2019年11月01日

ドクターX の舌がん手術

昨日の北陸朝日放送のドクターXで大門医師が、舌がんを発見して、手術をするという設定のドラマがありました。

舌縁部(舌の辺縁)のがんを、会話をしながら発見するというのは、さすがに、大門医師にしかできないことです。

ドラマの中ではステージ2の舌がんで、リンパ節転移なしということで、普通は外科的に切除すれば比較的簡単に治る状態です。

リンパ節転移があれば、頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)という、首のリンパ節やその周りの組織をごっそり取り除く手術を受けなければならなくなり、堀ちえみさんが受けた手術のようなものになります。

これは、術後かなり生活が大変になり、今まで通りに生きる事ができなくなる手術です。

私が歯科大学生時代(30年以上前)によく話題になったのは

予防的頸部郭清術の是非についてです。

リンパ節転移が、その段階で確認できないけれども、そのリンパ節の転移の可能性があるかもしれない、または否定できない時です。その時は、予防的に頸部郭清術をおこなうということになっていました。

それでは、疑わしい全症例に頸部郭清術を行なえばいいじゃないかということになりますが、

30年以上前、私が歯科大学生時代に言われていた事は、不必要な頸部郭清術は、生活の質を著しく低下させる上に、むしろ転移の可能性も高めるという事でした。

ある、患者さんをめぐって、この件に関して、いつも仲がいい教授と助教授が険悪なムードで論争していた事がありました。

当時は、今のような機器、技術もなくセンチネルリンパ節生検とよばれる頸部郭清術が必要かどうか判断するものなどがない時代でした。

現在は、これに関して30年以上前と比べて、いろいろな進歩があり結論がでています。

結論

大門医師は、カラダのすべての部位の手術を、上手にできて天才ドクターです。

私は、一般的な外科医で舌がんの手術ができる医師を聞いた事がありません。(慣れない手術をすると落とし穴におちることも、そして落とし穴があるかもしれないという事自体が認識できてないこともあります)