2020年05月14日

歯科業界にPCR法が導入されたのは、10年ぐらい前です。

歯周病の細菌の検査のために利用されています。

これは、保険が効かない検査で、患者さんが支払う検査の費用がおおよそ2万円ぐらいです。

そして歯科医院が検査会社に支払う費用も、だいたい2万円です。

つまり、検査の手間と時間、説明にかなりの時間がかかる検査で実際問題として、歯科医院では、なかなか普及しない検査です。

PCR検査の正確さは?

感度と特異度という言葉がつかわれています。

この言葉を普通の歯医者がつかうようになったのも、10年ぐらい前です。(摂食嚥下障害を診断するための、色々な検査についてその精度を述べるために使われ始めました)

新型コロナ感染のPCR検査に関しては

感度     

新型コロナに感染している人を検査によって正しく陽性と判定できる確率です。

新型コロナのPCR検査においては70%ぐらいと言われています。

つまり、実際に10人の新型コロナに感染している人がいると7人は検査により陽性(感染している)と判定されますが、残り3人は検査をしたにもかかわらず感染していない(陰性)と判定されます。

特異度

新型コロナ感染においては、ウイルスに感染していない人が正しく感染していないと検査によって判定される確率です。

新型コロナPCR検査においては99%と言われています。これが100%となることはありえないです。

富山県では

富山県の人口は約100万人です。

その中で新型コロナとPCR法で陽性、つまり感染者と今までに判定された人は約200人です。

実際に新型コロナに感染している人はその数の10~20倍とも言われていますが、富山県の場合は感染経路不明の人数は低いとされていますので10倍とすると実際に新型コロナに今までに感染していた人は2000人ぐらいと推定されます。

芸人のラサール石井さんが主張するように、もし富山県のすべての人にPCR検査をすると

陽性と判定される人は

富山県で新型コロナに感染していると推定される2000人のうちの(感度)70%である為

2000×70%1400人が陽性と判定されます。

では特異度が99%ということで、

富山県の人口100万人のうち1万人が、新型コロナに感染していないけれど、PCR検査により誤って陽性と判定されます。

つまり、計算すると陽性と判定された1400人+1万人=11400人のうち実際に本当に新型コロナに感染している人は1400人で

陽性と判定された人のうち本当に感染しているひとは1400÷11400×10012%であるという結果となってしまいます。

残りの1万人つまり88%の人は実際に感染していないのに陽性と判定されます。

そして入院またはホテルで隔離となります。

そして周りの濃厚接触者の数万人は自宅待機ということになります。

ラサール石井さんの主張する通りに全員にPCR検査をすると実際に新型コロナに感染してない人の日常生活が1ヶ月近く破壊され、社会的コストが莫大となります。

結論

PCR検査は、医師が必要と判断した人のみに行われるべきだということです。

(簡単にするため、細かいことはかなり無視しています)