2019年10月01日

日曜日に富山県が主催する歯科の講演会がありました。

その内容は

口腔機能の低下についてでした。

最近、歯医者の間で話題になっている病気が口腔機能低下症という病気です。

これは、要介護、要支援状態になる直前の状態で、なんとかそれを食い止めようという試みがされています。

高齢者のからだが衰えて病気になりやすい状態がフレイルといわれる状態ですが、更にこのフレイルになる前に、口腔機能が低下するといわれています。

したがって、この口腔機能の低下を阻止することによって、フレイルを防ぎ、要介護状態になるのを防ぐことが目的です。

65~70歳の高齢者の約30%がこの口腔機能低下症になっていると言われて、また歳が上がるほど、さらにその率が高くなります。

したがって、この口腔機能低下症にならないようにして、その結果、健康寿命を伸ばそうという企画です。

そして、この口腔機能低下症と判断する基準の一つに、滑舌の具合を見る

オーラルディアドコキネシスという検査があります。

名前は難しいですが、実はかんたんな検査で、1秒間に何度「ぱ」「た」「か」などの言葉を言えるかという検査です。

「ホンマでっかTV」にでる脳科学者の澤口先生も、あまりの滑舌の悪さの為に、歯科に行ってこの検査をうけるシーンが、番組の企画として放送されたりしました。

今日の講師の歯科医師は、その時、このテレビに出ていた歯科医師です。

「ぱ」を10秒間にできるだけ多く言ってもらい、その回数を10で割ると1秒あたりの回数がでます。

「ぱ」にかんしては、発音するとき、上唇と下唇をしっかり接触させたあと、破裂させるように発音します。その際には、肺からの空気が鼻に抜けないようにしなければなりません。

また、「か」の発音の時は、舌を奥の口蓋にくっつける必要があります。

この時も、空気が鼻に漏れないようにしなければなりません。

「た」の発音の時は、舌が口蓋の前の方に破裂させるようにしなければなりません。

ということで、我々が無意識に行っている発音は実は複雑な舌などの動きを簡単そうに行っていますが、とてもふくざつで、病気になって初めてそれにきがつきます。

また、この種の講演会で、よくでてくるのが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気です。

今日もその話題が出ました。

ALSのなかには、口腔機能への症状が初期にでてくる患者さんがおられます。そしてALSの診断は中々難しいといわれてますので、なかには、診断がつく前に歯科にこのALSの患者さんが来られることもあるため、よく話題になります。

ということで、今日は富山県が主催する歯科医師、歯科衛生士を対象とする勉強会が富山市でおこなわれ、やまもと歯科医院でも、歯科医師である私と歯科衛生士が参加しました。