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日本歯科医師会の講演会 感染症とオーラルケアについて

新型コロナウイルス感染をメインに

最近、テレビで新型コロナ感染症(COVID-19)の専門家として登場している東京歯科大学の呼吸器内科の寺嶋教授と神奈川歯科大学の槻木教授の講演会が先月、日本歯科医師会でありました。 内容は

唾液について

唾液中の物質である抗体IgAは口腔内でウイルスや細菌が粘膜にくっつくのを邪魔する働きがあります。 アスリートを対象にした風邪に関する研究では、IgA30%減少すると、上気道感染が起きやすくなるということがわかっています。 新型コロナウイルスも例外ではないと考えられています。 IgAが多ければ  感染予防に有利となります。 では、唾液中のIgAを増やすには、 腸内環境を良くすると唾液中のIgAは増加します。 また口腔内が汚れているとIgAはその汚れのために消費されて、肝心な新型コロナウイルスをふせぐためにはつかわれなくなると考えられています。 そして腸内環境をよくするためには発酵食品をとるとよくなります。ヨーグルトや納豆をとるといいということになります。

舌苔について

舌の表面の白や茶色い物質は舌苔と呼ばれています。 この中には歯周病の細菌をはじめ、色々な細菌が繁殖しています。 それらの細菌からプロテアーゼと呼ばれる物質が生産されます。 これは新型コロナウイルスの感染促進 物質と考えられています。 ですので、これを取り除くため歯磨きばかりではなく舌磨きが重要と考えられています。  

 歯周病について

新型コロナ感染症をふせぐためには、口腔内を清潔に保ち歯周病にならないようにすることが重要だというのが結論でした。 歯周病と新型コロナ感染症(COVID-19)について 歯周病は歯周病の原因となる細菌感染によっておきます。 歯が口腔内で動かないのは、 歯の根っこを歯槽骨が包み込んで、その歯槽骨の上を歯肉が覆っています。 この硬い歯槽骨が歯の根っこにくっついて歯が口腔内で動かなくなっています。 歯周病はこの歯槽骨を徐々に破壊、吸収して口腔内に歯の根っこが露出して最後にはグラグラになって抜けます。 その過程で、歯槽骨の上で、歯と歯肉が接触する部分、つまり口の中に見える歯と歯茎の境目には、正常ならば1ミリぐらいの溝があります。その溝が、歯周病になると深くなり、310ミリぐらいになります。これを歯周ポケットとよんでいます。 10ミリになれば歯槽骨は破壊吸収されグラグラになり、抜ける直前となります。 この10ミリ部分の外からは直接みえない粘膜面には、新型コロナウイルスの受容体(体内への感染の入り口になる部分)であるACE2TMPRSS2が共発現して感染しやすくなります。 ということで、歯周病にならないように歯磨き、口腔ケアが大切だという結論になります。  

歯医者として気になったこと

寺嶋教授がしゃべるのをはじめて聞いた時、私、歯医者としてすぐに思ったのは、しゃべる時に独特な癖(軽いリスピング)があるのではないかと思いました。 舌の動きが(舌癖とおもわれる)気になってしまいました、最近は毎日かかさずテレビ出演しているので慣れてしまいましたが。