2019年02月07日

歯医者も気になる糖尿病

糖尿病と歯科には、どんな関係があるのか?

最近この研究が、かなりすすんでいます。

歯周病になると、歯と歯ぐきの境目の溝に変化がおきます。

この歯と歯ぐきの間の溝は正常だと1~2ミリですが、歯周病になると深くなります。

この深くなった歯と歯ぐきの溝を、歯周病ポケットと歯医者は、呼んでいます。

例えば、この歯周病ポケットが5ミリになると、歯周病ポケットを構成する粘膜の表面積は、全ての歯の歯周病ポケットを構成する粘膜の面積をたすと、てのひらぐらいのの面積になります。

そこから、歯周病による炎症物質が放出されます。

膵臓(すいぞう)から分泌される物質にインスリンがあります。このインスリンが、血液に中の糖を分解して、血糖を下げます。

糖尿病の人の中には、自分でインスリンの注射を、血糖を下げるためにうっているかたもおられます。

歯周病による歯周病ポケットからの炎症物質が、この膵臓で作られるインスリンの作用を弱くすることがわかっています。つまり、歯周病で 糖尿病の原因となり得るということです。

また、糖尿病となって、血糖が高くなると、歯ぐきの血流が悪くなります。そうなると免疫力がよわくなり、歯周病の原因菌と戦うチカラがよわくなり、歯周病が悪化します。

ということで、歯周病と糖尿病は、密接な関係があります。

糖尿病の患者さんなら、必ずしっているヘモグロビンA1C(エーワンシー)と言う検査があります。

これは、過去1~2ヶ月の血糖値を推測することができる検査です。血液検査で測ることができます。

この糖尿病患者さんはこの値が高くなります。

歯周病治療により、この値が0.4下がるのではないかという内科医もいます。

歯医者としては、糖尿病は以上のようにとても気になる病気ですが、それ以外にも注意する点があります。

その一つが、感染症です。

ある年齢以上になると、糖尿病によって免疫力がよわくなり、歯科関連の重症な感染症がおきやすくなります。

口腔底蜂窩織炎(こうくうていほうかしきえん、下顎から首、ときには縦隔までにも炎症がひろがり命にも関わる病気)などは、よくよく聞くと、糖尿病の方がおおいです。

また、インプラント治療においては、通常は、ヘモグロビンA1Cが7.0以下であることが必要です。

そして、我々歯医者にとって最も気をつけなければならないのは、低血糖です。糖尿病の患者さんは、くすりやその他色々な要因で、低血糖になりやすいです。歯科治療前、または、歯科治療中になるかたもおられます。

糖尿病患者さんで、意識がなくなった、または、意識がおかしくなりそうな場合、一番、歯医者が考えなければならないのが、

この低血糖です。

これに備えるため、各歯科医院では、それぞれ何か、準備しているとおもいます。

やまもと歯科医院では、冷蔵庫にオロナミンCや、その他いくつか用意してあります。

以上のように、歯科と糖尿病は、色々な関係があります。