2019年11月06日

歯医者、医者、薬剤師

今日は診療後、高岡駅の横で講演会が開催されました。

年に1度の歯医者、医者、薬剤師があつまる講演会でした。

最近よく話題に上るのが骨粗鬆症です。

骨粗鬆症の薬には、ビタミンDやビスフォスフォネート剤(英語の頭文字をとってBP剤と呼んでいます)と呼ばれる薬があります。

その中で問題になっているのはBP剤です。

どうして問題となっているかというと、このBP剤の服用によって顎骨壊死(がっこつえし)と呼ばれる状態を引き起こすリスクがあるからです。

顎骨壊死とは、顎の骨がくさる病気です。

いったん顎骨壊死となるとかなりたいへんです。

このBP剤をのんでいて、その上で歯科で抜歯をすると顎骨壊死を起こす可能性がでてきまます。

大体の場合は、口の中の衛生状態が悪い方におきるのが多いです。つまりあまりきれいに口の中を磨かないかたに起きやすいです。

人それぞれで、歯をきれいにみがくとう意味がちがいます。

歯医者、歯科衛生士にとっては、1回30分歯磨きをするのは普通ですが、2~3分ぐらいの歯磨きで適格に歯ブラシが歯、歯肉にあたっていなければ、きれいに歯磨きされていない状態となります。

顎骨壊死の治療法は、最近では、いろいろな薬による治療が確立されたり、顎の骨を部分的に切除することによって改善させる事ができますので、また、致命的な病気ではありません。

しかし、顔の一部のびょうきですので、生活の質を低下させるけっかとはなります。

BP剤は、普通は内科や整形外科から処方されて、薬局で薬を買って薬剤師から薬の飲み方などの説明をうけます。

という事で、歯医者、医者、薬剤師がそれぞれ大きな関わり合いを持つ分野です。

従って、連携して患者さんに対応しなければ、患者さんの利益が損なわれる結果となる可能性があります。

そういう意味で、この歯医者、医者、薬剤師が揃って講演会を行う企画は、重要ないみをもちます。

番外編として、薬剤師さんから、歯科でつかわれるフッ素とキシリトールの話がでていました。

私にとっては、実は顎骨壊死よりも、この薬剤師さんんからの質問の方がとても新鮮でした。

我々歯医者の常識は、同じ医療職の人でも職種が違えば、常識でなくなるんだと、改めて思いました。

フッ素のメインの役割は、防御を強くすること、つまり歯の表面を強くして虫歯になりにくくすることです。この虫歯予防の為のフッ素による副作用は基本的にはありません。時々、フッ素を溶かすための、他の物質にアレルギーを持っているかたはおられますが。

キシリトールは、攻撃サイドに作用します。つまり、虫歯の原因菌であるミュータン菌を著しく減少させる事ができます。副作用は、キシリトールをとると、下痢をする方が時々おられます。(キシリトールは白樺からとれます)