2019年11月02日

摂食嚥下障害の原因は多岐にわたる

昨日は、診療後に高岡駅の近くで摂食嚥下の講演会が行われ参加しました。

モーリーロバートソンもよく食べていた今庄のたまご蕎麦(高校時代モーリーロバートソンはたまご蕎麦を食べた後牛乳をのんでいた)をたべたあと会場に。

この講演会は、多職種つまり歯科医師や医師、言語聴覚士、作業療法士、看護師などいろいろな職種の方が参加されていたようです。

歯科医師会関係では、最近は、講演会といえば、摂食嚥下関連のものがほとんどとなっていますが、歯科医師会主催以外の摂食嚥下の講演会も時々開催されており私も参加しています。

昨日は、入門編の内容で、摂食嚥下障害を疑う症状とか、

摂食嚥下についての基本的メカニズム、食べるための姿勢についてでした。

摂食嚥下は、目の前の食べ物が口を通って胃に入るまでをいいます。

摂食嚥下障害の原因は様々で、歯科分野、耳鼻科分野、内科分野などその他いろいろなことでおきます。

典型的な歯科分野では、食べ物を咀嚼することにより適切な硬さ、大きさにしなければ、上手く嚥下できないということが証明されています。(鶴見大学歯学部の生理学准教授先生の研究が有名です)

また、典型的な耳鼻科分野では、反回神経麻痺(はんかいしんけいまひ)などがあります。

どの診療科でも異常ないといわれる方も時々おられます。

以前、某歯科大学に、どこの診療科でも異常がないといわれ、終いには精神科(ヒステリー球と診断されたのか)を紹介されたという患者さんが来院された事がありました。(この嚥下障害の悩みが深刻な為、県をまたいで来院された患者さんだそうです)

嚥下内視鏡(歯医者はVEと呼んでいます)といわれる鼻から内視鏡を入れる検査でも異常がなく、嚥下造影検査(歯医者はVFと呼んでいます)でも異常がなかったですが、

念のためにいつもと角度を変えて撮った(横からではなく正面から撮った)VF検査画像で食道の横に小さな袋ができていて、そこに食べ物の入り込んでいるのがみえたというのがありました。この場合はつまり食道の横に袋ができて、はいりこむことは、食道憩室(しょくどうけいしつ)と呼ばれています。

今回の講演会でも食道での異常で嚥下障害が起きたというのが紹介されていました。

食道での原因で嚥下障害が起きる事はあまりないですが、その為に逆に異常なしと言われることも多いものとおもわれます。

食道での嚥下障害の発見には、大きな病院でVF検査をするしかないですが、高岡でも現在2箇所の大病院で行なっているということです。

今回一番印象的だったことは、この食道が原因でおきる嚥下障害でした。