2020年12月31日

口腔がん・舌がん

欧米などの先進国では明らかに減少している口腔がんが日本では増加しています。

どうして日本だけで増加しているかは、公式には不明ということになっています。

 

堀ちえみさんが舌がんになったのが、世間に広く報道されて以来、舌がん、口腔がんが知られるようになりました。

以前は、舌が痛くて、そこに何かできていて歯科以外の他の診療科にいって色々検査して生検(舌の異常部を切り取って顕微鏡で見て診断すること)までしたけれど異常がなく、

でもどうしても痛さが我慢できず歯科医院に来たという患者さんが1年に1人ぐらいはおられましたが、

この堀ちえみさんの報道以降、そう言う方はまだゼロです。

このような患者さんは、歯科に来ると、ずっと悩んでおらてたことが5分で解決します。

 

歯医者的な発想は、

痛みがあるという場合、舌がんは初期の段階で痛みがあるということはあまりなく、まず最初に歯医者が考えることは、口腔内でとがっている所、鋭縁がないか、つまり差し歯や人工歯が何かのはずみで、微妙に壊れて尖っていないか、また折れた歯がツクツクになって舌に刺さっていないかを確認します。

そしてほとんどの場合、尖っている所を磨いて終了となります。

これで、生検までしてわからなかった原因、痛みが5で解決します。

この堀ちえみさんの報道以来、多くの患者さんが歯科以外の診療科ではなく、そのままストレートに歯科に行くようになったのではないかとおもいます。

 

以前も、貴花田のお父さんの先代の貴花田も口底がんで亡くなられましたが、その時はあまり口腔がんは話題にはならなかったです。

芸能界では石原裕次郎さんや塩沢トキさんなどが舌がんになっています。

政界では自民党の甘利さんが舌がんになっています。

 

口腔がん・舌がんの原因

色々複雑でまだわからない所もおおいですが

口腔内に尖ったところがないか?入れ歯や人工歯、天然歯がツクツクになって舌や粘膜を刺激している。

こう言う状態が、年単位、10年、20年、30年と続くとがんのリスクとなります。

(2週間前にいれた銀歯が原因で舌がんになったと勘違いされる患者さんも大学病院にいる時おられましたが、そう言うことはありえません)

タバコを吸う   特に噛みタバコの習慣がある所では口腔がんがおおいです。(あるテレビの健康番組で口腔がんの同じ話題で噛みタバコを紙タバコと勘違いして取り扱われていました、噛みタバコです。)

アルコールをのむ

そしてアルコールとタバコを同時にとるとリスクは高くなります。

 

白板症(はくばんしょう)

口腔内の舌や粘膜の一部が白くなっている状態

患者さん自身が白板症であると気づいたかたは、あまりおられません。

多くは、たまたま歯科治療していて歯科医師に指摘された方です。

口腔白板症の10%はがんになると言われています。

フロイト分析で知られる精神科医のフロイトは、口腔白板症から口腔がんになって亡くなってます。

 

口腔内で目に見える所なので早期発見できそうですが、実際にはそうでもありません。

初診時に

ステージ1の方は20%

ステージ4の方が40%弱です

 

がんの大きさが2センチ以下で首のリンパ節に転移がなければ、5年生存率は90%以上です。

早期発見、早期治療が大切です。この点では虫歯とちがいます。虫歯の場合は早期発見、早期ケアです。

堀ちえみさんはステージ4ということなのでかなり進行した状態です。

 私が大学病院で臨床実習していた30年以上前は、がんを取り除くことがメインでしたが、最近ではがんを取り除いて、その後の 顔や首の見た目食べたり、喋ったりする機能の回復にも重点が置かれています。

この点においては随分、進歩したなと思っています。

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