2020年06月18日

デキサメタゾンが新型コロナウイルス感染症の治療に効く

口内炎の薬の多くがステロイド系抗炎症剤です。

そのステロイド系抗炎剤のひとつにデキサメタゾンという薬があります。。(歯科では、デキサメタゾンは口内炎の治療で軟膏としてと、もう一つは手術後の腫れを抑えるため予防するため注射液で使うことがあります)

この薬、デキサメタゾンの効果は、炎症を抑える効果が強いということです。

そしてもうひとつの大きな特徴は、免疫反応も強く抑えるということです(その他、長期内服では色々な問題をおこします可能性がありますが)。

これが意味するところは、副作用のひとつには、感染しやすくなるということです。(歯医者は易感染性と呼んでいます)

歯科でよく問題になるのは、口内炎の治療のためステロイド軟膏を長期間使うと、真菌つまりカビによる感染であるカンジタ症をおこすことがよくあるということです。

口腔内にカンジタ菌を持っている人は実際には、非常におおいです。特に歯周病の人はカンジタ菌を多く持っています。(一時期、顕微鏡で患者さんの歯の表面の歯垢を顕微鏡でみていました。かなり多くの人の歯垢をみました)

その中でカンジタ症をおこすかたはごく一部ですが、ステロイド軟膏の長期使用がきっかけとなっておこしたりします。

口腔内やくちびるでの潰瘍、口内炎は、ウイルスが原因でおこるかたもおられます。

そして、ウイルス感染が原因の口内炎に、ステロイド軟膏を塗っておられるかたもよくみかけます。多分薬局で買ったのではないかとおもいます。

ステロイド軟膏は免疫を抑制して、易感染性がたかくなりそのウイルス感染症を悪化させる可能性があります。

しかしながら、ウイルス性の口内炎でステロイド軟膏を塗って、症状が目に見えて悪化した人を私は見たことがありません。理論上は、充分可能性はありますが。

ということで、今回の新型コロナウイルス感染症で、オックスフォード大学の教授先生がデキサメタゾンがきわめて効果が高かったと報告しています。この結論に懐疑的に感じておられる医療人も多くいることだとおもいます。

私自身も少し懐疑的にみていますが実際に効果があるのかもとおもってもいます。

実際に効果があるのかないのか、もうしばらく追加の研究結果をまたなくてはならない気がします。