2018年11月16日

口腔ケア

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

診療後は、富山県歯科医師会主催の口腔健康管理実践セミナーに参加しました。

使わない口は衰えるということで、これが意味するものは、口をつかわなければ、食べる機能が衰えて、それがさらにすすめば、自分の唾液を、飲むこむ機能さえも衰えてしまいます。1日にヒトの、だえきは、1,0~1,5リットル分泌されますが、自分の唾液さえも、飲みこむのに問題が生じれば、ますます誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。

高齢者の口の中の唾液の量と、生存率を調べた歯医者のグループの研究があります、

口の中の唾液の量が普通のひと、すくないひと、多いひとの3つのグループにわけると、数年後の生存率が一番低かったのは、口の中の唾液の量が多かった人のグループだったという結果もあります。

また、摂取嚥下障害をひきおこす原因として、脳卒中、神経筋疾患(パーキンソン病など)などがありますが、歯科医院に来院される患者さんに限定すれば、筋力の低下や加齢によるものがかなりおおくなります。(訪問歯科診療では、脳卒中、神経筋疾患の患者さんの摂食嚥下障害が中心となりますが)

高齢になると、のどぼとけの位置がさがってきます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、喉頭蓋(こうとうがいと読みます、気管に食べ物、飲み物が入らないように、飲み込む時気管に、ふたをする喉の中にあるもの)は、かなり、軟口蓋(口腔の天井の奥側の部分)に接近していますが、高齢者は、かなり離れていています。

つまり、のどぼとけが下がっていて、喉の構造上、誤嚥しやすくなります。

誤嚥で問題になるのは、口の中の細菌も、誤嚥してしまうというところにもあります。口の中に細菌がおおければ、誤嚥した時の気管、肺に入る細菌の数も多くなります。

その細菌がおおくなれば、誤嚥性肺炎のリスクもたかくなります。

従って、誤嚥性肺炎のリスクをさげるのには、口の中を清潔にして、細菌の数をへらすことが重要になってきます。また、其れと同時に口、口腔機能を高めることによって、誤嚥のリスクをさげることができます。

そこで、歯科における口腔ケアが貢献できるということになります。

その為の口腔ケアについての実習も行われました。

姿勢(天井をむいてゼリーを飲み込みこもうとする実習では、いろんなところから、ゴッホンと、むせる実習参加者が続出したりしました)による、飲み込みの影響、や、実際の口腔ケアについて、参加者のスキルがあがる充実したセミナーでした。