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歯医者にとっての消毒用エタノール

アルコール消毒と歯医者の感覚

新型コロナウイルスの感染拡大が新たなステージに入ろうとしています。 新型コロナウイルス感染の予防には、アルコール消毒が効果的と言われています。 それは新型コロナウイルスはウイルス表層はエンベロープ(膜成分)があり、 そのため、エンベロープは脂質でできているためアルコールで溶かされ感染力がなくなると考えられているからです。   今日、医療・介護とは関係ない或る施設に行きました。 そこの入り口に消毒用アルコールのボトルがおいてあり、ご自由にお使い下さいということで、 1プッシュして手に広げました。その時の印象は「あれっ」でした。 そしておかしいと感じました。 歯科大学では、専門課程の授業に歯科薬理学という教科をうけます。 その基本に消毒用アルコールについて学びます。 薬剤師免許を持った教授先生の授業でした。 その授業のなかで力説されていたことは、 消毒用アルコールは70%が一番消毒効果があり、それより濃度が高すぎても、低すぎても効果が低くなると言っておられました。 (私の知り合いの歯科衛生士の中には、濃度が高ければ高いほど消毒効果が高いと思っていたと言う人もいたので意外と知らない人もいるんだと最近思いました。) 私、歯科大学病院で臨床実習をはじめて以来、30年以上、ほぼ毎日消毒用アルコールとの付き合いがあります。 手に塗ったり触れたり色々しています。   しかし、今日その或る施設の消毒用アルコールを手に塗って、はじめての感覚でおかしいと思いました。 私の歯科医院にある消毒用アルコールとは明らかに違いました。 妙にサラサラしていて、手に塗っても揮発するような感じがしない、そして匂いをかいでみました。 確かにアルコールの匂いはしますが、いつも嗅ぐアルコールのにおいとくらべると明らかに匂いが弱いということです。 ひょっとして新開発の新しい消毒用アルコールか、水で濃度をかなり薄めた消毒効果がない消毒用アルコールではないかという結論に、歯医者の感覚としていたりました。 新開発の新たな消毒用アルコールであって欲しいと思っています。 そうでなければ、歯医者や医療関係者でなければ通常のアルコールと思ってしまい、新型コロナウイルス感染のリスクを逆に高くしてしまう結果になってしまうからです。