ブログ BLOG

夏の口腔ケア、特に注意したいこと

暑い日が続きますね。 この暑さで、先日、私は40年近く前、九州の歯科大学病院に臨床研修していた頃の患者さんのことを思い出しました。 当時、小学生のお子さんが**口腔底蜂窩織炎(こうくうていほうかしきえん)**にかかられたのです。体力の消耗も原因の一つではないかと思われたのですが、大量の抗生物質で無事に回復されました。ちょうど今のような、暑い日が続いていた時期のことでした。 免疫力低下と口腔感染症 夏の暑さで体力が消耗すると、私たちの免疫力も低下しがちです。免疫力が下がると、普段なら問題ないような細菌でも、体内で増殖して炎症を引き起こすことがあります。 口腔底蜂窩織炎は、口の底の部分に細菌が感染して炎症を起こす病気で、進行すると重症化することもあります。特に夏場は、熱中症への注意だけでなく、口腔内の健康管理にも気を配ることが大切です。 40年前の夏と、今、改めて感じる体調管理の大切さ 私が九州の大学病院にいた頃は、今と違ってクーラーがこれほど普及しておらず、ましてや大学では「学生の分際でクーラーに当たるな」と言われるような時代でした。九州の夏は本当に暑く、今よりもずっと過酷な環境だったと記憶しています。 そんな中で、体力消耗が原因と思われる口腔底蜂窩織炎の患者さんを診た経験は、私にとって今でも鮮明に残っています。当時の経験からも、暑さによる体力の消耗が、いかに感染症のリスクを高めるかを痛感させられました。 夏場の体調管理と口腔ケアのポイント * 十分な休息と睡眠: 質の良い睡眠は、免疫力を維持するために不可欠です。暑さで寝苦しい夜は、エアコンを適切に利用したり、体を冷やす工夫をしたりして、快適な睡眠環境を整えましょう。 * 栄養バランスの取れた食事: 暑いと食欲が落ちがちですが、バランスの取れた食事でしっかり栄養を摂り、体力をつけましょう。 * 適切な水分補給: 脱水症状を防ぐだけでなく、口の中を潤し、細菌の増殖を抑えるためにも重要です。 * 丁寧な歯磨きと口腔ケア: 毎日丁寧に歯磨きをして、口の中を清潔に保ちましょう。舌の汚れも細菌の温床になることがあるので、舌ブラシなどでケアするのも効果的です。 * 定期的な歯科検診: 症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、早期に問題を発見し、対処することができます。 私も先日、自宅のエアコンが壊れてしまい、寝苦しい日々が続いて、改めて体調管理の大切さを痛感しました。 今年の夏も、猛暑が予想されます。熱中症対策と合わせて、口腔ケアにも意識を向けて、健康な夏を過ごしましょう! 何かお口のことで気になることがあれば、いつでもやまもと歯科・矯正歯科医院にご相談ください。