2020年03月09日

インフルエンザウイルス感染と歯磨きの関係

日本歯科医師会が新たな動画をつくったそうです。

その内容は「インフルエンザ予防と歯周病菌」というタイトルです。

丁寧な歯磨きはインフルエンザ予防に役に立つという話は以前から言われていましたが、実際、私が正式な歯科医師によるこの発表を聞いたのは、10年ぐらい前だったような気がします。

その時は、この情報の信ぴょう性について疑問を持っていましたが、最近では、疫学的にそしてメカニズム的にまず間違いないのではないかという結論に至ったようです。

少なくても、うがいよりは効果があるようです。

インフルエンザウイルスは、口腔の奥、喉の粘膜の表面などに付着します。これだけではインフルエンザにかかったことにはなりません。

インフルエンザウイルスがヒトの細胞の中に入って、インフルエンザにかかったことになります。

このインフルエンザウイルスがヒトの細胞の中に入る為にインフルエンザウイルスの表面にあるヘマグルチニン(HA)という酵素が必要になります。

このヘマグルチニン(HA),口腔内が汚れていると、つまり多くの細菌があると元気になります。

具体的には、口の中の細菌である歯周病菌によってヘマグルチニンに作用して、ウイルスが元気になりインフルエンザの感染がしやすくなります。

また、インフルエンザウイルスの表面にはノイラミニダーゼ(NA)という酵素もあります。

細胞内で増殖したインフルエンザウイルスはノイラミニダーゼの作用でとなりの細胞に入っていきます。

歯周病菌は、このノイラミニダーゼを活性化します。そしてインフルエンザウイルスは広がっていきます。

以上のことから、口腔内をきれいに保ちできる限りインフルエンザウイルスを細胞内に入り込まない環境を作ることは、インフルエンザの予防には効果的です。

粘膜に付着したインフルエンザウイルスが細胞内にはいる時間を考えれば、うがいは、その時だけの効果しか期待できない為、効果を疑問視するのが、感染症学、ウイルス学の専門家の大方の一致した見解のようです。

口腔内をきれいに保つことは、少なくても、うがいよりは効果があると言うのが、この動画の中の大阪大学歯学部の天野教授の見解のようです。

では、丁寧な歯磨きが新型コロナウイルスの感染予防に効果があるのか?

誰か歯医者の研究者が、解明して欲しいですが(こんな研究は医者はしないですので)色々な環境をかんがえると、そんな研究をする歯医者はいないでしょう。