2019年01月25日

歯医者が開発した口腔アセスメントツール(口の中を評価する道具)が歯医者を含めた地域包括ケアシステムで役にたちはじめています。

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

日本人の死因の3位が肺炎(誤嚥性肺炎を含む)となる中、80歳以上の高齢者においては、肺炎のうちで、誤嚥性肺炎が8割以上をしめます。

そしてその誤嚥性肺炎の原因が、口の中の細菌によって起こる場合が多いという事実があります。

そこで、専門の歯医者や、歯科衛生士だけでなく、すべての高齢者の生活、介護、医療に関わる職種の方々と、共通の基準を持つ目的で、高齢者の口腔を誰でもある程度評価できるツールがオーストラリアの歯医者によって開発されました。

日本の某大学の歯医者が日本語に訳し、今、日本の介護現場で急速に広まっているのは口腔アセスメントツールの「OHAT(オーハット)」とよばれているものです。

オーハットとは、口腔アセスメントツールの英語の頭文字をとって、開発者のオーストラリアの歯医者が名付けたものです。

オーハットの項目には、くちびる、舌、歯肉、頰粘膜、唾液、入れ歯、残っている歯虫歯、口の中の清潔度の評価があります。

すべての介護職、医療職のひとがみて、誰が見ても一致する評価の方法で、とても素晴らしい評価法です。

このオーハットによって、歯医者や歯科衛生士の介入が必要かどうかわかりますし、また、歯医者、歯科衛生士以外の医療職、介護職の方が、口腔に関心を持っていただくのにとても役立つものです。

それにより高齢者の肺炎をふくめて健康の維持、向上にとても効果があるものです。

この前まで、地域包括ケアシステム(高齢者が、カラダなどの自由があまりきかなくなった場合でも、住み慣れた地域で、自分らしい人生をまっとうできるように支援するシステム)のカヤの外にいた形になっていた、歯医者や歯科衛生士は、最近では、制度や細かいルールの変更の後押しもあり、だんだんこのシステムに入り込んでいっている状況です。

この中での歯医者の仕事は、口腔内を清潔にたもっていただいて誤嚥性肺炎をすくなくしたり、食支援で、適切な入れ歯の製作、嚥下内視鏡などを使って、摂食嚥下障害の改善、窒息の予防、など、その他歯医者がやらなければならない仕事がたくさんあります。ほとんどすべてが訪問歯科診療が必要となるものばかりですが、地域包括ケアシステムが、有効に機能して、高齢者の方々の幸せな人生を送るの、お手伝いができればと思っています。