舌がんの治療
数日前にテレビを見ていると、ステージ4の舌がんの手術を受けた堀ちえみさんが本の出版記念のイベントにでているのが放送されていました。
おしゃれでファッションセンスがいい服装で、首が大きくあいた衣装でした。
この様子をみて、最近では、口腔がんの手術において再建術が、すごく進歩したんだなと思いました。
私が学生時代に歯科大学病院でお会いした口腔がんの手術を受けた患者さんは、多くの場合は、すぐに口腔がん患者さんだというのがわかりました。
多くの方が、頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)とよばれる手術を受けておられました。頸部郭清術は、首のリンパ節を徹底的に取り除き、その上に一部の筋肉をなどを取り除く手術ですので、術後は首の形が変わり頸部郭清術を受けたというのが一目瞭然でした。
それで、ほとんどの方が首がかくれる服を着ておられました。
堀ちえみさんの場合、ステージ4の舌がんであったことと、手術時間から判断すると、頸部郭清術を受けたと思いますが、首が大きくあいた服装で、口腔がんの手術を受ける前とほとんど変わらない外見でした。
やはり、これは再建術が進歩して、外見的にはわからなくなっているからではないかとおもいます。
堀ちえみさんは、テレビでは、ほとんど喋っておられず、時々喋った内容からすると、話すことにはやはり、今もおおくの問題を持っているような感じでした。
嚥下については、喋るのが大変そうなのから判断すると、多分苦労しておられるのだろうとおもいます。
口腔がん検診
来月11月はレッド&ホワイトリボンキャンペーンと言われるキャンペーンの月だそうです。
これは、口腔がんを撲滅する為のキャンペーンで、歯科医院で口腔がんの検診をする月です。
今年が、その初年です。
このキャンペーンが乳がんのキャンペーンのように根付くかどうか、少し心配しています。
また、キャンペーンに関係なく、2週間以上続く口内炎は、普通の口内炎つまりアフタ性口内炎ではありませんので、歯科医院などの医療機関にいくことが必要です。