2021年01月17日

新型コロナ感染症(COVID-19)とマスク

歯科医師免許を持っているほぼすべての人は、歯科大学や大学歯学部の教育の中で、

マスクは感染予防のために有効であると教えられてきていて、歯科診療の中でマスクなしで治療をするということはないとおもいます。

それが口腔内の細菌であろうが、ウイルスであろうが基本的にはそう考えています。

厳格な意味での、その科学的根拠は?エビデンスは?と問われても

「そんなもん知らん マスクは感染予防になるもんは、なるんや 、タコデンスならあるぞ」

というのが大方の、歯医者の声だったとおもいます。

去年の初夏ぐらいまで、感染症の専門家、公衆衛生の専門家、医学部の教授などテレビなどで我々、一般人も知っている医師免許を持っているひとのなかで、

マスクなんて効果がないと言っておられた方が、比較的多くおられました。(現在もマスクなんて効果がない、無意味だと言っておられるかは、最近テレビにでておられないので不明ですが)

極端な方の場合は、ウイルスは小さくて、マスクの目は顕微鏡でみるとスカスカなので通ってしまい意味なしと言っておられた方もおられました。ウイルスは唾液などのちいさな液体の粒の中に存在することさえ無視している公衆衛生専門の医師の方もおられました。

また、某有名大学医学部の感染症科の教授は、ウイルスをうつさない効果はあるけれど、ウイルスをもらわない、つまり、うつらない効果はないと断言してました。

 

と言うことで、豊橋技術科学大学が、10月に発表した研究結果をもとに、マスクについて考えてみたいとおもいます。

まず、マスクは飛沫を止める効果があります。(その他、静電気による効果などもあります)

 

飛沫

飛沫の主成分は唾液です。

その唾液の中に新型コロナウイルスが混じっています。

大声で話しをしたり、歌を唄うと飛沫が通常会話の約10倍となります。

飲食をしながら、大声で話しをしたり、歌を唄うと飛沫はさらに3~4割り増しになります。

つまり通常会話の14倍となります。

ここで歯医者の注目ポイントは、

飲食をするとどうして飛沫が多くなるかと言う点です。

この事については、テレビやインターネットの中でも触れられているのを見た事がないので、私が独自に分析して見ました。

飲食時には、食べ物が口の中に入った刺激で、唾液の量がふえる。特に耳下腺からの唾液がかなり増えます。それにより飛沫となり得るものの量がふえる。

 

飲食時には、特に口腔領域の筋肉や神経などが活動して複雑な運動を必要とする。それに加えて音声を発生させると更に運動が複雑化して、顎の運動や唇の筋肉などの運動の微妙な調整がルーズになる。その結果、飛沫や時には 小さい食渣がでてしまう。

これにアルコールが加わると顎の運動と筋肉の微妙な調整能力が更に低下(歯医者がすきな言葉を使うと口腔の巧緻性の低下)して飛沫をだしてしまうということになってしまいます。

 

以上いかにも歯医者的な発想ですが。

 

マスク本体の効果は

実験では

吐き出す飛沫に関しては

不織布のマスクは、マスクなしとくらべると80%減らして20%となる。

布マスクは、マスクなしとくらべると18~34%となる。

ウレタンマスクは、50%となる

という結果がでました。

マウスシールド(最近、テレビで多くの出演者がしています)ほんの10%だけ減らして90%言う結果がでています。

 

吸い込む飛沫に関しては

不織布のマスクは、マウスなしと比べると30%となる

布マスクは              55~65%

ウレタンマスクは       60~70%

マウスシールドは       効果なし

と言う結果です。

 

 以上の事から、

飲食時は、マスクをはずして飲食するので、無防備の状態になるのに加えて、会話時の飛沫も増加するので感染のリスクは極端に高くなる。

これにアルコールがくわわると、声も大きくなり、口腔領域の顎や唇の筋肉などの運動と調節機能が低下、巧緻性が低下してさらに感染リスクがあがる。

また、カラオケなどの歌を唄う場合は、マイクロ飛沫も多く発生して感染リスクはあがる。(マイクロ飛沫は、マスクでは、充分な効果がなく、換気が必要)

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