2019年01月10日

歯医者の疑問:全自動歯ブラシは使いものになるか?

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

先日、早稲田大学のグループが、全自動歯ブラシを開発したと発表しました。(早稲田大学には歯学部、歯科部門がないので、どこかから歯医者も何人か来て、このグループに参加しているのとは思いますが)

口の中にマウスピースみたいなものをくわえると、なかのブラシみたいなものが上下左右にうごくものです。

数秒で歯磨きがおわるそうです。普通の歯医者が聞いて、驚くような短時間です。

全自動歯ブラシは、世界では、もう既に販売している会社があり、色々なところで宣伝しているところもあります。

それは€100ユーロぐらいの値段でうられています。

これはマウスピースを口の中にはめ、歯の表面には、マウスピースからそのマウスピースとおなじ、連続した材質で、弾性がある長い突起物が複数でており、そのマウスピースを振動させることによって歯の表面に当て汚れをとるものです。日本では売られていません。この製品を売っているホームページの動画によると、歯医者も推薦していると言っていました。

この歯磨きにかかる時間は、10秒だということです。マウスピースの中から自動的に歯磨粉のペーストがでてくるそうです。

これで本当に、汚れが取れるのならすごいことです。

私個人の歯医者としての感想は、

こんなもので、歯医者が納得できるレベルで汚れがとれるとは、思われません、でも、実際に、自分の目ので見ていないので、わかりません、本当にきれいに汚れが取れているのかもしれません。

この全自動歯ブラシを否定する前に実際に使って、磨きのこしの汚れがどれだけ残っているかデータをとりたいです。つまり科学的に使えるかどうかしらべたいです。

歯科界には、意外と科学的に証明することを重視せず、感情論でかたずけるお偉い歯医者様もおられます

一時期、抗真菌薬と抗生剤で歯周病が治るという話題が歯科界にでました。歯周病の原因は、細菌であるため、真菌の薬が、細菌に使って意味がないと考えておられたのかもしれません。

某国立大学のお偉い歯周病の教授は、この抗真菌薬を使った治療法を「それで、そんなに、簡単に歯周病がなおるのなら、つまり、それが本当なら、我々がいままで(莫大な費用と時間をかけて)やって来たのは何だったのか?そんなはず、あるわけがない」と、科学的にではなく、感情論で言っておられたのが印象的です。

実際には、真菌(カンジタ)は、歯周病の患者さんの口の中には、たくさん存在して、歯周病原因細菌と比べれば、巨大なカンジタの表面に、たくさんの細菌が絡み合っていますし、また、歯石の中にもカンジタは、おおく入りこんでいます。もし、このカンジタ菌がなければ、細菌の足場もなくなりますし、また、歯石を形成しているカンジタ菌がなければ歯石がもろくなり歯石が、破壊されやすくなる可能性もあります。

実際に、この抗真菌薬で成果を上げてる歯医者はたくさんいますし、何よりもおおくの患者さんが、喜んでいるということです。(当歯科医院ではこの治療をおこなていませんが)

某国立大学のお偉い歯医者の教授先生でも、科学的根拠にもとづかず、机上の一方的な考えで、歯周病学を展開されるかたもおられます。

私は、全自動歯ブラシに関して、本当につかえるか、その全自動歯ブラシが手に入る環境になれば科学的に検証しようと思います。