2019年05月21日

感染症としての歯周病

この歯周病細菌のピラミッドとは、何を言っているのかわからない方がほとんどだとおもいます。

これは、歯周病の細菌がいかに形成され作用するかというのを、ピラミッドに例えているものです。

つまり、生まれたばかりの、赤ちゃんに、いきなり歯周病の細菌が感染するわけではありません。

歳をとるのと同時に、ピラミッドが下から作られていくのと同じように歯の表面の細菌のグループが形成されることをいいます。

典型的なパターンは(ピラミッドの上1/3,中段1/3,下段1/3の3つの階層にわけられます)

①小学生の時 ピラミッドの一番下段がつくられます。

この細菌は、病原性のないものがほとんどです。

②中学生の時 ピラミッドの中段がつくられます。この細菌は、病原性が低い歯周病の細菌です

③18歳以降 普通の歯周病の細菌です。つまり病原性の高い歯周病の細菌です。

このピラミッドがしめすものは、ピラミッドの下段がなければ、その上の段のピラミッドは、崩壊する、つまり存在しないということです。

子どものころの歯の表面の細菌、口腔内の細菌のコントロールはとても大切だということをもしめしています。

いったん形成された細菌のピラミッドも、すぐに症状があらわれるわけではありません。このピラミッドの中の細菌が質的に成熟したり、ピラミッドが量的に成長したり、ピラミッド内の細菌が密度的に成熟したりすることによってある時、病原性を発揮しだします。

それには、まわりの環境や、成熟には時間がかかりますので時間的要素も影響します。

細菌の栄養源

病原性のないピラミッドの最下層の細菌は、口の中の食べ物などによって栄養をえます。

また、中段の細菌は最下層の細菌が排泄した物質を栄養源とします。また一番上の層の細菌は、中段の細菌の排泄物を栄養源にしたりします。

ここで栄養共生の関係が成立します。

また、歯周病の細菌は、その他に必要な栄養素に赤血球のヘモグロビンのヘミン鉄が必要です。これは歯ぐきの表面の歯に内側に沿って折れ曲がった粘膜部分に潰瘍ができてそこから血液が供給されます。

それは、多くの人は歯ブラシを乱暴に扱って出血するとおもっておられるかたがおおいですが、細菌ピラミッドの影響を受けて内側の粘膜の潰瘍から供給されています。

解決法

この細菌のピラミッドを小さくすることが大切です。

これには、歯科医院でゴムのチップなどを回転させて歯の表面のピラミッド内の細菌を擦りとることが重要です。

これが、歯科衛生士によるプロケアです。