歯医者の常識
今日は、口内炎の患者さんが、いつもより多かったです。
やはり、堀ちえみさんの舌がんの発表が影響しているのでしょうか?
昨日、堀ちえみさんが、歯科医院で歯医者に相談して舌がんが判明したとかきましたが、間違いでした。
歯科では、単にレーザーを当てただけだといことだそうです。もし、がんにレーザーを当てたのなら、それは、いいことではありません。かなりの刺激になることが予想されます。
いろいろな歯医者がいるので、歯医者によって歯科に対する常識はちがうようですが。
一般的な歯医者の常識から
口内炎と口腔がんの一番のちがいは、
①2週間以上、口内炎(アフタ性口内炎)ということはあり得ないです。これちょう基本です。
それをふまえて
②舌がんは一時的にでも、サイズが小さくなることはないです。口内炎は小さくなります。
③盛り上がった口内炎はないです。口内炎はそんなに深くわないです。
④口内炎が一度消えて違う場所にできることはありますが、舌がんは一度消えるということはないです。
⑤舌がんは、複数あるということは、普通はないです。口内炎は複数できることがよくあります。
⑥口内炎は、かたいということは、ないです。舌がんは、まわりがかたかったり色々なパターンがあります。
その他いろいろありますが、歯科に関わっていない一般のひとには、難しい場合がありますので、
かかりつけの歯医者にお気軽に、質問していただければとおもいます。
今日、一日中、テレビの情報番組では、東京都内の歯科大学の口腔外科の教授先生や元教授が出ていました。そして、舌がんの解説に出演していました。
私もテレビの解説を見て30年以上前に手術室で、見たものと今は、わずかに違うといことが再認識しました。
今日の歯医者・口腔外科医の解説者で我々50歳半ばの歯医者が歯科大学の学生時代に習った、目の前で見たことから、進歩したのは、再建の分野です。
舌がんで舌を相当の範囲切除した後、その切除した舌をそのままといわけにはいかないので、腕や足や、腹の一部を皮膚、筋肉血管と一緒にとって、それを舌の無くなった部分に持ってきて、そして血管を首の血管からつなげます。そして舌の役割をさせるものです。
これで、顎、舌、首は、外見的には重要ですので、昔のように、手術後、社会生活がおくれないということは、この再建のテクニックの進歩と、一般化で、無くなったようです。
今週いっぱいぐらいまでは、
口内炎や、口腔粘膜疾患の患者さんが、いつもよりおおく来院すのではないかと予想しています。