2019年10月27日

食支援の研修会

今日は、富山県歯科医師会の「食支援」に関する研修会に参加しました。

講師の先生は、新宿食支援研究会の代表で、歯科医師の五島先生でした。

五島先生は、ラジオ番組を持っておられるということで、全国12局で放送されているということだそうです。

内容は、

日本においては、誤嚥性肺炎になると大病院では、普通に禁食ということになり、場合によっては、入れ歯を取り上げられ、退院する頃には、誤嚥性肺炎はよくなったけれど、入院中の禁食のため、食べるための筋肉が使わないためにおとろえて、また食べないので栄養状態がわるくなり、そして、入れ歯を取り上げられた人は、その期間の間に入れ歯があわなくなり、結局は、口からたべれなくなり、鼻からのチューブ栄養や胃ろうなどになることがあるという話でした。

これに関しては、研究した方がおたれて、誤嚥性肺炎のために入院して、その翌日までにたべはじめると誤嚥性肺炎の退院時に口からたべれる人は95%で、禁食3日以上だとその率は80%となりかなり低下することがわかっています。(T.Koyama,et al .Early commencement of oral intake and physical function are associated with early hospital discharge with oralintake in hospitatalized elderly individuals with pneumonia. J Am Geriatr Soc, 2015)

ということで歯科から、この状況をかえる努力が必要だということが、話しの一部でした。

私の父も、10年近く前に、脳梗塞の為入院して、誤嚥性肺炎になり入れ歯を取り上げられ、禁食を言いわたされた一人で、毎日、まんじゅうを食べたいとか、菓子パンを食べたいとかずっと言っていたのをおもいだします。

その後、胃ろうにしないと受け入れてくれる施設はないということを強く強調され大病院に逆らうことができずに胃ろうをしましたがその6ヶ月後になくなるまで、口から食べることはなかったです。

医療関係者の方々にあまり知られていないことの一つに、食べなければ口の中が汚れないと思っておられるかたが、まだまだ多いというもんだいです。

事実は、逆で、食べないことがつまり口の中に食べ物を入れないことが一番の口の中の汚れにつながります。

歯科関係者は、口の中が汚れないというときは、口の中の細菌が減る、抑えられるという事を意味しますが、

歯科関係者以外の人は、口の中が、食べ物で汚れないという事を意味して細菌の数の問題という考えが抜けているという事です。

今日の講師の先生自身が病院で口腔ケアを行っている時、口から食べないのにどうして口腔ケアが必要なのかと医師が独り言を言って去ったという話もありました。

実際には、食べることによって汚れは流され食べることによって細菌を減らすことができます。

では、誤嚥はいつおきるか?

多くの場合は、夜寝ている時に細菌を多く含んだだえきを誤嚥して細菌が肺にいきます。

50歳を過ぎるとほとんどの健康なかたも誤嚥するといわれています。

健康な方は、その誤嚥に打ち勝つ抵抗力を持っていますが、高齢になると、栄養状態が悪かったり、その他の理由でその抵抗力がおちます。それで誤嚥性肺炎が発症します。

口腔ケアにより、口腔に刺激を与えてサブスタンスPという物質が多く放出され、嚥下機能が改善されて、口の中の細菌もへらすことができるので、抵抗力をたかめるという観点からも口腔ケアは役にたちます。

誤嚥性肺炎、口腔ケアは、いろいろな視点から、まだまだ考える余地がある問題となっています