2019年05月29日

高岡市歯科医師会主催の講演会に参加しました。

テーマは、高齢者歯科で、「おいしく食べる」ための歯科医療についてでした。

東京の某国立大学歯学部の教授先生の講演でした。

 

「食べる」という行為は、難しいです。

健康な人は、日頃何も考えずに行っていますが、色々なことが

原因でこの食べるということが難しくなる場合があります。

その色々なことの中には、

まずは、歯がなくなることです。歯がなく大きな固形物を無理に飲み込もうとすると、喉に引っかかって窒息してしまいます。

ただ、歯がなくなっても、ゴックンという喉の機能が問題なければ、食べ物をペーストにしたりしてドロドロにすれば、何とか栄養をとることはできます。

しかし、ドロドロなものばかりでは、食べる楽しみがなくなり、また栄養をとる量も減ってしまいます。

 

その他に、歯があっても、うまく咀嚼運動ができない、口腔内の食べ物を咽頭(喉)に送り込むことに問題がおきたり、ゴックンという喉の機能も異常がある場合もあります。食道に問題があるときもあります。

それには、脳血管障害(脳梗塞など),認知症、神経筋疾患(パーキンソン病などを),サルコペニア(筋肉の衰え)、癌手術後(堀ちえみさんが直面している問題)など、数えきれないほどの原因があります。

その為、安全に口からたべることができなくなった方に、胃ろうや静脈から直接栄養をいれる方法も開発されています。

安全に口から食べるということは、何を意味するかというと、窒息をおこさない、誤嚥性肺炎をおこさないなどを意味しています。

 

摂食嚥下障害には、ひとつの問題だけでなく、問題がいくつか重なっている場合もおおいです。

飲み込むときは自分の歯、そしてその自分の歯がなければ、人工的な歯である入れ歯やブリッジ、歯科インプラントなどで食べ物を咀嚼して小さくして、かたまりにしなくてはならなくなります。

固形物であれば、咀嚼して適切な大きさ、硬さの塊にしなければ飲み込む(喉にたべものがはいると、)ということを意識せずに行うことはできません。

その為に、自分の歯がなければ入れ歯やブリッジなどの人工歯は重要な役割をはたします。

ということで、摂食嚥下の問題は、生きる上でとても大切な問題です。

歯科医療も関わらなければ、患者さんの満足度は大きくさがりますの、我々歯医者の責任は重大です。