2019年05月23日

その歯痛の原因は?

ヤフーニュースにでていた週刊文春2019年5月30日号の一部抜粋に載っていたニュースに

関西そして日本を代表する落語家、桂文枝さん(以前は桂三枝さん)の元愛人の演歌歌手、紫艶さんが亡くなった事について、紫艶さんのお母さんが「司法解剖で、自殺でなく心臓の病気で亡くなったと警察からきいている」「それに、死ぬ前日に歯が痛いので翌日に歯医者に予約をとって受診する段取りだった。(なので自殺のはずがない)」とインタビューにこたえていました。

紫艶さんのお母さんが歯医者のアポイントをとったという事実を持ち出した意図(娘の死は自殺ではなく病死だということをはっきりさせたい)とは、全然関係なく、多くの歯医者が思うことは、本当に歯が悪くておこった歯痛なのだろうか?という疑問です。

歯が原因ではないのに歯痛をかんじることは、よくあります。

その中のひとつが心臓にトラブルがおきている時に、左の下顎の歯が痛いと感じる方がおられます。

この場合、状況は切迫した場合がおおいですので、心臓の病気で歯がいたいとかんじているのがわかれば、すぐにに内科を受診しなければなりません。

この心臓の病気は、狭心症や心筋梗塞の場合がおおいですが、最近では心膜炎や動脈解離の場合でもおこる可能性があるといわれています。

痛みとしては運動したり、歩いたりなどをきっかけに突然おこるのが特徴ですが、典型的でない場合もあります。

今回の紫艶さんは心臓の病気により亡くなられたということですが、その死亡の前日の歯痛は、心臓性歯痛だったのか、単に心臓の病気と歯痛が偶然重なっただけなのか、どちらかはわかりませんが、歯医者としては、紫艶さんのお母さんのようなコメントをされると、ドキッとしてしまいます。

心臓性歯痛

実際には、統計であらわれている数値以上にこの心臓性歯痛は多いものとおもわれます。

紫艶さんのお母さんや、文春の記者さんのように、心臓の病気と歯痛が結びつかない方がほとんどですので。