる方もおられます。

最近では、新たに入れ歯をいれる方も、かなり減少しているのではないかとおもいます。20年~30年前は、ある程度の若さでも、入れ歯が必要になる状態の方が多くおられました、男女問わずです。その中で女性の方の中には、この口元の皺、や、ほうれい線を気にされる方も多くおられて、かぶせ物、入れ歯、義歯、ブリッジの形態で変化することから、それを、最優先に考えて入れ歯、ブリッジを作って欲しいと言われる方もおられました。そういわれる患者さんが求める人工歯、入れ歯、ブリッジは、なかなか歯医者が理想とする形態と、大きく違う場合もありました。歯医者が考える理想は、まずは機能的(噛み合わせがよく、安定していて、顎との吸着がいい)にすぐれていて、その次に審美性がきていましたが、若い入れ歯、義歯の患者さんは,審美性が一番、機能性は2番を通りこして100番目ということもありました。

現在は、若い方で新たな入れ歯が必要な患者さんは、少なく、また、歯科インプラントの爆発的な普及で、そういわれるかたも、以前とくらべれば少なくなりました。

また、最近の、材料や、再生医学の進歩のおかげで、口元の皺や、ほうれい線を人工歯、入れ歯や、ブリッジの形態の修正でなく、その口元のしわ、ほうれい線に直接、はたらきかけることによって、比較的簡単に解決できりようになりました。歯医者が日頃、治療する歯、そしてその周辺の軟組織、の範囲で、解剖学的に(どこに、どういう筋肉、神経、血管などがあるか)というのを、熟知した範囲であるため、歯科医院でもこの方法、一般的には、ヒアルロン酸や、PRP(多血小板血漿),PRPにFGF(細胞増殖因子、fibroblast growth factors)を添加したものを、直接その皺の部分、ほうれい線の部分に注射して、その、皺、ほうれい線を目立たなくする治療法をおこなっているところもあります。

歯科業界で一時期、ほうれい線にヒアルロン酸をいれる方法がかなり、はやった時期がありました。もう、10年近く前でしょうか。

一般的な歯科医院では、日常の仕事ととして、このヒアルロン酸を、ほうれい線に入れて、審美性を回復する治療をしているところは、おおくはありませんが、一部の歯科医院では、いまでも、よくされているようです。

この、歯科とほうれい線を目立たなくするヒアルロン酸、PRP、FGF(細胞増殖因子)の注入法は、一般の方々には、あまり結びつきがピンとこないかたがほとんどですが、歯科医師の免許をもっている人なら、少し勉強、実習すれば、簡単にできる通常の歯科治療の技術の延長にあるものです。

私も、このヒアルロン酸のほうれい線への注入、治療に凝った時期がありました。

しかしながら、患者さんが、どこまでの審美性を求めておられるかなどの、ソフト面、システム面でのでの構築をするのが難しい分野でもあります。これを構築する時間がないという、自分に対する言い訳をつけて積極的にこのヒアルロン酸注入の治療をするのを、あとのばしになっていますが。

(当歯科医院でも、患者さんの要望が強い時は、ヒアルロン酸注入をしております。)

   最近では、ヒアルロン酸ではなくて、自分の血液から作るPRPや、それにFGF(細胞増殖因子)を加えて、それをほうれい線に注射する方法が評判がよく、美容外科ではよくされているようです。

この、PRPやPRPプラスFGF(細胞増殖因子)を注射する方法は、歯科インプラントや歯周病治療の技術、知識、ノウハウがそのまんまのものです。

PRPやFGF(細胞増殖因子)を使ったインプラント治療は、歯科領域、インプラント歯科領域では、現在でも細々とおこなわれています。しかしながら、以前のように

なんでもかんでもPRP,FGFということはなくなり全国的には、かなり細々とおこなわれている程度ですが。

この、ヒアルロン酸かPRPのほうれい線を目立たなくする方法を、自分のほうれい線に私も行ないたいですが、自分で、自分のほうれい線に注射することは、どう見ても不可能です。

友人の歯医者に、ほうれい線を目立たなくする注射をしてというのも頼みずらいですし。

みにくいアヒルの子 ugly duckling stage 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月23日

アンデルセンが書いた、みにくいアヒルの子と歯科は、どんな関係があるのか、多くの方は、疑問に思うかもしれませんが、実はこれは、関係が大ありです。

少なくとも、私の年代以下の歯科医師は、よほどの理由がない限り、このみにくいアヒルの子と歯科の関係性を知っている歯医者がほとんどだと思います。

平均的には、7~8歳ぐらいの子どもの口の中、歯に見られる現象で(歯科の専門用語でいうとHellmanの歯齢ⅢA期),6歳臼歯が生えそろい、上顎の永久歯の前歯が出てくる時期を、歯科用語では、「みにくいアヒルの子時代(ugly duckling stage)」とよんでいます。

この発想は日本人にはないものですが、たぶんアメリカ人歯科医師、そうでなければ、ヨーロッパの歯医者が名づけたのでは、ないかとおもいます。いづれにしても、アンデルセン童話に幼い頃から慣れ親しんでいる歯医者がつけた名前です。

では、この、みにくいアヒルの子時代(ugly duckling stage)とは、いったいなにを意味するのか?

上顎の一番前の2本の歯が少し、場合によっては、大きく隙間があいた状態で生えてきます。前歯の2本の間に隙間があるため、心配に思ったお母さんが子どもを歯医者に連れて行って、大丈夫なんやろうかと診てもらうといことが日本全国で、かなりの数でおこっているものとおもわれます。

一般的には、すきっ歯と言われています。独特なすきっ歯で、歯と歯の間に少し空隙があるのに加えて、先端が外側を向いてはえてきます。

見た目は、確かによくありません。この状態を欧米の歯医者は、アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」を連想するそうです。

そしてそのみにくいアヒルの子は、最終的には、綺麗な白鳥になるわけです。

では、人間、ヒトの子はどうなるか?

まずこの年齢の70%の子どもは、前歯(中切歯)2本が、このみにくいアヒルの子の状態ではえてきます。そして、その一番前の2本の歯の、すぐ横に生える歯(側切歯)と、さらにまたその横に生える歯(犬歯)が生える時に、押されてそのまん中の空隙はとじます。そしてきれいな白鳥となるわけです。この空隙が閉じる割合(きれいな白鳥になれる割合)は、空隙のある場合の90%です。残りの10%の子どもは、空隙があいたままとなります。この多くの原因は、一番前の2本の歯の間にくちびるの粘膜からのびる線維が、入り込んでいる場合です。この場合は、その線維を取り除く必要があります。

歯科用レーザーをあてれば、比較的に、簡単にできます。歯科用レーザーがでる前は、メスで切っていた時代がありましたが、これは、大変です。時間はかかるし、子どもは、時間がかかれば、そのうち、あばれだすことおおいですし、出血もかなりしますし。

レーザーだと、そういうこともあまりなくできますし、結果麻酔がきれた後の痛みもちいさくなります。

ということで、小さいお子さんで、上顎の一番前の2本の歯と歯の間に隙間がある場合は、側切歯、犬歯がはえてくる時期までは、経過観察となります。また、隙間があいて、外側にかたむくのではなく、歯の軸が捻転している場合は、その捻転が確認され次第、歯科矯正治療が必要です。

高岡市の2歳児歯科健診、フッ素塗布 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月21日

仕上げ磨き

高岡市の2歳児歯科健診に行ってきました。

最近では、子どもの歯磨きについての正しい知識も、だいぶ普及してきていて、子供の歯磨き、仕上げ磨きをしない家庭も、ほぼゼロになったのではないかとおもいます。

私が、歯科医院を開業した25年前には、就学前の子どもで虫歯が多い子どものお母さんに、どんな歯みがきをしているか尋ねると、「子どもにちゃんと、歯みがきさせています。」とか、「歯みがきするように、ゆうとるんやけど、ゆうこと聞かんで」とか「歯みがきちゃんと、自分(子ども自身)で、しとるから虫歯できるはずないんやけど」など、いろいろなな間違った、子どもの歯磨きに関しての考えを持っておられる方が大勢おられましたが、最近は、そういう間違った理解をしておられる方も、日本人、そして日本語をしゃべれる方には、ほぼゼロになってきています。(こう言う2歳児歯科健診、フッ素塗布などの、高岡市の企画に、参加していただけない方については、不明ですが)

そして、大人による仕上げ磨きが必ず必要だということが、すべての方に理解してもらえるようになっています。

ただ、中には、子どもが嫌がって、仕上げ磨きをおこなうのを、ためらう、行ってはいけないのではないかと考えられているかたも中にはおられるようです。以前のように、嫌がる子どもに無理矢理、仕上げ磨きをするのは、こどもに対する虐待だという方は、さすがにいなくはなりましたが。

まず、第一に、2歳児で、仕上げ磨きで、嫌がらない子どもは、ほぼゼロです。

歯医者、そして歯科衛生士は、嫌がるから、やらないというのは、それこそ、虐待ではないかと考えています。その後の、子どもの口の中で何が起きるか想像がつくからです。むし歯で、耐えがたい痛みに何日も我慢しなければならず、周りの環境によっては、そういう日が1ヶ月も続いたりと、これは、歯医者の観点から見れば、虐待以外のなにものでもありません。

ということで、2歳児には、仕上げ磨きで、嫌がらない子どもはいませんが、ずっと嫌がるわけではないので、しばらくの間だけですので、何か月か経てば(子供によっては1年ぐらい経てば)いやがらなくなりますので、なんとか仕上げ磨きをしていただきたいです。

一生懸命、子どもに虫歯ができないように、子どもが生まれてから気をつけてきているお母さんにとって、盲点があります。

その、仕上げ磨きで盲点となるのは、お母さんが、下の子のための出産のために、(子どもにとっては、弟、妹が生まれるため)入院しているときです。この期間は、大体の家庭では、子どものお父さんが、お母さんのかわりに仕上げ磨きすることを託されるわけですが、その期間に、虫歯ができるということが、ときどきおきます。子どもが、虫歯になりやすい場合(カリエスリスクが高い場合)おきやすいです。

お父さんにも、よーく、仕上げ磨きの大切さを理解してもらう必要があります。これは、(ワンオペ子育てという言葉がひそかなブームになる中)家庭によっては、なかなかむずかしいかもしれませんが。

アルコールの検査 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月19日

入れ歯安定剤

入れ歯安定剤で酒気帯び運転という話題が今日の読売新聞にデカデカとでていました。

多くの入れ歯安定剤は、たしかにアルコールの含有があります。

その、入れ歯安定剤が本当に道路交通法でのアルコールの呼気検査で大きな影響をあたえるのか知りたいところです。

この分野は、歯科大学、歯学部では、法歯学の分野になるのでしょうか?それとも、歯科補綴学、それとも歯科理工学?歯学部でもいろいろな分野の研究者の関係者がいます。どの分野の研究者でもいいので、早く確実な結論を出してほしいです。今まで、歯科の研究者の盲点であったのかもしれません。

今回の裁判結果は、一応、高裁での判決ということらしいです。

しかし、過去に、裁判でも歯科医師の常識から、著しく離れた言い分が、採用されたり、認められたりしたこともありましたので、ちゃんとした結果を、歯科大学、歯学部の研究者が出すべき問題だというきがします。

また、可能性的には、私がずっと前から気になっているのが、薬用マウスウオッシュ、洗口液、液体歯磨きです。この中には、かなり高濃度のアルーコールが含まれているものが多いです。その辺の、普通に、よく飲むアルーコールとくらべると比較にならない濃度です。

アルーコールを検知する呼気検査の前に、このマウスウオッシュでうがいしたらどうなるかも、結論を出して欲しいとことです。

私自身は、歯科医師として、このアルーコールを含有した薬用マウスウオッシュを患者さんには勧めていません。高濃度のアルコールの作用で口腔乾燥の原因になる可能性があるからです。でも、いろいろな患者さんにきくと、この薬用マウスウオッシュ、大好きな方おおいです。確かに、これでうがいをするとかなりの爽快感があります。

また、歯科医院で義歯の補綴治療中の患者さんにつかう、口腔粘膜調整剤もアルコールをふくんでいるものがほとんどですのでで、これについてもしらべる必要があります。患者さんは、アルコールがふくまれたものを、口の中(口腔内)にいれて運転しているという知識はないですので。

今回の裁判では、被告人は、医師だということで、このへんのことに関しては、いろいろな知識を持っていたようです。

もしほんとうにこの呼気検査で、アルーコールが影響して、検知されたのなら、無実の罪で罰を受けた人が、過去に数えきれないほどいたといことになりますので、歯科大学、歯学部の研究者として、早急に結論を結論を出して欲しいです。

今回この判決後をうけた医師は、この入れ歯安定剤絡みのアルーコールに関しては飲酒の影響か、入れ歯安定剤の影響か確定はできず、入れ歯安定剤の影響の可能性があるため、道路交通法については、無罪、暴行罪については、有罪となったということです。

風邪に抗菌剤   富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月17日

今日の読売新聞の記事のひとつに、風邪に抗菌剤、3人に1人評価という話題がありました。歯科大学、歯学部で微生物について勉強しだすと、細菌、ウイルス、真菌というのは明確に違うということをまなびます。この3つの違いがわかれば、風邪、インフルエンザに基本的には、抗生物質が効かず、無意味だというのがわかると思いますが、一般には、この3つが混同されている為に、ときどき、歯科関係者でも風邪、インフルエンザになったとき、「抗生物質をのんだから大丈夫」というような人があらわれたりします。しかし、ウイルス感染である、風邪、インフルエンザには、抗生物質は、直接は効きません。

フレミングによって発見された、抗生物質は基本的には、細菌に効く薬であって、ウイルスには効きません。

また、真菌も細菌と構造的にちがいます。真菌は、基本的にはカビです、細菌よりは、ヒトの細胞に近くなります。

歯科における2大疾患は、虫歯と歯周病です。この2つは、細菌感染によっておきます。従って、抗生物質が効きますが、あくまでも実験室レベル、試験管的にはです。(実際には、試験管はつかいませんが)

一般的な歯周病、慢性辺縁性歯周病(まんせいへんえんせいししゅうびょう)は、急性化、つまり、腫れて、痛みがでて、時には熱が出ます。こう言う場合は、抗生物質が効果があります。でも、普通に歯周病で(慢性歯周病)、抗生物質をのんだから、スッキリ治ったというはなしを聞いたことはないとおもいます。ブラッシング、歯磨きを丁寧にしないと、治らないというはなしをきいたことはあるとおもいますが。

では何故か、抗生物質を飲んでも、完全に、歯周病の細菌が完全にゼロとなることはないからです。

歯の表面には、ヌルヌルした物質で覆われています。このヌルヌル度は、ひとによってかなりちがいますが。

このヌルヌルした物質の中にも歯周病の原因菌、そして虫歯の原因菌がたくさん含まれています。この歯の表面のヌルヌルした物質は、家庭の台所のシンクの隅のヌルヌルと、基本的には同じで、バイオフィルムと呼ばれています。

つまり、バイオフィルムの中に、歯周病菌、虫歯菌がたくさん入っているわけです。

抗生物質は、このバイオフィルムの中には、入っていけません。よほどの高濃度の抗生物質にすれば、少しバイオフィルムのなかに浸透するかもしれまでんが。

ということで、慢性辺縁性歯周病を、抗生物質で治すことは、一般的には、無理、不可能だと考えられています。

また、歯石の中には歯周病の細菌がふくまれています。そして歯石の表面にも、おおくの歯周病の細菌が、バイオフィルムと一緒についています。ですので、歯石を物理的に除去しないと歯周病の細菌は取り除けません。

抗生物質を内服することによって、その抗生物質は血液を通してはこばれますが、歯の表面に血液は流れていませんので、抗生物質をはこべるのは、歯肉、歯茎、まででです。唾液の中にまで移行する抗生物質の濃度は、無視できるほどの濃度しかありません。

抗生物質のトローチをなめても、バイオフィルムの中までは、抗生物質は入っていきません。

ということで、抗生物質によって、歯周病、虫歯を治すことは、一般的にはできません。

さっきから、「一般的」にはできませんと言っていますので、では、一般的でなければどうなのかと、言われるかもしれません。

そうです、一般的なければ、方法はあります。

でも、この方法については、ここでは書きません。私は、すごく効果があり、いい方法だとおもいますが、一般的ではないですので。

ホワイトスポット 歯の表面の白斑 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月16日

歯の表面の小さい(時には中ぐらいの)白斑、ホワイトスポット

上顎のまん前の歯の表面が部分的に白く濁って見えるのを、気にして来院される患者さんが時々おられます。

この白斑以外、何の異常もない歯で、その白く濁ったところを、歯医者は、「ホワイトスポット」と呼んでいます。

この歯のホワイトスポットは、おもに10歳代後半、20歳代、30歳代の女性の方が、気にされて来院される場合がおおいです。そして、時々、小学生の子どもを持つお母さんが、子どもの歯のホワイトスポットを見つけて、心配されてこられる場合もあります。

実際には、子どもの歯のホワイトスポットは、程度の差はありますが、かなり多いです。ただ、お子さんの場合は、お子さんみずからが、この歯のホワイトスポットが気になって来院することは、皆無で、お子さんの口の中に関心が強いお母さんがみつけて、来院されることがほとんどです。おおくのお子さんの歯のホワイトスポットは指摘されることはありません。

ではこの歯のホワイトスポットの原因は何か?というと、大きくは、2種類に分類されます。

そのひとつは、歯の表面が、虫歯になりかけているときです。これは、歯の表面のエナメル質の一部が、虫歯の細菌が出す酸で、わずかにとけて、光の屈折率が変化し、そのために白く濁った白斑にみえる場合です。この初期のむし歯によるホワイトスポットは、軽度のものを含めると、かなり多くの小学生、中学生の上顎の前歯に存在します。そして、私の歯科医師としての経験、感覚では、子どもが、口を開けて寝る場合、上顎の前歯が唇(くちびる)からはみ出し、外気にふれる境目に多くこのホワイトスポットができるのではないかと感じています。

このホワイトスポットは、手入れにより改善させることが可能です。以前は、丁寧な歯磨きとプラスして、フッ素塗布、フッ素洗口により改善されるとされていましたし、実際、やまもと歯科医院に来院される患者さんをみても、フッ素でかなり改善し、ほとんどまわりと区別がつかないぐらいに改善される方も多いです。最近では、MIペーストやリカルデントが効果があるとされています。また、軽度のものは、正しいブラッシングが確立する中で、自然と改善するものもあります。

もう一種類のホワイトスポットの原因は、エナメル質の形成不全です。歯が歯茎のなかで作られている時、形成されている時に、刺激を受けてエナメル質が正常につくられずに、白く濁ったホワイトスポットとなる場合です。このエナメル質形成不全になる原因は、永久歯の形成期の、乳歯のむし歯であったり、外傷であったり、全身的な病気であったり、栄養不良であったりいろいろなことが考えられます。この場合、フッ化物やリカルデントによる改善は期待できません。

通常は、白斑の部分を削って 、白い詰め物をするとか、ポーセレンラミネートベニアをすることで対処されています。では、この歯をホワイト二ングしたら治らないか?治るのではないかと思い、患者さんがホワイトニングを行なってみたいとの、強い要望もあったので、ホームホワイトニングを行ないました。その結果は、最初は、ホワイトスポットの部分とそうでない正常の部分との色の差が大きくなりました。そして、よりそのホワイトスポットがめだつようになりました。そしてさらにホワイトニングを続けると、今度は、その色の差が段々ちいさくなりました。最終的には、かなり元々の状態よりは、改善しました。この処置を行なった患者さんのほとんどは、元の状態よりは、かなりホワイトスポットが改善されました。また、あまり改善せず、元々の色の差が変わらない方も1名おられました。

このホワイトスポットにかんしては、歯科大学の研究者も対処に苦慮しています。10年ぐらい前に富山県歯科医師会で講演されたこの分野の教授先生(歯科大学、歯学部では、これは、保存修復といわれる分野に属します)に質問したことがありますが、対処に苦慮しておられるようで明確な、対処法が見つかっていないということでした。、また、色という分野は、歯医者にとっても、科学者にとっても、不明瞭なところがありますので、なかなか研究が進まないとい側面もあるようです。

先天性歯とリガフェーデ病 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月15日

数日前の Hazard lab.のホームページに、こんなこと、ニュースになるんだぁ、という記事が載ってました。

それは、イギリスで生まれたばかりのイギリス人の赤ちゃんに、生まれた時から、下顎に乳歯が生えていて抜歯したという話題でした。

正常であれば、生後6ヶ月後ぐらいに初めての乳歯が生えてきます。従って、生後6ヶ月間ぐらいは、口の中(口腔内)には、歯がありません。我が家に初めて子どもが生まれた時に、近所の小学生が見にきて、生まれたばかりの赤ちゃんを見たと同時に一言「歯がなーい」といったことが印象的ですが、子どもを育てたことがある大人にとっては、生まれたばかりの赤ちゃんには、歯がないというのが、常識となっています。

生まれた時に歯がすでに生えているということは、歯科医師にとっては、そんなに驚くような話題でもなく、時々おこることで、これが、世界に発信されたのを見ると、一般の大人の方にとっては 、あり得ない感覚のことなのかなと思ってこの記事を読みました。

生まれた時に既に、下顎の前歯が存在したり、生後1ヶ月以内に乳歯が出てきて、それを、先天歯、または、先天性歯と歯科医師はよんでいます。日本の歯科の研究者によるとこの先天性歯は0.1~0.2%の発生率と言われています。ということは、1000人の赤ちゃんの1~2人に先天性歯があるということになりますので、そんなに珍しいというわけではありません。

この先天性歯があることによる問題は何かというと、母乳を与えている母親の乳首を先天性歯で突き刺してしまい痛くて我慢できなくなる、赤ちゃんの舌などの軟組織に先天性歯があたり、潰瘍ができたりします、これをリガフェーデ病と歯科医師は呼んでいます(リガフェーデ病は30年前の歯科医師国家試験のヤマでした),その結果、痛くて母乳を吸えなくなる、たいていはその先天性歯はグラグラしていて今にも抜けそうで、抜けると誤嚥、窒息の可能性があるということです。以上のことが先天性歯の問題点です。逆にこの問題がなければ、経過観察ということとなります。

私が歯科大学生の時は、先天性歯は、抜歯するものだと言われていましたが、経過観察できない問題があっても、最近では、ケースバイケースでどうするか決定されます。

歯があまりグラグラしてない場合は、潰瘍の原因になっている歯の先端のとがったところを研磨して丸めたり、強力セメントをとがった部分にのせて、トンガリを丸くしたりというこもします。

グラグラしていて、今にも抜けそうな場合は、誤嚥、窒息を防ぐため、抜歯します。

抜歯の際は、普通は、表面麻酔だけで抜歯します。

この、先天性歯への対処の仕方も、時代とともに少しだけかわりました。

非歯原性歯痛 歯が原因でないのに歯が痛い 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月14日

先日、6月にNHKの健康番組に非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)が取り上げられました。

この非歯原性歯痛とは、歯や歯のまわりの組織(歯周組織)の異常が原因でないのに歯が痛くかんじることで、つまり、本当は歯や歯周組織が異常ではなく、他に原因があるのに、なぜか、歯が痛く感じてしまうことです。日本口腔顔面痛学会によると、歯科を受診される患者さんの3%は、この非歯原性歯痛だと言われています。そして、この3%という数値は、我々歯科医師にとっては、かなり高い数値といえます。

この非歯原性歯痛の研究が進んだのは、ここ20年ぐらいですので私が歯科大学生のころは、話題にのぼることはすくなかったです。

非歯原性歯痛は、歯、歯周組織が原因でないので、歯の治療をしても治りません。しかしながら、多くの患者さんは、歯が痛いと感じているので、歯の治療をして欲しいと訴え続けます。こういうことが、患者さんが、歯が原因ではないことを、納得してくれるまで、その原因の治療にもあたれないという原因になります。この患者さんのなかのおおくはは、時間が経つのに痛みがとれず、そのため、ある時点に来ると歯が原因ではないことを納得してくれて、本当の痛みの原因の治療に同意してくれます。なかには、歯が原因だとおもっているけど、なかなか治らないので、歯科医師がいう歯、以外の原因の治療に同意してくれる患者さんもおられます。ごく少数の患者さんは、歯の痛みであることがまちがいないと思っておられて、歯以外の原因の治療になかなか同意してくれない患者さんもおられます。

では、歯以外の原因とは、なにでしょうか?

日本口腔顔面痛学会は、この原因を8つに分けています。

①筋・筋膜性歯痛

この筋・筋膜性歯痛は、咀嚼に関係する筋肉、首の筋肉などのストレスによる筋膜の痛みの関連痛として、歯に痛みを感じてしまうことでおきます。5秒間圧迫して痛みを引き起こす点(トリガーポイント)がないか調べたりもします。

②神経障害性歯痛

三叉神経や、帯状疱疹前、帯状疱疹後の痛みが原因となります。三叉神経痛はかなり痛いです。三叉神経痛による痛みを歯科医師は電撃様疼痛と呼んでいます。この名前からもどんな痛みか想像できると思います。この痛みは、すぐに三叉神経痛という診断がつきますし、患者さんにも、すぐに納得していただけます。

③神経血管性歯痛

偏頭痛や、群発頭痛などの一症状として歯痛として感じます。

④上顎洞性歯痛

上顎洞の炎症、腫瘍などにより上顎の奥歯の痛みとしてかんじます。

⑤心臓性歯痛

狭心症、心筋梗塞、などのときに、また、その前駆症状として左の下顎の奥歯が痛いとかんじます。

⑥精神疾患または、心理社会的要因による歯痛

なかなか難しいです。歯科といよりも精神科をメインとした治療が必要です。患者さんのこの歯痛?はなかなか改善しません。私が歯科大学生時代には、いまのような非歯原性歯痛の研究が進んでいなかった時、多くはこのせいにされていました。今現在も、未知の他の原因があるのに、この原因にされているものがあるかもしれません。

⑦特発性歯痛

原因がわからない歯痛です。現在医学、歯学では、原因がわからないものもあります。

⑧その他の様々な原因による歯痛

その他、いろいろな原因によって歯が痛いとかんじます。肺がん、悪性リンパ腫、巨細胞性動脈炎などあります。最近、読んだインターネットの医学雑誌に、重症筋無力症による歯痛が載ってましたが、歯痛以外の症状が出現しないとなかなか診断はつきません。

以上が非歯原性歯痛の8つの分類です。

歯科だけでは、治療が不可能なものも多いですので、関連の診療科との協力が必要です。歯科医師もできる限り、患者さんに理解できるように説明しますので、患者さんも、最初から、歯の痛みと決めつけずに、とくに通常の歯科治療でなんの改善もしなければ、非歯原性歯痛の可能性がありますので、歯科医師の説明、提案をオープンマインドで聞いていただければと思います。

歯ぎしり ときどきスタッフブログ

2018年08月13日

今回は、歯科衛生士の保苅です。

今日は歯軋りについてお話させていただきます。私自身多少の歯軋りは自覚していたもののまさか朝おきたら奥歯が折れるぐらいまでギリギリしていたとはびっくり仰天です。それからは、時々マウスピースをつけて寝るようにしたりしています。

日常的に何かしらのストレスにさらされている現代人には就寝前にリラックスして寝られるように工夫するのも良いですね。

軽くストレッチしたり、今日一日の良かった事嬉しかった事探しをしてみるのもお勧めです。

寝る直前までスマホやパソコンを、使用したりせず、低めの枕で仰向けで寝るようにしたり、

嚙み合わせが悪いと悪化する場合があるので歯科治療が必要になったりもします。

日中の食いしばりの改善には、目につくところにメモを貼り付けて意識するのも大事になってきます。奥歯は少し隙間あり、口は閉じてという風に。

休日にはストレス解消出来ることがあれば幸いです。

顎関節にも負担がかかるので口が大きく開けられなくなったりもするので自分で心当たりがある方は、まずは歯科医院に受診されることをお勧め致します。

小学、中学生がむし歯もなく口の中もきれいなのに歯が痛い 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月12日

中心結節?が折れる

小学生、中学生のお子さんで、虫歯が全然ないのに、小臼歯(前歯と奥歯の中間にある歯)が痛いということが時々あります。(痛い部位を明示できず、奥歯のあたりが痛い、そのへんが痛い、こめかみが痛いなどと言うお子さんもいますが)

また、レントゲンをとると、虫歯も何にもなく、口の中がきれいになのに、小臼歯の根っこのさきに膿がたまっていて痛いということがあります。

どうしてむし歯もなく、口の中もきれいなのに、こんなことが起きるのか?

この原因のほとんどは、小臼歯の中心結節の破折による歯の神経の感染、そしてそれによる炎症です。つまりは歯髄炎ということになります。その感染がさらに進むと、その細菌感染は、歯の神経から、歯の根っこのさきまで行き、そこから歯のさきからでて、そのまわりの顎、歯槽骨まで進み骨をとかして、そこに膿がたまります。これが、歯科用語でいう根尖性歯周炎と呼ばれる状態です。(下顎の根尖性歯周炎は、私が大学病院で初診の患者さんをすこし担当した際、暑さで抵抗力が弱まる今の時期に、口腔底蜂窩織炎をおこす,お子さんも中には、おられましたので、治療は必要です。)

では、歯医者が言う小臼歯の中心結節とは、いったい何でしょうか?

これは、小臼歯(6歳臼歯の1本と2本前にある2本の歯です。右上、右下、左上、左下がありますので合計2×4=8本となります、大きさは6歳臼歯の1/2から2/3ぐらいの大きさに見えます、基本的には臼歯であり、前歯ではありません)の噛み合わせの面の中央にとがった突起物がある場合があります。これを歯医者は中心結節と呼んでいます。普通はこの中心結節は存在しませんが、中にはこの中心結節がある子もいます。すごく珍しいということはなくて、小学校に歯科検診に行くと、目立つ中心結節を持っている子が何人かいます(目立たない中心結節を持っている子もいます)。発生確率は1~4%だと報告されています。このとがった部分には、こんな小さな部分なのに、歯の神経、つまり歯髄が噛み合わせる面の付近までの歯の中にまできています。そしてこの中心結節は、細くて小さいので、硬いものを噛んだり、少し硬いものを継続的に噛んだり、歯を強く水平的にすり合わせた時に折れることがあります。折れると、口の中に、歯の神経、歯髄が小さな面積ながら(針でさしたぐらいのピン状の小ささ)その部分が口の中に露出して、そこから細菌感染してしまいます。そして歯の神経に炎症がおきます、つまり歯髄炎を起こしてしまいます。たいていの場合は、むし歯による歯髄炎のときよりは、痛みは弱いです。放置すれば、細菌感染が進み、歯の根っこのさきをでて歯槽骨まで進み膿がたまる、根尖性歯周炎となります。歯髄炎、根尖性歯周炎となれば、神経をとって、ゆくゆくは、人工歯を被せなくてはならなくなります。

ただし、これは、ほとんどの場合は予防が可能です。つまり、折れるかもしれない中心結節が発見されれば、すぐに歯科医院にいって処置をすれば、折れて歯髄炎、根尖性歯周炎になるのを、たいていは、防ぐことができます。

では、歯科医院でどんな処置をするのか?それは、飛び出した中心結節のまわりに白い硬い詰め物を、埋めるような、それでいて、ささえるような形で接着させて飛び出した突起物を平らにします。こうすれば、噛んだ時に、突起物と、突起物のまわりの詰め物が、一緒に徐々に削れていき、ポキっとおれてしまうことを防ぐことができます。

また、徐々にけずれれば、歯の神経、歯髄も刺激を受け、徐々に神経、歯髄も小さくなり、歯の表面から歯髄は離れていきます。

結論

中心結節が折れることによる歯髄炎、根尖性歯周炎は、適切な処置をすれば、ほとんどの場合は、予防することができるので、もし小臼歯にとがったものがあれば、すぐに(折れる前に)歯科医院で処置を受けましょう。

ドラッグストアの薬で歯痛を抑える方法 応急処置 2 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月11日

前回は、家庭の薬箱に入っていそうな正露丸についてでしたが、今回は、家庭の薬箱には、普通は、入っていないくすりで、ドラッグストアに売っている薬で、歯痛を一時的に、抑える方法について述べます。

私が、歯医者になったばかりの頃(30年前)は、かなりのド田舎で、勤務歯科医をしていたことがあります。その地域では、かつて一番近い歯科医院まで、かなり遠く、よほどのことがない限り、歯科医院での治療を受けることができない状況であったため、その地域の住民は、いろいろな工夫をして急な歯痛に対処しておられました。

その中で、患者さんが、若いおにいちゃん歯医者であった私に、歯痛を抑えるいろいろな方法を教えてくれました。30年前、私の上司であり、その歯科医院の院長である歯科医師には、あまり患者さんも気軽に喋るということもできなっかたですが、私には、新米歯医者ということで、ざっくばらんに話しをされ、歯痛のとめ方を教えてくれる患者さんも中にはおられました。

その中に出てきたのが、正露丸と、もう一つの歯医者になかなか行けない地域の人にとっての歯痛の特効薬?は「今治水こんじすい」でした。

この今治水は、歯痛には、かなり効くらしいです。正露丸は、一般的には、下痢止めの薬で、それが、知るひとぞ知る歯痛にも効くということですが、今治水に関しては、用途は急な歯痛だけで、歯痛に特化した薬です。

今治水の名称は、今すぐ歯痛が治る水ということからきていて、形態は液状です。その液体を、綿を、むし歯の穴に入るサイズの大きさに、ちぎって、それにこの今治水をつけ、その綿をむし歯の穴に入れるというものです。

30年経った現在では「新今治水しんこんじすい」として第2類医薬品としてドラッグストア、薬局、薬店?などで販売されているようです。

この成分をみると、フェノール、dl-カンフル、チョウジ油などです。この成分から歯医者が思うことは、歯科医院で使っている急性歯髄炎のときに、使う薬によく似ているなということです。一時的に歯痛を抑えるのには、かなり効果がありそうです。

この、新今治水も、急性歯髄炎にはかなり効果がありそうです。しかし、それ以外の急性歯周炎や、急性歯根膜炎などに使用すると逆に、痛みが増幅しそうな薬です。

従って、急性歯髄炎ということは、歯の神経が死んでない場合に、そしてその歯の神経の炎症で激痛がある場合に一時的に有効だということです。歯の神経が生きているということは、歯に感覚がある、つまり冷たい水や、お湯などに対して、しみるか、痛いかなどの反応がある歯ということになります。また、新今治水の場合、歯肉に塗ったりすると、歯肉粘膜がただれる可能性がありますのでご注意下さい。

結論、新今治水も、虫歯そのものを治す薬ではありません。一時的に痛みをとるだけためのものです。最終的には、歯科医院で、ちゃんと治療を受けましょう。

とりあえず歯痛を抑える方法 応急処置 1 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月10日

歯痛と家庭薬

むし歯が痛い、でも歯医者には、すぐには行けない状況である場合、歯医者に行くまでの間、とりあえず痛みを抑える方法は?

この方法は、私が歯医者になりたての頃に患者さんから教えてもらった方法です。そして家の中の家庭薬で、比較的簡単にできます。

その家庭薬で、痛みを軽減する方法は、むし歯の穴に正露丸をつめることです。しかしながら、間違っても、セイロガン糖衣Aはつめないで下さい。セイロガン糖衣Aは砂糖で包まれたということですので、逆効果になり、さらに痛くなる可能性があります。匂いがして、臭いほうの正露丸をつめてください。

また、正露丸をつめて、虫歯の痛みを抑える方法は、すべての歯の痛みに効く方法ではありません。

これは、歯に神経があり、その歯の神経が炎症を起こしていて痛い時、つまり、歯科用語で言う歯髄炎のときに効果がある方法です。神経がない歯の痛みの場合、この正露丸をつめると、これもまた逆に痛みが強くなる場合もありますのご注意ください。神経があるかないかの見分け方は、水やお湯をその歯に接触させたときに、しみるか、痛みをを感じれば、神経があるということになります。

正露丸の成分は、木(もく)クレオソートです。松などの木のなかにある木タールから抽出、精製されてこの木クレオソートができます。この木クレオソートには、グアヤコール、クレオソール、フェノールなどがふくまれており、それが歯の神経、つまり、歯髄の鎮静の効果があります。

木クレオソートは、石炭クレオソートとは違い天然の樹木からとれます。ヒトのカラダへの為害作用は基本的にはありません。

我々、歯科医師が、急性歯髄炎の患者さんに使うクスリも、フェノールやグアヤコール、クレオソールの、正露丸より、濃度の高い物質の液体状のものを、歯髄に接触するように、むし歯の穴(齲窩うか)にいれます。そして、痛みを取り除きます。従って、成分的には、歯科医師が使うクスリと同じです。ただ、正露丸が固形であり溶け出して効果が現れるので、歯の神経、歯髄に接触する成分の濃度が低くなります。

この正露丸による歯髄炎を緩和させる方法は、ロキソニンや、ボルタレンをのむより、格段に効果があります。

余談  ここ2~3年テレビの情報番組で、とりあえずのむし歯の痛みを緩和する為の正露丸ではなく、とりあえずアニサキスによる痛みを、軽減する為、正露丸が効果があることが、紹介されています。アニサキスの痛みも、むし歯の痛みも抑える正露丸、すごいですね。

子どもの歯ブラシ 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月09日

曲がる歯ブラシ

今日の読売新聞の、人生相談の右上の医療ルネサンスの記事は「曲がる歯ブラシ」 に関しての記事でした。

読売新聞は、歯科医療にかなりの関心があるようで、かつて歯科医院で、歯の切削器具ドリルの滅菌問題などの、いろいろな歯科の話題を取り上げてきました。そして、それが、社会や、歯科において、良い方向に向かうような原動力となってきました。

今回の読売新聞が取り上げる話題は、「子どもの歯磨き時の、歯ブラシでの口腔内(そして突き刺せば口腔外にもいく可能性があります)、喉の突き刺し事故」についてでした。

過去5年間で5歳以下の子どもの歯ブラシによる事故で東京都内で、230件の救急搬送があったのを知って、それを解決する歯ブラシの開発にとりかかったそうで、それで、曲がる歯ブラシが開発されたそうです。

子どもが倒れこむのに、0,5秒の時間しかなく、1メートルさきに親がいても、手をさしのべても間に合わないということで、周りで見守りをしていても歯ブラシ事故防止には、あまり効果がなく(私事ではありますが、山本家では、子どもが歯ブラシをもつことはOKでしたが、歯ブラシをもって歩く、移動するのはNGで厳しルールを私が導入しました。)その予防には、根本的に、このての、歯ブラシの開発が必須だということで、この曲がる歯ブラシになりました。

強いチカラが加わると、歯ブラシのさきが、グニャっと曲がり突き刺すのを防ぐことができるというものです。また、この記事によると、仕上げみがきの時に、親が強いチカラでみがきすぎると子どもが痛いと感じて嫌がるけれども、この曲がる歯ブラシですと、親が強いチカラで磨くと歯ブラシが曲がりそのチカラが緩衝されて、チカラが弱くなり、痛みがおきにくく、その結果、子どもが痛がらないということです。

この種類の歯ブラシは、現在、歯ブラシの大手メーカーも開発したそうです。

私も今、この歯ブラシの販売さきを調査中で、価格などの、詳細情報を入手しようと思っています。

歯科からみる熱中症対策の水分補給 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月05日

熱中症対策、予防、そして、いったん症状が出てしまったらについて環境面を含めいろいろな、とるべき方法がありますが、今回は、歯科的な立場から、水分補給という観点から述べさせていただきます。

マスコミでは、こまめな水分補給とよく言ってますが、このこまめな水分補給とは、いったい何なんでしょうか?私の歯科医師としての見解ですが、いろんな人が、それぞれ違った水分補給を考えてるのではないかとおもいます。

こまめな水分補給は、日頃、屋内にいる人は、今年の猛暑だと、1時間に一回ぐらい水分をとっている人もおられるかもしれません。

それは、それでいいことですが、この時の水分補給の液体がスポーツドリンクだと、むし歯でボロボロになる可能性があります。世の中に出回っているスポーツ飲料は、砂糖水みたいなもので、それプラス、酸性がつよいものです。ヒトの歯の表面にあるエナメル質はペーハーpH5,5以下になると溶け始めます。また、そのエナメル質の下にある象牙質は、それ以上の弱い酸性でも溶け始めます。元々強い酸性であるスポーツ飲料が、その中の糖分が口の中に入ることによりさらに酸性がつよくなります。そして、1時間ごとにスポーツドリンクを口の中に入れれば、口腔内は、常にpH5,5以下となります。従って、歯科医師としては推奨できません。

また、歯周病になったり、歯周病が悪化したりする可能性も高くなります。糖分が歯の表面に残り、歯垢、プラークとなり歯茎が腫れたり、まわりの歯槽骨を溶かしてゆきます。

従って歯科医師として推奨できる水分補給の飲み物は、水か,麦茶(通常は糖分ほぼゼロ)です。また、普通のお茶は推奨は、あまりできません。その理由は、カフェインなどを含み利尿作用があるからです。利尿作用ということは、大切な水分をカラダのそとに出してしまうからです。

では、汗をかく運動をした後は?その場合は牛乳がオススメです。牛乳の中には、電解質もある程度含まれていますし、水分を引き寄せるアルブミンが増えるため、その結果、カラダの水分量を増やす作用もあります。また、スポーツ飲料と比べれば糖分は、わずかです。

では、熱中症の症状がわずかでもでたら、ここではじめて、経口補水液OS-1、スポーツドリンク、食塩水の出番です。

歯科的観点からの結論、

予防には、こまめに、水または、麦茶を飲むようにしましょう。そして、時々牛乳をのみましょう。運動をしたときは、その後30分以内に牛乳を飲みましょう。

熱中症の症状が少しでも出たら経口補水液OS-1、スポーツドリンク、食塩水などをのみましょう。それで改善しない、また、のむこと自体ができなければ、医院、病院に行きましょう。

PRP(多血小板血漿)療法 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年08月02日

最近、世間では、PRP療法が、話題を呼んでいるそうです。

歯科業界では、ひと昔、ふた昔前の治療法というイメージですが。

アメリカ野球の大リーグで活躍している田中マー君や大谷選手が肘が故障した時にこのPRP

療法で、劇的に改善したという事で話題になっています。30年ぐらい前なら、アメリカ の医師のジョーブ博士の手術を受けなくては、治らないものが、PRPの注射を打つだけで治るというものなので、低侵襲で、手術を受けた場合の術後の1~2年間も棒にふらなくてもいい方法です。

PRP(多血小板血漿)は、採血した血液を遠心分離機にかけたりしてつくられます。

このPRP療法は、20年近く前、日本のインプラント歯科領域で、一世を風靡しました。また、今でも、時々使用されています。

患者さん自身の自分の血液から作られるものなので、安全、安心で、比較的手軽にできるのがいいところです。

インプラント歯科領域での使用目的は、インプラントを入れる為の顎の骨が不足している方に、このPRPをいれて、また、人工骨にこのPRPを混ぜて注入すると、あごの骨が作られて、不足分の顎の骨を補うことができるというものでした。

また、口腔内の粘膜の縫合部に、このPRPを接触させると、縫合部が、短期間で傷口がきれいに治るというものでした。

そして、この治療が歯科領域で始まり、いろいろな経験を積んで、おおくの歯科医師が至った結論は、粘膜などの軟組織の治り、回復に関しては、かなりの効果があるということです。そして、顎の骨の不足を補うという硬組織にかんしては、効果がイマイチということと、硬組織に

しては、PRPよりももっと効果的な方法も開発されたり、PRPを作る手間とコスト、そしてその周辺の色々な条件から、以前のように何でもかんでもPRPということはなくなりました。

現在では、歯科領域でPRPは、あまり話題に上らなくなりました。

現在は、整形外科、スポーツ医学、美容外科(目の下のたるみをなくしたり、しわをなくしたりするそうです。)

では、かなりの話題となっていて、週刊誌でもよくみかけます。

歯科領域で一時期かなり盛んに行われたこのPRP療法の反省としては、適応症をよく吟味してこのPRP療法をおこなわなくてはならないといことでしょうか。

スポーツドリンク ときどきスタッフブログ

2018年08月01日

やまもと歯科医院、衛生士の寺腰です。

今回はスポーツドリンクについてお話します。

毎日暑い日が続いていますが、熱中症対策としてスポーツドリンクを飲んでおられる方も多いのではないでしょうか。

スポーツドリンクは水分、塩分、ミネラルを素早く体に補給できるので、熱中症対策には持ってこいの飲料です。

しかし、スポーツドリンクの飲み過ぎは、歯にとってあまりよくないことが起きてしまうのです。

 

①    スポーツドリンクは糖分、カロリーが多め

ポカリスエット500mlはスティックシュガー約11本分の糖分が含まれているそうです。

健康な人が水代わりに飲んでいると、カロリーオーバーになってしまいます。

 

②    だらだら飲んでいると虫歯になりやすい

糖分が多いため、虫歯になるリスクも高くなります。

だらだら飲んでいると、お口の中にずっと糖分が残っていることになり、虫歯になりやすいです。

 

③    酸性度が高い

「コーラで歯が溶ける」と聞いたことありませんか?

酸性度の高いものを摂りすぎると、虫歯になったり、酸で歯が溶ける酸蝕症になることがあります。

意外にも、スポーツドリンクの酸性度は炭酸飲料に次ぐレベルです。

 

健康第一ですので、水分補給はもちろん必須ですが、普通のお水と塩でも、ある程度、代用できます。

スポーツドリンクの飲みすぎには注意してくださいね。