2018年12月04日

永久歯の抜歯原因に関する調査結果 最新版

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

先月(平成30年11月)、日本において、どういう理由で歯が抜かれたかの調査の結果が

公益財団法人8020推進財団から発表されました。

この調査は日本歯科医師会の会員の歯医者から集めた情報を元にしています。前回の調査は平成17年ですので、13年ぶりの調査です。

結果

一番、多かった抜歯原因は、前回の平成17年の調査と同様に歯周病でした。

歯周病37.1%

虫歯 29.2%

破折 17.8%

その他 15.9%

という結果が出ました。

歯科医院に来院される患者さんの中には、かなりの年齢をいかれた方でも、「虫歯の治療さえしてくれればいいがや」という方も、過去には、わりあい多くおられましたが、実は歯を失う原因の一番は、虫歯ではなくて歯周病です。

しかし「歯周病の治療さえしてくれればいいがや」と言われた患者さんは、私が歯科医院を開業以来、過去27年間にひとりもいません。

歯周病の治療をしましょうという提案に「そんなもんせんでいい、虫歯さえ治してくれればいいがや」と言われた方は、数しれず。当歯科医院の力不足を深く反省。

でも、最近では、当歯科医院の努力が実ったのか、時代の流れか、新たに、やまもと歯科医院を来院される患者さんの中には、そう言われる方は、ほとんどおられなくなりました。

虫歯の治療は、患者さんからの視点では、イメージしやすいですが、歯周病においては、患者さんに、歯周病であることを、実感として理解してもらうのは、よほどの重症の歯周病でない限りイメージしにくいです。

レントゲンや歯ぐきの状態を見て歯周病というのは、歯医者や歯科衛生士でなければ、中々難しいです。

ただ、重症の歯周病になれば、多くの場合は、抜歯ということになります。その際は、1本だけ歯周病になるということは、あり得ないことで口の中のすべての歯 、歯ぐきが歯周病ということになります。従って、歯周病の場合、抜歯しなければならない歯が複数ということになります。

ですので、歯周病に関しては、重症になる前に、治療することがとても大切です。

 

今回の調査で、私が一番興味があったのは、抜歯を受けた患者さんの健康状態です。

項目のひとつに、抜歯を受けた患者さんの種類別基礎疾患の割合というのがあり、

基礎疾患なし57.5%

高血圧 25.2%

糖尿病 7.5%

心疾患 6.3%

脂質異常 4.0%

その他 15.1%

という結果でした。

予想以上に、基礎疾患あり、という方の割合が高いということに、驚きました。

抜歯は、一種の外科手術ですので、全身状態を踏まえた対応が、これからは、歯医者にますます求められる結果だと感じました。