2019年01月09日

歯医者が使う歯の型とり材料は食べれるか?

歯科医院に行ったことがある人の多くが、詰め物や、被せ物、差し歯、インプラント治療、歯科矯正そして歯科治療のための診断などのために口の中の歯型をとった経験があるのではないかとおもいます。

この歯医者での型とりの材料で、日本で一番多く使われている材料はアルギン酸といわれるものです。

アルギン酸は、食べ物にもよくふくまれてもいます。その代表は、蒲鉾(かまぼこ)です。

かまぼこは、スケソウダラなどの魚のすり身をアルギン酸でかためたものです。

歯医者とかまぼこ屋が、同じ材料をつかっているということです。

 

歯医者で歯の型を取るとき、気持ち悪くなって「オエッ」となる嘔吐(おうと)反射が強い方がよくおられます。(実は歯医者でありながら私もその一人です。私の母もそうでした。そして叔母もです。)

歯科の解剖学的には、脳から来ている顔面神経が、途中で大錐体神経(だいすいたいしんけん)にわかれていき来ます。この大錐体神経は、 のどちんことか、そのまわりの感覚をを受け持つ神経です。この神経が敏感だと、型をとるアルギン酸の材料が口の中の奥に入ると、「オエッー」となってしまいます。

これを防ぐには、その歯の型をとる材料を、蒲鉾(かまぼこ)と思ってはどうでしょうか?そうすれば、ちょっと抑えられるかもしてませんけど、やはりむりでしょうか?

もう一つの方法は、手首の近く(手首から肩の方向に指3本分のところ)にある「内関ないかん」というツボをおさえるという方法もあります。これは、歯の型をとる材料をかまぼことおもうよりずいぶん効果があります。

それでも、ダメなら歯科の静脈内鎮静法をつかうしかなくなります。静脈内鎮静法は、ドルミカムという薬を静脈内に入れて行う方法ですが、やまもと歯科では、歯の型をとる目的でドルミカムを使ったことはまだありません。通常は、歯科インプラントの埋入のときにつかいます。

究極の方法は、やまもと歯科医院では、ハンドカメラで型をとりパソコン上で再現してCADCAMで人工歯をつくる方法もあります。

 

更に正確な歯の型とり

日本の歯科医院で使われるアルギン酸ですが、この歯の型をもっと正確にとる方法があります。

それは、このアルギン酸に加えて、キメが細かい寒天を使うともっと正確に歯の型が取れます。

寒天は、成分は、食べる寒天とおなじものですが、この型をとる場合は、歯科用の寒天となります。

この寒天をあっためて、ドロドロにして、注射器みたいなシリンジの中のあったかい寒天を歯の表面に流し込み、このうえから、アルギン酸をのせる方法です。

これは、日本で発展した方法です、たぶん世界では、日本以外ではほとんどつかわれていない方法です。

寒天あり、かまぼこにつかうアルギン酸ありの材料で日本では歯の型をとります。

身近にある食べもと共通すものばかりでおもしろいです。

でも、これらは、食べることはできません。やまもと歯科で型をとるときは、この型とりの材料を食べないでくださいね。