2019年02月27日

歯科材料メーカーと歯医者が開発した口腔がん診断支援ツール

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

堀ちえみさんが舌がんの公表から1週間がすぎました。

去年の7月にできた堀ちえみさんの口内炎が、がんと診断されるまでに、半年かかり、その間で、リウマチの治療をした内科の医師、舌に口内炎の治療の為、歯科用レーザーを当てた歯医者が、非難を受けています。

世間では、内科の医師が悪いとか、いや、レーザーを当てた歯医者も悪いとか、いや専門外だからしょうがないとか色々言われています。

基本的には、医師免許、歯科医師免許を持ったひとが、治療にあたっているわけで(専門でなくてもこの医療の分野のプロです)、患者さんの目線からは、何を頼ればいいのか? ということになってしまいます。

今、この堀ちえみさんの舌がんの公表以降、歯科材料屋が、取引先の歯医者に紹介して回ってるのが、

口腔がんの診断の、参考になる口腔粘膜蛍光観察のカメラとソフトです。

これは、以前、歯科大学の歯医者と歯科材料メーカーにより開発されたもので、カメラを通して口腔粘膜を観察することによって、口腔がんかどうかスクリーニングする器械です。

口腔がんならば、この蛍光をあてた小型カメラの中のモニターに、正常でない色が現れて、その

色によって、口腔がんであるかどうか見極めるものです。

これで、口内炎か口腔がんか識別できるすぐれものです。

これはあくまでも補助的につかわれるもので、最終的には、顕微鏡で、がん細胞を見て確定することにはなりますが。

この器械が認可されて、しばらく経ったあと、この器械を含んだ口腔がんの歯科セミナーが行われていましたが、あまり人気がなく多くの歯医者の反応はイマイチでしたが、今回の堀ちえみさんの舌がんの報道以降、また脚光を浴びています。

口腔がんに関して、まったくの専門外であったリウマチの内科の医師も、レーザーを当てた歯医者もこの器械をもっていれば、判断はかわったのだとうとおもいますが、

残念ながら、この口腔粘膜蛍光観察の器械とソフトは、あまり売れてないようです。

口腔がんの患者さんに、開業している歯医者が、出会うのが一生に一度ぐらいといわれていますが、私、ここ高岡市で歯医者をして以来、口腔粘膜疾患を訴えて私の歯科医院に来院された方で、5人の人が、見た目で口腔がんであったため、口腔がんの治療ができる病院に紹介して、口腔がんだと最終的に診断された患者さんがおられますので、そんな1人の歯医者にとって、一生に一度のものではないと思っています。

これからも口腔がんを見逃さないように、最新の注意を払って診療に当たろうとおもいます。