2020年10月25日

人工歯製作のパラダイムシフト

保険がきく白い歯(歯科用語では)CAD/CAM冠や、セレックなどのセラミックの人工歯はCAD/CAM技術を使って製作されます。

このCAD/CAM技術を使った人工歯は同じ材質でも従来の人工歯よりすぐれているとおもいます。(強度が高く、天然歯の切削量を少なくできる点など)

その製作法は

これは、主に歯科技工士がパソコンの中で設計して、ミリングマシーンといわれる削りだす機械で、下写真のように白いブロックをダイヤモンドを吹き付けた

左右2本の長い円柱状の棒(歯科用語ではバーと呼んでます)を高速回転して切削

します。

このCAD/CAM技術を使って製作された人工歯は、

従来の方法で歯科技工士によって粉と液を混ぜてゼロから作り上げるセラミックやレジン(樹脂)の人工歯とは根本的にちがいます。

ですので、色々な面で歯医者として、また歯科技工士として注意しなければならないことがあります。

しかしながら、このCAD/CAM技術を使った人工歯は、教育機関である大学でもあまりくわしくは教えられていません。

また最近大学を卒業した歯医者以外は、大学教育で触れられることもなかったとおもいます。

私のような50歳代の歯医者は時代的に学生時代にはそういう技術は存在しなかったので講演会や実習付き勉強会でならう必要がありました。

ですのでこのCAD/CAM技術を使った人工歯に否定的な歯医者も中にはおられます。

また、従来の注意点と同じものだと考えておられる方も中にはいるときいています。

CAD/CAMを使って、工業的につくられた均一のブロックを削っていくため同じ成分でも従来の歯科技工士がつくりあげるものより強度がかなりつよくなります。

しかしCAD/CAMで削りだすが故に気を付けなければならない側面がいくつかあります。

その一つがダイヤモンドをふきつけた切削の棒、バーには太さが存在するため、虫歯を削った後の穴に人工歯を適合させなければならないですが、削ったあとの穴の外形が尖っていると、人工歯側は急なへこみになるので、そのへこみの角度が、狭さが切削バーの直径より大きくないと製作できないか、不適合の原因となってしまうことです。

これは、CAD/CAMの技術を使って製作する人工歯の歯医者側の注意点のごく一部です。

その他、配慮しなければならない注意点がたくさんあります。

やまもと歯科では院内にミリングマシーンがありますので、私、診療の合間に製作中のセラミックブロック、レジンブロックをみながらその特性を実感しています。