2019年05月04日

子どもの離乳食と高齢者の摂食嚥下障害から分析する

大きな病気をして、入院して、それと同時に入れ歯を禁止され、口から食べていない高齢者、または、口からはたべているけれど、ドロドロの介護食をたべている患者さんが、退院間際にあるいは、退院して、いきなり入院前までしていた入れ歯を口の中にいれて食事ができるか?という問いに

多くの方は、何の疑問もなく、「当然できるでしょ、入院前は使っていたのだから。」と思っておられます。

しかし、多くの場合、普通に食べることができなくなっています。

では、入れ歯を外して、使用しなくなっておこることは?

入れ歯がないので、噛み合わせの高さが低くなる、つまり、上の顎の歯茎と下の顎の歯茎が接近する。この結果、舌の可動範囲がせまくなる、舌が動かなくなる

1ヶ月間まるっきり口からたべなければ咀嚼筋に関しては50%の能力になると言われています。これは、鼻からのチューブ栄養などの経管栄養のことを言っています。

また最大にかけられるチカラの20%のチカラを日頃使わなけば、咀嚼筋は衰えていきます。入れ歯を外してドロドロの介護食を意味しています。

そして以上の結果、どのぐらいのレベルで摂食嚥下機能が衰えるか測るときに、赤ちゃんの離乳食の考えがつかわれます。

離乳食への移行条件として、首が座って(のど、喉頭を挙上できる事を意味します),そして原始反射と言われるものが消失することです。その上で

①離乳期の前期 目安として、 舌が前後だけに動く

②離乳期の中期 舌が前後と上下に動く 唇の閉鎖しっかりできる

③離乳期の後期 舌が前後、上下、左右に動く

です。

入れ歯があるからと言って、離乳食の人にいきなり歯をいれても使いこなせません。

それぞれの高齢者の段階にあった機能しかないので、歯科医師、歯科衛生士が行う舌、口唇、頰粘膜、口蓋粘膜などのトレーニングをステップごとにクリアーして以前の入れ歯をつかう、または、新しい入れ歯を使うということになります。