2019年02月10日

歯医者とチューブ栄養と歯垢(しこう、デンタルプラーク)

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

口から、食べものが、たべれない場合、その対処の一つとして、

NGチューブという鼻から、胃にチューブを通して(Nは鼻を意味します、Gは胃を意味します,その鼻から胃へのチューブということでNGチューブと歯医者を含め医療関係者は呼んでいます)栄養剤を直接胃にいれる方法です。

このNGチューブの内面に、白く濁ったものが付着している場合があります。一般的には、栄養剤の残がいと思われがちですが、これを何か調べた歯医者がいます。

この歯医者によると、この白い濁りは、歯垢つまり、普通は、歯の表面についている細菌の塊だということを突き止めました。

どうして、NGチューブの内面に歯医者が目の敵(かたき)にする歯垢が付くか?

唾液の中には、歯垢などから来る細菌が、多く存在します。ヒトは、唾液を無意識的にのみこんでいます。それでNGチューブの表面に歯垢から来た細菌が付着してそのNGチューブの先の胃まで、歯垢から来た細菌が伝っていきます。

おおくの医療機関者は、胃酸で細菌は死んでしまうと思っていますが、NGチューブ表面の細菌は死にません。歯垢の細菌は、胃にあるNGチューブのさきから、今度は、NGチューブの内面に進入し伝っていきます。それでNGチューブの内面が白く濁ってみえます。

最近、NGチューブに入れる栄養剤は、液体ではなく半固形のものをいれます。

これは、液体だと胃大腸反射、つまり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が起こりにくく、下痢やその他の問題が起きるため、半固形にして胃をふくらませるようになってます。

この半固形の栄養剤をNGチューブで胃に送る時、NGチューブの内面にある白い濁り、つまり歯垢、普通は歯の表面にある細菌の塊も胃に押し込んでしまいます。

この胃の中にある歯垢の細菌と栄養剤と胃酸の混じったものは、長らく使われていないため緩んだ食道に、逆流して、それが気管に入り熱発がおきます。

この、歯医者の敵である歯垢(プラーク)が原因による熱発の特徴は、一般的には、医療関係者は、はっきりした原因はわからず

①熱はだいたいは、38℃代前半の熱

②胸部のレントゲンでは、異常は、見られない

③解熱の薬で1日で治る

④CRP(C反応性蛋白、炎症があるか、どれだけの程度か知る指標の血液検査)で高い数値

⑤NGチューブの内面が、白く濁っている

(女性で尿道カテーテルをしている人を除く)

という特徴があります。

この原因不明の熱発を繰り返すと、カラダの予備力が低下して、本当の肺炎になっていきます。

そしてそれを防ぐには、元々の原因である歯垢がつかないようにすることが大切になります。

歯垢が付かなくするには、口腔ケアや、口の中の手入れが重要となります。

で歯医者、歯科衛生士の出番ということになります。

この歯医者、歯科衛生士の口腔ケアにあたっては、NGチューブをされている方は、口呼吸になりやすく、そうすると唾液を誤嚥しやすくなりますので、鼻呼吸にできるようになって口腔ケアをおこなうことが、理想的ではあります。