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歯医者の視点から新型コロナでの死亡リスクを下げる

新型コロナでの重症化そして死亡のリスク 新型コロナウイルス感染症で8割の方は無症状や軽症で2割の方が重症化します。 その重症化した方の中には、死亡にいたる場合もあります。 その死亡に至る方で大きな問題なのはサイトカインストームと呼ばれるものです。 サイトカインストームは、免疫系の暴走で、正常な細胞まで攻撃したり、 炎症の影響などで血栓を作ったりします。 それで、最終的に死にいたります。   ではサイトカインストームがおきる引き金は? サイトカインストームが起きる時は、細菌の中でグラム陰性菌がだすLPS(リポ ポリ サッカライド、細菌の細胞壁にある成分)と呼ばれる物質が引き金になると言われています。 LPSは、カラダ の中でできるところは、腸管と口腔です。 歯医者にとってのLPSは、内毒素(エンドトキシン)とも呼ばれています。 歯肉炎や歯周炎などの歯科感染症を起こす細菌は、おおくがグラム陰性菌です。 歯周病や歯肉炎でLPSがおおくつくられ、局所的には歯周病を悪化させることが、1980年代の歯学部の歯周病科やその他の歯科の分野の研究者によって明らかにされました。 そのグラム陰性菌やLPSは、口腔の毛細血管から、静脈にのって心臓にはこばれ、それから肺で酸素を受け取り心臓に戻り、そこからまた全身にはこばれます。 血液の中にグラム陰性菌がまじり菌血症という状態にもなっています。 これが新型コロナウイルスの感染により弱ったカラダの元で敗血症、サイトカインストームへと進行してゆきます。 若い健康な人(血中にエンドトキシンがないという意味です)に、3週間、歯磨きをやめてもらう実験では、56%のひとにエンドトキシンが計測されました。 やはり歯肉や口腔領域から血中にグラム陰性菌が入ったということになります。 またこの56%の人は、その後口腔のケアを受けたら、このエンドトキシンがすぐになくなったということです。 結論 新型コロナウイルス感染で死亡する原因となるサイトカインストームを防ぐには、その引き金となるLPSを減らすことが大切です。 そのLPSは口腔からきているので、日頃 の歯磨き、舌磨きを丁寧におこないましょう。 口の中を綺麗に保つことは、新型コロナウイルスの重症化を防ぐとかんがえられます。   また、新型コロナウイルス感染の重症化の多くは、ウイルス感染と細菌感染の混合感染です。 武漢での病院での研究では、新型コロナウイルスというウイルス感染ではあるけれど、抗生物質が効果を発揮したという結果がでています。 口の中のグラム陰性菌を減らしましょう。  腸管のLPS 体内のLPSは、腸管由来だと勘違いされている医療人もおられますが、腸管で作られたLPSは、門脈系(消化管から肝臓に行く血管)の血管に乗り、肝臓に行き、そこで分解されてしまいます。全身には回りません。 全身にまわるのは、歯科、口腔由来のLPSです。 ※参考文献 日歯連盟広報 第148号 緊急提言