誤嚥性肺炎を防ぐ鍵は「お口のケア」にあり!~米山歯科医師の研究成果から学ぶ~
皆さま、こんにちは!やまもと歯科・矯正歯科医院 院長の山本です。
今回は、特にご高齢の方とそのご家族に深く関わる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえ
ん)」について、そして、その予防に欠かせない「口腔ケア」の重要性をお伝えした
いと思います。
近年、歯科界そして医療界全体に大きな影響を与えた、**米山武義先生(米山歯科ク
リニック院長、日本老年歯科医学会指導医・専門医)**の革新的な研究成果をご存知
でしょうか?
米山先生は、介護施設に入所されている高齢者の皆様を対象とした長年の研究を通じ
て、**「専門的な口腔ケアが、誤嚥性肺炎の発症を劇的に減少させる」**という画期
的な事実を科学的に証明されました。この研究は、口腔ケアが単なる「お口の清潔」
に留まらず、命を守る重要な医療行為であることを世に知らしめ、その後の医療現場
に大きな変革をもたらしました。
当院でも、この米山先生の研究成果を深く学び、日々の診療に活かしています。
なぜ、お口のケアが誤嚥性肺炎の予防に大切なの?
誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物、あるいは唾液が誤って気管に入り、肺で炎症を起
こしてしまう病気です。特に高齢になると、飲み込む力(嚥下機能)が衰えたり、咳
き込む力が弱まったりすることで、誤嚥のリスクが高まります。
ここで、お口のケアがなぜ重要なのか、そのメカニズムを3つのポイントでご説明し
ます。
1. お口の中の「細菌」を減らす! 誤嚥性肺炎の主な原因は、お口の中にいる
細菌が肺に入り込むことです。歯周病菌や虫歯菌など、お口の中には様々な種類の細
菌が潜んでいます。毎日丁寧な歯磨きや舌の清掃を行うことで、これらの細菌の数を
大幅に減らすことができます。結果として、万が一誤嚥してしまっても、肺に侵入す
る細菌の量が少なくなり、肺炎の発症リスクを下げることが期待できます。
2. 「飲み込む力」を維持・向上させる! 口腔ケアは、歯や歯ぐきをきれいに
するだけではありません。舌や頬、唇など、お口周りの筋肉を動かしたり、マッサー
ジしたりすることで、唾液の分泌を促し、飲み込みに必要な筋肉を鍛える効果があり
ます。唾液には、お口の中を洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑える抗菌作用があ
ります。また、お口の体操などを取り入れることで、飲み込む際の反射(嚥下反射)
や、誤嚥した際に異物を咳で外に出す力(咳反射)を高めることにもつながります。
3. 全身の「抵抗力」を高める! お口の中が清潔で健康であれば、美味しく食
事を摂ることができます。しっかりと栄養を摂取することは、全身の免疫力や抵抗力
を高める上で非常に重要です。抵抗力が高まることで、たとえ細菌が体内に侵入して
も、病気になりにくく、回復力も向上します。
今日からできる!効果的な口腔ケアのポイント
当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせた口腔ケアのアドバイスを行っています
が、基本的なポイントは以下の通りです。
* 毎日の丁寧な歯磨き: 歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも
活用しましょう。入れ歯をお使いの方は、入れ歯もしっかり清掃してください。
* 舌の清掃: 舌に付着した白い汚れ(舌苔)は細菌の温床です。専用の舌ブラ
シで優しく清掃しましょう。
* 保湿ケア: お口が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなります。保湿剤やジェル
を活用して潤いを保ちましょう。
* 唾液腺マッサージ: 唾液の分泌を促すマッサージも効果的です。
* 定期的な歯科医院でのプロケア: ご自身でのケアだけでは限界があります。
定期的に歯科医院で専門的なクリーニングを受け、お口の状態をチェックしてもらい
ましょう。虫歯や歯周病の早期発見・治療も重要です。
米山歯科医師の研究が示してくれたように、口腔ケアは、誤嚥性肺炎という重篤な病
から大切な方を守るための、非常に効果的な手段です。
やまもと歯科・矯正歯科医院では、地域の皆様の健康寿命の延伸を願い、誤嚥性肺炎
予防のための口腔ケアに力を入れています。ご自身やご家族の口腔ケアについてご不
安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
健康なお口から、豊かな毎日を送りましょう!
やまもと歯科・矯正歯科医院