2019年02月15日

安全のためのAEDと歯医者

3年前のこのやまもと歯科医院のブログで、学校でのAEDの使用について書きました。

そして2010年に起きた長岡市の小学校でのAED不使用により、

児童が死亡したとして民事訴訟がおこされた件が、1年前に最高裁で、最終判断がだされたということを、最近知りました。

まず、現在では、多くの歯科医院にはAEDが備えられています。そして、多くの歯医者が定期的にAEDなどの研修を受けています。例えば私は、富山県の歯科医師会や高岡市の歯科医師会の研修や、その他の歯医者を集めた研修会でAEDをふくめた非常時の研修を6ヶ月に1度うけています。

ただ、この事故は歯科医院ではなく、小学校でおきたことなので

歯医者としては、公式には、これに関して、歯医者という立場上、述べることはありませんが、

私的には、一個人の歯医者としては、思うことが強くあります。

このケースでは論点がいくつかあるよで、

①4ヶ月前にAEDの研修を受けた人がいた

②AEDは倒れた子の横に持ってこられていた

③忙しい教師にそこまで求めるのは酷

④もし、間違ったAEDの操作をすれば、後に法的責任を問われるかもしれない

その他にも色々ありますが。

色々細い論点をのべましたが、1番強く思うのは、日本人のメンタリティとうものがかなり影響しているとおもいます。

まったく同じ状況で、これがイギリスや、アメリカでおきれば、必ず少なくても1人、場合によっては半数ぐらいがAEDの使い方に100%自信がなくても使おうとすると思います。

ここで、この外国の国々が出てきたのは、文化的な背景があると私は考えているからです。

新約聖書の「良きサマリア人」の話の教えが、無意識的にすりこまれていると思っています。

歯医者や、医療の教育をうけてなくてもAEDを使おうとしたようにおもいます。

では、こういう精神構造を持っていない日本人(歯医者などの医療人ではない一般の)はどうすればいいか?

できるだけ、たすけられる環境を整えるしかありません

まず、現実的な対応としては、

今までよりも時間をかけて教師のみなさんにAEDについて理解してもらう研修をしてもらうことです。

ちゃんと理解していれば、AEDは、(歯医者、医者、看護師などの)医療関係者でなくても素人でも使えるように設計されていることがわかりますし、そんなに時間がかかるものではありません。

立派な医師(歯医者ではなく)のなかに、教師にそこまでもとめるのは、教師にアナフィラキシーショックの時に注射させるのと同等レベルで酷な話だと言っている人もいたのにおどろきました。少しレベルがちがいます。

AEDは素人でもちょっとトレーニングすればできるようになっています。

ちょっとハードルは上がりますが、アナフィラキシーショック時のアドレナリン

も、エピペンという自己注射器をつかえば、ある程度トレーニング(これが最大の問題と思っています)すれば、保健室の先生ならできるのではないかとおもいますが(学校現場を知らない歯医者の勝手な意見です)

教師は日頃、授業以外の仕事で忙しくてそんなことできないといっておらてた教師の組合のかたもあったということですが、優先順位は、こどもの安全、命ですので、そんなにむずかしいものではないので、ちょっと優先順位を変えていただきたく思います。(最近は、社会の成熟化とともに?歯医者も、多分警察官なども本来の仕事とされたものに加え事務仕事で忙しいのではないかと思います)

また、制度的には、もっと教師本来の仕事ができるように、あまり事務的なしごとを多くさせないようにしていくか、教師の人数を増やすか、給料を大幅アップするといいとおもいますが、これは、最終的には、政治の問題であり、それは、政治家を選ぶ我々国民のもんだいでもあります。

やまもと歯科医院でも、

そろそろ久しぶりにスタッフにAEDの説明会をしようとおもいます。

歯医者の私一人だけが知っているより、受け付けも含めてスタッフ全員が知っているほうが、いいですので。