2019年01月18日

歯医者の立場から指しゃぶりとは

子育てをしているお母さん方から、よく受ける質問のひとつに、「子どもの指しゃぶりが心配、歯や歯ならびが悪くなるんじゃないの、どうしたら指しゃぶりをやめさせられるがけ?」というのがあります。

まず、指しゃぶりは異常なものかどうか?

という問題ですが、

3歳以下の場合は、

指しゃぶり自体は、元々は、生理的なものですので、一定レベルの範囲内で行われているものであれば、何の問題もありません。

4歳を過ぎて指しゃぶりをしている場合

歯ならび、発音、摂食嚥下パターン、呼吸などに関して、問題となる可能性があります。

そして、直接的にこの指しゃぶりによってと、何かの病気になるということは、ないとおもいますが、間接的には、関係します。

呼吸に関しては、

鼻呼吸でなく、口呼吸となる、何か鼻などが悪くてつまって鼻呼吸ができないというわけではなく、習慣的に口呼吸になるということです。

口呼吸だと呼吸器系の感染症になりやすくなったり、また免疫系など、その他色々な病気の根元となるのが口呼吸です。

摂食嚥下パターンに関しては、

正常なものとならないというのがあります。これは何を意味しているかというと、指しゃぶりによって、上の前歯と下の前歯に隙間があると、飲み込もうとする時、そのままだと圧力がその間から抜けますので、そこをふさごうと、舌がその上の前歯と下の前歯にはさまり、正常な位置とちがう場所に行ってしまい異常な嚥下パターンを習得してしまいます。これも、のちのち、健康にとってよくない問題がおこる可能性があります。

発音に関しては、

サ行が特に強く影響をうけるる可能性があります。リスピング(舌足らずの発音)などの発音にかんするいくつかの問題がおこる可能性があります。

また矯正歯科的には、

出っ歯の原因となったり、開咬(かいこう、奥歯は噛み合っているのに、前歯は上の歯の先端と下の先端が隙間があり閉じない)、また奥歯の噛み合わせが逆ということになります。

従って、4歳を過ぎて行われている指しゃぶりは、やめさせることは歯医者としては、意味があることとなります。

しかし、これに関しては、小児科医、精神科医、臨床心理士の各職種の方々が、違った見解をもっておられるようなので、医療界の一致した見解はありません。

これは、たぶん、歯医者の世界だけでは、多分一致した見解であるとおもいますが。(小児歯科学会のホームぺージにも、私の見解とほぼ同じ考えがかかれていたので)

では、どうやって指しゃぶりをやめさせればいいか?

歯医者や、その他の医学の教科書的には、色々なことが書かれています。

外で遊ばせればいいとか、親子間のスキンシップを頻繁にとるといいとか、その他、頭で考えれば、もっともらしく、学術的で素晴らしいことが書かれています。

でも、歯医者の本も含めて、その他の医学書にかいてある素晴らしい方法で指しゃぶりをやめた子は、私の歯科医院では、ほぼゼロです。

残念ながら、もっと泥くさい方法でないとやめてくれません。

子どもの友だちに、指しゃぶりを指摘されてやめる子

パンのおまけについている「ポケモンパンシール」欲しさに交換条件で、やめてくれる子など、それでもあんた歯医者け?といわれる方法や、その他色々な姑息な方法をつかわないと、やめてくれません。それでもやめてくれない子もいますが

私の歯医者としての考え、5歳6歳になったら、学術的でないといわれても、あんた歯医者け、といわれても、とにかくお母さんに協力してもらって、指しゃぶりをやめてもうことです。